ゴエモンのつぶやき

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【「心のバリアフリー」を探して】 認知度向上へ環境整備必要

2014年01月04日 01時41分43秒 | 障害者の自立
 2020年東京パラリンピックの決定から初めての開催となるソチ大会は、東京大会の成功につなげるための「第一歩」になる。障害者スポーツの普及のため環境整備といったハード面だけでなく、障害者が躊躇(ちゅうちょ)なくスポーツを楽しめる「心のバリアフリー」の実現に向けた工夫も欠かせない。

 「パラリンピック」の名称が初めて使われた1964年東京大会は、障害者スポーツの機運が高まるきっかけとなった。6年後に向けて再び機運を高めるため、障害者スポーツに詳しい日本体育大の野村一路教授(59)は「すべての国民がスポーツに親しめる環境を早く整える必要がある」と訴える。

 一昨年にロンドンで夏季大会が開かれた英国では、指導者が健常者と障害者を分け隔てなく教えるなど、誰もがスポーツを楽しめる環境づくりが進んでいる。野村教授は「健常者も障害者も一緒になって体を動かすことができれば、障害者スポーツの認知度が高まり、東京大会の成功に結びつく」と強調した。

 「東京でのパラリンピック開催は、障害者スポーツのおもしろさを多くの人に知ってもらう絶好の機会」と力を込めるのは、障害者スポーツの普及に取り組むNPO法人STANDの伊藤数子代表理事(51)だ。

 健常者のスポーツと違い、メディアへの露出が少なく、なじみも薄い。テレビ中継も五輪と比べると激減する。伊藤代表理事は「健常者も障害者も、障害者スポーツに触れる機会が増えれば、いっそう障害者が気軽にスポーツに参加できる環境となり、普及のきっかけになる」と語る。

 東京大会までブラジル・リオ夏季(16年)、韓国・平昌(ピョンチャン)冬季(18年)と大会は続く。東京大会成功のため確実に歩みを進めることが求められる。

【用語解説】パラリンピック

 障害者を対象とした「もうひとつのオリンピック」の意味で、パラレルとオリンピックを合わせた言葉。夏季と冬季の五輪終了後に同じ場所で開かれる。第二次世界大戦で脊髄を損傷した兵士たちのリハビリの一環として、1948年に英国の病院で行われたアーチェリー競技会が起源。第1回は60年のローマ夏季大会で、64年東京夏季大会で「パラリンピック」の名称が初めて使われた。冬季大会の初開催は76年のスウェーデン。冬季の種目は5競技。


MSN産経ニュース : 2014.1.3 09:25


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