つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

「泉布観」の一般公開

2014年02月28日 | イベント

大阪・造幣局の向かいにある、木造の洋館「泉布観」の内部を含めた一般公開が3月15日(土)~17日(月)の3日間行われます。(大阪市のホームページ

明治4年(1871)、造幣寮(現在の造幣局)の応接所として建てられた、大阪市内で現存する最も古い洋風建築の一つ。国の重要文化財にも指定されています。「泉布」は「貨幣」、「観」は「館」の意味。明治天皇が命名されたそうです。

 

(以下の、ハガキの写真を除く建物、風景は2013年4月撮影)

「泉布観」。

大阪にはこうした木造の洋館はほとんど残っていません。大阪人はドライなところがあって、古い木造建築を苦心して残していくのが苦手。どちらかというと新しいものが好きですから…

 

「泉布観」は老朽化が目立ったため、平成24年3月に一般からの寄付によって外観を補修、翌25年3月に一般公開がありました。

このときは、たくさんの人が詰めかけ、入館まで相当な時間がかかったようです。

 

このため、今回の一般公開は事前申込制に。

私も申し込んだのですが、残念ながら抽選に漏れました。

 

「落選」のハガキが来ました。くじ運がないなァ~

 

参考までに付記されていた申し込み状況は次の通り(定員は各日とも300名)。

3月15日(土)1,583名
3月16日(日)1,088名
3月17日(月)1,831名

よくまあこれだけ関心のある(ある意味でヒマな)人がいますね。

申し込んでいたのは、土日を外した17日の月曜日。ところがこの月曜日が一番希望者が多く、競争率は6倍も! なぜ?

土日は多いだろうと考えた同じような人が多かったのかも。それに、こういう懐古趣味があるのは大体年配者。勤務なんか関係のない人たちなんでしょう。

 

1日300人に限定しているのは、建物内部の老朽化のため。外観は補修されても、内部までは手が回っていないのです。

抽選に漏れたのではしようがないですね、せっかく暖炉やシャンデリアなど優雅な装飾を撮ろうと思っていたのに…

 

「泉布観」地区の見取図(案内板より)。

このあたりは裏手の旧桜宮公会堂と合わせて整備され、日本庭園も設けられています。

 

旧桜宮公会堂。昭和10年(1935)に完成した重厚な建物。現在、おしゃれなレストラン&カフェとして使われています。(ノバレーゼのホームページ

 

日本庭園。

 

日本庭園。

 

都心の憩いの場。そばの造幣局の「桜の通り抜け」時期(4月中旬)にはカフェテラスもオープンします。

「泉布観」の一般公開には行けなくなりましたが、桜の時期にぶらりと訪ねてみようかと思っています。

-----------------------------------------------------------------------------

撮影カメラ・レンズ(2013年撮影の風景)

  キャノン EOS 6D

  EF24-105mm F4L IS USM


「春の訪れ」実感

2014年02月26日 | 

ここ3日ほど暖かい日が続いていますね。「春の訪れ」を実感しました。

 

庭のクロッカス。2輪のうち、あとから咲いた花は大きめ。急に暖かくなったからでしょうか。

 

沈丁花のつぼみがふくらんできました。

雑草も伸びてきて… まさに「草萌(くさもえ)」。

 

晴れているものの少しモヤったような空。これも春のきざし。

そういえば、微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が上がっているので、外出を控えるようにとTVのニュース。

濃度の上昇は東北や北陸、関西など全国各地で。モヤにかすむ名古屋市内の写真がネットに載っていました(読売新聞 / 読売新聞中部発)。

 

明るい日を浴びている玄関のシクラメン。

シクラメンといえばクリスマスのイメージですが、わが家の鉢植えは今が最盛期。良い香りが漂ってきます。

 

ソチ五輪から帰国したメダリストの笑顔も満開でしたね。

とくに浅田真央さんの笑顔がよかった。

森元首相が「あの子は、大事な時に必ず転ぶ」と発言したことについて聞かれ(海外メディアは聞きにくいことを聞くなあァ)、『私は別になんとも思っていないですけど、森さんが今、後悔しているのでは… 』と答えたのが秀逸(2月25日  朝日新聞)。

難度の高い受け答えなのに、さらりとクリア。トップアスリートとしての矜持も垣間見え、思わず心の中で拍手を送りました。

 

ところで、今日26日のNHKニュースによると、

『記録的な大雪の影響で、関東甲信の鉄道で最後まで一部区間で運転の見合わせが続いていた埼玉県の山間部を走る秩父鉄道は秩父市内の区間の除雪作業が終了し、12日ぶりに26日朝の始発から全線で運転を再開しました。』

そして、

『これで今回の大雪の影響による関東甲信の鉄道の運転の見合わせはすべて解消されました。』

とのこと。よかったですね。3月29日からは「撮り鉄」待望のSL運転も始まります。

 

それにしても大雪の影響がこんなに長く尾を引くとは…

----------------------------------------------------------------------------

撮影カメラ・レンズ

  キヤノンEOS Kiss X4

  EF-S 60mm F2.8 マクロ USM

関連サイト

  「ラストダンス」(朝日新聞デジタル・ソチ五輪スペシャル企画)

  森元首相「孫にすごく怒られた」 浅田選手「転ぶ」発言(朝日新聞デジタル)

