唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
酷使されるX31
X31とは、IBM(Lenovoに非ず)のThinkPad X31、つまり郷秋<Gauche>愛用のノートPCの事。このblogにも何度かその姿がチョロリと登場しているはずである。そのX31、2003年の11月に郷秋<Gauche>の元に来てから早や4年半。4年半前のノートPCってどうよ。とっくに第一線は退いて、「メイルのチェックと、WebPageを見る程度ならまだまだ使えるんじゃないの?」と言うのが大方のイメージだろうか。ところがところが、郷秋<Gauche>の4年半落ちのX31は、カンフル剤を打たれて、まだまだ酷使されることと相成ったのである。
郷秋<Gauche>のX31は2672-NBJと言うモデルで、おおよそ次のようなスペックである。
CPU:Pentium M/1.60GHz
メモリ(標準/最大):256MB/2GB
HDD:40GB
ディスプレイ:12.1型TFT(1024×768ピクセル/1677万色)
インタフェース:パラレル、USB 2.0×2、IEEE1394×1、PCカードスロット
ネットワーク:10BASE-T/100BASE-TX Ethernet、802.11b準拠無線LAN
OS:Windows XP Professional
サイズ(W×D×H):273×223×24.9-30.2mm
重量:1.65kg
CPUのクロック周波数は当時のノートPCとしては最速に近い1.6GHzであり、入手時点でメモリは256MB追加して512MBに、3年程前にはHDDを、60GBを経て80GBに取り替えているから、古いとは言えまずますのスペックであったのだが、最近やけに動作が遅く感じるようになっていた。考えてみると、XPも更新に次ぐ更新で、相当肥大化しているようなので止むを得ないかと思っていたのであるが、最近導入したPhotoShop Elements 6.0の動きの遅さにはホトホト参っていたのも事実。もっともPhotoShop Elements 6.0導入以前、昨年導入したNikonのCapture NXの動きが余りにも遅く、事実上使用に耐えない状態であったことから、そろそろX31も限界かと考えていたところではあった
が、つい先日、ひょんなことから、購入当時追加していた256MBのメモリに替えて512MBのメモリを差してみたら(合計786MB)、なんだか PhotoShop Elements 6.0の操作が結構スムーズではないか。1GBを差したらもっと具合がいいんじゃないかと1GBのメモリを通販で購入して差してみたらびっくりするほどサクサクと動く。それじゃぁと、最初に付いていた256MBを外して、試しに差してみた512MBを差してみたら、Wordなんか瞬時に立ち上がったりして、まったく別物のPCになったみたいなんだな、これが。
と、言うわけで、今、ただ今使っているX31はメモリが1.5GBで、なんだか、今どきのVistaが搭載された新品PCノートPCなんかよりもずっと軽やかに動いている感じである。これならは6月20日に発売されるNikonのCapture NX2も難なく動くのではないかと、期待に胸を膨らませている郷秋<Gauche>である。
郷秋<Gauche>の元にやってきた機械物はどれも標準を大きく上回る期間酷使されることになる。X31然り、Peugeot 306然り。まっ、使い棄てにされるのではなく、手入れされながら長く実戦に供されるわけだから、機械としては幸せなことだと思うけどね。
と言うわけで、今日の一枚は、老体ThinkPad X31に新たに投入された1GBと512MBのメモリ。あと2年は現役で頑張ってもらうつもりだから、よろしくね。
郷秋<Gauche>のX31は2672-NBJと言うモデルで、おおよそ次のようなスペックである。
CPU:Pentium M/1.60GHz
メモリ(標準/最大):256MB/2GB
HDD:40GB
ディスプレイ:12.1型TFT(1024×768ピクセル/1677万色)
インタフェース:パラレル、USB 2.0×2、IEEE1394×1、PCカードスロット
ネットワーク:10BASE-T/100BASE-TX Ethernet、802.11b準拠無線LAN
OS:Windows XP Professional
サイズ(W×D×H):273×223×24.9-30.2mm
重量:1.65kg
CPUのクロック周波数は当時のノートPCとしては最速に近い1.6GHzであり、入手時点でメモリは256MB追加して512MBに、3年程前にはHDDを、60GBを経て80GBに取り替えているから、古いとは言えまずますのスペックであったのだが、最近やけに動作が遅く感じるようになっていた。考えてみると、XPも更新に次ぐ更新で、相当肥大化しているようなので止むを得ないかと思っていたのであるが、最近導入したPhotoShop Elements 6.0の動きの遅さにはホトホト参っていたのも事実。もっともPhotoShop Elements 6.0導入以前、昨年導入したNikonのCapture NXの動きが余りにも遅く、事実上使用に耐えない状態であったことから、そろそろX31も限界かと考えていたところではあった
が、つい先日、ひょんなことから、購入当時追加していた256MBのメモリに替えて512MBのメモリを差してみたら(合計786MB)、なんだか PhotoShop Elements 6.0の操作が結構スムーズではないか。1GBを差したらもっと具合がいいんじゃないかと1GBのメモリを通販で購入して差してみたらびっくりするほどサクサクと動く。それじゃぁと、最初に付いていた256MBを外して、試しに差してみた512MBを差してみたら、Wordなんか瞬時に立ち上がったりして、まったく別物のPCになったみたいなんだな、これが。
