つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

大阪バラ展2016 Part 1

2016年10月30日 | 

秋バラが美しい季節ですね。

大阪ばら展 2016 」が、きょう10月30日まで大阪・長居植物園で開かれています。

会場は「花と緑と自然の情報センター」2階アトリウム。開催時間は9:30~16:00 (最終日は15:30終了)。

 

29日に撮影した中から、とりあえず3枚をアップします。

 

会場ではコンテストが行われており、これは「一本花競技」に出品されたバラ。品種は「グッドルックス」。

 

「自由花アレンジメント競技」の作品。

 

同一品種で3分咲、見頃、満開のバラを組み合わせる「3本組花競技」というのもありました。

この品種は「レッドクリフ」。

 

それほど規模の大きいバラ展ではありませんが、バラ好きにはたまらないイベント。愛好家が丹精込めて育てた約300点(切り花)が展示され、さまざまな品種の美しい色と香りがあふれていました。

 

園内のバラ園などでは「オータム ローズウィーク2016」も開催中(10月30日まで)。バラ苗の販売や夜間ライトアップも行われました。

 

他のバラの写真は、次回にご紹介します。

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撮影カメラ・レンズ

    キヤノン EOS 6D

      EF24-105mm F4L IS USM


神峯山寺と森のコンサート

2016年10月25日 | イベント

大阪・高槻市にある古刹、神峯山寺(かぶさんじ)へ行ってきました。

知る人ぞ知る紅葉の名所ですが、紅葉にはまだ早いこの時期、お目当ては境内の森で年一回開かれる「森のコンサート」。

今年は、珍しいペルシャ(イラン)の伝統楽器「サントゥール」の演奏がありました。

 

まずは、神峯山寺の風景から。

神峯山寺の山門(仁王門)。

深い山の中。おごそかな静寂に包まれています。

大阪のベッドタウン・高槻市にこんなところがあったとは…

 

約1300年前、役小角(えんのおづぬ)、通称・役行者(えんのぎょうじゃ)によって開山されたと伝えられる天台宗の寺院で、日本最初の毘沙門天が安置された霊場とのこと。天皇家ともゆかりが深いそうです。

境内の拝観は無料ですが、仏像にお参りする「拝仏」は完全予約制(同寺のホームページ参照)。

観光地のお寺とは全く違う静けさに、心が安らぎました。

 

山門の注連縄。

門の手前には狛犬。さらに遠く離れた参道入り口には鳥居も。

神仏習合---日本の古い寺社には良く見られる姿です。

 

山門の仁王像。

 

山門を抜けて本堂の方へ向かいます。

 

本堂は石段の上。

 

本堂。

まだ緑色のモミジが至る所にあります。

 

紅葉を想像しながら、パシャリ。緑のままでも十分美しいですが。

 

本堂正面。

本堂に祀られている本尊の三体の毘沙門天(神峯山寺の説明参照)は秘仏。予約して行う「拝仏」でも、見ることはできません。

三体のうち兜跋(とばつ)毘沙門天だけが、毎年11月の「秋の大祭」で公開されるそうです。

 

釈迦堂。

左手の急な石段を上がると、役行者坐像を祀る開山堂があります。

勾配がきつ過ぎ、登る自信がないので(情けない)、戻ることにしました。

 

モミジにおおわれた参道。

いいですね~ 晩秋には絶景になるのでは。この構図で撮ってみたいです!

 

早くも色づき始めた木々。

 

山門の外にある、お茶処。

緑の中、森林浴を楽しみながら休憩できるのがいいですね。

コンサートの前に、腹ごしらえをすることにしました。

 

温かいそばを頼んでホッコリ…

(帰りには、タクシーの迎えを頼んでおいて、待つ間ここでコーヒーを飲みました)

 

さて、森のコンサートへ。

会場は山門の外の「真珠院跡庭園」でした。

午後1 時から開かれた森のコンサート(神峯山都市近郊林管理運営協議会が主催)。

詰めかけた100人以上の観客でぎっしり。

 

あいさつする神峯山寺の住職。自然が豊かな神峯山の森を、近隣の人たちが自分の山のように大切に守ってきたとのこと。ユーモアたっぷりの話術で面白かったです。

バックは(左から)サントゥール演奏者のプーリー・アナビアンさん、内海恵さん。右端は司会・解説のダリア・アナビアンさん。

 

