石窟庵(ソクラン):国宝第24号、世界遺産。
ソクランは、新羅景徳王10年(751)、当時の宰相金大城により創建されたと言われておりま
す。
ソクランの彫刻は、深奥な信仰心と、優雅な造形手法が造化した、新羅時代の、最も優れた
作品であり、朝鮮仏教美術の最高傑作とされております。
石窟の中央には、高さ、3.48米の如来坐像(石造)が安置されており、前室と、入口の、
左右両壁には、八部衆像、仁王(金剛力士)、四天王が彫刻され、如来を守っています。
石窟内部の如来坐像の周囲には、天部立像2体、菩薩立像2体、羅漢立像10体を配し、
背後には、十一面観音菩薩立像を彫刻してあります。
天井周囲には、10個の石室を掘り、各1体づつの坐像菩薩、推摩居士を安置してあります
す。
余談になりますが、終戦のどさくさのおり、旧日本軍が、如来像を持ち帰ろうとして、山を下る
途中、持て余し、放置して行方不明になりました。
その後、朝鮮戦争を経て、韓国政府が、探し出し、元の場所へ安置しました。