と、言うわけで、今、ただ今使っているX31はメモリが1.5GBで、なんだか、今どきのVistaが搭載された新品PCノートPCなんかよりもずっと軽やかに動いている感じである。これならは6月20日に発売されるNikonのCapture NX2も難なく動くのではないかと、期待に胸を膨らませている郷秋<Gauche>である。
郷秋<Gauche>の元にやってきた機械物はどれも標準を大きく上回る期間酷使されることになる。X31然り、Peugeot 306然り。まっ、使い棄てにされるのではなく、手入れされながら長く実戦に供されるわけだから、機械としては幸せなことだと思うけどね。
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と言うわけで、今日の一枚は、老体ThinkPad X31に新たに投入された1GBと512MBのメモリ。あと2年は現役で頑張ってもらうつもりだから、よろしくね。
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ワイン商売
自分の畑で葡萄を育て、その葡萄でワインを作る。ワイン好きにとっては夢のような話だが、果たしてそれは商売になるのかと、以前から気になっていた。つまり、何ヘクタールの畑に何本の葡萄の木を植えて、その葡萄でいったい何本分のワインができるのか。そのヒントとなる数字が、数日前に届いた「ヴィラデスト クラブ・レポ」に載っていた。
ヴィラデストはエッセイストかつ画家でもある玉村豊男氏が長野県東御市に開いた葡萄園・ワイナリーであり、郷秋<Gauche>はそこに一本の葡萄の木を持っている。その葡萄の木を、正確に言うと、その葡萄畑で採れた葡萄で作ったワインを手に入れる権利を入手したのは4年程前のことであった。当時はまだ苗木であったはずであるが、そろそろ立派な実をつけるようになったようで、記憶に違いがなれば、今年の冬には、何本かのワインが届くことになっているはずである。
さて、その玉村氏の葡萄畑は3.3ヘクタールの広さであると書かれている。つまり、100m×330mの畑である。その葡萄畑に何本程の葡萄の木が植えてあるのかはわからないが、その畑で採れた葡萄から、今年は約2万本のワインを生産するのだという。たいした数のワインができるものであるが、1本の平均価格を4千円とすると、売り上げは8千万円となる。ワイン醸造機器の減価償却費を含めた諸経費を差し引くと、利益はそれほど大きいものではないような気がするが、それでも自分の畑で採れた葡萄でワイン作りたいという玉村氏の情熱には頭が下がる。
話は長野県からフランスに飛ぶ。昨年末から何度か紹介した、ブルゴーニュのドメーヌ・シュブロは16ヘクタールの畑を持っているというから、玉村氏のヴィラデストの約5倍の規模だ。そうなると売り上げも4億円ほどと言うことになるのだと思うが、ブルゴーニュにおいては小規模の部類なのだろな。
ワインの出来は葡萄の出来。つまり天候に大きく左右されるだろうから、決して安定した商売ではないのだと思うけれど(もっとも、幾つかの品種をバランス良く栽培し、リスクを分散させているのだろう)、日本においては、それなりの場所で3ヘクタール程の葡萄畑を持っていれば、商売として成り立つと言うことなんだろうか。もっとも玉村氏の場合は氏の名声や関連グッズの売り上げが経営に大いに貢献しているのだろうな。
今日の一枚は、田植えが終わったばかりの白山谷戸を散歩する女性の図。でも、何故か携帯電話のメイルに夢中。
ヴィラデストはエッセイストかつ画家でもある玉村豊男氏が長野県東御市に開いた葡萄園・ワイナリーであり、郷秋<Gauche>はそこに一本の葡萄の木を持っている。その葡萄の木を、正確に言うと、その葡萄畑で採れた葡萄で作ったワインを手に入れる権利を入手したのは4年程前のことであった。当時はまだ苗木であったはずであるが、そろそろ立派な実をつけるようになったようで、記憶に違いがなれば、今年の冬には、何本かのワインが届くことになっているはずである。
さて、その玉村氏の葡萄畑は3.3ヘクタールの広さであると書かれている。つまり、100m×330mの畑である。その葡萄畑に何本程の葡萄の木が植えてあるのかはわからないが、その畑で採れた葡萄から、今年は約2万本のワインを生産するのだという。たいした数のワインができるものであるが、1本の平均価格を4千円とすると、売り上げは8千万円となる。ワイン醸造機器の減価償却費を含めた諸経費を差し引くと、利益はそれほど大きいものではないような気がするが、それでも自分の畑で採れた葡萄でワイン作りたいという玉村氏の情熱には頭が下がる。
話は長野県からフランスに飛ぶ。昨年末から何度か紹介した、ブルゴーニュのドメーヌ・シュブロは16ヘクタールの畑を持っているというから、玉村氏のヴィラデストの約5倍の規模だ。そうなると売り上げも4億円ほどと言うことになるのだと思うが、ブルゴーニュにおいては小規模の部類なのだろな。
ワインの出来は葡萄の出来。つまり天候に大きく左右されるだろうから、決して安定した商売ではないのだと思うけれど(もっとも、幾つかの品種をバランス良く栽培し、リスクを分散させているのだろう)、日本においては、それなりの場所で3ヘクタール程の葡萄畑を持っていれば、商売として成り立つと言うことなんだろうか。もっとも玉村氏の場合は氏の名声や関連グッズの売り上げが経営に大いに貢献しているのだろうな。
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今日の一枚は、田植えが終わったばかりの白山谷戸を散歩する女性の図。でも、何故か携帯電話のメイルに夢中。
