ゴエモンのつぶやき

日頃思ったこと、世の中の矛盾を語ろう(*^_^*)

障害者を組織で支援 社会就労センター所長、柴田さん

2008年08月27日 09時52分03秒 | 障害者の自立
 知的障害者を日中に一時預かるサポートセンター「Uライフ」を、7月に多治見市のJR太多線根本駅近くに開設した。

 連日10人の定員がいっぱいで、需要の多さを感じている。学童保育などは障害のある子どもを受け入れるのに消極的。これまでは親が忙しいときも、外に預ける場がなかった。

 2000年に早期退職して、障害者の親の会の仲間6人と社会福祉法人「みらい」を設立。授産施設の「社会就労センターけやき」、グループホーム「ぶなホーム」を相次いで開設した。もともと福祉に関する知識はなく、最初は試行錯誤の連続。だが、会社時代に培った経営感覚や人脈も生かし、1年ほどで軌道に乗せた。

 知的障害の子を持つ自身の経験から、けやき以前には正式な授産施設がないなど、多治見の障害者支援の仕組みの遅れを感じていた。「親はいつかいなくなる。その後の生活のため、親任せではなく、組織で支援の仕組みを確立しなければ」との思いは強い。

 暮らすとは、働き、遊び、寝ることだと考える。けやきは働く場、ぶなホームは寝る場。そしてボランティア団体「たいようの会」と合同で新しくつくったUライフが、余暇を支援する場となる。

 電車を使った移動や買い物の支援、ヘルパーの派遣など、まだまだ必要な支援はたくさんある。「手がける支援を少しずつ増やし、障害者と健常者が共生できる社会をつくっていきたい」

滋賀・お手ごろ感のカレー店人気 障害者センター開設

2008年08月27日 09時48分54秒 | 障害者の自立
2008年8月27日

 豊郷町の障害者生活支援センター「ステップあップ21」に今年四月、開店したカレー店「THE21」が人気を呼んでいる。

 センターは設立から七年が経過したものの、認知度はいまひとつ。地域の人たちに気軽に足を運んでもらおうとカレー店を始めた。

 開店以降の客数は延べ約八百人。多い時は一日で三十人が来店し、近所の親子連れやお年寄りのほか、トラック運転手など初めてセンターを訪れる人も多いという。

 人気の秘訣(ひけつ)は三種類のカレー、地場産のサラダ、ナン、コーヒー紅茶(いずれもおかわり自由)に手作りデザートが付いて八百円というお手ごろ感。ゆったりとしたスペースは子ども連れにも好評という。

 カレーをおかわりしていた守山市勝部の会社員角秀一さんは「おいしいし、ナンも付いてくるのがいい」と満足顔。スタッフの渡辺興一さんは「もっとお客さんを増やしたい」と意気込みを語った。

 九月十二日までに来店すると百円引きカードがもらえる。営業は火曜から金曜の午前十一時半から午後二時まで。問い合わせはステップあップ21=電0749(35)0333=へ。

障害者が介護助け合い 県が「ピアヘルパー」講座

2008年08月27日 09時33分36秒 | 障害者の自立
 県は9月から約3か月間、精神障害者と知的障害者を対象にホームヘルパーの養成講座を富山市内で初めて開くことを決めた。障害者が別の障害者の世話をする「ピアヘルパー」を育て、居宅介護に障害者同士ならではの安心感をもたらし、就労支援につなげたい考えだ。

 講座は9月26日から12月22日まで開講し、定員は15人。委託先の介護大手「ニチイ学館」富山支店(富山市)が、計約240時間の講義や実習を担う。事業費は国が全額負担するため、受講料はテキスト代などを除いて無料になる。障害者の心身の状態に配慮し、講義より実習に重きを置くため、正式な資格は取れないが、ホームヘルパー3級に準じる知識と技能を得られる。

 ピアヘルパーとは、英語の「ピア(同僚)」に由来し、「障害のある利用者を介護する障害者」を意味する。同じ悩みを語り合い、利用者の精神的な支えとなる上、障害者の就職を後押しできることなどから注目され、近年、養成講座を行う県も出ている。

 国は2006年施行の障害者自立支援法に基づき、就労強化を目指している。ピアヘルパーが事業所と雇用契約を結ぶと、最低賃金など労働法令の対象となり、経済的自立を一層促せる。また、人手不足の介護現場では障害者が担い手としても期待されている。

 県によると、昨年度計1万226時間だった県内の居宅介護など訪問系サービスは、11年度には1万6355時間の確保が必要となる。県職業能力開発課は「高齢者の介護でも活躍してもらえるかもしれない。障害者自らが働きたい職を選ぶ一助になりたい」と話している。

 県内では、富山市高木西の社会福祉法人「フレンドリー会」がピアヘルパーを雇っている。障害者に自信を与え、雇用は3年間で3倍に増えた。一方、独り立ちなどの課題にも直面。

 「お皿はどれにしましょうか」との問いかけに、「これかなあ」と応じる。富山市内に住む精神障害の男性(53)宅の台所で、夕飯を準備するピアヘルパーの知的障害者の女性(36)が、ゆったりと男性と語る。

 女性は今年1月から月に1、2回、健常者のヘルパー1人の付き添いで家事に励む。市を通じて同会からピアヘルパーの派遣を受ける男性は「私が教えることもあり、支え合う関係がいい」。女性も「料理が好きだから楽しい」と話した。

 同会は05年末、精神障害者のピアヘルパー4人の派遣を開始。昨年はニチイ学館の協力で、知的障害者も対象にヘルパー3級レベルの研修を行い、現在は計14人が働く。通常は施設で箱の組み立て作業をして、日給数百円の工賃を得る。一方、ピアヘルパーなら最低賃金の適用を受け、時給は700円以上になる。同会の統括管理者、金子かつよさんは「ヘルパーの日は皆、朝から『今日は仕事だ』と言って張り切っている」と話す。ただ、資格取得や採算上の課題も残る。長時間の座学が難しく、同会でも独り立ちに必要な2級を取った障害者は4人だけ。また、安全上の理由で2級取得者にも健常者を付き添わせるが、介護報酬はヘルパー1人分しか出ない。

 金子さんは「ピアヘルパーは介護者としては補助的な役割であっても、利用者に与える精神的な力は大きい。報酬算定対象に加えるなど、行政の制度的な位置づけが大切」と訴える。

(2008年8月27日