品切れが続いていた新村苑子の新潟水俣病短編小説集を再版します。『律子の舟』と『葦辺の母子』の2点を今月末に刊行します。
糸魚川出身、批評家の若松英輔氏から推薦をいただきました。チラシに推薦文を掲載しました。
新潟水俣病阿賀野患者会の酢山事務局長、新潟県立大学の後藤先生から再版の要望を受けておりました。今年1月に水俣市で開かれた水俣病事件史研究会で、後藤先生が新村さんの小説を紹介して下さり、その時新村さんの本を読まれた参加者の方々の反応が決め手でした。読者の声としてチラシに掲載しました。
新村さんの小説は純然たるフィクションです。フィクションでありながら、それが水俣病患者を家族にもつ方々の心を打ったのです。そこには本当の文学の力があります。文学でなければできないことがあるのです。先日亡くなった石牟礼道子さんの『苦海浄土』もまた、フィクションであると本人も言われていたはずです。
購読をご希望の方はチラシをプリントしてFAXでお申し込み下さるか、メールgenbun@tulip.ocn.ne.jpまでご連絡下さい。
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