◇市長への批判相次ぐ
「障害者の尊厳を冒とくしているとしか思えず、断じて許せない」--。阿久根市で28日、開かれた、竹原信一市長の発言撤回と謝罪を求めた県民集会。市内外から多くの障害者や関係者が集まり、竹原市長のブログや講演での障害者に対する差別的な記述、発言への批判が相次いだ。
「全国重症心身障害者を守る会」県支部の川崎忠雄元支部長は「成熟した社会は、障害者の尊厳が守られ、地域で安心して暮らせる社会」と強調。竹原市長が福岡市の講演で「枝が腐ってきたら、切り落とさないといけない」と発言したことに触れ「障害者の生きる権利を否定しているとしか受け取れない」と、壇上から訴えた。
「やりきれない思いでいっぱい。市長は市民が納得できる説明をすべき」と怒りを抑えながら発言したのは「阿久根市手をつなぐ育成会連絡協議会」の浜辺一俊会長。「家族は人知れぬ苦労をしてきた。為政者として、どのように理解しているのか、不可解でならない」と糾弾した。
集会に参加した男性(38)は、「自分は高度医療のおかげで命をつないでもらい、幸せに生きている」と話し、市長のブログ記載を痛切に批判。また、霧島市国分から参加した県身体障害者協会連合会長の池田和夫さん(82)も「市職労とけんかするより、福祉対策など力を尽くすことがもっとある」と話した。【毎日新聞 2010年3月1日 地方版
「障害者の尊厳を冒とくしているとしか思えず、断じて許せない」--。阿久根市で28日、開かれた、竹原信一市長の発言撤回と謝罪を求めた県民集会。市内外から多くの障害者や関係者が集まり、竹原市長のブログや講演での障害者に対する差別的な記述、発言への批判が相次いだ。
「全国重症心身障害者を守る会」県支部の川崎忠雄元支部長は「成熟した社会は、障害者の尊厳が守られ、地域で安心して暮らせる社会」と強調。竹原市長が福岡市の講演で「枝が腐ってきたら、切り落とさないといけない」と発言したことに触れ「障害者の生きる権利を否定しているとしか受け取れない」と、壇上から訴えた。
「やりきれない思いでいっぱい。市長は市民が納得できる説明をすべき」と怒りを抑えながら発言したのは「阿久根市手をつなぐ育成会連絡協議会」の浜辺一俊会長。「家族は人知れぬ苦労をしてきた。為政者として、どのように理解しているのか、不可解でならない」と糾弾した。
集会に参加した男性(38)は、「自分は高度医療のおかげで命をつないでもらい、幸せに生きている」と話し、市長のブログ記載を痛切に批判。また、霧島市国分から参加した県身体障害者協会連合会長の池田和夫さん(82)も「市職労とけんかするより、福祉対策など力を尽くすことがもっとある」と話した。【毎日新聞 2010年3月1日 地方版