つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

コロナ猛威・・・でも「桜咲く」

2020年03月08日 | カメラ

(3/8追記 桜写真と開花予想関連サイトを追加しました)

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新型コロナウイルス感染の影響が拡大。学校は一斉休校。イベントは次々に中止。スポーツは無観客試合。マスク不足に加えて、デマに動揺したトイレットペーパーの買いだめもあって、もう、うんざり。

でも、そんなドタバタとは関係なく季節は移り、早咲きの桜が見ごろになっています。

3月6日、大阪・長居公園を散歩してみました。

長居公園のオカメザクラ。色の濃い桜で、見ごろになっていました。

この公園は自由に入れますが、公園の奥にある長居植物園は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で臨時休園です(今のところ3/3から3/16まで)。

青空をバックに映えるオカメザクラ。

一足早いお花見。

こちらは、さらに色が濃いカンヒザクラ。(あまり桜らしくない~)

早咲き桜の代表、カワヅザクラ(河津桜)。もう緑の葉が出始め、見ごろも終わりに近い様子。

以下すべて、カワヅザクラの写真です。

木によっては、ソメイヨシノに近い感じもありますね。

カメラ女子。

夕桜。

ソメイヨシノは、まだつぼみでしたが、天気予報によると開花が早まりそうとのこと。

日本気象協会の「桜開花予想」では、『東京や名古屋、岐阜で3月15日に開花し、桜前線がスタートする予想です。これまでの最も早い記録を更新する所もありそうです。』と。

日本気象協会の桜開花予想マップ)

”コロナ”の影響で、東京都からはお花見宴会の自粛要請が出ており、大阪の造幣局の通り抜けも、早々と中止が決まりました。

桜を眺めること自体は何も規制されることではないとはいえ、例年より寂しいお花見になりそうですね~

開花予想関連サイト

全国の桜開花マップ(weathernews)

さくら開花予想2020(ウェザーマップ)

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撮影カメラ・レンズ

Canon EOS 6D Mark II EF24-105mm F4L IS USM


新型肺炎でカメラの祭典中止

2020年02月14日 | カメラ

年に一度のカメラの祭典「CP+(シーピープラス=Camera & Photo Imaging Show)2020」が2月14日、新型コロナウイルスによる肺炎の影響で中止になりました。CP+が全面中止になるのは初めての事態です。

2月27日(木)から3月1日(日)にかけて、横浜市のパシフィコ横浜で開催を予定。いったん2月6日の段階では、会場に消毒液を設置、来場者や出展関係者にマスクの着用などを推奨することで、予定通り開催するとしていましたが、最近の状況からリスクが大きすぎるとCP+事務局が判断したようです。(一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)の発表文=PDF

こんなことを言っては問題があるかもしれませんが、横浜ですからね・・・

新型肺炎の感染者が次々判明しているクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」が停泊している港で、神奈川県内では日本人に死者も出ている状況。開催中止の判断は妥当だと思います。

個人的に、これまで4回見に行っているCP+。カメラの新製品を手にとって試せるのが魅力ですが、相当な混雑の中で不特定多数の人が触ったカメラに触り、さらに顔を近づけて撮影する・・・というのは、今回の新型肺炎の感染力からすると、ものすごくリスクの大きいイベント。楽しみにしていたカメラファンは残念でしょうが、仕方ないですね。

オリンピック開催年の恒例で、キヤノンが「EOS-1D X Mark III」、ニコンが「D6」というプロカメラマン向け最高級一眼レフを発表したばかり。

もしCP+が開催されて行っていたとしたら、まず間違いなくこの2つのカメラを試したでしょうね~

     キヤノンEOS-1D X Mark III                      ニコンD6

とくにキヤノンEOS-1D X Mark III は、最高約16コマ/秒の連写が素晴らしい。ミラーレスと違って、ミラーやシャッター幕を機械的に上げ下げするので物理的な限界があるはずですが、よくまあここまで技術を極めたものだと感心します。その上、前モデルより 90g 軽くなっているとのこと。エンジニアの努力を感じますね。

一方、ニコンD6 はAFが物凄いらしいです。

いずれもわれわれ素人には(価格的に)手の出ないカメラですが、一眼レフ最高峰の世界というのは、たまらない魅力。

CP+では見られなくなったので、いずれショールームなどで試してみたいと思います・・・

 

 


大阪イルミネーション2019

2019年12月21日 | カメラ

イルミネーションの季節。

大阪光の饗宴」(2019.11.4~2020.1.31)という、一連のイルミネーションイベントのひとコマです。12月7日、14日に撮影。いずれも動画から切り出した写真で、画質はよくありませんが・・・

(イベント期間は12月24日まで、という所が多いです)

イルミナイト万博

万博公園・太陽の塔周辺のエリアで、「ラーメンEXPO」(お祭り広場)と同時開催。

太陽の塔の裏側。今回は派手なプロジェクションマッピングではなく、「永遠の万華鏡」という、ゆっくり変化する映像でした。

太陽の塔の前に広がる光の海。

後方はエキスポシティの観覧車。

2か所ある光のトンネルがきれいでした。

クリスマスムードのエキスポシティ。

OSAKA光のルネサンス

中之島一帯の光イベント。

メインは中央公会堂正面に投影されるプロジェクションマッピング。初日の14日、大変な人出のなかで鑑賞しました。

以前は、ファンタジックな作品でしたが、去年・今年と、大阪の歴史や文化をテーマにした内容になっているようです。

中央公会堂横のお洒落なカフェテラス。

大阪市役所南側、川沿いの「イルミネーションストリート」。音楽に合わせリズミカルに点滅。

フランスアベニュー。ケヤキ並木がシャンパングラスをかたどった装飾で輝きます。

キラキラ、とても華やか。

遠くに、中央公会堂のプロジェクションマッピングが。

3回目となった「台南・光の廟埕(びょうてい)」。台湾の寺院の門前広場を再現した空間。

今年は庶民料理がテーマになっているとのことですが、提灯の図柄をゆっくり眺める余裕がありませんでした。

中之島バラ園の一角に設けられていた、大阪芸術大学の学生たちによるバルーンオブジェ。

難波(なにわ)橋のライトアップ。赤から青、緑へと変化。時折、橋の下を観光船が通りがかり、ムードがあります。

 

ほかに会場では、大きな雪だるま、フードイベントなども。寒い時期ですが、賑わっていました。

個人的には、あと撮るとすれば御堂筋のイルミネーションかな~ 

ただ年末で気ぜわしく、行くかどうか微妙ですね・・・


外付けハードディスクまた増設

2019年11月05日 | カメラ

2017年の3月に増設した、東芝製の外付けハードディスク(4テラバイト)が、ほぼ満杯に。

5年ぐらいは持つだろうと、当時は軽く考えていたところ(2017年3月31日 記事参照)、写真と動画のデータが予想以上に増大、2年半しか持ちませんでした。

どのメーカーの何テラバイトにするか、数日検討。

個人的に信頼できる同じ東芝製で、6 テラバイトぐらいをと、量販店を歩いてみましたが大体4テラバイトまでが売れ筋なのか、それ以上のあまり大容量の商品は並んでいません。東芝製も見当たらず。しかたなくアマゾンで調べたところ、

「東芝 USB3.0接続 外付けハードディスク 6.0TB(ブラック)TOSHIBA CANVIO DESK」46,900円

というのがありました。

「ムム、大容量はさすがに高いな~」。

 