民族衣装が美しいダリアさん(右)は関西弁(失礼)。なので、とても親しみやすい…

サントゥールをはじめペルシャの歴史文化について分かりやすく話してくれました。

 

演奏するプーリー・アナビアンさんと内海恵さん。

 

異国的な、しかしどこか懐かしい感じのする響きが森の中に流れました。

神秘的な音色は、古刹・神峯山寺のたたずまいにぴったり。

 

サントゥール(santour)について

サントゥール(左写真)は、ペルシャ(イラン)の伝統楽器で、イランでは現在も多くの人々に親しまれているそうです。

台形の木箱に張った72 本の弦を、2 本のバチで叩いて演奏する、いわゆる打弦楽器。

打弦楽器といえば、ピアノがそうですが、サントゥールはまさに、そのピアノの祖先。

しかも、ピアノの白鍵と黒鍵の間にあたる音域まで扱うことができるので、幅広い表現が可能だということでした。

 

プーリー・アナビアンさんは大阪音大でサントゥールを教えるかたわら、KHKドラマ「壬生の恋歌」の主題歌を演奏するなど、テレビ、FM番組に出演。内海恵さんはそのお弟子さんで、大阪市内でピアノとサントゥールの教室を開いています。プーリー・アナビアンさんの娘のダリアさんは、 “ペルシャ文化伝道師”として、テレビ・ラジオのレポーターで活躍中。

 

歓談する出演者と住職。

 

コンサート終了後は、珍しい楽器、サントゥールを近くで見ようと、黒山の人だかりが出来ていました。

                        ◇

どんな音色なのか、知っていただくためにショ―トムービーを作ってみました。

カメラ(ソニーRX100 )内蔵マイクによる録音のため、音質はあまり良くありませんが…

 

 

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撮影カメラ・レンズ

    キヤノン EOS 6D

       EF24-105mm F4L IS USM

    ソニーRX100 (ムービー)

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関連サイト

 ・神峯山寺

 ・神峯山寺facebook

問い合わせ先

 ・高槻市 産業環境部 農林課


万博公園のコスモス(2016年)

2016年10月21日 | 

コスモスの季節。

今年も大阪・万博記念公園の「花の丘」で撮ってきました。

 

風に揺れるコスモス。

「花の丘」には8 品種、約30万本が植えられています。

 

とにかく青空をバックに撮りたくて、すばらしい晴天の日(10月15日)に出かけて行きました。

 

一応、狙い通りの絵にはなりました。

やはり、コスモスには青空が似合いますね。

 

ほかのアングルも試してみました…

 

 

 

一昨年から同じ場所で撮っていますが、さて、腕が上がったのか落ちたのか…

 

万博記念公園コスモスフェスタ」は11月3日まで。

コスモスの苗や特産品の販売があり、日曜日にはミニコンサートも行われます。

 

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撮影カメラ・レンズ

    Canon EOS 6D  

     EF70-300mm F4-5.6L IS USM 

     EF16-35mm F4L IS USM

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関連記事

  ・『万博記念公園のコスモス  2015年』(2015年10月13日記事)

  ・『万博記念公園のコスモス』(2014年10月10日記事)


まんパク in 万博 2016

2016年10月18日 | グルメ

フードフェスティバル「まんパクin万博」が、今年も万博記念公園・東の広場で開催(10月8日~11日、14日~17日)。15日に見てきました。

 

マスコットキャラクター “ぽぅ君” の巨大バルーン。

 

広場を囲むように、海鮮、肉料理、ラーメン、餃子、スイ―ツ、ご当地名産など80 を越す店舗が並んでいます。

会場中央のステージでは、音楽ライブや大道芸のパフォーマンスも。

 

行ったのは午後遅く。それでも、人気店には長い行列が。

 

人気の宇都宮餃子。

左の店は人影がありません。実はすでに全商品が売り切れてしまったという、近江牛餃子の「包王」。

 

毎回、来場者の投票で決めるグルメランキングがあります。首位の常連がこの「札幌九兵衛」。

「いくら丼」(1800円)は売り切れで、「とろサーモンといくらの親子丼」(1500円)を注文。

 

「とろサーモンといくらの親子丼」。

プチプチと新鮮ないくらに満足…

 

次は、昨年も試した「熟成肉専門 但馬屋」へ。

 

牛を丸ごと1 頭、1か月半じっくり熟成させた「熟成肉のステーキ」(2000円)。

 

わさびを添え、生ビール(500円)と一緒に頂きました。

おいしいです。絶品!

