つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

キヤノンのCM

2012年11月30日 | カメラ

キヤノンの面白いCMがユーチューブに公開されていました。

EOS REBEL T4i (EOS Kiss X6i の北米での名称)のコマーシャル。

「そこまでやるか!」という感じのコミカルな撮影風景が続いた後、撮れた写真がコレ、と出てくるのがミソ。

まあ、ちょっとやりすぎの感じがしますが、面白いことは面白い。

 

ところで、このKiss X6i、売れてるのかな、と思ってネットで調べて見たところ、少なくとも日本国内では、予想より売れていなかったようですね。

ただ、価格.comの「トレンドウオッチ」によると、最近になって売れだしたとのこと。

『キヤノン「EOS Kiss X6i EF-S18-135 IS STM レンズキット」が突然の売れ筋浮上! きっかけは10,000円キャッシュバックキャンペーンか?』とあります。

記事を少し引用させてもらうと…

『今年のモデルである「EOS Kiss X6i」に関しては、6月の発売以来、これまでのシリーズで見られたような人気が今ひとつ見られず、価格.com上でもなかなかランキングの上位に顔を出すことがなかった。しかし、ここへ来て、そんな「EOS Kiss X6i」のレンズキットモデル「EOS Kiss X6i EF-S18-135 IS STM レンズキット」が売れ筋ランキングで3位に急浮上し、注目を浴びている。』

最近キヤノンが始めた「EOS Kiss X6i 家族のお年玉キャンペーン」で、「EOS Kiss X6i EF-S18-135 IS STM レンズキット」と「EOS Kiss X6i ダブルズームキット」を、キャンペーン期間中に購入すると10,000円がキャッシュバックされるそうです。

 

まあ、値段が高すぎたのが、これまで人気が今ひとつだった理由かもしれませんが、今年は他のメーカーから魅力的な機種の発売が相次いだのも影響しているのではないでしょうか。

それと、個人的には「Kiss 6i」という、よけいな「i」をくっつけたネーミングがよくないのでは、と思っています。名前は単純な方がインパクトがありますから…

 


ソニー戦略に変更?

2012年11月27日 | カメラ

デジカメinfo「ソニーが2013年以降の製品ロードマップを大幅に変更する?」(Sony Alpha Rumorsより)という、記事には関心を持たざるを得ません。

一部分だけ引用させてもらいます。


『ソースの人達に聞いたところによると、ソニーはカメラビジネスの戦略を大きく変更しようとしているということだ。経営危機のために、ソニーは製品ロードマップを再考せざるを得なくなっている。通常、企業は2-3年前に製品の計画を立てるが、聞いたところによると、ソニーは "フルミラーレスロードマップ" への移行のスピードアップを決定しようとしているとのことだ。』

 いつかはこういう時期が来るだろうとは思っていましたが、たぶんデジタルカメラ部門が自由に考えるようにはいかなくなったのではないかと思います。

ソニーの経営危機をムチ打つかのようなニュースが出ています。

 

『欧米系の格付け会社フィッチ・レーティングスは22日、ソニーとパナソニックの長期発行体格付けを「投機的」とされる水準に下げた。両社とも投機的な水準の格付けは初めて。これまではともに投資適格の中で最下位の「トリプルBマイナス」だった。格付けの見通しはいずれも「ネガティブ(弱含み)」としており、一段の引き下げの可能性がある。

 ソニーは3段階の格下げで「ダブルBマイナス」となった。主力製品で技術優位を失ったことと、競争激化、先進国の景気低迷、円高などで収益性の回復が遅れると指摘。音楽と映画の安定性や、半導体など部品の改善を、家電や通信の不振が打ち消すとみている。

 パナソニックは2段階の引き下げで「ダブルB」とした。テレビなど中核事業での競争力低下に加え、キャッシュを生み出す力が弱くなっているという。構造改革によって長期的には収益性の回復につながる可能性があるが、立て直し策が未達に終わるリスクもあると指摘している。

 ムーディーズ・ジャパンは今月、両社を「Baa3」に格下げ。スタンダード・アンド・プアーズは9月にソニーを、今月にパナソニックを、ともに「トリプルB」に引き下げているが、いずれも投資適格の水準だ。』(日経新聞)

 

別の記事によると、フィッチの「ダブルBマイナス(BB-)」は「投資不適格(ジャンク)」に該当する等級」だそうです。

 

少なくともデジタルカメラでは元気いっぱい、評価も得ているソニーなのに、ここまで見下げられるとは… こうなると、格付け会社なんて何様? やりすぎじゃないの! と言いたくなりますが(何か釈然としない、ダークな、意図的なものを感じます)、社全体の業績が芳しくないのでは、言われてもしょうがないかも。

 

"フルミラーレスロードマップ"? NEXシリーズに絞るということなのでしょうか。

そんなことしたら、ソニーの魅力がなくなるし、先が見えてしまうと思うのですが…

同じようにパナソニックも深刻。どうなるのでしょうね。


EOS 7D II の噂

2012年11月27日 | カメラ

先ほど、来年の「CP+2013」の関連で、EOS 7D II の事を書いている間に、デジカメinfoに、まさにその噂が紹介されていました。

おやおや、です。

出所は例によってCanon Rumors。以下、デジカメinfoを引用させていただきます。

 

『未知のソースから、新しいAPS-C機 EOS 7D Mark II の漠然としたスペックリストを得た。このソースは、発表は2月末付近になると述べている。スペックは次の通り。

- 2420万画素APS-Cセンサー
- 連写は10.2コマ/秒
- デュアルDIGIC V
- デュアルカードスロット(メディアは不明)
- 新しいエルゴノミクスデザイン
- 新型のバッテリー
- 発表は2013年の2月

新しいソースからの情報なので、話半分に聞いておいて欲しい。』

 

「話半分に」と言いますが、このぐらいの画素数、連写速度の噂は、初めてではないので、一応の信ぴょう性はあると思います。

デュアルDIGIC Vというのがすごいですね。さらに、デザインやバッテリーが変わるということは…

ひょっとして大きく重くなるのでは?

