唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
還暦の父にふさわしい赤いふたり乗りのオープンカー
今日手元に届いたCAR GRAPHIC 6月号のFROM DESK(編集後記)にこんな一文が載っていた。
還暦の父にふさわしい赤いふたり乗りのオープンカー(もちろんMT)を探し出すことができました。まだ父には納車できていませんが、これで楽しいクルマ生活を送ってもらえたらうれしいです。(富澤冴子氏)
いや~~~っ、郷秋<Gauche>もこういう孝行娘を持ちたかったよ。ところで「赤いふたり乗りのオープンカー(もちろんMT)」っていったいなんだろうね。キーは「スポーツカー」じゃなくて「ふたり乗りのオープンカー」だな。フェーラーリやポルシェ、はたまたアルファ・ロメオなら「スポーツカー」と書くだろう。こう考えると、ふたり乗りでオープンなのにスポーツカーじゃないクルマって、そうはないよね。思い浮かばない。
スポーツカーじゃないオープンと云うと、最近は4座のオープンカーが結構あるけれどこれじゃないとすると、ホンダ・ビートかダイハツ・コペンか。いや、特にビートは「心情的」スポーツカーだと云う人がいるかも知れないし、コペンはオープンにもなるけれど、鉄製屋根だ。オープンと云うからにはソフトトップじゃないとね。マツダ・ロードスターはどうだ。あれはどう考えても(現代的)ライトウエイトスポーツだろう。
あったぞ、あった。フィアット・バルケッタだ。スポーツカーと呼べる程速くなくてオープンだ。一見スポーツカーみたいな格好はしているけれど、バルケッタをスポーツカーと呼ぶクルマ好きはいない。バルケッタ(イタリア語で小舟の意味)で決まりだな。
ところで、孝行娘は探しただけでプレゼントする訳じゃぁないのかな?いや、支払いは自分でしたとしても、赤いちゃんちゃんこ代わりのふたり乗りの赤いオープンカーを探してくれる娘を持ったおと~さんは幸せだよ。そんな娘を持たない我が身を恨むぞ。でもだ、考えてもみればクルマって、何がいいのか考えて調べて探すのが楽しいんだよね。その楽しみをおと~さんから奪ってしまった娘は親不幸かも。と、負け惜しみ(^^;
と云う訳で今日の一枚は、おそらく日本で一番有名だった(と過去形で云わなければならないのが寂しい)赤いスポーツカー、ユーノス(マツダ)ロードスターNA。後は空前にして(現時点では)絶後の軽にしてミッドシップかつオープンのホンダ・ビート。どちらも欲しいい一台だが、さすがにいずれも20年以上経過し上物を探すのは容易ではないようである。マツダは知らないが、ホンダの方はハイブリッドあるいは純電気式で復活の噂があり楽しみである。