しかし、この値段… 贅沢しすぎましたね。

 

出口近くに北海道や東北、徳島の物産を売る店が並んでいたので、徳島・日和佐燻製工房の「ゴマサバのスモーク」を買って帰りました。

ゴマサバのスモーク。

そのままで酒の肴に。

細かくしてチャーハンの具にしてもおいしいそうです。

 

帰り道、秋の夕暮れがきれいでした。

大阪モノレール、万博記念公園駅で。

 

                 ◇

 

昨年は、約15万1700人を動員したという、秋の一大フードフェス「まんパクin万博」。時間があればもう少し色々な店を回って楽しみたいところでした。

 

ただ、ご存じでしょうが、昨年は期間中に食中毒騒ぎが…

なので、今年は開催見送りかも、と思っていました。

しかし、衛生管理を徹底した上で、頑張って敢行。

子どもから大人まで楽しめるイベントなので、良かったと思います。

 

なお、万博記念公園ではコスモスフェスタも開催中(11月3日まで)。

ちょうど花盛りでした。

コスモスの写真は、次回に掲載します。

 

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撮影カメラ

   ソニーRX100

      Canon EOS 6D  (夕暮れ風景のみ)

    EF16-35mm F4L IS USM

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関連記事

  ・『80店以上が集結!巨大フードフェスが万博公園で開催』(Walkerプラス)

  ・まんパク in 万博 2015(2015年10月12日記事)

  ・「まんパク」食中毒断定(2015年10月24日記事)


フェラーリ大集合

2016年10月14日 | イベント

大阪の道頓堀や中之島で10月9日に開催されたイベント「水都大阪フェス フェラーリ リバーサイドパーティー2016 」の写真です。

 

水都大阪フェス2016(9/11~10/16)は、水辺の街・大阪の魅力をアピールする催し。「フェラーリ リバーサイドパーティー」はその一環で、国内にあるスポーツカー、フェラーリが大集合。台船に乗って道頓堀川をクルージングしたほか、中之島・中央公会堂周辺では100台が一斉に展示されました。

昨年、御堂筋で行われたF 1カー走行が大観衆を集めたのに続く、フェラーリのイベント第二弾です。

 

中之島から東横堀川を経て道頓堀川へ。赤じゅうたんの台船に”鎮座”した9 台のフェラーリがタグボートに引かれて、しずしずと進みます。

とんでもない企画を考えたもんですな~

9 台は戎橋近くの道頓堀川岸に係留、松井大阪府知事も出席してセレモニーが行われました。

 

先頭はF 1 カ―。

こういうスーパーカーはもちろん、普通の車にも疎いのですが… なんでも、有名なミハエル ・ シューマッハが乗ったマシンだとか。

 

カッコいいですね。

 ← クリックで拡大します。

 

戎橋の上から撮ってみました。「何や、何や!」「お、フェラーリや!」と、橋の上は黒山の人だかり。

 

F1 カ―に続くのは、これもレーシングカー「458 チャレンジ」。

 

次はマットブラック(艶消しブラック)の「ラ・フェラーリ」。

一見地味ですが、これが凄いシロモノ。

セレモニーのゲストで登場した、よしもとのお笑いタレント(すち子、末成由美)によると「あの黒い車、5 億円やて!」。

何、ご、5 億円!