さらにアマゾンで探すと、

WD HDD 外付けハードディスク 8TB  Elements Desktop USB3.0 WDBBKG0080HBK-JESN / 2年保証

というのが 19,980円 でありました。

「8テラバイトでこの値段? オオ、安いじゃん!」。

でも信頼性はどうなのか。

WD つまり WESTERNDIGITAL 製で、信頼性では一応無難だとされていますが、私の欲しい東芝製ではありません。

が、ネット情報を集めてみると、中身的には案外グレードの高いハードディスクなのではないか、という記事が見つかりました。

 →『[PC]WDの外付け8TBが実にゴールデンだぜ!という話』(変人窟)

相当に、パソコンに詳しい人が書いている模様。

それによると、回転数を7200rpm→5400rpmに落として廉価にしているけれども、本来は性能の高い「猛烈にお買い得なアイテム」だという結論です。

これにつられて、一抹の不安を抱えながらも買うことにしました。(前に買ったWD製をパソコンが認識しなかったことがあったけど、今度は大丈夫かナ・・・)

アマゾンで注文すると、翌朝に到着。

WD製は外箱がシンプルで、日本製のようにゴテゴテと性能を印刷していません。

しかし、シンプル過ぎる・・・

同じWD製ハードディスクでも、「My Book」シリーズより機能は少なそう。

同梱されていたのは、ハードディスク本体と USBケーブル(左)、 ACアダプター(右)、クイックインストールガイド(下に敷いた紙)。

本体前面。

本体背面と上下に、発熱を緩和するための通風スリットがあります。

ACアダプターのプラグを見ると、中国製のようですが、なぜか日本メーカー「I-ODATA」の文字も。

(パソコン部品の世界はよく分からん・・・)

 

ともかくパソコンとつないでみました。

手順を踏んで、

外付けハードディスクの電源ON→USBケーブルでパソコンと接続→パソコンの電源ON

さて、うまく認識されるか・・・

 

下はパソコンにあらわれたハードディスクの表示。

「Elements」が今回増設したWD製ハードディスクです。おお、見事認識された! (当たり前)

 

これまでの外付けハードディスク「TOSHIBA」「Hitachi」がいずれも満杯寸前の赤い警戒色になっています。

精神衛生的によくない、というのがお分かりになると思います。

この結果、やむにやまれず新たな出費をしてしまうんですよね~

 

回転数が5400rpmということで(さきのネット情報)、処理速度が遅いのではと、気になっていましたが、デジカメからのデ―タ取り込みについては、(高速なUSB3.0ということもあり)そう遅くありません。

ソフトウエアを入れるのではなく、データ保管用なので、この程度の回転数だとしても十分なのではないかと思います。


“闇王”HASEO写真展 in 大阪

2019年07月25日 | カメラ

富士フイルムフォトサロン大阪で、1億200万画素の「GFX100」(前回の記事)を見た後、同じビルの1階で開かれていた、『HASEO写真展-100 million beauty』(7月12日~7月18日)を見てきました。

GFX100」をメインに、富士フイルムのGFXシリーズで撮った、目の覚めるような作品の数々。

かなり衝撃的だったのでご紹介します。

 

 

HASEO といっても知らない人が多いかも。

しかし、ポートレート撮影に興味のある人ならたぶんご存知。ポートレート中心の雑誌「フォトテクニックデジタル」で『闇王の美神狩り』を連載している写真家。

個人的には、春のヨドバシカメラ・モデル撮影会(4月21日、大阪・万博記念公園)(4月22日記事)の講師をされていたとき、お世話になりました。理論的で分かりやすい指導が印象に残っています。

物語性のある幻想的で豪奢な作品、写真家としてのポリシーは、ツイッター「HASEO@闇の王」を見るとよく分かります。

 

「撮影・公開OK」のコーナーが多く、オープンな個展。

表示に従って、撮影OKのところを撮らせてもらいました。

 

大伸ばしの作品が並びます。

 

人の背丈を超える作品。真ん中の「 JOCA Ⅰ」は、特に巨大。

 

「 JOCA  Ⅰ 」(2060×2912mm)。

豪華絢爛、ダイナミック。

 

ファンタジックな「Papillon」(中央)。

 

「紙の薔薇」(右)は、「高彩度でも飽和しない」という富士フイルムの「 Color Chome Effect 」を使用。富士のテクノロジーのPRにも一役買っています。

 

「春に咲く彼岸花」。

今回の個展で目玉的な、圧倒的な迫力の作品。

 

HASEO氏のツイッターによると、

『7月19日

本日発売フォトテクニックデジタル

今回の作品は 1億画素!FUJIFILM GFX100にて撮影!

数百枚の彼岸花の「写真」から衣装を製作して撮影しました

制作秘話も掲載』

 

とあります。

「フォトテクニックデジタル」をまだ読んでいないのですが、彼岸花の写真プリントを切ったり、折り紙のように折りたたんだりして作られた衣装なのか…

 

「桃花」。

これも素材は「紙」とのこと。

 

『HASEO写真展-100 million beauty』は、東京でも開かれますが(8月1日~8月31日、FUJIFILM Imaging Plaza)、会場スペースの関係で、これほど大きな作品が展示できたのは大阪だけ、とか。

 

左の作品 「南禅寺 静寂2」が目を引きました。

 

 「南禅寺 静寂2」。

惚れぼれします~

日本の情緒を、ここまで完璧に表現した写真、他にあまりないのではないでしょうか。

5140万画素の中判カメラ、富士の「GFX50S」で撮影。

 

(ちなみに、私が会場撮影に使ったのはソニーRX100。HASEO氏のツイッターにあるオリジナル画像に近づけようと、画像補正はしましたが、しょせんコンデジ。中判カメラの階調豊かな描写には及ぶべくもありません。ご容赦願います。)

 

モデルも良いですね。

「吉川みな」さん。

HASEO氏のマネージャーも兼ねていて、会場に常駐。この写真の前で、ファンの人とツーショットに応じたりしていました。

 

 「南禅寺 静寂2」の説明。

 

左側にも日本美の世界が。

 

 「貴船神社 20年後の約束 Ⅱ」。

構想から撮影実現まで、相当な長い時間をかけた作品のようです。

 

左は和洋折衷の衣装を使用した「雅流」。GFX100で撮影。

 

会場には、背景ボードや草花を配置した撮影セットもあり、観客がその中に入って自撮りできるようになっていました。

(スマホのみ撮影OKだったので撮っていません)

時間帯によっては、HASEO氏による作品解説もあったようです。

 

HASEO氏の写真集。

 

買ってくれた人には、HASEO氏がサイン。

 

素晴らしい写真展でした。

豪華な、また凝りに凝った衣装、道具、ライティング、撮影機材、良いモデル、完璧な描写・・・

 

作品が「動く」動画も公開されています。

 


1億画素の「富士GFX100」でモデル撮影

2019年07月16日 | カメラ

1億200万画素の「FUJIFILM GFX100」が6月28日、発売されました。

 

  FUJIFILM GFX100 (富士フイルムのニュースリリースより)

 

裏面照射型中判センサー(ラ―ジフォーマット・センサー)を使用した驚異の超高画素カメラ。

最安でも1,190,700円( 価格.com 7/16 )と高価ですが、よく売れており現在品薄状態とか(富士フイルムスタッフの話)。

こんなに高価なカメラがよく売れるというのは驚きです。

それに、ボディーだけでなく、20~30万円台とこれも高価なGマウントレンズが必要になるわけで、一通りそろえると200万円ぐらいになるのでは。

 