重戦車のような7DⅡ?

お値段も高くなりそうですね。


CP+ 2013の案内

2012年11月27日 | イベント

CP+(シーピープラス)2013の案内メールが来ました。

2013年1月31日(木)~2月3日(日)
1月31日12:00~17:00/2月1日、2日10:00~17:00/3日10:00~16:00
会場:パシフィコ横浜
主催:一般社団法人 カメラ映像機器工業会(CIPA)

12/3(月)から、オフィシャルウェブサイトで入場事前登録を開始するとのこと。

事前登録すれば入場料(1000円)は無料になるので、2012年は登録しました。

2013年も登録するつもりですが、さて今度のCP+はどんな感じになるのでしょうね。

 

振り返れば、2012年はデジタルカメラ大収穫の年でした。

キヤノンはEOS-1DX、EOS 5D MarkⅢ、ニコンはD4、D800/D800Eと、いずれも旗艦機・上級機を出したうえ、それぞれEOS 6D、D600という低価格フルサイズ機のジャンルを創設。オリンパスOM-D E M5や富士フイルムX-Pro1などで盛り上がるミラーレス機の分野にはついにキヤノンもEOS Mで参戦。一方ソニーは新たなフルサイズ機α99に加えて、RX100、RX1という高画質コンパクト機を投入。シグマDp1 Merrill/Dp2 Merrillも話題を呼びました。ほかにPENTAX K-01などユニークなカメラも続々。

海の向こうではライカMモノクロームというのもありましたね。

これほど注目を集める新製品が続出したのは、オリンピックやフォトキナというビッグイベントがあったことも影響しているのでしょう。

 

で、2013年はというと、まだ話題になりそうなものが少ないという印象です。

フォトキナ開幕のころ、キヤノンの幹部がインタビューで「CP+を楽しみにしていて下さい」と言っていたので、キヤノンからは何か新しい機種が出そうです。

それがソニーRX1のような趣味性の高いコンパクト機なのか、あるいは噂ばかりで一向に姿を現さない「高画素機」なのか… 

2500万画素、10コマ/秒のEOS 7DⅡ など出てもうれしいですが(初夢!?)。(でもこれは新機種とはいえないか…)

 

PENTAX/リコーのフルサイズ機、ソニーの3600万画素フルサイズ機なども考えられますが、まだ先の話かも。

 

そして、ニコンは何を出すのでしょう。

 

経済新聞風にいえば、『時代のトレンド』として、スマートフォンやネットとの連携機能を充実させた新機種が増えていくのは間違いないでしょう。若い層を取り込むには不可欠。

でも古い一眼レフ・オジサンとしては、そういう機能、なかなか興味がわきません。

 

もっと驚くようなカメラが出てほしいですね。

たとえば、まだおもちゃみたいだけどLytroのような…

それから「放射能が見えるカメラ」だとか…

 

また、とりとめのない話になりました。


散り紅葉

2012年11月26日 | 風景・建物

今日のテレビでやっていましたが、23日からの3連休、紅葉の京都は大混雑だったようですね。

行かなくてよかった。消耗するし、人を撮りに行くようなものですから。

ただ、今日の雨で紅葉もかなり散ってしまったのではないでしょうか。

 

これからの季節は、散り紅葉を撮りに行くのも良いかも。

散り紅葉(もみじ)。味わいのある言葉ですね。

紅葉を踏みしめ、晩秋から初冬にかけての、しみじみとした情緒を味わうのは良いものです。

散り紅葉(2011年12月4日 真如堂)

 

京都はしっとりとした散り紅葉の似会う古刹が多いです。

撮影に行く準備の意味もあって、良さそうなところをピックアップしてみました。(コメントも付けましたが、あくまで個人的な経験や印象です。ご容赦を…)

 

京の散り紅葉おすすめスポット(★は過去に撮影して確認済み)

・嵯峨野 常寂光寺 ★嵯峨野では定番のスポット。人波が途切れることがないが、境内が広いので撮りやすいかも。
・嵯峨野 鹿王院   じっくり紅葉を鑑賞できる穴場とのこと。
・嵯峨野 宝筐院  ★昔は穴場と言われたところ。今は人気スポット。写真撮影については、マナ―に注意。
・嵯峨野 厭離庵  ★独特の真っ赤な色合いの紅葉。あまりの素晴らしさに立ちつくす。境内は狭く、かなり暗い。
・奥嵯峨 祇王寺  ★超有名な名所。朝は日が差し込むが、午後になると山の陰になり暗くなる印象。立木が多すぎ、紅葉の色も薄めで、意外にこれというカットが撮りにくい。
・北嵯峨 直指庵   竹林の中にある小さな庵の寺。
・西京区 金蔵寺   紅葉の隠れスポット。アクセスは良くない。
・左京区 安楽寺   哲学の道近く。お寺の公開日は制限されているものの、見ものは門前の石段なのでいつでも撮影可能。
・左京区 蓮華寺   市街地から北へ遠く離れ、人が少なそう。
・左京区 真如堂  ★参道が美しいが、早朝でなければ人も多い。本堂裏手が結構絵になる。
・右京区 西明寺   槇尾の名所。高雄・栂尾と並ぶ「三尾」の一つ。
・長岡京市 光明寺  山門や、入り口近くの女人坂が撮影ポイントとのこと。
・山科 毘沙門堂   勅使門参道が見もの。

 

