大阪・造幣局の向かいにある、木造の洋館「泉布観」の内部を含めた一般公開が3月15日(土)~17日(月)の3日間行われます。(大阪市のホームページ)
明治4年(1871)、造幣寮(現在の造幣局)の応接所として建てられた、大阪市内で現存する最も古い洋風建築の一つ。国の重要文化財にも指定されています。「泉布」は「貨幣」、「観」は「館」の意味。明治天皇が命名されたそうです。
(以下の、ハガキの写真を除く建物、風景は2013年4月撮影)
「泉布観」。
大阪にはこうした木造の洋館はほとんど残っていません。大阪人はドライなところがあって、古い木造建築を苦心して残していくのが苦手。どちらかというと新しいものが好きですから…
「泉布観」は老朽化が目立ったため、平成24年3月に一般からの寄付によって外観を補修、翌25年3月に一般公開がありました。
このときは、たくさんの人が詰めかけ、入館まで相当な時間がかかったようです。
このため、今回の一般公開は事前申込制に。
私も申し込んだのですが、残念ながら抽選に漏れました。
「落選」のハガキが来ました。くじ運がないなァ~
参考までに付記されていた申し込み状況は次の通り(定員は各日とも300名)。
3月15日(土)1,583名
3月16日(日)1,088名
3月17日(月)1,831名
よくまあこれだけ関心のある(ある意味でヒマな)人がいますね。
申し込んでいたのは、土日を外した17日の月曜日。ところがこの月曜日が一番希望者が多く、競争率は6倍も! なぜ?
土日は多いだろうと考えた同じような人が多かったのかも。それに、こういう懐古趣味があるのは大体年配者。勤務なんか関係のない人たちなんでしょう。
1日300人に限定しているのは、建物内部の老朽化のため。外観は補修されても、内部までは手が回っていないのです。
抽選に漏れたのではしようがないですね、せっかく暖炉やシャンデリアなど優雅な装飾を撮ろうと思っていたのに…
「泉布観」地区の見取図(案内板より)。
このあたりは裏手の旧桜宮公会堂と合わせて整備され、日本庭園も設けられています。
旧桜宮公会堂。昭和10年(1935)に完成した重厚な建物。現在、おしゃれなレストラン&カフェとして使われています。(ノバレーゼのホームページ)
日本庭園。
日本庭園。
都心の憩いの場。そばの造幣局の「桜の通り抜け」時期(4月中旬)にはカフェテラスもオープンします。
「泉布観」の一般公開には行けなくなりましたが、桜の時期にぶらりと訪ねてみようかと思っています。
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撮影カメラ・レンズ(2013年撮影の風景)
キャノン EOS 6D
EF24-105mm F4L IS USM