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七変化
七変化とは、紫陽花の別名。時に、また植えられた場所(土)によってその花の色を変えることからの命名ですが、どちらも良い名前だと思います。梅雨時の花の王様といって良いでしょう。品種改良された園芸種も多く、被写体としても魅力のある花ですが、「雨上がり」という絶妙な撮影タイミングはなかなか得られず、欲求不満に陥ります。
今日の一枚は、何の「ひねり」もない、近所の公園の紫陽花。
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赤信号の時には止まるんだよ、ルイス君
サーキットのコース上では誰よりも速やく走しるとみんなが褒めてくれるわけだけれど、サーキットにも速度制限があるし、信号だって存在する。勿論本コース上でのことではなくて、ピットレーンやその出口のことだけど、そのくらいルイス君だって知っているよね。
信号が赤の時には、信号の手前にあるラインのところで止まるんだ。そして信号が青になるのを待つ。これは一般の道路でもサーキットでも同じなんだよ、ルイス君。自動車教習所でも習ったよね。
でも、どうなんだろ。ハミルトン家には信号が赤でも止まらなくてもいいとか、高価なポルシェで生垣に突っ込んでもいいとか、そういう特別な約束事があるのかい?そんなことはないよね。誰だって信号が赤の時には止まらなくちゃいけないし、それがたとえポンコツのプジョー306だとしても、公園の生垣に突っ込むようなことをしちゃいけないんだよ。修理代がかかるからね。わかるね、ルイス君。
サーキットにおける事故は、きっと保険が効かないと思うけど、まずは運転手とそのクルマの持ち主には良く謝っておくんだよ。コース上でのレーシングアクシデントならば弁償しろとは言われないと思うけれど、日曜日の事故はどう考えても君の脇見運転が原因だ。だからその代償は支払わなくちゃいけないよ。でも、よく謝っておけば、少しはまけてくれるかも知れないじゃないか。
えっ、お金はいいけど、フランスGPで10グリッド降格だって?! そうか、君はお金ならいくらでも持っているだろうけれど、次のレースで10グリッド降格は痛いね。シーズン終盤で大きな影響にならないといいけど。ほら、去年だってたった1ポイントでタイトルを取り逃したじゃないか。
ルイス君、そんなに気を落とすなよ。起こってしまった仕方がない。でも、次からは気をつけるんだ。「良い樵(きこり)は身体に一つだけ傷を持っている」という諺を知っているかい。良い樵は、過ちは一度だけ。一度の過ちで、してはいけないことを学ぶんだ。そして二度と同じ過ちは起こさない。それが良い樵なんだ。レーシングドライバーも同じなんだよ、わかるね、ルイス君。
例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、どくだみの花。嫌な匂いがすることから嫌われるけれど、花は美しい。白くて一見花弁に見えるのは実は苞で、中央の黄色い穂のような部分に花弁も萼もない花が沢山集まっているのです。「十薬」という別名を持つ薬草で、利尿剤や、動脈硬化の予防薬として使われます。
信号が赤の時には、信号の手前にあるラインのところで止まるんだ。そして信号が青になるのを待つ。これは一般の道路でもサーキットでも同じなんだよ、ルイス君。自動車教習所でも習ったよね。
でも、どうなんだろ。ハミルトン家には信号が赤でも止まらなくてもいいとか、高価なポルシェで生垣に突っ込んでもいいとか、そういう特別な約束事があるのかい?そんなことはないよね。誰だって信号が赤の時には止まらなくちゃいけないし、それがたとえポンコツのプジョー306だとしても、公園の生垣に突っ込むようなことをしちゃいけないんだよ。修理代がかかるからね。わかるね、ルイス君。
サーキットにおける事故は、きっと保険が効かないと思うけど、まずは運転手とそのクルマの持ち主には良く謝っておくんだよ。コース上でのレーシングアクシデントならば弁償しろとは言われないと思うけれど、日曜日の事故はどう考えても君の脇見運転が原因だ。だからその代償は支払わなくちゃいけないよ。でも、よく謝っておけば、少しはまけてくれるかも知れないじゃないか。
えっ、お金はいいけど、フランスGPで10グリッド降格だって?! そうか、君はお金ならいくらでも持っているだろうけれど、次のレースで10グリッド降格は痛いね。シーズン終盤で大きな影響にならないといいけど。ほら、去年だってたった1ポイントでタイトルを取り逃したじゃないか。
ルイス君、そんなに気を落とすなよ。起こってしまった仕方がない。でも、次からは気をつけるんだ。「良い樵(きこり)は身体に一つだけ傷を持っている」という諺を知っているかい。良い樵は、過ちは一度だけ。一度の過ちで、してはいけないことを学ぶんだ。そして二度と同じ過ちは起こさない。それが良い樵なんだ。レーシングドライバーも同じなんだよ、わかるね、ルイス君。
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例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、どくだみの花。嫌な匂いがすることから嫌われるけれど、花は美しい。白くて一見花弁に見えるのは実は苞で、中央の黄色い穂のような部分に花弁も萼もない花が沢山集まっているのです。「十薬」という別名を持つ薬草で、利尿剤や、動脈硬化の予防薬として使われます。
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サー・フランクも筆の誤り
