山に行く時に欠かさず私が一緒するのは山靴である。革製の本格的なものでもう10年位になるだろうか。本格的な山に行く時は必ずと言っていいほど履いてゆく。地元刈谷の「穂高スポーツ」で購入したものだ。
この店は、三浦雄一郎が記録を作る前は最年長エベレスト登頂記録を持っていた店主が経営する山道具主体のスポーツ用品店で、そのこともあって店員はベテランアルピニストが多かった。学生時代から靴に食われることを繰り返してきた私にとって、布製のキャラバンシューズ(トレッキングシューズ)以外での靴選びは慎重にする必要があった。
ベテラン店員いわく、靴下は一枚だけで、試着をしたら暫く店内を歩き回って確かめる、それからから決めなさい、山行後の掃除はこまめにしておく、というアドバイスで選んだ靴は生涯最高のフィット感がある。MEINDLというラベルが付いているが、常念岳も、蓼科山の岩だらけの登山道も、足下を快適に守ってくれた。
疲労を軽減し、安全を守ってくれる、私にとって最高の山行相棒である。