古代朝鮮を代表する、4人の女性と言えば、あまりにも有名な方ばかりですから、
もう、皆さん、良く御存じですね。
烈女春香。
名妓と呼ばれた、才女黄真伊。
50000Wonの肖像にもなった、良妻賢母の代表、申師任堂。
そして、孝女沈清です。
今回は、沈清について、勉強してみましょう。
沈清の生涯は、古典小説「沈清伝」に描かれております。
沈清は、生まれて7日目に、母を失い、目の見えない父に、大変な苦労の中、育てられます。
大きくなった沈清は、ある日、天地神明にお願いして、父の目を治そうと決心します。
沈清は、船乗りたちに身を売って、天地神明にささげる、供養米300石を用意したのち、
海に飛び込んで死にます。
孝女沈清の物語は、パンソリ5歌の中で、第1歌「沈清歌」として、語り継がれております。↓
http://mcnj.blog.ocn.ne.jp/blogmcnj/2009/07/post_cc37.html#comments
この、沈清伝のクライマックスの場面は、韓国の小学校の教科書に、次の様に、取りあげら
れています。
「天地神明よ、私の父の目を見える様にしてくださいませ」と祈ったあと、チマで顔を覆って
海に飛び込んだ。その時、突然に、月が黒い雲の中に入り、つむじ風が起こった。
しばらく後、広い海の上に、一輪の美しい蓮の花が咲いたかと思うと、その、蓮の花は、
激しい波に、あちらに押し寄せられ、こちらに、押し寄せられしながら、見知らぬ海辺に
たどり着いた。その時、これを見た、一人の漁師が、不思議に思って、その蓮の花を
すくい上げ、王様にささげた。すると、その花の中から、思いがけずも、水に飛び込んだ
沈清があらわれた。
さて、この続きはどうなるのでしょうか。(「パンソリ春香歌、沈清歌他」平凡社、東洋文庫、
1982年)
教科書の初めの部分、ハングルに訳して見てくださいね。
「チョンジ シンミョン」 ヤ、チョウィ アボジウィ ヌヌル ットゥケヘ ジュソ ソ(ウォ)」
ハゴ キドハン フ、チマロ オルグルル カリゴ、パダエ トゥィ トゥロッダ。
クッテ、カプジャギ タリ コムン クルム ソグロ トゥロカミョ フェオリパラミ イロナッダ。
オマケもあります。
御蔭さまで、御心配いただきました、mcnj家の風邪は、全員無事に、治癒しました。
孫も、元気なまま、帰って行きました。
有難うございました。