カナダGPはクビサがBMWと共に初優勝を飾り、2位にもBWMのハイドフェドが入り1-2と、BMWとしては願ってもいない戦績を残すことになった。もっとも表彰台のハイドフェドがやや憮然とした表情であったのが印象的ではあったが。3位には「荒れたレースではこの人」、と言うべきデビッド・クルサード。「ベテランの妙味」以外の言葉が思い浮かばないが、来シーズンもF1で走りたいクルサードにとっては大きな力となる3位表彰台である。
さて、我らが一貴。いっとき2番手を走行することになった一貴に対し、解説の片山右京氏はポディウムに「君が代」流れる場面を想像(想像か?)してしまったらしく、不覚にも冷静さを失っていたようであった。自身もなし得なかった表彰台、それも一番高いところに日本人がいる、思わずそんな場面を想像してしまった片山氏の気持ちは良くわかるが、そこは解説者、冷静であって欲しいところであった。
もっとも、1位は無理でも表彰台の可能性は十分あったものと、郷秋<Gauche>も思う。その可能性を単なる「夢」に変えてしまったのは、闘将、サー・フランクの作戦の誤りである。もともとたっぷりと燃料を積んでいたところにセーフティーカーの導入もあり最初のピットインのタイミングはレースディスタンスのちょうど半ば。それはライッコネンとハミルトンのリタイヤ、ハイドフェルドのピットインにより一貴の2位走行時に訪れた。
スタート時には多めに燃料を積みながらも当初は2ストップ作戦であったものと思われるが、「漁夫の利」よろしく得た2番手のポジション。当然1ストップに変更して送り出すものと誰もが思ったわけだが、チームは第1スティントの同じソフトタイヤで一貴をコースに送り出す。この時点で一貴の表彰台の夢は潰えたと言える。
結局はバトンに追突し、更に壊れたフロントウイングに乗り上げコントロールを失った挙句にピットローでのクラッシュを演じたわけであるが、2ストップではなくなく1ストップを選び長めの給油をしていれば、一貴がバトンの後ろを走っていることもなく、ましてやバトンのマシンに追突することもなかったのである。まっ、すべては「たら・れば」ではあるけれど。
一貴の33周目のピットインでサー・フランクが1ストップへの変更をしてさえいれば、まったく違った結果になっていたと言うのも、まさに「たら・れば」。繰言などせんのないこととは思うけれど、それでもはやり言いたくなる。「サー・フランク、何故1ストップに変更しなかったのか」と。まさに「弘法も筆の誤り」である。
によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、梅雨空の下で鮮やかな花を次々に咲かせる錦糸梅(きんしばい)。
さて、我らが一貴。いっとき2番手を走行することになった一貴に対し、解説の片山右京氏はポディウムに「君が代」流れる場面を想像(想像か?)してしまったらしく、不覚にも冷静さを失っていたようであった。自身もなし得なかった表彰台、それも一番高いところに日本人がいる、思わずそんな場面を想像してしまった片山氏の気持ちは良くわかるが、そこは解説者、冷静であって欲しいところであった。
もっとも、1位は無理でも表彰台の可能性は十分あったものと、郷秋<Gauche>も思う。その可能性を単なる「夢」に変えてしまったのは、闘将、サー・フランクの作戦の誤りである。もともとたっぷりと燃料を積んでいたところにセーフティーカーの導入もあり最初のピットインのタイミングはレースディスタンスのちょうど半ば。それはライッコネンとハミルトンのリタイヤ、ハイドフェルドのピットインにより一貴の2位走行時に訪れた。
スタート時には多めに燃料を積みながらも当初は2ストップ作戦であったものと思われるが、「漁夫の利」よろしく得た2番手のポジション。当然1ストップに変更して送り出すものと誰もが思ったわけだが、チームは第1スティントの同じソフトタイヤで一貴をコースに送り出す。この時点で一貴の表彰台の夢は潰えたと言える。
結局はバトンに追突し、更に壊れたフロントウイングに乗り上げコントロールを失った挙句にピットローでのクラッシュを演じたわけであるが、2ストップではなくなく1ストップを選び長めの給油をしていれば、一貴がバトンの後ろを走っていることもなく、ましてやバトンのマシンに追突することもなかったのである。まっ、すべては「たら・れば」ではあるけれど。
一貴の33周目のピットインでサー・フランクが1ストップへの変更をしてさえいれば、まったく違った結果になっていたと言うのも、まさに「たら・れば」。繰言などせんのないこととは思うけれど、それでもはやり言いたくなる。「サー・フランク、何故1ストップに変更しなかったのか」と。まさに「弘法も筆の誤り」である。
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によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、梅雨空の下で鮮やかな花を次々に咲かせる錦糸梅(きんしばい)。
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カナダGP、まもなくスタート
昨年のタイトル争いは、最後の最後に熾烈を極めたけれど、今年は中盤ではげしい戦いが繰り広げられる展開となった。
前戦、モナコで優勝して10ポイントを加えて一気にポイントリーダーになったハミルトン、2位8ポイントを上乗せしマッサに肉薄するクビサ。ライッコネンはといえば、ご存知の通りノーポイントでランキング2位に転落。
そして向えるカナダGPは、ランキングトップのハミルトンがポールポジション、ランキング4位のクビサが2nd Rowから発進。ライッコネンはハミルトの後ろからのスタートだ。
