青丹よし、奈良の都は咲く花の、と歌われた当時の奈良の都は、青や、丹で装飾された
美しい都だったことでしょう。
丹青、この言葉を御存知でしょうか。
建物の壁、柱、軒、天井、などを、いろいろな色の絵や、文様で、美しく飾ることを、丹青
と言います。
韓国の王宮や、寺院などの建築物は、皆、丹青によって飾られています。
丹青に使われる色には、青、丹(赤)の他に、黄色、黒色、白色を含めて、五色が使われ
ます。
丹青を施す目的は、建物を、より荘厳に見せることの他に、防腐、防水効果を高める事にあ
ります。
一度丹青を施せば、建物は、100年長持ちすると言われるくらいです。
描かれる絵や文様は、建物の、部位によって異なります。
寺院建築に多く描かれるものは、草花、動物、雲、仏などです。
龍、鳳凰、麒麟、亀などの、四霊(サリョン)、天馬、獅子、雲鶴などの、縁起が良いと言われ
る動物などが描かれます。
草花としては、梅、蘭、菊、竹の四君子(サグンジャ)と呼ばれるものや、仏教経典に出て来
る場面が描かれる事が多くあります。