皆さんは、シルムを御存じでしょうか。
シルムとは、朝鮮相撲のことです。
朝鮮半島では、昔から、民俗遊戯として伝わってきました。
旧正月の15日、端午、その他、年中行事、祝い事などががあると、皆で、喜びを分かち合う
為に、行われて来ました。
農作業で、疲れた時、人々は、疲れと、ストレス発散の為に、シルムを楽しんだのです。
大会の優勝者は、チャンサ(壮士)と讃えられ、賞品を受け取りました。
昔は、チャンサの賞品は、大きな牛1頭でした。
現在は、シルムのプロチームがあり、年中競技が開かれて、TV中継も行われております。
シルムと相撲の違いは、いくつかあります。
力士は、短パンを穿いて、帯(サッパ)を、腰と片方の太ももの周りにつけます。
両力士は、土俵の上で、膝をついたまま胸をあわせて、サッパを握りあいます。
十分に組めたら、審判員の掛け声で、一気に立ちあがります。この立ちあがり方が重要で、
相手の有利に立ちあがらせない様にする、駆け引きが面白いところです。
それから、シルムのはじまりです。
シルムの決まり手は、投げ技だけで、押し出し、寄り切りなどはありません。
土俵内で、相手を投げ飛ばすか、ねじ伏せなければなりません。
土俵(砂やオガクズ)内に、相手の膝から上の部分を、付ければ、勝ちです。
どちらかが、土俵の外に出ると、また、中央に戻されて組み直しです。
興味のある方は↓をご覧になってください。