ターン10のヘアピンの路面状況が悪く、予選ではここがポイントとなったようだ。決勝レース前に急遽補修がされたようだが、アスファルトは硬化まで「日単位」の時間がかかるはず。果たして決勝レース中安定した状態を保てるかどうか。
路面状況と天気によってはモナコ同様、荒れたレースとなる可能性もあるカナダGPだが、その事がポイントランキングにどのような影響を与えるのか、興味深々である。そんなカナダGPは2時間後のスタートである。
例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、イロハモミジ。
前戦、モナコで優勝して10ポイントを加えて一気にポイントリーダーになったハミルトン、2位8ポイントを上乗せしマッサに肉薄するクビサ。ライッコネンはといえば、ご存知の通りノーポイントでランキング2位に転落。
そして向えるカナダGPは、ランキングトップのハミルトンがポールポジション、ランキング4位のクビサが2nd Rowから発進。ライッコネンはハミルトの後ろからのスタートだ。
ターン10のヘアピンの路面状況が悪く、予選ではここがポイントとなったようだ。決勝レース前に急遽補修がされたようだが、アスファルトは硬化まで「日単位」の時間がかかるはず。果たして決勝レース中安定した状態を保てるかどうか。
路面状況と天気によってはモナコ同様、荒れたレースとなる可能性もあるカナダGPだが、その事がポイントランキングにどのような影響を与えるのか、興味深々である。そんなカナダGPは2時間後のスタートである。
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蛍袋
しばらく前にいただいた、鉢植えの蛍袋(ほたるぶくろ)です。いただいた時に咲いていたのは一輪だけでしたが、2、3日前からいっせいに咲き出しました。宿根のようなので、花が終わったら地に下ろしてみようかと思っています。来年も花を咲かせてくれるでしょうか。
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D3X登場間近
yodobashi.comで578,000円。6月8日までの15%ポイント還元を差し引いても491,300円だというのに、中野の某カメラ店では、D3がなんと417,000円。yodobashi価格との差額の74,300円でD80を買っても更に約1万円のお釣りが来る。どうして中野の某カメラ店はこんなに安いんだ!と思ったら、新宿の某Mカメラでもほぼ同額の418,000円だった。それにしても、417,000円って、D3の上物中古価格よりも安いんじゃないの?
発売から1年9ヶ月が経ち、モデル末期となったD80がいま、めちゃ安で売られていることは一昨日に書いた。発売から1年9ヶ月経ったD80の実売価格が暴落するのはわかるとしても、発売から僅か半年のD3、ニコンのフラッグシップが中古品さえも下回る価格で売られているのか。それはつまり、こういうことだ。
報道関係者によるカメラ特需となるオリンピック開幕を2ヵ月後に控え、まもなくD3の高画素版、D3Xが登場するのである。D3はフルサイズの撮像素子を持ちながら、ほぼ同時に登場したAPS-C撮像素子搭載のD300と同じ1200万画素で、最大のライバルと目されたキヤノンEOS-1Ds Mark III の2110万画素と比べると、(画総数だけをみると)大いに見劣りがしていたのである。
そこでニコンは北京でのオリンピック開幕を目前にしたこの時期に1Ds Mark III の2110万画素を凌駕する、2400万素のD3Xを登場させるのである。発売日や価格、スペックの詳細等のリリースがどのタイミングになるのかは最高機密であり、いまだ郷秋<Gauche>の耳にも届いていないが、既に秒読み段階に入っていることは確か。
そればかりは、D3のエンブレムを付けながら、実は2400万素の撮像素を搭載したカメラ、つまりエンブレム以外はD3Xそのものであるカメラが、有力報道各社の第一戦のカメラマンに供され、最後の実戦テストが行われているところなのである。
あと僅かな後にD3Xが登場すれば中野の某カメラ店や新宿の某Mカメラの417,000円、418,000円どころではなく、30万円台でD3の入手が可能になることは確実だが、果たしてその時に、D3Xにはいったいどれ程のプライスタグが付けられるのか。その時に、いくら安いからといって、フラッグシップの座をD3Xに譲った(その時点となっては)低画素モデルの「素のD3」を求める人は多くないだろ。そういう意味では、ニコンの真のフラッグシップは常に高嶺の花なのである。
注:本日の記事前半は、郷秋<Gauche>が知る限りの事実を限りなく正確に記したものですが、中ほどの「D3Xが登場する」辺りからは、郷秋<Gauche>のまったくの妄想でありますので、読者諸兄姉には現実と夢とをごっちゃにせず、どうぞ「読む漫画」としてお楽しみいただければ幸いであります。
例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、昨日に続き田植えが終わったばかりの田んぼ。かつらの森とすみよしの森の間にある白山谷戸の田んぼです。
発売から1年9ヶ月が経ち、モデル末期となったD80がいま、めちゃ安で売られていることは一昨日に書いた。発売から1年9ヶ月経ったD80の実売価格が暴落するのはわかるとしても、発売から僅か半年のD3、ニコンのフラッグシップが中古品さえも下回る価格で売られているのか。それはつまり、こういうことだ。
報道関係者によるカメラ特需となるオリンピック開幕を2ヵ月後に控え、まもなくD3の高画素版、D3Xが登場するのである。D3はフルサイズの撮像素子を持ちながら、ほぼ同時に登場したAPS-C撮像素子搭載のD300と同じ1200万画素で、最大のライバルと目されたキヤノンEOS-1Ds Mark III の2110万画素と比べると、(画総数だけをみると)大いに見劣りがしていたのである。