 この中で、ぜひ再訪したいのが嵯峨野の厭離庵。入り口がどこにあるのか良く分からないほどの穴場(今では知られているかも…)で、暗いため、以前に行った時はうまく撮れませんでした。なんとか高感度に強いカメラを手にして、もう一度撮り直したいと思っているのですが。

 

また、リストアップした中では、北嵯峨の直指庵など行ってみたい気がします。 写真を撮るだけでなく、静かなたたずまいのなかで自分を見つめたり、色々なことを考えるのに良さそうです。


D600センサーのホコリ問題

2012年11月24日 | カメラ

海外サイトでの報告例

しばらく前から、ニコンD600のセンサーにホコリが集積する、という問題が海外のサイトで報告されています。

Nikon Rumorsに、センサーにホコリがたまっていく様子を写したタイムラプス(微速度撮影)動画が載っていました(下の動画はユーチューブより)。

 

 出所はPetaPixelというサイトで、投稿したのはKyle Clements さん。

新しく購入したD600に50mmレンズを付けて1000枚撮影し、タイムラプス動画を作成したそうです。とくに画面の左上に集中してホコリがたまっていくのが分かります。この間、レンズは交換していないので、ホコリはすべてカメラ内部からのものだ、と投稿者は言っています。

 
このほかにも、Nikon Rumorsでは、「ニコンD600のセンサーのホコリ(dust spots)はシャッター周りの隙間が原因か?」という記事が出ています。

出所はLensRentals.comというサイト。レンタルしたD600が使用されたあと、すべてセンサークリーニングが必要なことに気付いたとのこと。調べて見ると、D600のシャッター幕の開口部の隙間がニコンの他の機種よりやや大きく、シャッター幕の開閉のたびにここからホコリが出ているのではないかという推測をしています。

 

海外のアマゾンの顧客のレビューでも、D600を買って間もなくホコリが目立つようになり、カメラを交換してもらっても同じだったというケースが報告されています。

 

問題は、ホコリ(オイルだという説も)が出るのは最初のうちだけで、そのうち収まるのかどうかということ。

LensRentals.comでは、たぶん収まるだろうと予想していますが、「それは経験から推測することで、実際には時間がたたないと分からない」と。

 

国内ユーザーも指摘

デジカメinfo価格.comの掲示板でも、D600のセンサー(ローパスフィルター)のホコリに気付いたという声があります。

D800も最初のころ、ホコリが多かったそうですが、その後はなくなったそうですね。これは海外サイトでも書かれていました。

とすると、いわゆる初期不良とまではいえない、最初はありがちな現象かもしれません。

ただ、海外サイトの動画や画像を見ると、ホコリの多さがちょっと普通ではないという気がします。こういうのを見せられると、正直なところ買い気が失せますね。少なくとも初期ロットは見送ろうという気になります。

そしてメカに根本的な問題があるのであれば、ニコンとしても何らかの対応が必要でしょう。

 

他の機種でも多少は…

センサーのホコリは、デジタルカメラ特有のウイークポイント。他の機種でも、メーカーはホコリ対策にいろんなやり方を考えて四苦八苦しています。

私の場合、買って間がないソニーRX100のセンサーにも一か所小さなぼんやりしたホコリがあり、空を写すと写りこんで目立つ状態。あまり目立つと思うときは、画像処理のさい消しています。

センサークリーニングに出すのもめんどうだし、いまのところそのままにしていますが、動画を撮ると分かってしまうので、やっかいですね。

やはり、いずれクリーニングに出すかなァ…

 

古いリコーCX1にも1か所にホコリがあり、かなり目立ちます。

 

キヤノンEOS Kiss X4は、画像にホコリが写りこんで困った経験もなく安心していたのですが、D600の件で、にわかに気になって調べてみました。

センサーのホコリを確認するためには、明るい空や、一様に白い壁を被写体にし、ピントは合わさず、絞りこんで写すのがいいとされています。このさい手ブレを起こしてもかまいません。

そこで壁にコピー用紙を貼り、写したのが下の画像。

EOS Kiss X4のセンサーについたホコリ。(一部分、ピクセル100%)

マニュアル露出(F32  1/4秒)  ピント無限大  ISO800  (画像処理で少し明るくしています)

 

ないと思っていたホコリがある、ある!

はっきり分かるのが2個。ほかにぼんやりとしたものが7個確認できました。

このカメラは電源をON/OFFするたびにセンサークリーニングをしてくれるのですが、それでも落としきれないホコリがあったようです。

もっともこのホコリは画像にはほとんど影響がありません。

2010年夏から使っているカメラで、これまで約22,000カット撮っています。レンズ交換も頻繁。それでこの程度の汚れならまだ幸いと言うべきでしょう。

やれやれ…


イルミネーション

2012年11月24日 | 風景・建物

11月なかば過ぎから、都会の人気のスポットでイルミネーションが始まりました。

紅葉の盛り、まだ晩秋の雰囲気を楽しみたいのに、早くもクリスマスへ向けてジングルベル。あわただしいことです。

 

大阪・難波で。

「なんば光旅」と題して、南海電車難波駅を中心に、イルミネーションが輝いています。

なかでも「なんばパークス」では、開業以来最大規模の20万球のLEDを使用して、「光・水・大地」をテーマに幻想的な空間を演出。グレイシアコートの「光の滝」が見ものだそうです。

 

難波高島屋屋上で。

難波高島屋屋上。まぶしいイルミネーション。

 

難波に限らず、日本各地でイルミネーションの美しい季節になりました。

 全国イルミネーション・スポットを紹介している「るるぶ.com」のページなどが参考になります。

 