ただ、一度は触ってみたいカメラ。買うかどうかは別にして。(たぶん、買えないけど…)

 

折から、GFX100 発売を記念した富士フイルムのイベント「Xキャラバン in 大阪」が7月13日、富士フイルムフォトサロン大阪で開催されていたので、タッチ&トライや実写、写真家のトークショーに参加してきました。

(7/21には名古屋でも開催。東京では同様の内容を5月に「FUJIKINA 2019 東京」で開催ずみ。)

 

◆「Xキャラバン in 大阪」

場所は大阪・本町、「富士フイルムフォトサロン大阪」の地下特設会場。

GFX や X シリーズの最新機種が並び、熱心なファンが詰めかけていました。

 

GFX 、X シリーズのタッチ&トライコーナー。

 

SDカードを持参すれば、モデルさんを撮影してデータ持ち帰りもOK。

 

GFX100 があったのはモデルさんの正面。

 

しばし順番待ち…

 

GFX100を触れました。

ポートレート向きの単焦点レンズ GF110mmF2 R LM WR付き。

他のレンズを選ぶこともできます。

 

用意されたGマウントレンズ。

 

縦位置グリップ一体型の四角いボディーは、いかにもプロ仕様。

ずっしり重いものの、そこは一眼レフのプロ機と違ってミラーレス。「これは持てない!」と音を上げるほどではなかったですね。

 

撮影情報を表示する液晶モニターが天面のほか、背面下部にもあります。

 

天面の液晶モニター。

富士フイルムのカメラの特徴だったダイヤルを思い切って少なくした代替として、ダイヤル表示も選べるようになっています。これは黒バック表示。

 

白バックにもできます。個人的には黒バックの方が見やすい感じ。

 

天面モニター横の右上のボタンを押すたびに、絞り優先 / シャッター速度優先 / マニュアル などモードが変わります。

 

下は、一般的な数字表示(富士のページより)。

 

スタッフの話によると、ダイヤルを減らし液晶表示をメインにしたことで、ユーザーから批判を覚悟していたけれど、予想外に反応は良いそうです。

 

ポートレート撮影に合わせて、「 瞳AF AUTO 」の設定にします。

これで、スムーズに瞳を追いかけることができました。

 

ただ、右目か左目かAFが迷う場合があり、きっちり決めたいときは「右目優先」「左目優先」のどちらかを指定することができます。

 

実写画像

撮影画像はすべてJPEGの撮って出し。画像補正ナシです。傾きや余分な空きもありますが、画素数を変えないように、トリミングせず、あえてそのままにしています。

画像サイズは 11648×8736 と巨大! 

Photoshop で1枚表示するのに約3秒かかりました(マシンが古いせいか?)。

 

カメラGFX100  レンズGF110mmF2 R LM WR : 絞り優先モード F2.2 、1/250秒、ISO 640、露出補正 +0.67

 

さすが1億画素!!  パソコンで等倍に拡大して、素晴らしい描写にびっくりしました。瞳AFがバッチリ決まりピントが合ったところは超精細。そして中判センサーがもたらす比類ない階調の豊かさ。ほれぼれするほど美しい画質です。

 

このブログでは、長辺1920 を超える画像はアップできないので、オリジナル画像をそのまま見てもらえないのが残念。

代わりに等倍画像の一部分をアップします。

 ↑ サムネイルをクリックすると、等倍画像が表示されます。(ブラウザの「← 戻る」 で記事に戻ってください。「×」で消すと記事が消えます)

 

手や時計、服の質感もごらんください。

 ↑ サムネイルのクリックで等倍画像に。(ブラウザの「← 戻る」 で記事に戻ってください。「×」で消すと記事が消えます)

 

(ちなみに、ウェブではやや画像が甘め。自宅のパソコンで見るオリジナル画像は、これよりもう少し精細で、まるで実際の女性を目の前にしているよう。すごく刺激的でした~ )

 

会場の実写ではこのほか、GFX100で新たに開発されたという、ポートレート撮影に最適な肌のなめらかさを表現する「スムーススキン・エフェクト」 も試すことに。(設定は富士のスタッフにお願い)

「スムーススキン・エフェクト」は「強」「弱」を選ぶことができます。とりあえず「弱」の設定で。

 

「スムーススキン・エフェクト」を適用して撮影した画像。

カメラGFX100  レンズGF110mmF2 R LM WR : 絞り優先モード F2.0 、1/350秒、ISO 640、露出補正 +0.67

 ↑ クリックで等倍画像になります。(ブラウザの「← 戻る」 で記事に戻ってください。「×」で消すと記事が消えます)

 

肌のなめらかさが増したでしょうか…

構図や絞り、シャッター速度の設定が違うので、厳密な比較は難しいのですが、確かにピントのシャープさはそのままに、肌はなめらかになったような気がします。

エフェクトの効果はありそう。ただその程度は本当に微妙で、ぱっと見たぐらいでは分からないかも…

 

写真家トークショーなど

 

自然写真家・田中達也氏のトークショー「GFXシリーズとラージフォーマットの魅力」。

 

トークショーに出演した田中達也氏は、フィルムカメラの経歴が長い写真家。作品紹介までの前おきで、次のような話をしていました。

『デジタルカメラがフィルムカメラの階調のなめらかさ、人肌のようなぬくもりに追いつくのはいつだろうか、と思ってきた。5000万画素になればそうなるか、とも思った時があったが… このGFX100で初めてそういう描写が得られた。“壁”は1億画素にあったんですね。』

『GFX100は画像処理エンジンがすばらしく、シャドーからハイライトまでの階調が豊か。こんなカメラが欲しかったという気持ち。』

 

ついで、慶良間諸島で撮った鮮やかな作品の数々を紹介していました。

海の色のグラデーションが美しかったです。

 

会場では、GFX100で撮られた写真家の作品展示も。

どれも見事です。

 

「GFX100」---価格相応の値打ちはあるカメラのようです。

欲しいな~ (身の程知らずとは思いつつ・・・ )

 

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GFX100実写以外の撮影カメラ   ソニーRX100

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関連記事

 ・『桁違いの“1億画素”カメラ「GFX100」がついに登場!』(CAPA CAMERA WEB)

 ・『 写真で見る FUJIFILM GFX100』(デジカメWatch)

 


梅雨入り前に①ジャカランダ咲く

2019年06月14日 | カメラ

梅雨入り前に大阪・長居植物園へ。

 

世界三大花木のひとつとされる「ジャカランダ」。

アジサイを撮りにぶらっと行ってみたところ、たまたま見ごろに遭遇。予想外のことでした。

 

ジャカランダ。

中南米原産の、紫の花をいっぱいに咲かせる花木。

オーストラリアや南アフリカでも街路樹として植えられており、ロマンチックな色あいから、海外旅行で目にした人をとりこにするようです。

ただ、もともとは熱帯の植物。日本ではかなり珍しいものです。

 

「一気に咲いた」とは、植物園の常連客の話。

 

開花は気まぐれで、「ジャカランダフェスティバル」(6/8~6/23)を開いている熱海市でも、咲くか咲かないかはその年になってみないと分からないとのこと。(熱海市のページ参照)

宮崎県日南市でも「ジャカランダまつり」(5/26~6/16)が開催中です(日南市のページ参照)。

 

初夏を彩るさわやかな花。

 

拡大すると、釣鐘状の花がたくさん集まっています。桐の花に似ているので「キリモドキ」、また全体が紫の雲のようだというので「紫雲木(シウンボク)」とも。

 

ヤシの木と取り合わせて撮ってみました。

 

