直方市は今月から、精神障害者2人を非常勤職員として雇用した。障害者雇用に積極的に関わることで誰もが社会参加できる社会の実現を目指し「民間にお願いする前に、市が率先しよう」と始めた。
業務内容は、文書のシュレッダー処理や公用車の洗車など。1日6時間、月19日勤務で、任期は2年。報酬は月10万300円。市は「精神障害者の就業は、これまでなかなか進んでいなかった。市での経験を次の就職への足掛かりにしてほしい」としている。
毎日新聞 2018年4月7日
直方市は今月から、精神障害者2人を非常勤職員として雇用した。障害者雇用に積極的に関わることで誰もが社会参加できる社会の実現を目指し「民間にお願いする前に、市が率先しよう」と始めた。
業務内容は、文書のシュレッダー処理や公用車の洗車など。1日6時間、月19日勤務で、任期は2年。報酬は月10万300円。市は「精神障害者の就業は、これまでなかなか進んでいなかった。市での経験を次の就職への足掛かりにしてほしい」としている。
毎日新聞 2018年4月7日
障害者の就労を支援し社会参加する機会を増やそうと、酒田市が市庁舎1階に整備したカフェ「えーる」が、オープンした。市内の2施設に通う障害者が接客を担当し、地元の食材だけを使い自分たちの施設で作った弁当やスイーツ類のほか、店内でいれたコーヒーや紅茶などを提供。3月23日の開店から約2週間が経過して存在が知られるようになり、市福祉課の担当者は「市民に浸透しつつある」と話している。
3月23日に行われた開店式典で、矢口明子副市長は「共生社会を進めている本市にとって、『えーる』のオープンは大きな第一歩。大変うれしく拍手したい。みんなに愛される場所になってほしい」とあいさつした。
この日の当番で、来店客の注文に応じてケーキを袋詰めしたり飲み物を配ったりした、「障がい者サポートセンターあらた」利用者の佐藤洋美さん(44)と佐藤皓太さん(23)は「精いっぱい頑張る。よろしくお願いします」と、緊張した表情ながら力強く話した。
毎日新聞 2018年4月7日
障害者支援に取り組む認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ(浜松市西区)が10月、日本財団(東京都)の助成を受け、重度知的障害者を中心にさまざまな人が集う文化発信拠点を浜松市中心街に開設する。音楽スタジオや図書館カフェをはじめ、重度障害者のシェアハウスや一般のゲストハウスなどを整備する。重度知的障害者の新しい暮らし方を発信し、全国モデルの構築を目指す。
開設場所はJR浜松駅北口から約800メートルの中区連尺町。オフィスなどが立ち並ぶ国道257号沿いの一角の民有地(約160平方メートル)を購入した。財団によると、重度障害者の活動拠点は人里離れた土地に多く街中は珍しいという。
屋上テラス付きの3階建てで、1、2階は市民講座が開ける交流スペースやスタジオ、美術書籍をそろえた図書館カフェなど。3階は4人定員の障害者のシェアハウスと3、4人が居住できる一般のゲストハウスを設け、シェアハウスではヘルパーやボランティアに生活介護支援を依頼する。同認定NPOの久保田翠理事長(55)は「障害者が多様な人と関わることを“仕事”と捉え、交流を促したい」と語り、スタジオ利用料やイベント参加費などの一部を障害者に支給する。
同認定NPOは長年、こだわりを強く持つなどの障害者の特性を尊重し、多様な人と交流する活動を進めてきた。重度知的障害の息子を持つ久保田理事長は「障害者の親の多くは、親なき後の子どもの生活を不安に感じている。多様な生き方の選択ができる社会にしたい」と力を込める。
日本財団チームリーダーの竹村利道さん(54)は「街中で重度障害者が暮らす形の一つとして全国に波及することを期待している」と話す。
■生活支援充実が課題
障害者の生活拠点を入所施設から地域へ移行する動きが進む中、重度障害者の生活支援の充実が全国的な課題になっている。地域支援の受け皿となるグループホームは増加傾向にあるものの、重度障害者に対応したグループホームは不足し、家族の介護力の限界などを受けて施設への入所を選択せざるを得ない障害者も多い。
