横浜の歴史的建造物探訪(その7・今回の部、最終回)

 今日の一枚は、100年後にも存在しているとすれば、その時には「横浜の歴史的建造物」と言われているであろう、みなとみらい地区にあるクイーンズ・スクエアと、その向こうにある通信用アンテナのための鉄塔。

 この一枚からだけを見ると、何のデザイン的主張もないかに見えるツルリとしたビルと、機能最優先で造った結果、図らずも幾何学的な面白みが醸し出されることとなった鉄塔との対比が面白くてレンズを向けてみた。

 横浜の歴史的建造物探訪は、これにて一旦終了となるが、折りに触れて横浜の街(山の手の奥の奥の街のことではなく、横浜中心部の意味)を歩いて、郷秋<Gauche>なりの写真を撮ってみたいと思っている。第2部掲載の折には、どうぞお付き合い願いたい。

 そんなことを思っていた矢先、横浜松坂屋本館(1922年竣工)が、今秋に予定されている松坂屋の営業終了と共に取り壊されるとのニュースが聞こえてきた。出来ることならば、初回(19日)にご紹介した日本興亜馬車道ビル(旧川崎銀行横浜支店)のような形ででも、その面影を残してもらえれば嬉しいものである。

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