ちょうど晴天で、南国ムード。

 

 

 

 

紫の花って、デジタルカメラでは難しいんですよ~

わずかにマゼンタやブルーに偏るだけで、赤っぽくなったり青っぽくなったり、すごく違った印象になってしまいます。

 

今回は撮影時にホワイトバランスを 色温度4800K に固定。

そのうえで、少しマゼンタ寄りに画像補正。

ほぼ、見た目どおりかな~ と思います。

 

花が頭の上に落ちると幸せなことがある、という言い伝えも・・・

 

飽きもせず撮っていました。慣れない花というのは、どういうアングルが一番いいのか分からないです…

 

両側の赤い花はアメリカデイゴ。

 

アメリカデイゴ。

大阪市の友好協力都市であるアルゼンチンのブエノスアイレス市から贈られたものだそうです。

 

このあと撮ったアジサイなどの花は、次回に。

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 撮影カメラ・レンズ

   Canon EOS 6D Mark II 

    EF70-300mm F4-5.6L IS USM


シンデレラレンズを売ってみた

2019年05月14日 | カメラ

コストパフォーマンスに優れ、比較的描写が良いことから“シンデレラレンズ”とも呼ばれた、キヤノンの単焦点レンズ「EF50mm F1.8 II」。

7年ほど愛用していましたが、このたび売却しました。

 

理由は、リニューアルされたモデル「EF50mm F1.8 STM」を2015年に購入したこと。レンズ構成は同じなので、描写もほぼ同じ。前モデルを持っている意味がなくなったわけですが、何となくそのままに。

しかし最近、いい齢になったこともあって身の回りの物を整理し始め、いらないカメラ、レンズと一緒に売ることにしました。

 

「カメラのキタムラ」に持ち込んだカメラ・レンズのうち、レンズは次の2本。

右がキヤノン「EF50mm F1.8 II」(2012年 8,563円で購入)。

左はタムロン「AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro」(2008年 69,800円で購入)。

 

タムロンの方は、コンパクトないわゆる便利ズームで、イベントの撮影や動画に重宝してきました。ただ、解像度がいまひとつなのと、動画撮影時にズームすると一瞬露出オーバーになるのが欠点(他のズームレンズでも、動画撮影時にズームすると大なり小なり、何らかの問題が出るようですが、このレンズは極端だったので…)。

 

で、キタムラの見積は以下のようになりました。(一緒に売ったカメラは、訳あって伏せています)

何と、小さな、そして当初の価格もケタ違いに安いキヤノン「EF50mm F1.8 II」の方が、高く買い取ってもらえることに!

(多少問題はあっても、タムロンのズームの方が使い道が広く、売れそうだと思ったのですが…)

 

キタムラの店員によると、「タムロンの方は、少し曇りがありますね」と。それで「C」ランク(難あり)になったようです。

「それに、タムロンですからねェ~」と、店員のニュアンスには、格差意識がありあり。

メーカーのブランドの差? 

ウーン、やっぱりキヤノンはキヤノン。中古でも高く売れるんだ…

(タムロン、最近いいレンズを出してきているのに、可哀そう~)

 

ちなみに、プロ仕様の古いフイルムカメラ、キヤノン「F-1」ボディー(後期)の買取価格はいくらになるのか、聞いてみました。

「2,700円」だそうです。

(えっ? 「EF50mm F1.8 II」と同じじゃん…)

 

フイルムカメラとなると、往年の「名機」が、そんな値にしかならないの? と、あまりに情けなく、「F-1」の方はいまだに売らずに置いています。

(後日、同じフイルムカメラでも、「ライカは高く売れるよ」とカメラ愛好家の先輩が言っていました… まあ、ライカは特別です。)

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 *5/14、再編集で関連記事を追加。これまでEF50mm F1.8 IIで撮った写真を振り返ってみました。

 (関連記事中のリンク先は、時間の経過で削除されたり変わっている場合があります。また、EF50mm F1.8 STM について、「レンズ補正データが提供されていない」との記述がありますが、その後キヤノンからレンズ補正データが提供されており、DPPでの補正などに問題はありません)。

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関連記事

 ・『シンデレラレンズ 買ってみました』(2012年3月25日 記事)

 ・『シンデレラレンズで写す』(2012年3月25日 記事 )

 ・『シンデレラレンズ作例集(1)』(2014年1月20日 記事)

 ・『シンデレラレンズ作例集(2)』(2014年1月22日 記事)

 ・『シンデレラレンズ作例集(3)』(2014年1月24日 記事)

 ・『シンデレラレンズ作例集(4)中之島バラ園』(2014年5月8日 記事)

 ・『シンデレラレンズ作例集(5)(10/17 秋バラ)』(2014年10月17日 記事)

 ・『シンデレラレンズ作例集(6)(神戸・旧ハンター住宅 Part 1)』(2014年11月3日 記事)

 ・『シンデレラレンズ作例集(6)(神戸・旧ハンター住宅 Part 2)』(2014年11月3日 記事)

 ・『シンコ・デ・マヨ 2015 Part 2  シンデレラレンズ作例集(7)』(2015年5月10日 記事)

 ・『「NEW シンデレラレンズ」購入』(2015年5月21日 記事)

 ・『キヤノンEF50mm F1.8 STM 試し撮り (1)』(2015年5月23日 記事)

 ・『キヤノンEF50mm F1.8 STM 試し撮り (2)』(2015年5月25日 記事)


ソニー「RX0 II」を触ってみた

2019年04月04日 | カメラ

超小型でユニークな、ソニーのアクションカメラ「RX0 II」(4月12日発売)、をソニーストア 大阪 で触ってきました。

    「RX0 II」(ソニーのページより)

 

小さなボディーに高機能を凝縮

ミニ三脚にもなる、シューティンググリップ「VCT-SGR1」に付けた状態で展示されていました。

カメラ本体は本当に小さく、コロンと手のひらに乗る大きさ。重さ132g(バッテリー・メモリー込み)。

 

 1.0型1530万画素の積層型センサー、24mm 単焦点F4レンズなどは現行モデル「RX0」と同じですが、最短撮影距離が50cmから20cmと、寄れるようになり、テーブルフォトが撮りやすくなりました。

画像処理エンジン「BIONZ X」のおかげで、画質がアップ、瞳AFの速度・精度も上がったそうです。

 

 背面から見たところ。上部にあるのは電源ボタンとシャッター。

 

「やっぱり、液晶モニタ(1.5型)が小さいなァ」というのが第一印象。

しかしチルト式(上180度、下90度)になったので、ローアングル、ハイアングルなど撮影の自由度は向上。上へ跳ねあげて自撮りもできます。

液晶モニタを上へあげた状態。

 

水深10mまでの防水性能があり、液晶モニタをチルトした状態でも水につけられます。ただし、写真のようにシューティンググリップとコードをつないだような状態では不可。端子部のカバーを閉じないと防水にはなりません。

 

浅い水場に沈めての撮影、どんな絵が撮れるのでしょうか。

個人的には、水中花「梅花藻(ばいかも)」の撮影なんかにどうかな… と。

滋賀県米原市醒ケ井(さめがい)の清流、地蔵川に咲く「梅花藻」(2004年8月撮影)。

 

プールや海水浴場でも活躍しそうですね。

 

アクションカメラとしては当然かもしれませんが、堅牢性も十分。

2mの高さからの落下耐性、200kgの対荷重性能があるとのこと(いずれも液晶モニタをたたんだ状態)。

白鵬(158kg)に踏まれても大丈夫、というわけ。逸ノ城(226kg)だと、ヤバイ?