こうして書いていた折り、今日11/24夜のNHKで放映された長崎・ハウステンボスのイルミネーションが絶景でした。

こういうすごいイルミネーションがあると知っていたら旅行を計画するんだった…


キヤノンEOS 6D特集

2012年11月21日 | カメラ

カメラ雑誌の12月号はいずれもキヤノンEOS 6Dを取り上げています。6Dの実機が出るのが遅くて、先月号に間に合わなかったのをカバーした感じです。

パラパラと立ち読みした中では、「デジタルカメラ」12月号(写真、フリー画像)が比較的詳しく特集しているように思ったので、買ってみましたが… (微妙な言い方ですみません)

デジタルカメラマガジン 2012年12月号

「絶対に失敗しない EOS 6D 完全読本。」と題して、写真家の萩原史郎、高橋ヒデキ、高橋良輔各氏の実写レポートと対談を載せています。

チェックされていたのは解像力、連写性能など計15項目。すでに知っていることも含まれているので、個人的に興味を持った項目だけ引用させてもらいます。

 

解像力

『EOS 5D MarkⅡ、EOS 5D MarkⅢとまったく同程度。解像力が欲しい写真ジャンルで十分に通用する画質(萩原史郎氏)』。

画質自体は良さそうですね。萩原史郎氏は『(5D MarkⅢとの)差はあっても微量で、それはA0というような大伸ばしで、ようやく見分けがつくレベル』と書いています。まあ、画素数にあんまり神経質にならなくてもいいのかもしれません。 

ピクチャースタイル

『(EOSデジタルの)従来どおりの色傾向。より鮮やかな絵作りのための設定を考えたり、シャドウの効いたモノクロをスタンバイさせておくなど、楽しみ方は多岐にわたる。(萩原史郎氏)』

別に新機能でもなんでもありませんが、「シャドウの効いたモノクロをスタンバイさせておく」なんて、面白いヒント。

オートライティングオプティマイザ

 『(適切に明るさや色を補正してくれる機能だが)風景撮影においてはやや物足りない。(萩原史郎氏)』

ボディサイズ

 『軽量コンパクトを突き詰めながらも、小指までしっかり指がかかり持ちやすい。(萩原史郎氏)』

連写性能

 もっとも気になった項目です。モデル撮影でのテスト。

『ふだんは仕事でEOS-1D Xを使っているため、約4.5コマ/秒の連写性能は正直物足りなく感じてしまう。(中略)しかし、表情を追っていくようなシチュエーションであれば、約4.5コマ/秒でも十分であると感じた。(高橋ヒデキ氏)』

『(それよりも)書き込みが速い最新のメディアに対応しているということだけで、カメラを買い替える理由になるとぼくは思っている。EOS 6DはRAW+JPEGの設定でもストレスのない撮影ができた。(高橋ヒデキ氏)』

6DのパンフレットではRAW連続撮影で約14枚が可能となっています。また、高速転送規格UHS-Ⅰに対応しているため、UHS-Ⅰカードでは約17枚連続撮影が可能。この点では5D MarkⅢ(UHS-Ⅰ非対応、RAW連続撮影約13枚)を上回っています。

UHS-Ⅰ対応カードの性能をフルに発揮出来たらうれしいですね。 

ボタンカスタマイズ

 相当複雑なカスタマイズも出来るようです。ただ、組み合わせが多すぎて、私の理解がまだ追いついていません。

面白かったのは『よい表情を撮りたかったので、なによりもシャッターを切るということを優先させたかった。背面のAF-ONボタンを使用して、あらかじめピントを合わせておき、シャッターボタン半押し状態で、その瞬間を待った。(高橋ヒデキ氏)』)という使い方。

そうか、そうすれば、俊敏に軽くシャッターを切れるんだ。と感心。

昔のフイルムカメラのシャッターを思い出しました。ピントはあらかじめ合わせておき、ギリギリの瞬間でシャッターを走らせる…

しかし今のデジタルカメラはシャッターを押す途中でAFのピント合わせが加わって「ピッ、カシャ」と2段階。かったるいです。これが往々にしてシャッターチャンスを逃す原因になっているので、高橋ヒデキ氏の使い方は面白いと思いました。

(ただ相手が動く場合はどうなのかな…)

静音撮影モード

 『EOS 6Dの機能のなかでも、ぼくがもっとも気に入っているうちのひとつ。(高橋ヒデキ氏)』

確かにやさしい音です。これは間違いなし。

再生機能

 『ほぼワンアクションでピントをチェックできて、しかも倍率などのカスタマイズも可能。ユーザーのことをよく考えたすばらしい機能。 (中略) 設定が複数あるなかでも僕のオススメは、任意選択合焦点から等倍に拡大する設定。 (中略) モデルの目にAFでピントを合わせると、拡大ボタンを一度押すだけで、ピントを合わせた箇所(すなわち目の部分)を拡大して表示してくれるのだ。この状態でのコマ送りも可能。(高橋ヒデキ氏)』

高橋ヒデキ氏はよほど気に入ったらしく『この機能だけでもEOS 6Dは“買い”だと思う。』と言っています。

私もショ-ルームで触ったとき、便利だと思いましたね。シャッターを押した後、再生ボタンを押す必要がないんですから。いきなり拡大ボタンでポンと拡大、ピント確認ができる。シャッターボタンを半押しすれば、またすぐ撮影に戻れます。私のようにトロい人間でも、今までの何倍か撮影が速くなるのでは。

スペックには表われない細かな部分で、ユーザーインターフェースが進化。こういうところはさすがにキヤノンの品質の良さを感じます。

高ISO感度

 『「高感度撮影時のノイズ低減」機能が「標準」の状態においては、ISO 12800までなら無条件で使える。明部が支配的な被写体ならば、ISO 25600も十分常用域だ。(高橋良輔氏)』

ISO 25600での夜景が掲載されています。植物など細かい部分ではディテールがつぶれているところもありますが、カラーバランスは良く、見た感じではきれいなものです。