 ← クリックで拡大します。

 

ドアが翼のように跳ねあがります。

 ← 内装は赤と黒で統一。クリックで拡大。

 

大阪府のマスコットキャラクター「もずやん」と。

このハードボイルドな車に、「もずやん」は似合わんなァ…

 

あとで調べてみると、「ラ ・ フェラーリ」という車は世界で限定499台が生産され、すべて完売しているそうです。6262cc V型12気筒エンジン。停止状態から時速100kmまで加速するのにわずか3秒以下、最高時速350km とけた外れの凄いパワー。

なかでも、マットブラックの「ラ ・ フェラーリ」は3台しかないとのこと。

 

世界に3台のみ。特別なマットブラックの「ラ フェラーリ」が4億7800万円で落札!』(Idea Web Tools)という記事を見つけました。

この車のことかどうか分かりませんが、5 億円というのは誇張ではなさそう。

 

その他の色鮮やかなフェラーリ。台船上に並んでいました。

 

セレモニーの様子。

 

墨絵アーティスト西元祐貴氏によるライブペイント。

フェラーリのシンボル「跳ね馬」を躍動的に。

 

フェラーリのエンブレム「跳ね馬」。

エンブレムには色々な逸話があることを、あとで知りましたが、話が長くなるので割愛します。詳しくは関連記事を。

 

道頓堀でのセレモニー終了後、中之島へ。

 

中央公会堂の周辺に展示されたフェラーリ。

(一般オーナーの協力による展示なので、ナンバープレートを画像修整しています)

 

全部で100台。これだけのフェラーリが揃うことはめったにないでしょう。

 

年式もカラ―もさまざま。

 

フロントのエンブレム。

 

後ろから見てもカッコいいですね。

 

展示車のなかでも、極めつけは真っ赤な「ラ・フェラーリ」。

「え、1億5000万円!?」と、見物客がヒソヒソ話。

オーナーはいったいどんな人?

 

威圧されるようなフォルム。

 

マットブラックの「ラ・フェラーリ」同様、跳ね上がるドア。

 

中をのぞかせてもらいました。

 

赤と黒を基調に、豪華な内装。

 

午後3時過ぎから、お腹に響くようなエンジンの爆音を残し、御堂筋へ走り出して行きました。

 

御堂筋を走る「ラ・フェラーリ」。

 

次々に続くフェラーリのパレード(淀屋橋で)。

 

こんな車で走れば爽快でしょうね。

でも「ラ・フェラーリ」は別格としても、大体2000万円台から3000万円台半ばが相場の、とんでもなく高価な車。

庶民には異次元の世界です。

 

それに比べれば、カメラは安い。

「ライカでも大したことはないナ~ 」

身のほど知らずにも、そう思ってしまうのが不思議でした…

 

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撮影カメラ・レンズ

    Canon EOS 6D  

     EF70-300mm F4-5.6L IS USM 

     EF16-35mm F4L IS USM

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関連記事・サイト

  ・水都大阪フェス「フェラーリ リバーサイドパーティー2016」(オフィシャル ブログ)

  ・『ラ・フェラーリ の価格と性能、中古車で買えるの?スパイダー版アペルタが世界初公開!』(MOBY)

  ・『ラ・フェラーリ、1台のみを追加生産…イタリア地震のチャリティに』(carview)

  ・『フェラーリの「跳ね馬」エンブレムに隠されたある秘密とは・・・?』(CarMe)

  ・『ポルシェとフェラーリのエンブレムの馬は同じ馬…!?そこには隠されたストーリーが。』(CarMe)

  ・エンブレムに関するウィキペディアの記述

 


秋を探して(長居植物園)

2016年10月07日 | ネイチャー

爽やかな秋らしいお天気。

大阪・長居植物園へ、秋の風景を探しに行ってきました。

 

コスモス。入り口付近に咲いていました。

少し離れたところにある、ライフガーデンに一面のコスモスが見られるのは11月上旬とのこと。

 

 

木漏れ日の下で。

 

園内には「バタフライガーデン」という、蝶が好む草花を集めたコーナーがあります。フジバカマやオミナエシなどが咲いていました。

 

フジバカマ。

2000キロもの驚くべき長距離を移動する「渡りの蝶」として知られる、アサギマダラの大好物。

 

しばらくの間、アサギマダラを待ってみました。

やってきたのはモンシロチョウだけ。

昨年は、園内で偶然アサギマダラを見つけたのですが…(2015年10月16日記事参照)

 

2015年、長居植物園「万葉のみち」で撮ったアサギマダラ

 

フジバカマの咲くこの季節に合わせ、同植物園では、10月 8日(土)と10月16日(日)の2回、バタフライガーデンで、アサギマダラの観察とマーキングをするイベントを予定しています(長居植物園のページ参照)。