 

最高16コマ / 秒の連写もでき、動く被写体にも強そう。

 

三脚の足を閉じ、シューティンググリップにして、手持ち撮影。

 

グリップ部に写真と動画撮影用のボタンがあり、ズームレバー(中央)で最大2倍までの全画素超解像ズームができます。

まあ、光学ズームではないので、ズームアップしたときの画質は(たぶん)多少落ちると思います。

 

高い動画性能

4K 動画のカメラ内記録に対応。

4K 30p動画を連続45分間撮れるそうです。この小さなボディーで…

発熱など、どうクリアしたんでしょうか。

 

しかも、『画素加算のない全画素読み出しにより、4K 映像に必要な画素数の約1.7倍の豊富な情報量を凝縮して出力、モアレやジャギ―が少なく、解像感の高い画質を実現。』(ソニー)とのこと。

 

色々なメーカーから、4k 動画が撮れるデジタルカメラはたくさん出ていますが、4k撮影時には静止画より画角が狭くなる(クロップされる)機種が案外多いです。そうなると広角で撮りにくくなります。RX0 II は『全画素読み出し』ということで、クロップされないのかな~ と思って試してみました。

 

4K 30p 撮影時のモニタ画面。

 

実写で確かめた厳密なレビューでなくて、申し訳ないのですが、どうやら4K 撮影でもクロップされないみたい。

24mmらしい広い画角で撮れている、という印象です。

 

ズームするとこんな感じ(1.5倍)。

ちなみに画面のシャッター速度はいい加減。普通、動画で1/250秒にすることはありません。1/30~1/60秒ぐらいでしょう。

 

ジンバル並み?

シューティンググリップで撮るスタイルは、何となく、DJI の「Osmo Pocket」みたいですね。

 

DJI のスタビライザー(ジンバル)付きコンパクトカメラ「Osmo Pocket」(ヨドバシカメラ マルチメディア梅田で)。

 

動画をやっていると、ジンバルを使ったブレのない映像を撮りたくなるもの。ですが、ジンバルはとかく重い! 

そこで Osmo Pocket のような小型軽量の機種に目が行きます。

ところが Osmo Pocket の欠点の一つは、比較的画角が狭いという点。

 

RX0 II のように画角が広く、画質の良い4K カメラにジンバルを付ければ最高なんですが…

ソニーからは純正ジンバルが出ておらず、他社製(中国メーカーが多い)のジンバルと組み合わせるしかないのが現状。

 

 

シューティンググリップ付き RX0 II で、何とかジンバル風に撮れないのかな~ (ムシのいい願望)

 

ソニーストア 大阪 でもらった RX0 II のチラシによると、

 『モバイルアプリ Imaging Edge Mobile で、4Kを含む高ビットレート動画のスマートフォンへの転送や、動画撮影時の本体内電子手ブレ補正も可能(手ブレ補正OFF設定時より画角が狭くなります)』

 『専用アプリ Movie Edit add-on を使えば、ジンバル撮影のような、なめらかな映像に補正できます(撮影時より画角が狭くなります。動画は最大フルHDで書き出されます』

とあり、カメラ単体で“疑似ジンバル”風の映像が撮れそうな感じもあるものの、4K ではなくなるようだし、画角も狭くなるし…

色々制限がありそうです。

 

ということで、「即買い!」の結論には至りませんでしたが… 

RX0 II 」、個性的で面白いカメラです。

 

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撮影カメラ   ソニーRX100


パナのフルサイズ・ミラーレス発表へ

2019年01月31日 | カメラ

パナソニックのフルサイズ・ミラーレス「LUMIX S1」「LUMIX S1R」がまもなく発表になります。

ひと足早く1月31日、噂サイトの「軒下デジカメ情報局」に、製品の写真とスペック概要が出ていました。

パナソニックのフルサイズ・ミラーレス「LUMIX S1R」(軒下デジカメ情報局より)。

 

すでに報じられているように「LUMIX S1R」は高画素モデル。「LUMIX S1」は程々の画素の廉価版モデルです。

「LUMIX S1R」のスペックは、軒下デジカメ情報局によると以下の通り。

 LUMIX S1R
•4730万画素フルサイズセンサー・ローパスフィルターレス
•5.5段分の効果があるボディ内5軸手ブレ補正
•6段分の効果があるDual I.S. 2
•4K60p/50p動画
•連写性能:9コマ/秒(AFS)、6コマ/秒(AFC)
•30コマ/秒の6Kフォトと60コマ/秒の4Kフォトモードを搭載
•576万ドットEVF
•ファインダー倍率は0.78倍から0.74倍または0.7倍に調整可能
•210万ドットの可動式背面液晶
•ISO:50-51200(拡張感度含む・最大標準ISOは25600)
•防塵・防滴・耐低温-10度
•ハイレゾリューションモードを使用して1億8700万画素(16,736 x 11,168)の画像を作成可能
•人間、猫、犬、鳥を検出するAdvanced Artificial Intelligence Technology
•サイズ:148.9 x 110.0 x 96.7 mm
•重さ:898g
•海外価格:ボディ3,399英ポンド、標準ズームキット4,199英ポンド

 

「LUMIX S1」のスペックは以下の通り(軒下デジカメ情報局より)。


LUMIX S1
•2420万画素フルサイズセンサー
•ハイレゾリューションモードを使用して9600万画素(12,000 x 8,000)の画像を作成可能
•ISO:50-204800(拡張感度含む・最大標準ISOは51200)
•サイズ:148.9 x 110.0 x 96.7 mm
•重さ:899g
•海外価格:ボディ2,199英ポンド、標準ズームキット2,999英ポンド

 

ハイレゾモードと動画がすごい

個人的に"飛びぬけているスペック”だと思うのは、静止画のハイレゾリューションモードと動画性能(4K 60p/50p)。

とくに「LUMIX S1R」の、『ハイレゾリューションモードを使用して1億8700万画素(16,736 x 11,168)の画像を作成可能』というのには驚嘆しますね。

1億8700万画素って、どんな画像!

富士やハッセルブラッド、フェーズワンといった中判カメラも真っ青。

 

ちょっと前に報じられていた デジカメinfo / L-rumors (いずれも噂サイト)による、パナソニックのハイレゾモードとは、

『手ブレ補正機構を活用して、センサーを移動させながら8枚の画像を連続して自動的に撮影し、高速処理の新しいビーナスエンジンによって1枚の画像に合成する。合成された画像は、ディテールが忠実に再現され、美しく非常にリアルな画像として保存される。このモードは、繊細なディテールの風景や美術品の撮影に理想的だ』

『動いている被写体が含まれている状況を考慮して、ブレを抑制するための機能を使用することができるので、ユーザーは、通常の写真のモードと同様にハイレゾモードを使用することができる』

とのこと。

センサーを動かして8枚撮影するのに時間がかかるので、基本的に動く被写体ではムリだと思いますが、たとえばスタジオでファッション写真を撮影するときにも使えるんでしょうか~

モデルに動かないでいてもらい、BVLGARI とかシャネルのファッション写真をハイレゾモードで撮れたら、大伸ばしの広告にも耐えるでしょうから、かなり需要があると思います。

 

また、8Kモニタでデモンストレーションをするのにもピッタリ。「さすがパナソニック!」ということに…

でも1億8700万画素の画像データ量は相当“重い”と思います。普通のパソコンで扱えるのかな?