デジタルカメラもISO 25600での良し悪しが問題になるような時代になったのですね。

多重露出

 5D MarkⅢより機能は限定、「加算」と「加算平均」モードだけ。『表現力の高さにおいては上位機との差はなく、ねらいどおりの仕上がりが得られた。(高橋良輔氏)』

低輝度測距限界

-3EVというEOSシリーズでトップの低輝度測距限界 。

『-3EVと聞いてもピンとこないだろうが、市街地では夜間でもこの暗さになることはまずない。強いて述べるならば、薄暗い街灯に照らされた郊外の景色を想像してもらうといい。 (中略) テストしてみると、夜空を背景にしたハイライトのない被写体でもピントを検出。ややゆったりとした挙動ながら、正しい位置に合焦した。(高橋良輔氏)』

テストではライブビュー画面は真っ暗な状況だったそうで、高橋良輔氏は『EOS 6Dの低輝度測距限界はすでに「人間の目」を越えているといえるだろう。』とコメント。

ユーレイにもピントが合いそう…!?(冗談)

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というわけで、全体的に高評価でした。これなら買ってもいいなァという気になります。

ところが残念なのは、キヤノンEOSシリーズ以外の機種との比較がないこと。

たとえば対抗機種のニコンD600は、解像力に直結する画素数をはじめ、連写速度、フォーカスポイント数、ファインダー視野率、シャッター耐久性など多くの点でEOS 6Dを上回っています。

その辺はどうなのか… 

他社のカメラは気にしない! というなら、EOS 6Dは良いカメラで、楽しく使えるでしょうが、そうでない場合はちょっと複雑な思いがあります。

 

 それと、私の場合、被写体は「花」「風景」「イベント」あたりが中心なので、買うとすればマクロも使える EF 24-70mm F4L IS USMレンズキット あたりかなと思いますが、これが高すぎます。

直販価格は328,000円。価格.comの最安でも 294,812円。

5D Mark IIIの EF24-105L IS U レンズキットが、価格.comの最安で317,999円(11/22時点)になっている事を考えると、「それなら5D Mark IIIを買った方がいいじゃん!」ということになります。

EOS 6Dのレンズキットはもうすこしリーズナブルな価格になってほしいですね。


キヤノンEOS 6Dセミナー

2012年11月20日 | カメラ

キヤノンの軽量フルサイズ一眼レフEOS 6Dの、発売前スペシャルミニセミナーに行ってきました。 (キヤノンのEOS 6Dのページはこちら)

大阪・梅田の「デジタルハウス梅田」。

新レンズキットEF 24-70mm F4L IS USM を付けたものと、やはり新しいEF35mm F2 IS USMをつけた計2台が展示されていました。

 

 EF 24-70mm F4L IS USM をつけた6D。

 

ボディー単体は11月30日発売されますが、このレンズキットは12月中旬発売の予定。ズームとしては小型軽量で、6Dに合う感じです。

試してみたところ、このままでも十分アップに撮影できますが、マクロに切り替えることでさらに接写に。手ぶれ補正はハイブリッドISを搭載。手持ちでマクロ撮影すると非常にブレやすいので、有難い機能です。

価格.comでの価格は294,971円~329,306円となっています(11/20現在)。

ウ~ム… 高いですねェ。

カメラは軽いのに値段を聞くとズシッと来る…

 

 EF35mm F2 IS USM をつけた6D。

 

比較的ブレにくい広角レンズですが手ぶれ補正がついていて、気軽にスナップや風景を撮るのにはよさそう。

価格.comでのレンズ単体の値段は65,476円~74,800円(11/20現在)。

 

手に取ってみた印象では、どちらの組み合わせも手になじみます。

ま、どちらかといえばEF 24-70mm F4L IS USMのほうが魅力的。

 

6Dの背面ボタンは5D MarkⅢと違って右側に集まっているので、右手だけで撮影画像の拡大・ピント確認ができます。このほうが操作がスムーズですね。

 とにかく軽い(ボディー680g)ので持っていても疲れません。シャッター音が優しいのも良いところ。連写速度は当然、5D MarkⅢにかないませんが…

 

画面は明るく見やすいです。視野率が100%でなく97%なので、どれぐらい周囲の不要なものが写りこむか、何回も試しましたが、液晶画面では分かりませんでした。

6D開発のさい、視野率100%にするとペンタ部が大きく重くなるので5D MarkⅢよりダウングレードさせたという話を聞いていましたが、はたして100%と97%に意味のある差があるのかどうか… 実際に見て見ると、個人的にはささいなことのように思います(絶対100%でなければ、という人もいますが)。

 

ミニセミナー

ミニセミナーの講師は林巧氏。雨の京都と大阪・海遊館で撮った画像を例に解説がありました。

6Dの特長のひとつは高感度性能。常用ISO感度100~25600のうち、1600~6400ぐらいで使うと、他のカメラにはない階調の滑らかさが体験できるとのこと。

ボケ味、黒の階調の良さも強調されていました。

 

高感度もシャッター速度とも必要な難しい場所といえば海遊館。ISO3200~12800ぐらいで撮影、AIサーボAFでアシカなどの速い動きについていけたそうです。低輝度限界EV -3のおかげでしょうか、暗いところでもピントが合うのは間違いなさそう。

ただしAF精度が高いのは11点のうち、中央のポイント(クロス測距)。他のポイントでピントを合わせにいくと、何回かはハズレに…

(そうそう、そういう本音の体験が聞きたかった… )

 

Wi-Fi対応の無線LAN機能については、スマホを使って解説してもらいました。SNSへのアップロードやスマホからのリモート撮影など、スムーズ。Eye-Fi カードを使うより便利だそうです。

私のようなオジサンでなく、若い人ならこれまでにない使い方がどんどんできるように思いました。

 

さて、対抗機種のニコンD600も触ってきましたが、さてどちらを買うか、どっちも買わないか… 

それぞれ一長一短があって、考えれば考えるほど、悩ましいですね。


ソニーRX1の高感度性能

2012年11月17日 | カメラ

11月16日に発売されたばかりのソニー「DSC-RX1」。

あこがれのプレミアムカメラ。大阪・梅田のヨドバシで触ってきました。

 

「RX1」。

手のひらに収まるサイズに、35mmフルサイズ2430万画素のセンサーを詰め込んでいます。ソニーの驚嘆すべき技術!