こうした状況の中、国は地域移行を促進するため、4月から障害者の1人暮らしの日常生活を見守るサービス「自立生活援助」を新設した。相談員が定期的に自宅を訪問して食事や洗濯など生活の課題を確認し、必要な助言や関係機関との連絡調整を行う。厚生労働省は「個人が望む生活を支えたい」と仕組みづくりを模索している。
重度知的障害者を核にした文化発信拠点
2018/4/7 @S[アットエス] by 静岡新聞
世界には2.5億人以上の視覚に障害を持つ人がいると言われています。彼らが芸術作品を鑑賞するには、ほとんどの場合、誰かにその作品を丁寧に説明してもらうしかありません。
これを解決するために、プラハ国立美術館では、VRを使って作品を鑑賞する取り組みが行われました。
プラハ国立美術館で展示された「Touching Masterpieces」は、VRを使って作品を鑑賞する展示です。使うのはヘッドセットではなく、触覚フィードバックのあるグローブ型デバイス。これで、作品に触れているような体験ができます。
今回のプロジェクトは、スペインのスタートアップ、NeuroDigitalとの共同でおこなわれました。NeuroDigitalは2015年、Kickstarterでグローブ型のコントローラー「Glove One」の資金調達に成功した企業です。このデバイスにはフィードバック装置が埋め込まれており、振動によって触れているものの触感を感じられます。
同社はジオメトリー・プラハやLeontinka財団の協力を得て、「ミロのヴィーナス」やミケランジェロの「ダヴィデ像」といった美術作品の3Dモデルを制作。視覚障害を持つ人がグローブを使い、作品をリアルに楽しむことを実現しました。
Leontinka財団のBarbara Hucková氏は、「視覚障害を持つ子どもは、実物とはほど遠い教材を使ってしか、美術を学ぶことができませんでした。ですがこの技術なら、今までは手が届かなかったものにも触れて体験することができます」と語っています。
この鑑賞方法は視覚障害者だけでなく、目の見える人でも楽しむことができます。通常、美術館では作品に触れることができません。しかしグローブ型デバイスを使えば、作者と同じように作品の触感を感じられます。
「Touching Masterpieces」は3月23日と24日のみの限定公開でしたが、作品の3Dモデルがこちらからダウンロードできます。
VRを使って芸術作品に触れる鑑賞方法は、ダリ美術館などでも取り入れられています。こちらは自宅からも楽しめるコンテンツです。
(参考) VRScout
Mogura VRはVRScoutのパートナーメディアです。
父親は市の調査に対し、男性が暴れるため、プレハブ内に檻を設置し、若いころから中に入れて生活させていた、と説明したという。
障害ある息子、20年?檻に入れる 父「暴れるため」
障害者の40代男性が自宅敷地のプレハブ内に設置された檻(おり)で生活させられていたことが発覚したとして、兵庫県三田(さんだ)市が1月、男性を保護し、福祉施設に入所させたことがわかった。男性に目立った健康被害は見られなかったが、市は虐待と判断。捜査関係者によると、男性には精神疾患があり、檻での生活は20年以上に及ぶという情報もある。県警は監禁の疑いで捜査している。
プレハブ隣の母屋で暮らす男性の父親は市の調査に対し、男性が暴れるため、プレハブ内に檻を設置し、若いころから中に入れて生活させていた、と説明したという。プレハブにはエアコンがあり、檻にはシートが敷かれていた。父親は男性について食事は自宅で食べ、風呂にも入っていた、とも話しているという。
大阪府寝屋川市では昨年12月、統合失調症と診断された娘が自宅内のプレハブの小部屋に閉じ込められて衰弱死し、両親が監禁と保護責任者遺棄致死の罪で起訴される事件があった。