 

動画の4K 60p / 50p もすごい。

富士「X-T3」も4K 60p に対応していて『4K / 60P 4:2:2 10bitのHDMI出力と4K/60P 4:2:0 10bitのカメラ内SDカード記録に対応』と、なかなか良さそうなのですが、それに劣らない、これまで動画に力を入れてきたパナらしく、高スペックに仕上げてきた印象です。

 

576万ドットEVF という精細なファインダーも、実際に見てみたいですね。『防塵・防滴・耐低温-10度』というハードな環境に耐える頑丈さも良い。

連写や手ブレ補正については、高水準ながら、他のメーカーも力を入れてきている状況では、まずまずというところ。

 

重厚!なミラーレス

しかし、です。

ボディーが重すぎませんか?

『898g 』という数字がバッテリー、メモリーカード込みなのか不明ですが、いずれにしても、フルサイズミラーレスではソニー、ニコン、キヤノンのどれよりも重い。ボディーの寸法も大きい。

 

比較のため、ソニー、ニコン、キヤノンの代表的なフルサイズ・ミラーレスと一眼レフの寸法・重さを並べてみました。

ソニーα7R III
寸法(幅×高さ×奥行き)約126.9×95.6×73.7mm、
質量 約657g(バッテリー、メモリーカード含む)/約572g (本体のみ)

ニコンZ7
寸法(幅×高さ×奥行き)約134×100.5×67.5mm
質量 約675g(バッテリー、メモリーカード含む)/約585g(本体のみ)

ニコンD850
寸法(幅×高さ×奥行き)約146×124×78.5mm
質量 約1005g(バッテリー、メモリーカード含む)/約915g(本体のみ)

キヤノンEOS R
寸法(幅×高さ×奥行き)約135.8×98.3×84.4mm
質量 約660g(バッテリー、メモリーカード含む)/約580g(本体のみ)

キヤノンEOS 5D IV
寸法(幅×高さ×奥行き)約150.7×116.4×75.9mm
質量 約890g(バッテリー、メモリーカード含む)/約800g(本体のみ)

 

「LUMIX S1R」(898g)は一眼レフより重いです。ニコンD850ほどではないけれど、キヤノンEOS 5D IVより重い。

外観も、オーソドックスで角ばったデザインのせいもあって、「これ、一眼レフじゃないの?」と思うぐらいゴツイ。とくに厚みがありますね(96.7 mm)。

“重厚な”ミラーレス…

 

同時に発表されると見られるレンズも(写真を見た限りでは)あまりコンパクトではなさそう(軒下デジカメ情報局参照)。

 

ウ~ン、これで売れるんかなァ~

 

個人的にはパスか

ちなみに、自分が使っている「キヤノンEOS 6D II」の寸法・重さは、

寸法(幅×高さ×奥行き)約144.0×110.5×74.8mm
質量 約765g(バッテリー、メモリーカード含む)/約685g(本体のみ)

 

もう年なので、個人的にはこれより重いカメラは持ちたくない、というのが正直な気持ち。

なので、せっかくのパナのフルサイズ・ミラーレスも、重さだけで「パス」かナ…

ただ、展示されたら一応触ってみる予定ではあります。


パナのフルサイズは1月末発表?

2019年01月26日 | カメラ

オリンパスから"機能てんこ盛り”のプロ仕様最新モデルが発表されましたが、同じマイクロフォーサーズ陣営のパナソニックからも、いよいよ注目のフルサイズミラーレスカメラが1月末に発表されそうです。

 

「パナソニックS1 / S1R」

 

以下はデジカメinfoソースはL-rumors )のスペック情報(あくまで噂です)。

パナソニックS1

- 24MPセンサー
- Lマウント
- 4k60p
- デュアルIS(ボディー+レンズの手ブレ補正)
- コントラストAF (DFDテクノロジー)
- 業界で最高解像度のEVF (560万ドットと噂されている)
- ディープラーニング AI
- XQDカードスロットx1 、SDカードスロットx1
- 3軸チルト式液晶モニタ
- 100%の防塵防滴のシーリング
- ハイレゾモード(センサーをシフトして8枚の画像を取り込む)
- HLGフォト
- 発売は3月
- 噂されている価格は2000ドル前後


パナソニックS1R

- 47MPセンサー
- Lマウント
- 4k60p
- デュアルIS
- コントラストAF (DFDテクノロジー)
- 業界で最高解像度のEVF (560万ドットと噂されている)
- ディープラーニング AI
- XQDカードスロットx1 、SDカードスロットx1
- 3軸チルト式液晶モニタ
- 100%の防塵防滴のシーリング
- ハイレゾモード(センサーをシフトして8枚の画像を取り込む)
- HLGフォト
- 発売は3月
- 噂されている価格は4000ドル前後


•パナソニックSレンズ群
- 50mm F1.4
- 24-105mm(噂ではF4)
- 70-200mm(噂ではF2.8)

 

”廉価版”と思われる「パナソニックS1」でも、動画4k60p、ディープラーニング AI、560万ドットEVF、XQDカードスロット+SDカードスロット、ハイレゾモード、HLGフォト… と、すごく魅力的なスペックに見えます。

パナも、先のオリンパス同様、新製品に目いっぱいのスペックを盛りこんできそうですね。

はっきり言って、ライカとの「Lマウントアライアンス」に興味はありませんが、ボディーが軽くてストレスなく撮れ、動画性能も良ければ、試してみたい気がします。

 


オリンパス 渾身のモンスターカメラ!?

2019年01月21日 | カメラ

オリンパス注目の新製品(E-M1X?)のスペックが、デジカメinfoに紹介されています。

ソースは海外噂サイトの 43RUMORS

以下、引用させてもらいますが、”小型軽量”がウリだったオリンパスとはとうてい思えない、”ガチ”のプロ仕様です。

医療機器で好調のオリンパス。惜しげもなく開発費をつぎ込んだか~

 

 E-M1Xのスペック デジカメinfo より)

•センサーは有効20.4MP。
•連写速度は18コマ/秒。
•50MPの手持ちハイレゾショット機能。三脚使用時は80MPの画像を生成可能。
•世界最高の手ブレ補正:レンズ内補正との組み合わせで、7.5段分の効果を実現する。
•様々なAFターゲットモードやインテリジェント被写体追尾機能を持つ全く新しいAFシステム。
•AFをロックした場合には、60fpsの高速連写が可能。AF・AE追従では最大18コマ/秒。
•動画は4KとC4Kで、OM-Log400対応、段違いの性能の手ブレ補正、フルHDで120fpsのハイスピード撮影。
•アンチフリッカー撮影機能。
•フィールドセンサーを内蔵し、写真や動画に詳細なメタデータを追加。
•ライブND機能により、外部フィルターなしでスローシャッター効果が得られる。
•防塵防滴、耐低温。防塵防滴はマイクやイヤホン、リモートコントロールケーブル接続時でも維持される。
•UHS-II対応のデュアルSDカードスロット。
•革新的なカートリッジシステムによる2つのバッテリーとUSBチャージ。
•毎秒30000回の振動と、特殊なコーティングによるダストリダクションにより、ホコリや汚れの付着を更に抑えることが可能。
•撮影可能枚数は1回の充電で2580枚。
•新しいWi-Fiはケーブルなしでテザー撮影と画像のPCへの転送が可能。
•重さ997グラム。

 

個人的に、フルサイズを使っているアマとして言わせてもらえば、「2000万画素といったって、しょせんマイクロフォーサーズだろう」と、上から目線で見てしまいがち。しかし、雑誌で使われるギリギリの解像度らしく、けっこうオリンパスで撮ったグラビアが紙面を飾っています。

プロ写真家のブログでも、使用機材がキヤノン+オリンパスだったり、撮影会の講師の写真家が肩から下げているのがオリンパスOM-Dシリーズだったりして、案外オリンパスは健闘しているのですよね。

 

で、「E-M1X」なる新製品のスペック。凄いのは5000万画素相当の画像が手持ちで得られるハイレゾショット(三脚使用なら8000万画素)。

中判カメラも真っ青な高精細写真が撮れます。

加えて、18コマ/秒連写という、スポーツ写真にも向く機動性。

さらに「7.5段分」の手ブレ補正。

 

手ぶれ補正「7.5段分」って想像できますか?