そこでニコンは北京でのオリンピック開幕を目前にしたこの時期に1Ds Mark III の2110万画素を凌駕する、2400万素のD3Xを登場させるのである。発売日や価格、スペックの詳細等のリリースがどのタイミングになるのかは最高機密であり、いまだ郷秋<Gauche>の耳にも届いていないが、既に秒読み段階に入っていることは確か。
そればかりは、D3のエンブレムを付けながら、実は2400万素の撮像素を搭載したカメラ、つまりエンブレム以外はD3Xそのものであるカメラが、有力報道各社の第一戦のカメラマンに供され、最後の実戦テストが行われているところなのである。
あと僅かな後にD3Xが登場すれば中野の某カメラ店や新宿の某Mカメラの417,000円、418,000円どころではなく、30万円台でD3の入手が可能になることは確実だが、果たしてその時に、D3Xにはいったいどれ程のプライスタグが付けられるのか。その時に、いくら安いからといって、フラッグシップの座をD3Xに譲った(その時点となっては)低画素モデルの「素のD3」を求める人は多くないだろ。そういう意味では、ニコンの真のフラッグシップは常に高嶺の花なのである。
注:本日の記事前半は、郷秋<Gauche>が知る限りの事実を限りなく正確に記したものですが、中ほどの「D3Xが登場する」辺りからは、郷秋<Gauche>のまったくの妄想でありますので、読者諸兄姉には現実と夢とをごっちゃにせず、どうぞ「読む漫画」としてお楽しみいただければ幸いであります。
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例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、昨日に続き田植えが終わったばかりの田んぼ。かつらの森とすみよしの森の間にある白山谷戸の田んぼです。
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第二東名に貨物専用鉄道?
昼時に日経を読んでいたら、第二東名・新名神高速の中央分離帯などを使った貨物専用鉄道構想の記事が目に留まった。東京・名古屋・大阪の三大都市圏間で一日に20万トンの貨物を運ぶ想定なんだと。
クルマ万能の時代が40年続いた後にやってきたガソリン価格の超高騰時代。電車を走らすための電気だって、その一定部分(約半分?)は石化燃料によって作られるわけだけれど、ガソリンや軽油のように、そのコストが原油価格に対してリニアに高騰するわけではないし、CO2排出対策や騒音対策だってクルマと比べればずっとし易いはずだ。
そんなこんなを考えても、これまでの40年間、そのほとんどすべてをクルマ(トラック)に頼ってきた物流を、しかも東海道メガロポリス(中学だか高校だかで習ったけれど、こういう言い方って今もありますか?)において鉄道に置き換えようと言う、実に大胆な考えだ。
基本的には郷秋<Gauche>も賛成だけれど、そのルートが第二東名・新名神高速と完全に一体化しているってのはどうだろうか。大規模災害、具体的には東海大地震が起こって第二東名が倒壊した時には、その貨物専用鉄道施設も一緒に倒壊するわけだ。
だから、鉄道が道路のバックアップには、全然ならない。WWW(わかり易く言えばInternetのことだ)の原理(理論)を考えればわかるとおり、特に災害時の流通経路バックアップのことを考えれば、より多くのルートが確保されている事が望ましいのだ。
同じ鉄道を使うにしても、在来の東海道線を大幅に補強・増強して利用するとか、少々遠回りにはなるけれど、中央線経由のルートを考えた方がいいんじゃないかって、「鉄っちゃん」じゃない郷秋<Gauche>は考えるんだけど、どうだろ。
例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、田植えが終わったばかりのなるせの森の田んぼ。
クルマ万能の時代が40年続いた後にやってきたガソリン価格の超高騰時代。電車を走らすための電気だって、その一定部分(約半分?)は石化燃料によって作られるわけだけれど、ガソリンや軽油のように、そのコストが原油価格に対してリニアに高騰するわけではないし、CO2排出対策や騒音対策だってクルマと比べればずっとし易いはずだ。
そんなこんなを考えても、これまでの40年間、そのほとんどすべてをクルマ(トラック)に頼ってきた物流を、しかも東海道メガロポリス(中学だか高校だかで習ったけれど、こういう言い方って今もありますか?)において鉄道に置き換えようと言う、実に大胆な考えだ。
基本的には郷秋<Gauche>も賛成だけれど、そのルートが第二東名・新名神高速と完全に一体化しているってのはどうだろうか。大規模災害、具体的には東海大地震が起こって第二東名が倒壊した時には、その貨物専用鉄道施設も一緒に倒壊するわけだ。
だから、鉄道が道路のバックアップには、全然ならない。WWW(わかり易く言えばInternetのことだ)の原理(理論)を考えればわかるとおり、特に災害時の流通経路バックアップのことを考えれば、より多くのルートが確保されている事が望ましいのだ。
同じ鉄道を使うにしても、在来の東海道線を大幅に補強・増強して利用するとか、少々遠回りにはなるけれど、中央線経由のルートを考えた方がいいんじゃないかって、「鉄っちゃん」じゃない郷秋<Gauche>は考えるんだけど、どうだろ。
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例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、田植えが終わったばかりのなるせの森の田んぼ。