レンズは単焦点のツァイス ゾナ―T* 35mm F2。これがまた素晴らしいレンズ。

T*の赤い文字が誇らしげに光ってますね。

 

35mmというレンズは事実上の標準レンズなので、とても使いやすいのではないかと思います。

通常、50mmを標準レンズと言って、人間の視野に近いとされていますが、実際に使ってみると、50mmは画角が狭く、以外に使いにくいものです。室内の様子を写す場合や大勢の記念写真を撮るにも適しません。

35mmは屋外でも室内でもオールマイティーに写せるレンズで、とくにスナップには最適でしょう。

 

先日のショールームに続いて触ってみました。外観はコロンと小さい感じが可愛い。

レンズ回りに、フォーカス、マクロ切り替え、絞りの各リングが付いています。

フォーカス、マクロ切り替えともスムーズですが、一番手前にある絞りリングは手の大きい人には窮屈かも。

 

ポンと飛び出す内蔵フラッシュも良いのではと思いました。ガイドナンバーは6で、きゃしゃなものですが、ないよりはまし。気軽な撮影に向くRX1に、外付けのスピードライトをつけるのは、似会わないように思います。

 

実写例

さて、フルサイズ機となれば画質が問題ですが、これは撮ってみなければ分かりません。

自前メディアの使用ができるかどうか聞いたところ、OKでしたので、持っていたSDカードを差し、データを持ち帰ってきました。

「RX1」で撮った店内。

記録モード:JPEG ファイン(L)(6000×4000)  絞り優先AE (F6.3  1/80秒)  ISO400   露出補正 +0.3   ホワイトバランス:オート  クリエイティブスタイル:スタンダード  高感度ノイズリダクション:標準

 

これをピクセル100%表示し、中央のやや下部分を切り出したのが下の画像です(以下同じ)。画像処理時にシャ―プネスは全くかけていません。

コテコテの画像で済みません。上品な被写体がなかったもので…

これがISO400。別に問題はなく、きれいな画像です。

 

ISO1600。

絞り優先AE (F6.3  1/320秒)。他のデータ同じ。

ISO400と変わらないばかりか、逆にクリアになっているような気がします。これは多分AFの問題でしょう。

 

ISO6400。

絞り優先AE (F6.3  1/1250秒)。他のデータ同じ。

解像感は落ちましたが、全体的に見れば使える絵です。

 

ISO25600。常用感度の限度です。

絞り優先AE (F6.3  1/4000秒)。他のデータ同じ。

 

実写例には上げませんでしたが、ISO12800からはさすがに画像が劣化します。

しかし上のようにISO25600まで行っても、Webや小さめのプリントなら全くOKだと思います(拡大画像ばかり見ていると目が慣れて普通の写真を見ているような気になるものですが、念のために、これはピクセル100%画像です)。

すばらしい高感度性能ですね。

 

なお私のような素人診断でなく、デジカメinfo / FOCUS NUMERIQUE にはもうすこしきちんとした高感度ノイズに関するテストが出ています。

以下、引用させてもらいますと、

『•ISO50から400では何の問題もなく、クリーンでディテールに富んだ素晴らしい画像が得られる。ISO800とISO1600でも驚くほどノイズは少ない。画像は多くのディテールがあり、ダイナミックレンジや色再現も良好だ。ISO3200でさえ、ノイズは少なく、色は明るく、ノイズリダクションはとても穏やかで、素晴らしい画質を維持している。
•ISO6400では、ピクセル等倍で見るとノイズリダクションのディテールへの影響が見られる。まだら状のノイズはそれほど目立たないが、フラットな描写になる。ISO12800では、α99は画質が落ちるが、RX1はまだとてもパワフルだ。ISO25600にも上げることができ、画質はとても素晴らしいものだ。』

 

使ってみた印象では、ともかくISO1600までは文句なしの高画質。ISO6400まで十分に使える感じです。

 

今回は店内の画像でしたが、機会があれば、もっと見栄えのする被写体をRAWできっちり撮ってみたいですね。

 


キヤノンEOS 6D発売前イベント

2012年11月17日 | カメラ

ようやくキヤノンの新フルサイズ一眼レフ「EOS 6D」の発売前体験イベントが開かれます。

 

小型軽量のEOS 6Dと交換レンズ例。

 

12月の発売予定が、最近のキヤノンにしては珍しく11月30日発売に前倒しになり、イベントもバタバタの感。

最近のキヤノンは新製品の発売延期が常態化。新製品(EOS Mなど?)の投入遅れが直近の業績に影響したとの決算発表もありました。その反省でしょうか。

6Dはパンフレットも貧弱で、売る気があるのかなと思っていましたが、かりにもフルサイズ機なんだから、しっかり力を入れてやってもらいたいものです。

イベントの詳細は次の通り(デジカメWatchより。キヤノンHPで確認をお願いします)。

 