マーキングは、生態を調べるためのもの。捕獲したアサギマダラの羽にフェルトペンで、捕獲した場所、人、個体番号を書き入れ、再び放します。

放したアサギマダラが台湾、香港で再捕獲されるかも! という夢のあるイベント。

ただし、8日は天気が悪そうなので蝶が飛んできてくれるかどうか… (雨天決行)

 

ハーブ園ではメキシカンセージが咲いていました。

 

クリの実。まさに実りの秋。

 

これはカリン。よく砂糖漬けや果実酒に使われます。

 

キッチンガーデンで見かけた紫唐辛子。

辛くない「大和の伝統野菜」とか。珍しいですね。

 

健康食品としてブームになったキクイモ(菊芋)。花はなかなかきれいです。

 

沈む日に照らされるネコジャラシ(エノコログサ)。

 

帰り道、サルビアが鮮やかでした。

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノン  EOS 6D

      EF70-300mm F4-5.6L IS USM 


キヤノン「EOS 5D IV 」を試写

2016年10月04日 | カメラ

9月8日に発売された、キヤノンの新しいフルサイズ一眼レフ「EOS 5D IV 」。

注目のカメラですが、画質はどんなものか、キヤノンデジタルハウス梅田(大阪市北区)で、少しだけ試写させてもらい、データを持ち帰ってきました。

 

EOS 5D IV 」に、レンズは EF70-200mm F2.8L IS II USM を装着。

しめて、約70 万円 (キヤノンオンラインショップ税別価格)の贅沢な組み合わせ!

 

実写画像

以下、「EOS 5D IV 」とこのレンズによる店内の実写画像です。

画質モードは新しく搭載された「デュアルピクセルRAW(DPRAW)」。RAW現像ソフトDPP をバージョン4. 5 にアップグレードしたうえで現像しました。

 

左奥の花にAF でピントを合わせ、絞り開放、ISO オート(この場合 ISO 320 )で撮影。

ダイナミックレンジも拡大しているそうで、明部から暗部までトーンが豊かな良い描写。

 

この画像の詳細データです。

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撮影モード  絞り優先AE
Tv(シャッター速度)  1/160
Av(絞り数値)  2.8
測光方式  評価測光
露出補正  0
ISO感度  320
ISO感度自動設定  オン
レンズ  EF70-200mm f/2.8L IS II USM
焦点距離  190.0mm
画像サイズ  6720x4480
クロップ/アスペクト  3:2
画質(圧縮率)  RAW(DPRAW設定)
ストロボ  非発光
FEロック  オフ
ホワイトバランス  オート(雰囲気優先)
AFモード  AI フォーカス AF
測距エリア選択モード  領域拡大AF:上下左右
ピクチャースタイル  オート
シャープネス:強さ 3
シャープネス:細かさ 4
シャープネス:しきい値 4
コントラスト 0
色の濃さ 0
色あい 0
色空間  sRGB
長秒時露光のノイズ低減  しない
高感度撮影時のノイズ低減  標準
高輝度側・階調優先  しない
オートライティングオプティマイザ  標準
周辺光量補正  する
色収差補正  しない
歪曲補正  しない
回折補正  する
デジタルレンズオプティマイザ  しない
ダストデリートデータ  なし
ドライブモード  1枚撮影

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これまでにネットなどに出ている EOS 5D IV の実写レビューを読むと、画質の向上、とくに高感度でのノイズの少なさを評価する声が多いです。

そこで、感度ごとの画質(等倍)を見てみました。手持ち撮影の上、絞り値や構図を固定していないので、大まかですが。

 

ISO 320 (絞り F2.8、1/160秒)。

 

ISO 2500 (絞り F8、1/200秒)。

一気に感度をアップ。

花の茎部分などにザラツキがありますが、ほとんど問題なく使える感じ。

 

ISO 5000 (絞り F11、1/200秒)。

この辺りまで感度を上げても、かなり滑らか。ノイズもそう目立たず。

これだと、早朝・夕暮れ・夜景など暗所の撮影が楽そうですね。

 

ISO 32000 (絞り F11、1/1250秒)。

調子に乗ってISO を上げ続け、常用での最高ISO感度「32000 」に。さすがに画質は荒れ気味で、これを使うのはつらい印象ですが…

 

全体写真に戻すとこうなります。

ン? これが ISO 32000? 