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D80がトップシェア獲得
昨日、「カメラにしたって、性能の良さで選び便利に使っている最新のDSLR(デジタル方式一眼レフ(具体的には勿論D300のことだ)よりも、如何にも道具然とした古いフィルム式一眼レフ(F3やEMやFM3A)の方が、正直に言えば、好きだ。」と書いたけれど、実用品としてのDSLRはやはり気になる。だからこそ、普段使いのメインはD300なわけだ。
当然、各社から次々に出てくるDSLRの情報は一応チェック。取り分けNikonから、遠からず出るであろうDSLRの情報には敏感になっている。そんな中、今日BNCランキングのDSLRのシェアを見たら、なんとモデル末期のD80(AF18-135Gレンズキット)が12.5%のシェアでトップ!2位がEOS Kiss X2 ダブルズームキットの8.9%だから、D80は断トツのトップということだ。
更に5位もD80本体のみでシェア4.7%、6位もD80(AF18-70Gレンズキット)がシェア4.6%でランクイン。ここまでのD80合計で21.8%のシェアだから、たいしたものである。
疑問は、モデル末期のD80がどうしてこんなに売れているのかだ。D80(AF18-135Gレンズキット)のyodobashi.com価格は税込み100,100円と、2年前の9月に登場したときと比べるとずいぶんとリーズナブルになっている。さらにyodobashi.comでは6月8日まで、いつもよりも5%Upの15%ポイント還元。今なら5000円安く買えるわけだが、勿論、登場から約2年が経過しても見劣りのしない基本性能と使いやすさが魅力なんだろうな。
2007年、DSLRのシェアで宿敵キヤノンを下したニコンは、今後はシェアではなく収益性に主眼をおいたマーケティング展開をしていくと言っているが、そうは言ってもより高い収益性を維持するためには、シェアはやはり大事だ。D80の後継機、更にはD40の後継機もその辺りを十分に考えた性能とプライスタグをぶら下げて登場するんだろうな。
と言うわけで、ゴミ取り装置とアクティブDライティングは付かないないけれど(ライブビュー機構もないけれど、郷秋<Gauche>はまったくその必要性を感じない)、しっかりした基本性能と女性でも扱いやすい、程よいコンパクトさと軽さを兼ね備えたD80が、よりリーズナブルな価格で手に入れることのできる今は、D80のまさに「買い時」なのかも知れないな。
例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、この季節、森の幾箇所で見ることのできる箱根空木(はこねうつぎ)。このところ、ひょっとして二色空木(にしきうつぎ)かも知れないと考えていたのですが、日曜日にその葉の裏を見たところ全体にほぼ無毛(二色空木は葉脈上に白い毛が密生する)であることから、箱根空木に間違いないものと確信しました。
当然、各社から次々に出てくるDSLRの情報は一応チェック。取り分けNikonから、遠からず出るであろうDSLRの情報には敏感になっている。そんな中、今日BNCランキングのDSLRのシェアを見たら、なんとモデル末期のD80(AF18-135Gレンズキット)が12.5%のシェアでトップ!2位がEOS Kiss X2 ダブルズームキットの8.9%だから、D80は断トツのトップということだ。
更に5位もD80本体のみでシェア4.7%、6位もD80(AF18-70Gレンズキット)がシェア4.6%でランクイン。ここまでのD80合計で21.8%のシェアだから、たいしたものである。
疑問は、モデル末期のD80がどうしてこんなに売れているのかだ。D80(AF18-135Gレンズキット)のyodobashi.com価格は税込み100,100円と、2年前の9月に登場したときと比べるとずいぶんとリーズナブルになっている。さらにyodobashi.comでは6月8日まで、いつもよりも5%Upの15%ポイント還元。今なら5000円安く買えるわけだが、勿論、登場から約2年が経過しても見劣りのしない基本性能と使いやすさが魅力なんだろうな。
2007年、DSLRのシェアで宿敵キヤノンを下したニコンは、今後はシェアではなく収益性に主眼をおいたマーケティング展開をしていくと言っているが、そうは言ってもより高い収益性を維持するためには、シェアはやはり大事だ。D80の後継機、更にはD40の後継機もその辺りを十分に考えた性能とプライスタグをぶら下げて登場するんだろうな。
と言うわけで、ゴミ取り装置とアクティブDライティングは付かないないけれど(ライブビュー機構もないけれど、郷秋<Gauche>はまったくその必要性を感じない)、しっかりした基本性能と女性でも扱いやすい、程よいコンパクトさと軽さを兼ね備えたD80が、よりリーズナブルな価格で手に入れることのできる今は、D80のまさに「買い時」なのかも知れないな。
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例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、この季節、森の幾箇所で見ることのできる箱根空木(はこねうつぎ)。このところ、ひょっとして二色空木(にしきうつぎ)かも知れないと考えていたのですが、日曜日にその葉の裏を見たところ全体にほぼ無毛(二色空木は葉脈上に白い毛が密生する)であることから、箱根空木に間違いないものと確信しました。
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くたびれ加減が絶妙な味わい

