2018 年3 月1 日、栃木市役所において、「生活支援記録法(F-SOAIP)について」の研 修会を開催しました。「他機関の協働による包括的支援体制構築事業」に取り組む栃木県栃 木市地域包括ケア推進課の主催によるもので、多機関・多職種協働のための情報共有には 経過記録のあり方が重要であるという、首長正博課長の先見性によって実現したものです。 栃木市では、多機関・多職種協働の課題はいろいろな相談に対応するときに、皆が情報 をきちんと共有化して、共通の視点、共通の情報を持ちながら相談支援を進めていくこと が重要だといいます。しっかりと記録を書き、皆が理解できるようにしていく。そのため には、それぞれの機関で書かれている相談の記録がきちんと同じ視点、同じ方向性や目線 で誰が見ても同じように書き、同じように読み取れることを身につけ、記録・情報の共有化を進めることや、自 分だけが、自分の職場だけが、自分の対応するサービス利用者だけがという ことでなくて、もう少し幅広い視点を持てるようにということで、生活支援 記録法(F-SOAIP)の研修が行われました。 当日の参加者は37 名、栃木市の相談援助職で高齢者、障がい者、こども等 を対象とする多様な機関から集いました。
まずは現状の把握ということで、①経過記録の活用、②経過記録の課題に ついてリフレクションしたあと、ワークシートに日常行っている記録を記載 し、包括的支援体制に有用な生活支援記録法の講義に入りました。 記録は何のために必要なのか、利用者支援、自身の専門性の向上、機関の ための3つの役割があることを確認し、記録の開発について等、歴史的経緯 を学んでいただき生活支援記録法の開発の経緯とその根拠を紐解きました。 次いで、F-SOAIP の各項目とその記入法について理解を深めていただき、 冒頭でワークシートに記載した「日常行っている記録」を生活支援記録法 (F-SOAIP)で整理し、さらに清書して、隣席の参加者と記録を見せ合って、それぞれに意見を出し合っていた だきました。最後に、講義最初のリフレクション①と②に続き、③学んだこと・ 変化したこと、④今後についてをまとめていただきました。(表参照)。 昨年度からで、約1,000 人に生活支援記録法(F-SOAIP)の研修を行う予 定で、次年度も各方面での研修の予定が目白押しとなっています。生活支援 記録法(F-SOAIP)は、包括的支援体制の構築、ミクロ(個別支援)、メゾ(機 関・集団)マクロ(地域)の各レベルに有用だと、評価を得ております。今 回の研修会のアンケート結果をお伝えいたします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます