つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

シグマDP2 Merrill 発表

2012年06月29日 | カメラ

コンパクトで高解像感

シグマが29日、4,600万画素(4,800×3,200×3層)Foveonセンサーを搭載した高画質コンパクトデジタルカメラ「DP2 Merrill 」を発表しました(シグマの発表ページ)。

発売予定日は7月12日。価格.comでは89,800円の値段がついています。

CP+(シ―ピープラス 2/9~2/12)でデモ機(写真=フリー画像)が登場してから約5か月たって、やっと販売されることになります。ずいぶん時間がかかりましたね。

 
CP+ 2012 SIGMA DP2 Merrill / yutaka-f

 デジタル一眼レフカメラ「SD1 Merrill」に採用されているAPS-CサイズのFoveonセンサーをそのままコンパクトカメラに組み込もうという、大胆な発想。実現には相当の努力が要ったことでしょう。

シグマの製品ページから改めて引用させてもらうと、『Foveon X3ダイレクトイメージセンサーは、RGB全色を3層で取り込むことができる画期的なフルカラーイメージセンサーで、原理的に偽色が発生しない為、ローパスフィルターを必要とせず、光と色の情報を余すことなく取り込むことができます。』とのこと。

画像劣化につながるローパスフィルターがないため、解像感が非常に高く、「うまくはまれば、すごい絵が撮れる」といわれます。

 

 レンズ一体型で、今回発売される「DP2 Merrill 」は標準30mm F2.8(35mm換算45mm相当)レンズ付き。

また、後日発売予定の「DP1 Merrill 」は広角19mm F2.8(35mm換算 28mm相当)のレンズ付きになります。

 

書き込み速度は…

デジタル一眼レフカメラ「SD1 Merrill」で挙げられていた短所としては、書き込み速度の遅さです。今回同じセンサーを使った「DP2 Merrill 」では、改善されているのでしょうか。

シグマの製品ページによると、『高速大容量メモリの搭載により、HighモードのRAWファイルで最大7コマの連続撮影が可能に。約4,600万画素の大容量データの高速転送・処理で、最高4コマ/秒を実現します。また、MediumモードやLowモードでは、最高5コマ/秒、最大14コマの連続撮影ができるので、用途に応じて選択が可能です。』とあり、かなり改善されたような印象です。

RAWで4コマ/秒、最大7コマの連続撮影----大容量の画像データとしてはかなり高速だと思いますが、もう少し知りたいのは、その後のSDカードへの書き込み時間。

つまり連写したあと、次の撮影までどれぐらい待たされるか、ということなのですが、それはSDカードの性能にもよるでしょうし、今後出てくると思われる実写レビューを参考にしましょう。

この書き込み時間が許容範囲なら、「DP2 Merrill 」は非常に魅力的なコンパクトカメラ。多少ほかの機能が不十分でもOK、という気にさせます。

 

コンパクトデジタルカメラ選びが難しく(楽しく?)なりましたね。

コンパクトで高性能なのはソニーの「RX100」もそうですが、なにしろ「DP2 Merrill 」はセンサーも大きく、Foveon ですから…

 

 


キヤノン7D の新ファームウエア

2012年06月28日 | カメラ

キヤノンが28日、EOS 7Dの機能を大幅に向上させるファームウエアの無償ダウンロードを8月上旬からスタートすると発表しました(ニュースリリース)。

 

ニュースリリースによると、機能アップの主な内容は次の通りです。

連続撮影可能枚数の向上

 連続撮影可能枚数が、RAW画質で現行の約15枚から約25枚、RAW+JPEG(ラージ/ファイン)画質で現行の約6枚から約17枚に向上。

GPSレシーバー (別売)に対応 

 「GPSレシーバー GP-E2」を接続することで、撮影地点の緯度・経度・標高の情報を画像に付加することができる。

その他新機能の追加  

 ISOオート時の上限感度を設定する機能や、カメラ本体でRAW画像を現像する機能など、EOS 5D Mark IIIなどで採用している最新の機能を使用することができる。

 

 新ファームウエアの詳細についてはキヤノンの動画付きのページがあり、分かりやすいです。

この動画などを見るとかなり力を入れている感じ。

連続撮影可能枚数の向上は、相当な機能アップですね。連写を良く使う人には朗報でしょう。もともと最高約8コマ/秒の高速連写を誇る7Dですが、これぐらい性能が上がると、まるで新製品に買い替えたようなすばらしい感触になるのでは。

とかく新製品を売りたがるのがカメラメーカーですが、こういう風に現行機種をサポートする、ユーザーサービスも大切だと思います。7Dはプロも使っている人が多いので、内外のプロの要望に応えたのかもしれません。

 

ユーザーサービスと言えば、ニコンも、「NIKKOR(ニッコール)」レンズの累計生産本数が7,000万本を達成したことを記念した、「ニッコールレンズキャンペーン」を6月30日から9月30日まで実施するそうです(CNET Japan)。

プロ写真家が同行して撮影のアドバイスをする「オーストラリアの大自然撮影体験コース」と、「日本の美しき旬観撮影体験コース」の2コース、計11の撮影ツアーに抽選で招待する、とのこと。

どちらの場合も、メーカーの販売戦略が背景にあるとは思われますが、ユーザーにとって、うれしいことに変わりはありませんね。

 


よしもと47ご当地市場

2012年06月27日 | グルメ

大阪・なんばグランド花月の1階・地下1階にある「よしもと47ご当地市場」へぶらりと寄ってきました。

今年4月8日、グランド花月ビルのリニューアル・オープンにあわせて誕生した、全国各地の特産、名産の365日常設物産展です。

「よしもと47ご当地市場」の入り口。

 

「日本最大級の新しい物産展」というふれこみ。

 

吉本興業は「あなたの街に“住みます”プロジェクト」を展開中。このなかで“住みます芸人”が全国各地に住み、活動をする中で出会った名産が並んでいるそうです。

 結構ユニークなものがある、という印象です。

カレーだけでも種類が色々。「18禁カレー」というのも。

 

以前から食べて見たいと思っていた山形のいも煮。河原に地域の人が集まって食べる「いも煮会」で有名ですね。買って帰りました。少し濃いめの味付けですが、柔らかくておいしかったですよ。

 

特設の催事スペースを設け、色々なイベントもあります。この日は「からあげ祭in大阪」が開かれていました(6/22~7/1)。

午後4時から5時までの間はタイムサービスで、唐揚げ1パック500円が半額の250円。60人ぐらいの行列ができていました。

 

並んで買った「ジョニ―のからあげ」。あつあつで旨かった! 「からあげグランプリ」のしょうゆダレ部門で最高金賞を受賞したとか。生ビールと相性ぴったりです。

生ビールも同じ時間帯のタイムサービスで400円が300円に。

 

唐揚げの店は4店あり、いずれも同じグランプリで金賞以上を受賞した店ばかり。これは「とりから屋」の3個360円(タイムサービス外の時間帯)。なかなかの味でした。もちろんビール(スタウト)も注文、400円。ちょっと飲みすぎの感…

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撮影カメラ   リコーCX1

 


朝顔のことなど

2012年06月26日 | 

朝顔の種を植えました。

朝顔の種まきは通常5~7月だそうです。園芸店では今、ツルが伸び始めた苗を売っているので、少し遅まきながら、というところ。

 

百均で2袋105円の朝顔の種。うまく咲くかな…

 

そろそろ各地で朝顔市のシーズンです。

なかでも有名なのは東京・入谷の朝顔市(朝顔まつり)(公式ホームページ)。

 去年は東日本大震災で自粛されましたが、今年は7月6(金)/7(土)/8(日)の3日間、入谷鬼子母神周辺で開催されます。例年、40万人もの人出でにぎわうそうです。

以前、東京に住んでいたころ見に行ったことがあるのですが、下町らしい風情が良かったですね。とてもにぎやかで、店の多さ、人の多さに圧倒されました。ただ朝顔の鉢の値段はけっこう高く、買おうかどうしようか迷って、結局買わなかったような…。今、一鉢2000円ぐらいでしょうか。

そのころ撮ったはずの写真を探してみましたが見当たりませんでした(19年前!)。そのかわり、朝顔市のパンフレットと入谷鬼子母神のお守りが出てきました。

平成5年の入谷の朝顔市パンフレット。入谷鬼子母神のお守りには朝顔の造花がついています。

 

パンフレットによると「今年に限り」と但し書きがあって、会期は7月16・17・18日の3日間。盆踊り大会もあったようです。

由来などが詳しく書かれています。「あれ、こんなのがあったんだ」と思ったのは「朝顔音頭」。面白いので少しだけ引用してみます。

      朝顔音頭

 キングレコード

 唄  三橋美智也  斎藤京子

 作詞  藤間哲郎

 作曲  山口俊郎

 一、 ハァー花は一鉢チョイト買手は二人

    意気と情と(くりかえし)どちら取る

  (合唱)ほんによい(くりかえし)朝顔音頭

    皆んな揃って踊ろうじゃないか

 

以下、四番まであります。

三橋美智也というのが懐かしいですね~。

 

大阪では淀川区の新大阪センイシティーで、毎年7月初めに「新大阪あさがお市」が開かれていました。

ただ、ホームページを見ると、『新大阪センイシティーは1・2号館は建替えにより、平成24年3月31日で閉館致しました。平成25年 年末に新築オープンを予定しております。』

とあります。どうも今年の開催はないようで、残念です(確認はしていません)。

 

2006年7月の「新大阪あさがお市」(デジカメ花紀行より)。

このときは一鉢を1500円で買って帰っています。

 

                       ◇    ◇    ◇

 

 朝顔のほかに、夏向きの花はないかな、と園芸店を歩いていたら面白い花を見つけました。

「キャットテール(猫のしっぽ)」という花。ねこじゃらしを赤く染めたよう。ついさわりたくなりますね。

別名は「アカリファ」。インド原産で、日当たりを好みます。夏のテラスのハンギングに向いているようです。3号ポットで198円。

うちにゃん@

猫のしっぽはお好き? (フリー画像)

 


奈良・大安寺の竹供養と笹酒

2012年06月24日 | 行事・歳時記

奈良市の大安寺で6月23日、「竹供養・がん封じ夏祭り」がありました。

古くから日本人の生活と文化に大きな恩恵を与えてきた竹に感謝し、竹の霊を慰める法要です。また、この日は癌封じの祈祷が終日営まれ、薬効があると言われる笹酒を笹娘がふるまいます。

 

大安寺。聖徳太子の祈りの道場から始まったとされる、日本でも最古のお寺の一つ。奈良時代には広大な敷地に伽藍が立ち並び、渡来僧や大宮人が行き交い、天平文化の華を咲かせました。現在は癌封じの寺として知られています。

 

境内に並ぶ笹娘。背中にさした団扇には奈良大文字の「大」の字が。

団扇は境内で販売されていて、売上金は奈良大文字送り火の保存のための費用にあてられるそうです。

 

笹酒をつぐ笹娘。浴衣にたすき姿がいいですね。

 

次々に訪れる参拝客。

 

拝観と笹酒合わせて500円。受付で竹製の器(ぐい飲み?=写真)をもらって入り、それにお酒をついでもらいます。器は大小、形も色々。自由に選んで、そのまま持ち帰れます。

私も頂きましたが、青竹のすがすがしさに加えて、お酒も冷やされていておいしかったです。

 

笹娘。若さはいいなあ。

 

ネイルアートもお愛嬌。

 

「お酒はこちらです~」と明るい声。

 

青竹から注がれるお酒の清浄さ。

 

滴るしずくが涼しい。

 

お酒を飲めない人、こどもや車を運転してきた人には「笹水」が用意されていました。

こちらは優雅な古代衣装で。

 

お酒でなくとも、こちらもなかなか風情があります。

 

午後1時から竹供養が始まりました。尺八を吹く虚無僧を先頭に境内を進みます。

 

尺八の演奏。さすがに竹の祭り。

 

本尊の前に竹をそなえ、供養法要を行った後、境内の竹林にしめ縄を張り、祭壇を設けて供養し、育成を祈願します。

アマチュアカメラマンの多さに驚きました。残念ながら絵にはなりません。

 

この後、新しい竹を植樹。「亀甲竹」という名前だそうです。

 

ちなみに竹供養の催しは、この日に近い陰暦5月13日が「竹酔日(ちくすいじつ)」と呼ばれるところにちなんで行われています。

中国の俗説で、この日に竹を植えればよく育つと言われています。普段は気難しく、植えても育ちにくい竹が、この日は酔ってボーっとしているので、そのすきに植えてしまうとか。

俳句では「竹植うる日」として夏の季語(現代ではなじみがないため載っていない歳時記もあります)。芭蕉の句に「降らずとも竹植うる日は蓑と笠」。

 

コンサートもありました。

奈良市内のホールや寺院などで開かれている「ムジークフェストなら」(6/14~6/24)という音楽イベントの一環。古い寺院の趣と西洋音楽の不思議な響きあい…

 

アジサイも咲いていました。

 

こういう通好みのアジサイがここにあるとは… 

 

手書きだるまのおみくじ。表情が違っていて面白い。

 

参拝客がおみくじを読んだあと、手水鉢にぐるりと残していったようです。

なんとなくユーモラス。

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撮影カメラ・レンズ

  Canon  EOS KissX4  

      TAMRON  AF 28-300mm 3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro

撮影データ

  絞り優先AE (F4.5~8  風景・花)

  シャッター速度優先AE (1/125~1/250秒  行事) 

  ISO感度  200~400

  露出補正  0~+2/3

   画質  RAW

  ホワイトバランス  オート

  ピクチャースタイル  スタンダード

    画像処理  ほとんどなし (一部色温度調整)

 

 

 


ソニー、新型センサーに本腰

2012年06月24日 | カメラ

デジカメWatchの記事『ソニー、積層型CMOSイメージセンサーの生産能力を増強 』が興味深い内容です。

以下、引用させてもらうと、『ソニー株式会社は22日、積層型CMOSイメージセンサーの生産能力を増強すると発表した。ソニーセミコンダクター株式会社の長崎テクノロジーセンターに800億円を投じて生産設備を強化する。』

という内容。日経新聞のハードな経済記事みたいで、「どういうこと?」と思われる向きが多いと思いますが、結構重要なニュースです。

 

積層型CMOSイメージセンサーは、今年1月23日にソニーが発表しています(積層といってもシグマのFoveonとは全く違うもの)。

 要するにセンサーの画素の回りにあった回路部分を基盤に回しただけ。基盤はただ支えるだけだった役割から、回路を埋め込むようになった。この結果、画素の面積を増やそうとおもえばいくらか増やせるようになり、回路部分は基盤に回ったことで有り余るスペースを得て、色々な機能を付加できるようになったというもの(私の素人解釈が正しければ…)。

イラストを見れば一目了然。ソニーの発表資料を引用させていただきます。

「いままでの支持基盤って、もったいない。回路に使えるじゃん」ということです。

この発表を見たとき、面白いなと思いました。ただ、ソニーの凄さはそれをすぐ大規模な生産ベースに乗せてしまうこと。800億円を投じて実際にこのセンサーを作り出すというのです。ニュースを見て「オッ、ソニーさん、本腰を入れましたね」と思いました。

当面は、スマホや携帯のセンサー向けが狙いのようですが、デジタルカメラでも威力を発揮するのではないでしょうか。

積層型CMOSイメージセンサーになるとスペースがそれまでの7割程度で済むようです。

それは逆に、スペースがそのままなら、残り3割を画素数アップに使えるということでもあります。

すでにAPS-Cサイズで2430万画素を達成しているソニーとしては、同じサイズのまま3000万画素が可能。近い将来、噂されているフルサイズ機なら4000万画素も可能だということです。

ニコンD800も真っ青ですね。

ソニーはこの技術を利用して高画素路線を突っ走るような気もします。

 


ニコンのセンサー

2012年06月22日 | カメラ

D3200 センサーはニコン製


『The sensor inside the D3200 is made by Nikon』---Nikon Rumorsというサイトに出ていて、ニコンのD3200(下写真=フリー画像)のセンサーはニコン製だったという、当たり前のような記事ですが、なぜこういう記事がでるのか、というとニコンがセンサーを内製していないからです。

 

このため、新製品が出るたびに、センサーについては、やれ「ソニー製だ」「アプティナイメージング製だ」とか言われるのですが、大体雑誌のインタビュー記事ではニコンの担当者が「センサーは独自開発です」などと言っています。実際、ニコンの特許はおびただしく出ています。

ニコンファンは「ニコンの設計で外部に造らせた」と解釈し、納得している訳ですが、どうもはっきりしないのですよね。

上記サイトはカメラを分解して、センサーの刻印によってニコン製だといっています。でも、その辺はライセンスの問題でどうにでもなるのでは…

 

実際にはニコンは社の方針として、外部委託(生産)を進めており、それは経済誌でもはっきり表明しています。

センサーの画素数だけで売れているとも思える、あのD800のセンサーがどこ製なのか、買う買わないは別にして、知りたい今日このごろです。

 


キャノンの発表?

2012年06月22日 | カメラ

例によって海外の噂サイトCanon Rumorsを見ていたら、「7/24にキャノンの発表があるかもしれない」とのこと。

ユーザーとして関心があるのは、廉価版フルサイズ機と、ミラーレス機。それと、たぶんないと思いますが…高画素機。

でも、そのどちらでもないかもしれません。

キャノンはこのごろ、期待を少しずつ裏切ってきていますからね。

同サイトでは「フルサイズのEOSあるいはPowerShotについては8月か9月まで発表されないだろう」と言っています。

でも「フルサイズのEOS」はいいとして、フルサイズのPowerShotって??

読み違いですかね。

 

何があるのかな~。楽しみです。


改正著作権法の疑問点

2012年06月22日 | モラル

違法配信と知りながらインターネットのサイトから音楽や動画をダウンロードした場合、2年以下の懲役または200万円以下の罰金を科す改正著作権法が20日、参院本会議で可決、成立しました。

親告罪で、施行は10月1日。

違法アップロードはすでに刑事罰が科されることになっています。それをダウンロードするのも違法は違法でしたが、刑事罰がなかった。

今回、違法配信と知ってダウンロードする行為にも刑事罰が付きました。

ほかにもリッピングなどの規制ができましたが、それはそれとして、「YouTubeをみても違法ダウンロードになる可能性がある」というのでちょっと驚いているところです。

 

YouTubeで処罰も

ITmedia ニュース の『違法ダウンロードに刑事罰・著作権法改正で何が変わるか 壇弁護士に聞く』という記事。

「Winny裁判」で開発者側の弁護人を勤めた壇俊光弁護士(北尻総合法律事務所)へのインタビューです。

一部を引用させてもらうと、

『――YouTubeやニコニコ動画では、動画を一時ファイルとして保存しながら再生する「プログレッシブダウンロード」という方式が採られています。これは問題ないのでしょうか。

壇弁護士  現時点では手元に確定した改正条文がないので断言できませんが、「ダウンロード違法化」の段階であれば手段に制限はなかったので、そのままであればYouTubeなどのプログレッシブダウンロードも規制対象になると思われます。

  • (編集部注  著作権法では、違法にアップロードされたファイルをPCなどに複製して保存する行為を違法ダウンロードとして禁じている。文化庁はYouTubeなどでの再生時キャッシュは著作権法上の複製に当たらず、違法動画を再生しても問題ないという見解を示しているが、条文の読み方によって解釈が変わるため「文化庁のそのような解釈は刑事実務では通用しない」という指摘もある。)

――YouTubeやニコニコ動画で作者が「ダウンロードOK」としたものなら、ダウンロードしても問題ないのですか。

壇弁護士  いいえ。作者が著作権処理をちゃんと行っているとは限らないので、「ダウンロードOK」と書いていた場合であっても、例えばこの作者の動画が他人の著作物を違法に使用しており、ダウンロードする人がそれが違法であることを認識していれば、処罰の対象となります。』

 

確かに、YouTubeを見ていると「これは違法アップロードかも」と推測されるようなものは結構多い。でもはっきり違法という確証をとれませんよね。その辺の線引きはどうなるのでしょう。

この記事でも、

『壇弁護士は、改正法が「警察によって恣意的に運用される可能性が高い」と指摘する。「いちいち警察が立件することは手間的に難しいので、警察が“けしからん”と判断した場合にだけ立件することになる。…(中略)…」という。』

としています。かなりあいまいなところがあるようです。親告罪でもあり、また量的にも、すべての違法ダウンロードを摘発できるはずもない…

と、考えると実際に法律の効果があるのかも疑問になってきます。

しかし、たとえば「イベントの映像が違法にYouTubeにアップされている!」と、音楽芸能関係者が強硬に訴え、警察が捜査に乗り出した場合、アップした人を逮捕した上、さらにダウンロードした人の情報をネット管理者から提出させ、一人ずつ摘発していくことも可能といえば可能。

「おまえはYouTubeを見ただろう!」と、警官が普通の家庭に上がりこんできたりして… 

近未来小説のような超管理社会を思わせますね。まあ、そんな無茶なことにはならないでしょうが。

 

ネット時代に対応できていない

同じITmedia ニュース で、『「著作権は混迷」「ダメと言ってもネットは止まらない」──東大中山教授』という記事もあります。

『「著作権制度が想定していない状況に直面し、右往左往している」――東京大学の中山信弘教授が2月29日、「著作権リフォーム」をテーマにしたデジタルコンテンツ協会のシンポジウムで講演した。一般ユーザーが創作し、ネットで著作物を発表する現代に、プロを前提にした著作権制度が対応できなくなっていると指摘。著作物の流通を円滑化するための改革の必要性や、著作物を独占せず、広く共有しようという「コモンズ」の考え方などを紹介した。』

と書かれています。

 

このほかで面白かったは、YouTubeに出ているニコ生アゴラ 「著作権法改正は誰のため?」~「違法ダウンロード」 という動画。長いですが、今回の著作権法改正のウラ話が出ていて参考になります。

私はといえば、どちらかというと著作者よりネット利用者の立場に近いですね。

ネットは基本的に自由であるべきだと思います。できるだけ規制されない方がいい。一方で、問題があるなら、それは改めるべきだとは思いますが、その場合なんでも規制して管理しようというのではなくて、柔軟な考え方に立って落ち着きどころを探していくべきでしょう。

 

「写り込み」はOKに

今回の改正では、写真や映像などに他人の著作物が写り込んでしまった場合でも著作権侵害にならないとする規定が整備されました。

たとえば映画のポスターや何かのキャラクターグッズが写り込んでしまった写真をブログやHPで公開しても、著作権侵害にはあたらないことになるわけです。

これはしごく当然のことで、いまさらとは思いながら、前向きの改正として評価したいと思います。

ほかにも著作権侵害にならない場合の規定が色々盛り込まれています。もともと、こちらが法改正の狙いで、リッピングとか違法ダウンロードの刑事罰などは、あとから関係業界のプッシュで付け加えられたようです。また、さほど論議も呼ばないままスルリと成立してしまうところに妙な感じを抱かされます。

それから、法律の条文が難解な悪文。これは何とかしてほしいですね。

 


CP+2013の概要

2012年06月21日 | イベント

来年の「CP+(シーピープラス) 2013」の概要が20日発表されました。

カメラ映像機器工業会(CIPA)が主催する「総合的カメラ映像ショー」。

会場は今年と同じパシフィコ横浜の展示ホール、アネックスホール。

会期は1月31日(木)・2月1日(金)・2日(土)・3日(日)。

今年(2月)より開催時期が早まりました。新製品の発表に少し影響があるかもしれませんね。たとえば、ドイツのケルンで開かれる「フォトキナ2012」(9月18日~23日)で新製品を発表してしまうと、CP+2013開幕まで年末年始を挟んで3か月余り。次の目玉製品を用意するのが難しくなるかもしれない、と思ったりしています。

開催時間は10:00~17:00(最終日のみ16:00)
 *ただし初日1月31日(木)の10:00~12:00はプレミアタイム(特別招待者・プレス関係者・プレミアチケット持参者のみ)のため、一般入場は12:00~17:00。

CP+2013にあわせ、横浜美術館で「生誕100年記念 ロバート・キャパ展」も開催されます。

 

今年の「CP+2012」で人気を集めたニコンのブース。D4、D800を手に取ってみようと、長蛇の列が。


今年のCP+2012は、ニコンD4、D800(D800E)やミラーレス機が注目を浴び、過去最高の6万5000人の来場者でにぎわいました。

 来年はどんな新製品が登場するのでしょうか。楽しみですね。

 


キヤノンEOS 1D X ようやく発売?

2012年06月20日 | カメラ

キヤノンのプロ向け最高級デジタルカメラ「EOS 1D X」(写真はフリー画像)が6月20日に発売(された?)。

 

あいまいな表現にせざるを得ないのは、まだキャノンのサイトの「お知らせ」に出ていないためです。

デジカメWatchによると『キヤノンは(6月)13日、デジタル一眼レフカメラ「EOS-1D X」の発売日を6月20日に決定した。』とあったのですが…

価格.comの口コミによると、「20日午後にゲットした」という書き込みもあり、一部の人の手には渡っている模様。しかし、大半の予約済みユーザーは販売店から「入荷日未定」と言われ、待たされているようです。

 

さきのデジカメWatchの記事を引用させて頂くと『EOS-1D Xは2011年10月18日の発表当初、2012年3月下旬の発売を予定していた製品。その後の2012年2月27日に、発売を4月下旬に延期。さらに4月13日に6月中旬の発売に再延期していた』という、異例の遅延続き。

それがどたん場になってなお不明瞭というのは…。いささかキヤノンの販売体制に問題があるのでは。

 

とても買う余裕のない私としては関係ないのですが、発表時に予約したユーザーは8か月もの間じらされて気の毒です。

一方、オリンピックを前に、報道関係や一部のプロはすでに手にしているという噂もあって、さらに不明瞭。何がどうなっているのでしょうね。

オリンピックにこのカメラが登場しなければ、キヤノンにとってまるで意味がありませんから、プロ向けにはそれなりの手当てをしているのでしょうし、予約もしていない素人が心配することではありませんが…

 


台風一過、ユリは無事

2012年06月20日 | 日記

近畿から東海、関東、東北へ日本を駆け抜けた台風4号も東の海上へ抜けて、やれやれ。

昨日の雨の中、急きょ支柱を立てたおかげで、我が家のユリも無事でした。

「ピンクカサブランカ」という名前で、大型のカサブランカに薄紅をさしたような花です。

今年はうまく咲いてくれるかな。

それにしても、わずかの間にずいぶん雑草が茂ってしまいました。お恥ずかしいかぎり。

 

ユリといえば、以前から行きたいと思っているのが「びわこ箱館山ゆり園」。

冬場はスキー場ですが、夏はゆり園になります。色鮮やかな250万輪が咲き乱れ、スキーのリフトやゴンドラからの眺めが良さそう。

開園は今年で4年目だそうで、比較的新しい名所ですね。期間は7月6日(金)~8月19日(日)。

ホームページの写真を見ると、7月中旬ごろからが見ごろかなと思います。フォトコンテストもあるので、ぜひ挑戦を…

 


ソニーRX100のレビュー

2012年06月19日 | カメラ

ITメディア「デジカメプラス」に、ソニーの高級コンパクトデジタルカメラ「DSC-RX100」のレビューが出ていました。

『最強の広角系スナップコンパクトデジカメ――サイバーショット「DSC-RX100」』---タイトルから見て、ほめるばかりかと思えば、ユーザーの立場から使いにくい部分も指摘していて、参考になる記事です。

 

 「DSC-RX100」(写真=フリ―画像)の最大の特長は1型(1インチ)のセンサー。普通のコンパクトデジタルカメラと比べると、『仕上がりは比べものにならないほどいいのだ。特に等倍表示にすると、ディテールの描写力の違いは一目瞭然(りょうぜん)。』との評価。

画質が良くわかる実写例が、記事の最後に掲載されています。

レンズ(35ミリ換算28~100mm相当の3.6倍ズーム)については、ワイド端(F1.8)の明るさに注目。ただし日中、ボケのある画像にしようと開放近くまで絞りを開けるとかなりの高速シャッターになるもの。そこで『シャッタースピードの上限は1/2000秒。あと1段速くしてほしかったかな。』と書いています。

「マルチショットNR」モードの作例も。ISO800でこのモードを適用したところ、ざらつきがなくなり、良い画質になっています。高速連写+合成でノイズの少ない絵を作る技術なので、動きのない被写体向きですが、使えそうですね。

レンズ回りのコントロールリングは、『バリエーションが多すぎてリングを回して選ぶだけでも大変。…カスタマイズの豊富さはよいのだが、納得がいかない点もいくつか。』と指摘しています。

あと、『USB接続端子が標準的なmicroUSB端子になった。これは素晴らしい。USB充電も可能なので、本体付属のACアダプタとケーブルじゃなくても、市販のmicroUSBケーブルに市販のUSB電源出力機(それこそ、iPhone用のACアダプタや、USB出力の外部バッテリなど)があれば充電できるのだ。これは他社も追随して欲しい』とのことでした。

 


梅田七夕

2012年06月18日 | イベント

大阪・梅田スカイビル周辺の新梅田シティで、仙台から届いた七夕飾りが風に揺れていました。

今年で6回目の「梅田七夕」という催し(6/1~8/8)です。

ビル街につり下げられた七夕の吹き流し。

 風に揺れて爽やか。

 

憩いのスポット。

ここにはたっぷりの緑もあります。

「中自然の森」。都会のど真ん中とは思えませんね。ここでは6月初めに蛍の放流も行われます。

 

ショップの軒先の飾り。

 

地下1階にある「滝見小路」にも七夕飾りがたくさんありました。

 大小のくす玉のついた吹き流しがあちこちに。昭和レトロの地下街に華やかさを添えています。

 

懐かしい! ダイハツの「ミゼット」。

 

郷愁をさそう石畳の通りに飲食店が並びます。

 

この日(6/17)は日曜日。地上に出ると、ベルギービールのイベントをしていました。

 

ずらりと並ぶベルギービール。クリーミーな泡で有名な「デュベル」は500円。ビール党の私のおすすめ。アルコール度数が高めですが、おいしいです。 

おつまみも色々。みなさん盛り上がっていました。

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新梅田シティでは7/6(金)、7/7(土)、7/8(日)の午後6時半から、五色の笹舟に燈籠をのせ、願いを込めて水に浮かべる「笹舟燈籠」という催しがあります。同じ3日間にはジャズライブや縁日も。

 このほか、梅田スカイビル屋上の空中庭園展望台でも6/1~7/7の期間、「七夕デート」を盛り上げるイベントが盛りだくさんとのこと。

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 撮影カメラ   リコーCX1

 


ソニーRX100発売

2012年06月18日 | カメラ

1インチセンサーを採用したソニーのサイバーショット「DSC-RX100」。6月15日に発売されたばかりの新製品を見てきました(メーカーサイトはこちら)。

 

17日の日曜日、にぎわう大阪・梅田の量販店へ(我ながら、カメラ屋以外に行くところはないのかねエ~、と思いつつ)。

店頭の「DSC-RX100」(ネットで話題になっているZeissのロゴシールはなし)。

 

さきの特別体験会で、一通り試していますが、改めて手に取ってみるとそのコンパクトさが分かります。

必要性があるのかどうか、少し疑問に思っていたレンズ回りのコントロールリング。これを「ズーム」に設定してみると、一眼レフでズーミングするのと同じ自然な操作感です。「これは案外、悪くないナ」と思いました。リングの回転は軽くも重くもなく、適度に粘りのある高品質な仕上がり。

こんなに小さくて2020万画素。そしてツァイスのT*レンズ。豊富な機能。

ウーン、欲しい…

 

例によって、店頭にあるニコンD4、D800、キャノン5D MarkⅢ、オリンパスPENシリーズ、パナソニックや富士のカメラなどもさわってみた後… 一番魅力があると思うカメラ(個人的に)は「DSC-RX100」でした。

シンプルで地味な外観と、まだあまり知られていないこともあって、お客の関心はいまひとつでしたが、もっと広告に力を入れて、さらに電子ビューファインダーでも付けられるようにすれば、みんな注目するかもしれません(個人的には、電子ビューファインダーの必要性は感じませんが)。

 

ネットに出ている実写例を見てみると、予想通りの高解像感。高感度域でのノイズは少なく、暗い場所でもISO1600までは普通に使えそうです。拡大画像で少し気になる点をあげるとすれば、ちょっとザラついた感じ。低感度域でもノイズがあるのかと思わせます(気のせいかもしれません)。まあ、コンパクトカメラですからね…

 

店頭の値段は69,900円でした。価格.comの最安値は58,845円になっています(6/18現在)。

もう少し値段がこなれたら買おうか! という気持ちに傾いてきました。