2400万画素にはチープな「準梅」レンズで良いのか

 既報の通りNikon(ニコン)は4月19日に、エントリーモデルであるにも関わらず、同社のフラッグシップ機D4の1600万画素をはるかに凌駕する2400万画素イメージセンサーを搭載したD3200ボディ及び、郷秋<Gauche>が4月15日の小文で、ニコンも出来ることなら「NIKKOR」の名を冠したくはなかったであろう程チープなレンズと評したAF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VRをセットにしたレンズキットを発表した。ちなみに18-55mm f/3.5-5.6Gの実質価格(D3200レンズキットとボディのみの価格差)は僅かに1万円である。

 一方でニコンは、3600万画素のイメージセンサーを搭載したD800(正確にはD800E)には「高精細な被写体の撮影に適しているD800Eでは、レンズの解像度を生かすことが重要です」として、AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDをはじめ16本のレンズを推奨しているが、この16本のNIKKORの価格総額は驚くなかれ、何と8,895,500円(メーカー希望小売価格)、平均すると1本555,969円!

 3600万画素のD800Eには55万円のレンズを推奨しておきながら、2400万画素のD3200には1万円のレンズを着けて売ると云う、ニコンの戦略と云うのか商魂と云うのか技術的要求水準と云うのか、そのバランス感覚がまったく理解できない郷秋<Gauche>であるぞ。


 例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、この季節、もっとも美しい花の一つだと郷秋<Gauche>が思っている、豌豆(えんどう)の花。

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