昨日、CAR GRAPHICの7月号の特集が
Peugeotであること、そして306の前期型(N3)を見かける事が少なくなったことを書いた。でも実は、昨日の記事を書いた時点ではそのプジョーの特集記事を読んでいなかったのである。正確には「タイトル以外」はということだが。
今日、ようやく記事全文を読んだ。そして、ROAD TESTのタイトルに付けられた、昨晩から気になっていた「温泉の丸いポスト」の意味をようやく理解した郷秋<Gauche>なのであった。それは、ROAD TESTの記事の最後に出てくる。
「撮影を終えて温泉街を去ろうとしたとき、裏路地にひっそりと佇む丸いポストを見つけて、頭の中のもやもやが消えていくような気がした。風雨に晒されてところどころ塗装のはげた丸いポスト、その姿が何年も使い込んで、くたびれ加減が絶妙な味わいになった友人を306と重なった。」(CG 2008年7月号 p.56より抜粋)
いやはや、「くたびれ加減が絶妙な味わい」ですか(^^;。まっ、いいでしょう。郷秋<Gauche>も、絶妙かどうかは別にしても、この「使い込んだ味わい」が実は相当気に入っているわけだから。機械なんだから、勿論新しい方が性能も調子もいいに決まっている。だけどだ、その新しい道具が身体と心に馴染むかどうかは、また別の問題だ。
郷秋<Gauche>は、性能の良い新しい機械よりも、時にグズルことがあっても、程よく使い込まれた、如何にも道具然とした機械が好きだ。カメラにしたって、性能の良さで選び便利に使っている最新のDSLR(デジタル方式一眼レフ。具体的には勿論D300のことだ)よりも、如何にも道具然とした古いフィルム式一眼レフ(F3やEMやFM3A(これは実は余り古くはないけれど、クルマで言えばマツダ・ロードスター(NA)みたいなものか))の方が、正直に言えば、好きだ。
それは、実はW123のTモデル(1977年に登場したメルセデスベンツのステーションワゴン)を持っていて、本当はこちらの方が好きなんだけれど、老体の体調を慮り、W123はガレージの奥に仕舞い込んで普段は最新のCを足にしているのと似ているかも知れない。着古して袖口が擦り切れてきたけれど、その着心地と風合いの良さから手放せないシャツやセーターも同じだな。
「くたびれ加減が絶妙な味わい」、これはちょっと古いクルマに対する最大の賛辞だろう。だけど、どんなクルマでも古くなれば「絶妙な味わい」が出てくるわけではなく、やはりその出自は重要だ。残念ながら、カローラでは何年乗っても単に古びるだけで、「絶妙な味わい」が出てくるかどうか・・・。ジャガーやメルセデスは生まれながらにその資格を持っていると言えるだろうが、Peugeotも辛うじてその末席に入れそうに思えるのは、やはりオーナーの贔屓目だろうか。
月刊『CAR GRAPHIC』2008年7月号 二玄社よりただいま発売中
A4変形判 定価1,000円(税込み)
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306は何処へ
CAR GRAPHICの今月号(7月号)は「増殖するプジョー“8”」と題しプジョー特集を組んでいる。“8”とは勿論308のことだ。306の後期型から始まった「猫顔」は“8”に至って「ここまでやるか?」的レベルに達しており、郷秋<Gauche>的には「あんまり好かんぞ」って感じであるが、そうは言ってもやっぱり新しいPeugeotが気になる郷秋<Gauche>ではある。
本文の特集だけではなく、巻末の広告もまたプジョー特集となっており、プジョーの中古車、元へ、アプルーブドカーが163台も紹介されているが、悲しいかな2世代前の306は僅かに1台。それもN3(前期型)ではなく猫顔になったN5(後期型)のブレーク。N3の306はいったどこに行ってしまったのだろう・・・。って、商売にならない程の安値になってしまったということなんですよね。トホホ。
で、今日の一枚は、秘密の湖畔に佇むN3のPeugeot 306。勿論、郷秋<Gauche>の愛車だ。
本文の特集だけではなく、巻末の広告もまたプジョー特集となっており、プジョーの中古車、元へ、アプルーブドカーが163台も紹介されているが、悲しいかな2世代前の306は僅かに1台。それもN3(前期型)ではなく猫顔になったN5(後期型)のブレーク。N3の306はいったどこに行ってしまったのだろう・・・。って、商売にならない程の安値になってしまったということなんですよね。トホホ。
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で、今日の一枚は、秘密の湖畔に佇むN3のPeugeot 306。勿論、郷秋<Gauche>の愛車だ。
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4月分から発掘
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今日の一枚は2ヶ月分から発掘した写真の中から「チューリップ」。ありがちな写真ではありますが、300mm(相当)F2.8のボケ味が遺憾なく発揮された写真とは言えるでしょうか。最近はやたらと35mmフルサイズ撮像素子搭載機がもてはやされているけれど、考えてみると本物の「サンニッパ」(300mm F2.8のレンズのこと)なんて、とても高くて買えないから、APS-Sサイズの撮像素子って、やっぱり意味があるんじゃないのかな?もっとも「ボケ」だけで言えば、フルサイズにサンニッパだったらもっとボケるか。
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