冒頭の写真より絞り込んでシャープになった影響もあるのか、「結構使えそうじゃない!」という感じ。

何より、色の破たんが見られないのがいいですね。

Web の世界では十分に使える画質。

 

プリントするとどうでしょうか。試しにA4 サイズで出力してみました。

低感度の画像より解像感が落ちるのは当然ですが、ノイズ自体は離れてみると目につきません。近づいても、フィルムの粒状感に似たノイズなので「許容範囲かな」という感じ。

色ノイズはというと、全くないのでは…(あり得ないといわれそうですが)。

先日の「EOS 5D シリーズ スペシャルセミナー」(9月12日記事参照)で、写真家・GOTO氏が『常用ISO感度の最高 ISO 32000を試してみた。シャドー部に現れがちな赤や緑のノイズが全くない。これは“使える”高感度。』と話していたのは本当だったですね。

画像処理で適度のメリハリを付けてプリントすると、ISO 32000 でも、そこそこ鑑賞に耐えるのではと思います。

評判通りのすばらしい高感度性能です。

 

もっとも、画像処理の仕方でノイズが目立ってしまうことはありそう。

展示されている「EOS 5D IV 」の「シャープネス」の設定は、DPP では以下のように表示されます。

「アンシャープマスク」となっています。

これをただの「シャープネス」に変えることもできます。

ところが、ただの「シャープネス」に変えると、ノイズが目立ってしまいます。

 

個人的にはこれまで、「アンシャープマスク」は輪郭強調が太めの、いかにもデジタルっぽい感じがして、シンプルな「シャープネス」を弱めにかけるのが好みでした。

しかし、「EOS 5D IV 」は「アンシャープマスク」に設定することで、ノイズ処理が最適化されているのかもしれません。 

詳しいことは分かりませんけど…

 

 

さて、「EOS 5D IV 」のウリのひとつ、「デュアルピクセルRAW(DPRAW)」の画像補正も試してみました。

DPRAWで撮影した画像は、純正のRAW現像ソフト「DPP 」(バージョン4. 5)と組み合わせることで、(1) 被写体の解像感を微調整する『解像感補正』、(2) 前ボケ・後ボケの位置をずらす『ボケシフト』、(3) 逆光条件で発生しやすいフレアやゴーストを低減する『ゴースト低減』の3 つの補正ができます。

まず補正したい画像を表示して、「ツール」から「デュアルピクセルRAWオプティマイザを起動」を選択。

 

「デュアルピクセルRAWオプティマイザ」画面。画像は等倍表示しています。

 

「解像感補正」にチェックを入れます。これだけで、解像感がアップします。

「解像感補正」チェックなし。

 

「解像感補正」チェックあり。

 

さらに「強さ」を最大の「10 」にしてみました。

くっきりはするものの、やや不自然か… このあたりは人それぞれの好みで調整することになりそう。

ただ、普通の「シャープネス」とどう違うのか、という疑問も。詳しい解説が欲しいところです。

 

ピント位置を奥や手前にずらすスライダーもついています。

「撮った後でピント位置を変えられるなんてすごい」と思っていましたが、この花の被写体では、はっきり効果が分かりませんでした。

キヤノンのサンプル画像ではポートレートのまつ毛にピントを合わせた例を紹介。ネットでは、斜めから砂浜を撮った画像で、ピント位置が前後に変わる作例が紹介されていました。効果は、被写体しだいのようです。

 

「ボケシフト」でボケを動かすスライダー。

「右」へ動かすと、背景のボケが右へ、逆に手前のボケは左へ動きます。

「左」へ動かすとその逆になります。

 

「ボケシフト  右」。

 

「ボケシフト  左」。

差が分かりますかね~

背景のタテじまに注意してください。

動きはほんのわずかですが、カメラの視点を左右へずらしている感覚は、まるで3D を見ているよう…

 

シビアな撮影では役に立つ機能かも、です。

 

「ゴースト低減」は、ふさわしい被写体がなかったので試していません。

 

ショ―ルームであまり粘るのも何なので、試写はこの程度で終わりに。

ちょっと触っただけでしたが、間違いなく高性能なカメラです。

欲しい!

でも、やっぱり値段がネ。(10/4現在、価格.com の最安で387,990円)

「オータムジャンボ」当たらないかなァ…