たとえば、シャッター速度1秒ぐらい必要な、ものすごく暗~い場面。ブレを考えたらとても手持ちで撮れないシチュエーションですが、その1秒で撮っても1/125秒相当のブレで抑えられる(実用上、ほとんどブレなし)ということ?(センサーの高感度性能とは別です)。

 

あと、AFや動画性能も凄そう。

ミラーレスの弱点である電池の持ちも、一回の充電で一眼レフ並みの2000枚以上撮影可能(バッテリーを複数個入れられる縦グリ一体型ボディーらしい)。

UHS-II 対応 デュアルSDカードスロットもプロに歓迎されるのでは。

 

ただ、重いですね!

997グラムと書かれています(バッテリー、メモリを含むのか不明)。

軽いあの「PEN」シリーズで一世を風靡したオリンパスが…

しかしキヤノン、ニコンまで参入したミラーレス戦国時代。勝ち抜くには、軽さよりも、圧倒するスペックで勝負するしかないのでしょう。

 オリンパスの”予告”広告第3弾。

 

面白そうなカメラ。実物が出たら、絶対触ってきます。


ヨドバシ・モデル撮影会 2019春の日程

2019年01月20日 | カメラ

まだまだ寒い日が続くなか、早くもヨドバシカメラの春のモデル撮影会の日程が発表されました。(クリックで予約のページが開きます)

 ・2019年4月21日(日) 第18回大阪 万博記念公園大撮影会(10:30~15:30) 

 ・2019年5月12日(日) 第5回としまえん モデル撮影会(10:00 ~ 15:30) 

 

たくさんの女性モデルが参加するのに加えて、カメラ・機材メーカー各社の製品を試用できるのが、この撮影会の大きな魅力。

講師を務める写真家のひとり、伏見さんのブログによると、

『今年の撮影会、CANON、NIKONの両横綱のフルサイズミラーレスや、PANASONICのフルサイズミラーレス、OLYMPUSの新型等々が出揃うエポックメーキング的な撮影会になると思います。』

とのこと。(※試用には、運転免許等の顔写真付き身分証明書が必要。)

 

個人的には、過去何回か参加して、フォトコンテストにも応募してきましたが、なかなか入選しません。

モデルの良い表情をとらえるタイミングや構図が大事なのは当然として、プリントの仕上がりの良さが、相当なウエイトを占めているらしいです。

ヨドバシにポンとデータを渡してプリントしてもらっただけでは、良い仕上がりにならないかも。

高性能な、ワイド四つ切りまで印刷できるプリンターを購入して、自宅で納得いくまで画像補正するか… ですね。

お金がかかりますが。

昨年のヨドバシカメラ万博記念公園大撮影会。午前の部スタート風景。(2019.5.27)

 

まあ、コンテストに入選するかどうかはともかく、楽しい撮影会です。

さっそく予約しておきました。


2018年のベストカメラは…

2018年12月24日 | カメラ

カメラ業界の”2 強”キヤノン、ニコンがフルサイズ・ミラーレスに参入、話題を呼んだ2018年でしたが、海外のカメラサイトが選んだ「ベストカメラ No.1」は意外な機種。


DPReviewTV によると、それは「FUJIFILM X-T3」。(デジカメinfo 『DPReviewTVの選んだ2018年のベストとワーストのカメラ・レンズ2018年12月23日 より)

 

FUJIFILM X-T3 ( 「Xキャラバン in 大阪 (10/20)」で=2018年10月26日 記事参照 )。

 

DPReviewTV は、何やらくだけた雰囲気で、スタッフがワイワイ話しているビデオ(英語)。何を言っているのかよくわからないので、

デジカメinfoさんが翻訳した要約を引用させてもらいます。

 

 『DPReviewTVの選んだ2018年のベストとワーストのカメラ・レンズ

•2018年のベストカメラ
1. 富士フイルム X-T3
2. ソニー α7 III
3. ニコン Z6

•2018年のワーストカメラ
1. Yashica Y35
2. PENTAX K-1 Mark II
3. 富士フイルム XF10

•2018年のベストレンズ
1. キヤノン RF50mm F1.2
2. タムロン 28-75mm F2.8
3. ソニー FE24mm F1.4 GM

•2018年のワーストレンズ
1. ソニー 18-135mm F3.5-5.6
2. ニコンZレンズシリーズ、特に50mm F1.8。ボケが汚い

•2018年のベストの動画カメラ
1. パナソニック GH5S
2. Blackmagic ポケットシネマカメラ4L
3. DJI Mavi II Pro

•2018年のワーストの動画カメラ
1. 富士フイルム X-T100


 

ベストカメラNo.1 に挙げられた「富士フイルム X-T3」についての印象は、『富士X-T3、GFX 50Rを触ってみた』(2018年10月26日 )に書いたので、改めて書きませんが、前モデルの「X-T2」から性能が大幅に進化、静止画にも動画にも強いところが高評価を得ている模様。

個人的には、フルサイズでなくAPS-C 機だというのが唯一惜しいのですが、資金的な余裕があれば、今すぐに買いたいカメラではあります。

実際に、良く売れているようです。

実勢価格で15万円台半ば。

欲しいですね~ 「カラークロームエフェクト」や「ETERNA」など、富士独特のカラー再現技術を試してみたい…

 

DPReviewTVで2位の 「ソニー α7 III」、3位の「ニコン Z6」もすでに評価が高い機種で、フルサイズ機としては、性能と値段のバランスがよさそう。「フムフム、なるほど」という感じ。

 

まあ、それにしても「先立つものは… 」で、お金さえあればネ。

どのカメラにも手が出ないまま、今年も暮れていきます…

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関連記事

 ・『FUJIFILM X-T3』(PHOTO YODOBASHI 実写レポート)


富士X-T3、GFX 50Rを触ってみた

2018年10月26日 | カメラ

富士フイルムの新製品イベント「Xキャラバン in 大阪」(10/20)へ行ってきました。

 「Xキャラバン」は、10月から12月にかけて、東京、名古屋、大阪、福岡、広島、盛岡、札幌、仙台、長野の各地を巡回。ミラーレスカメラの新製品「X-T3」(APS-Cサイズ、9月20日発売)と「GFX 50R」(中判サイズ、11月29日発売)を試せるほか、写真家や開発者のトークショーがあります。

 

富士フイルムは、一般のレンズ交換式カメラでの販売シェアはそう大きくないですが、独特の色調や趣味カメラとしての“カッコよさ”があって、根強いファンがいます。世界のプロ写真家にも「Xユーザー」が多いようです。個人的に気になるメーカーなので、新製品が出るたびに試してきました。

 (「Xキャラバン in 大阪」では、「X-T3」などの撮影データ持ち帰りができなかったため、以下の写真は自前のソニーRX100で撮ったもの。)