■ キヤノンデジタルハウスEOS 6Dスペシャルミニセミナー


 銀座、名古屋、梅田の各デジタルハウスでEOS学園講師がEOS 6Dをレビューする。各回とも1回30分。参加は無料で予約不要。

・デジタルハウス銀座

11月19日(講師:日下潤一氏)開始時間:15時30分/16時30分/17時30分/18時30分
11月21日(講師:日下潤一氏)開始時間:16時30分/17時30分
11月26日(講師:合地清晃氏)開始時間:11時30分/12時30分/14時30分/15時30分/17時30分/18時30分
11月28日(講師:合地清晃氏)開始時間:16時30分/17時30分/18時30分

・デジタルハウス名古屋

11月19日(講師:清水友渉氏)開始時間:15時/16時/17時/18時
11月22日(講師:清水友渉氏)開始時間:15時/16時/17時/18時
11月26日(講師:清水友渉氏)開始時間:13時/14時/15時/17時/18時
11月28日(講師:清水友渉氏)開始時間:13時/14時/15時/17時


・デジタルハウス梅田

11月19日(講師:林巧氏)開始時間:17時/18時
11月21日(講師:三島淳氏)開始時間:15時/16時/17時
11月26日(講師:林巧氏)開始時間:13時/14時/15時/17時/18時
11月28日(講師:林巧氏)開始時間:13時/14時/15時/17時/18時

 


万博公園の紅葉

2012年11月15日 | 風景・建物

大阪・万博公園の紅葉は今が見ごろ。

市街地の紅葉より少し早めかもしれません。

自然文化園の入り口に近いところで、お気に入りの場所。

 

小雨まじりの天気でしたが、しだいに晴れてきました。

 

水車小屋のある辺り。とても日本的。

 

紅葉渓。この季節にはぜひここへ。美しいです。

 

洋風の紅葉(黄葉)もあります。森閑とした風景。ここも好きなのですが、なかなか印象通りに撮れません。

 

見どころはほかにもたくさんあります。都会の喧騒から逃れて、晩秋の一日、癒しの時間を過ごしては。

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撮影カメラ・レンズ

  キヤノン EOS Kiss X4     EF-S17-85mm f/4-5.6 IS USM

 


紅葉だより

2012年11月15日 | 風景・建物

本格的な紅葉シーズンになりました。

京都の名所も色づきが進み、これから12月初めごろまでが紅葉狩りには最適。

さしあたり、11/23(金)からの3連休がよさそうですね。

私のHP「デジカメ花紀行」で紹介している紅葉情報のリンク集を転載してみました。

行楽、撮影のご参考になれば…

紅葉情報サイト 提供元       
  2012全国紅葉最前線   日本観光協会
  紅葉とれたて便2012 るるぶ.com
  紅葉情報 読売新聞
  紅葉情報 asahi.com
  全国紅葉情報2012 じゃらん.net
  紅葉特集2012 MAPPLE
  マピオン紅葉特集2012 Mapion
  紅葉色づき情報 JRサイバーステーション
 (全国・検索)
  紅葉情報2012 日本気象協会
  紅葉情報 ウェザーニュース
  全国紅葉ガイド ゆこゆこネット
  秋の人気紅葉エリアの宿 楽天トラベル
  紅葉ガイド2012 街駅ガイド.jp
   
  東北紅葉情報 東北6県旅専科
  新潟紅葉情報2012 新潟県観光協会
  栃木の紅葉 Do Co.Ltd.
  みなかみ・谷川岳・尾瀬紅葉情報 ペンション木馬
  那須高原の紅葉情報 ペンション ストリーム
  高山市紅葉の名所 高山市観光課
  京都・滋賀の紅葉情報 京都新聞
     
   
     

 情報の提供元によっては、同じ地域でも見ごろの時期が違っていたり、また東北や標高の高いところではすでに見ごろを過ぎている場合もありますので、ご注意ください。

京都の名所などは、京都新聞の情報が参考になりそうです。

さあ、どこへ撮影にいきましょうか!

 


プリント考

2012年11月13日 | 撮影会・コンテスト

キヤノン大撮影会in大阪(10月28日)のフォトコンテストに応募しました。

なんとか入選してほしいですね~。

このコンテストはプリント応募が規定です。デジタル、フイルムともデータでの応募は不可。

 

プリントという関門

どのコンテストもそうですが、このプリントが大変。カメラ店やラボとの密接な関係が必要だったりして。でも私は、そういうのが嫌いなんですよ。

常連の風景好きジイさんが、カメラ店で出来上がってきたプリントを見て「これはダメだなァ。ここはこういう色を出してくれないと…」と、粘っているのを見ると嫌になります。そういうダメ出しするような作品は最初からダメなんじゃないかと思って…

私としては、自分のPCで決定した絵をストレートでプリントしてくれればいいのです。

ところがなかなかそう簡単に事は運びませんね。

 

デジタル画面と印刷の違い

パソコン画面と印刷の画面がなぜ同じようにならないか、ということについて、ネットでも多くの情報が出ていますが、ざっとまとめてみます。

デジタルの世界での色の基本は「RGB」。R=レッド、G=グリーン、B=ブルー。これですべての色を作ります。すべての色を混ぜると、光の世界では「白」になります。

一方、印刷の世界では「CMYK」が基本。C=シアン、M=マゼンタ、Y=イエロー、K=クロ。

すべての色を混ぜると色料の世界では「黒」になります。

CMYを合わせても黒になります。ではK=クロの要素がなぜ必要なのかと思われるでしょうが、印刷ではこれがないと黒が締まりません。Kがないと印刷ではとてもネムい画像になります。

 

デジタルのベストプリントは…

こうした原理上の違いから、PC画面とプリントの世界は全く別で、それを一致させるのはもともとムリ。

高価なモニタやツールを使っても、モニタ画面と全く同じ明るさ、コントラスト、色合いでのプリントは出ないでしょう。

そうなると、プリントで勝負するときは、出てきたプリントの色がすべて、と考える方がすっきりしていいと思うようになってきました。

プリントの出来具合に合わせて、元画像を調整すればいいわけです。PCで見て元画像が明るすぎたり、コントラストが強すぎたりしても、出てくるプリントが良ければOK。

 

高級プリント用紙

コンテスト用にはそんなに枚数は必要ないので、テスト段階からできるだけ高級なプリント用紙を使うようにしています。

キヤノン大撮影会in大阪で400枚ぐらい撮ったコマから10枚前後に絞り、それを2L判で試し印刷して、うち4枚を選びました。ピンボケ写真が結構多く、かろうじていけそうなのがこれぐらいの枚数。歩留まりが悪いですね。自分の腕前はこの程度か… と反省。

2L判に試し印刷するのに使ったのは富士フイルムの「画彩 写真仕上げPro」。

 

どのカメラ店にもあるペーパー。染料・顔料インクとも使えるので便利。

 

このほか「キヤノン写真用紙 光沢プロ プラチナグレード」や「エプソン写真用紙クリスピア」も評判のいい写真用紙です。

 

さて、こうして調整した画像(JPEGデータ)を、キタムラに持って行き、最高級の「クリスタルプリント」を試してみました(四ツ切 1枚1380円)。

前にコンテスト用の写真の引き伸ばしを頼んだ時、暗いプリントになったのに懲りて「顔が暗くならないように」とだけ注文。

さて翌日受け取ったプリントの画像は…

 

 ◇美しいがフラット

「クリスタル」は文字通り輝くようなプリント。透明感があり、印画紙の底から光がきらきらにじみ出るような、すばらしいものです。

こんな高価なプリント、もったいなかったかなァ… という印象。

 

ただ、色合いについては予想と少し違いました。

紅葉のボケた背景部分を、キタムラの「クリスタルプリント」(左、四ツ切)と富士フイルムの「画彩 写真仕上げPro」(右下、2L判)で比較。

 

四ツ切の「クリスタル」の方が全体に明るいです。明るくとは注文したけれど、少し明るすぎたかな…。

もうひとつ気がついたのが「クリスタル」の用紙は真っ白ではないこと。ほんの少しクリーム色ががかっています。上の画像で、プリントの余白の白さの違いが分かるでしょうか。

 

調べて見ると、富士フイルムの「画彩 写真仕上げPro」は白色度が極めて高いプリント用紙です。メーカーのページでは白色度102%と出ています。基準の100%を越えるほどの白さ。

黒の締まりも良く、したがってメリハリのある絵になります。

 

「クリスタル」はそこまでのメリハリはないようです。紙の地色のせいか、明るく補正したためか分かりませんが、ややフラットな印象。また、色調が暖色系に寄っているような感じがしました。

ただ、ハイライト部の色乗り、シャドーの描写は丁寧。お手軽カメラの画像なのですが、一見ダイナミックレンジが広がった感じもしました。

これについては最初から店の説明がありました。「インクジェットのプリントと全く同じにはなりません。インクジェットは鮮やかですが、それより少し抑えた感じになります」とのことでした。

 

ともかく仕上がった作品を発送。

今回は少しお金もかかったので、キヤノンさん、入選させてね!

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撮影会での使用カメラ・レンズ

  キヤノン EOS Kiss X4     TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro   


ペンタックスQ10

2012年11月12日 | カメラ

大阪・ミナミのカメラ店で見かけたペンタックスの新製品「Q10」。

超小型のレンズ交換式デジタルカメラ「Q」シリーズの第2弾です。

本当に小さいですね。指でつまむ感じ。

これで一眼レフのようにレンズ交換ができるのだから感心してしまいます。

(カメラが小さいので写真も小さく… というわけではなくて、携帯画像です)

 

基本的なスペックは「Q」からあまり変わっていないようです。ただ、デザインがかなり変わりました。シルバーのモデルはとくに一眼レフっぽくなりましたね。個人的にはこの方が好き。

センサーはコンパクトカメラで標準的な1/2.3型。1240万画素で、新しい裏面照射型CMOSセンサーの採用などで、解像感がアップ、AFも高速化しているとのこと。

撮ってみた感じでは、AFがすごく早いとは思いませんが… 普通ですかね。

感度はISO100~ISO6400。「Q」のベース感度ISO125より低感度へ広がりました。

 

付けられていたズームレンズSTANDAD ZOOM 27.5-83mm(35mm換算)F2.8-4.5 は滑らかなズーミングで、いい感触でした。

Qマウントレンズは現在6本。このほかマウントアダプターをつければたくさんのKマウントレンズが使えます。

余談ですが、「Q」シリーズはセンサーのサイズが小さいので、「Kマウントの300mm望遠レンズを付けると、焦点距離が35mm換算(約5.5倍)で1650mmになるね。カワセミファンなら見逃せない」と、あるカメラ雑誌でプロが冗談半分に話していたのを思い出しました。そういういろいろな使い方も考えられる、面白いカメラです。

 

小型のボディーに、さまざまな機能を詰め込んでいます。カメラ内RAW現像、多重露出、インターバル撮影といった特殊な機能も含め、ほとんど一眼レフ並み。

外観は100通りの組み合わせから選べるオーダーカラーが注文できます。思い切りポップな色にするのも楽しそう。(オジサンには似会いませんが…)

 

ペンタックスのHPを見ていたら、「Q」シリーズ誕生に至る開発ストーリーが載っていました。1979年に出た110フィルム対応のレンズ交換式一眼レフカメラ「auto110」が原点だったそうです。読んでいると、小さくても高機能なカメラを作りたかったという、開発者のひたむきな気持ちがよくわかります。

なるほど、技術者たちのロマンがあって、こういうカメラが出てきたのか… 

それにしても、ロマンを実現させてくれる会社があってこその話。ペンタックスっていい会社かも。いまどき少ないんじゃないでしょうか…