 

大阪・本町の「富士フイルムフォトサロン大阪」地下特設会場で開かれた「Xキャラバン in 大阪」。モデルさんがいて、「瞳AF」の撮影体験ができました。

キヤノンやニコンも、こういうイベントを各地できめ細かくやってほしい…

 

「X-T3」。ファインダー(EVF)が中央にあり、オーソドックスな一眼レフ風の外観。軍艦部(ボディー上面)のダイヤル類が目立っています。ダイヤルにこだわるのが富士の矜持(きょうじ)。

レンズは、ポートレート向きの明るい単焦点「XF56mm F1.2 R」(35mm判換算85mm相当)が付いていました。

 

「X-T3」の背面。

外観は前モデル「X-T2」とほとんど変化なし。

 

3方向チルト式液晶も「X-T2」から引き継いでいます。

 

見やすいファインダー

外観は変わらずということで、地味なモデルチェンジに見えますが、カメラ内部の性能アップはかなりのもの。

X-T2を初めて触ったのが2年前(2016年7月13日記事参照)なので、かなり忘れている部分が多いなかで、どこが良くなったかと考えてみると、第一印象はファインダー(EVF)。

もともと X-T2 も良いファインダーでした。それが、さらに見やすくなったように思います。

 

数字的にみると X-T2 のEVFが236万ドットだったのに対し、X-T3 は369万ドットに大幅増。

表示の滑らかさを示すフレームレートは「BOOST」モード時100フレーム/秒(通常時は60フレーム/秒)と、同じなのですが、 X-T2 の場合は「BOOST」モードにバッテリーグリップが必要だったり、面倒だったのに、X-T3 はバッテリーグリップが不要なようです。

富士のページを見ていると、100フレーム/秒がむしろメインのような書き方。(この辺どう進化したのか、聞くのを忘れました)

フレームレートは、1秒間に何回液晶の映像が書き換えられるかを指すもの。ファインダーで動きものを追う時、このレートが低いとカクカクした映像になってしまいます。このあとの開発者トークショーで聞いた話では「将来、150フレーム/秒ぐらいになると、光学ファインダーとほぼ同じ見え方になるでしょうね」とのことでした。

よく追いかける「瞳AF」

AFが早くなったのも X-T3 のいいところ。

せっかくモデルさんがいるので、「瞳AF」を試してみました。

構図を変えても、よく追従して瞳を追いかけます。「ポートレート撮影が楽だなァ」という感触。

富士によると『動く人物への顔AF性能は従来の約2倍に向上、瞳AFはAF-Cにも対応し、動きのあるポートレート撮影においても正確に追従し続けます。』とのこと。

再生画像をアップにして(タッチ操作でOK)、瞳AFのピントが合っているかどうか確かめました。一応合っているような感じ。 正確にはデータを持ち帰り、PCで確認したいところです。

 

カメラを向けると、目線をくれるモデルさん。慣れてますね~ (ソニーRX100 画像)

 

AF 性能の向上は、新しいイメージセンサー「X-Trans CMOS 4」(裏面照射型、2,610万画素)と新映像エンジン「X-Processor 4」によるところが大きいようです。

位相差AFエリアは画面全体(約100%)に拡大、画面の端でもAFが効きます。

高速連写

『最速30コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写』も富士のPRポイント。

電子シャッター使用が条件で、画質も1600万画素に落ちてしまうものの、AF/AE追従で最速約30コマ/秒のブラックアウトフリー連写はすごい。試してみたところ、「チチチチチチチチ・・・」という電子音がします。音がないとシャッターが切れているのかいないのか分からないためのものですが、無音にすることもできます。

ちょっと耳ざわりな電子音なので、個人的には完全無音にしたい感じ。

2,610万画素のまま連写する場合には、電子シャッターで20コマ/秒。メカニカルシャッターでは11コマ/秒となります。これでも、なかなかの速さ。

 

少し重くなったが・・・

バッテリー(NP-W126S)が同じなのに、 X-T3 は標準撮影枚数が約390枚と、 X-T2 (約340枚)より伸びたのは立派。

X-T3 のボディーは約539g(バッテリー、 メモリーカード含む)と、 X-T2 (約507g)より少し重くなりました。ただ、そうはいってもAPS-C のミラーレス。別に重くは感じません。

こんな持ち方ができるのも、軽いカメラシステムのメリット(X-T3 シルバーモデル)。

 

カラ―クローム・エフェクト

真っ赤なバラの花や真っ黄色なヒマワリを撮った時、デジタルではいわゆる「色飽和」を起こしてしまい、ベタッと絵の具を塗ったような画像になることがあります。

それを防ぎ『従来よりも深みのある色再現、階調再現を可能にした』のが「カラ―クローム・エフェクト」という富士の技術。

中判カメラのGFX 50Sで初めて搭載され、今回、 X-T3 にも導入されました。

カラ―クローム・エフェクトの解説パネル。

 

会場に展示された写真家の作例にも、カラ―クローム・エフェクトを適用したものがありました(赤い色調の作品)。

 

開発者セミナーでのプレゼンテーション。

 

カラ―クローム・エフェクトを適用すると(右側)、深く陰翳のある描写になるのが分かります。

ただし、富士の開発者の説明によると、効果がはっきりわかるのは赤系と黄色系。「どんな色にも効くものではありません。ブルーにはあまり効かない…」と言っていました。

それにしても、これは使えそうだな、と個人的には思った機能です。

 

機動性のある中判カメラ「GFX 50R」

中判カメラのタッチ&トライコーナー。手前は従来モデルの「GFX 50S」。

 

従来の「GFX 50S」(5140万画素)とほぼ同等のスペックを備えながら、コンパクトなボディーにした新製品「GFX 50R」(5140万画素)も触ってきました。

GFX 50R」。ボディー上部がフラットなレンジファインダースタイル。

 

背面。ファインダーが左端にあります。

 

ボディーの重さは775g(バッテリー、 メモリーカード含む)。「GFX 50S」の場合825g(同)、着脱式のEVFを装着すると920gにもなるので、相当な軽量化です。

しかし、実際に持って見ると、それなりの重さはあります。

 

写りは見事。かなり拡大しても解像感は段違い。

ですが、個人的にはパス! かな?

中判カメラに機動性を持たせたい、と実現した開発陣の努力には、敬意を払うのですが…

 

GFX 50R 開発者トークショー

「個人的にはパス」と言いながら、「GFX 50R 開発者トークショー」は聞いてきました。

GFX 50R 開発者トークショー。

 

中判カメラだけに絞った話ではなく、富士のXシリーズ全般にわたる考え方から解説されていたので、勉強になりました。

富士がなぜフルサイズではなく、APS-Cサイズにこだわってきたのか、それは「正しい大きさ(Right Sizing)」というコンセプトから来ているそうです。「フルサイズのシステムは重すぎる。APS-C がベストバランスシステム」と話していました。

しかし一方、プロ写真家の現場では、冊子などになる段階で、編集者が写真をバッサリとトリミングするのが日常茶飯事なので、できるだけ高解像の作品にしておきたい。そうなると中判カメラが必要だということになり、かつてフイルムの中判カメラを作っていた富士の経験を活かし、デジタルの中判「GFXシリーズ」が誕生したとのこと。

その他、参考になる話が一杯。面白かったです。

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関連記事

 ・『FUJIFILM X-T3(外観・機能編)』(デジカメWatch)

 ・『FUJIFILM X-T3(実写編)』(デジカメWatch)