  PM2.5分布予測(tenki.jp)

  PM2.5(EICネット)

  秩父鉄道

  


アートアクアリウム展 Part 2

2014年02月23日 | イベント

大阪・梅田の阪急うめだ本店で開かれている「アートアクアリウム展~大阪・金魚の艶~」(3/11まで)の写真です。

基本的に撮影はOK。ただし、動画や三脚・一脚、フラッシュは禁止でした。

 

「禅アクアリウム」。

場内に入ってすぐの展示。日本画によく描かれる金魚を、絵画的なイメージで、額縁式のアート水槽に泳がせています。ピーンと背筋をのばしたような、端正な趣向。

 

場内は暗く、金魚の水槽以外は、足元も見えないほど。ソニーRX100の設定を、シャッタースピード優先AE(シャッタースピード 1/100秒)、ISO感度オートにして撮ってみました。画質はRAW。

結果的に、ISO感度800~3200ぐらいで撮れていました。もちろんノイズが目立つので、RAW現像時にノイズリダクションを強めにかけています。

 

「水中四季絵巻」のうち、冬景色。

カメラの画面に入りきらないほど、思い切り横長の映像(全長8m)。それを背景に泳ぐのは本物の錦鯉。

手前の水面への写りこみが、日本庭園の情緒を感じさせます。

 

「金魚コレクション」。

「頂天眼」という出目金の一種。漫画チック…

 

「江戸×ヴェネツィア」(製作:VENINI)。

イタリアのヴェネツィアンガラスで金魚(土佐錦)のゆらめく尾びれを表現した金魚鉢「Kingyo」。

 

巨大金魚鉢の展示。「プリズリウム」(手前)と、向こうには「花魁(おいらん)」。

これだけ金魚を集めると豪華というか、贅沢な気分ですね。

 

「花魁(おいらん)」。

赤、青、緑… 七色に変化するライティングは、江戸花街の艶やかさを演出しているそうです。

中の金魚はまぶしくないのかな~

 

「ボンボリウム」。

雪洞をイメージした作品。

 

「カレイドリウム」。

三角形の部分をのぞくと、万華鏡のように金魚が幾何学模様になって見えます。

遠くから眺めていても、とてもきれいです。

 

会場出口には金魚グッズが色々。

 

金魚柄の和風ハンカチやぬいぐるみ、展示作品の図録など。

金属のポールにマグネットでくっついている可愛い「ムニュマム」(370円)を、買って帰りました。

---------------------------------------------------------------------------

撮影カメラ   ソニーRX100


アートアクアリウム展 Part 1

2014年02月21日 | イベント

大阪・阪急うめだ本店の9 階で開かれている「アートアクアリウム展」を見てきました。

東京でも評判を呼んだ、金魚のアート。

会場全体が和の雰囲気で統一されています。

 

水中四季絵巻。

金魚の影が写る障子がいいですね。プロジェクションマッピングで投影された日本の四季が次々に。

 

江戸×ヴェネツィア。

イタリアのヴェネツィアンガラスアート「VENINI」との共同作品。金魚鉢そのものが金魚のイメージ。

 

水族館のように色々な金魚の品種の紹介もありました。これは「土佐錦」。

 

巨大金魚鉢「花魁(おいらん)」。

江戸の遊郭を表現。展示の中の目玉です。

色彩が次々に変わり、なんとも派手。一見の価値あり。

 

「プリズリウム」。

プリズムの効果のなかで泳ぐ金魚。美しいですね。

 

「アートアクアリウム展」の会期は2月6日~3月11日。そのあとも大阪では、大丸ミュージアム梅田(大丸梅田店)で、趣向を変えた「アートアクアリウムミュージアム・大阪」が開かれます(4/5~5/16)。

---------------------------------------------------------------------------

撮影カメラ   ソニーRX100


ソチ五輪あれこれ

2014年02月18日 | 日記
Atos - Winter landscape - with Sochi lenyardAtos - Winter landscape - with Sochi lenyard / Atos International

 連日、ソチ五輪(上の写真はスポンサー企業のフリー画像)TV中継や録画を見ています。日本のメダルが次々出るようになり、ホッとしているところ。

ジャンプの高梨沙羅、モーグルの上村愛子がメダルを逃したときはどうなるかと思いましたが、そのあと男子が頑張り、スノーボードで銀・銅、フィギュアで金、ノルディック複合で銀と続き、41歳・葛西 紀明の“レジェンド”ジャンプ銀メダルで大盛り上がり。ジャンプ団体でも銅と、日本のメダル数は6個に(2/18現在)。

2010年バンクーバー五輪の5個(銀3、銅2)をすでに上回り、あと女子のフィギュアがどうなるかですが、何とか格好がついたんじゃないでしょうか(まるで関係者みたい…)。

カーリングが準決勝に進めなかったのは残念。でもずいぶん中継があって楽しませてもらいました(ようやくルールが分かったころに日本敗退!)。

 

今日TV録画で見たのはアイスダンス(フリーダンス)。

フィギュアの「ペア」は女性を放り投げたり、振り回したり荒っぽいところがあってヒヤヒヤしますが、アイスダンスは優雅で、リラックスして見られます。

 ロシアのアイスダンスを見てすごいと思っていたら、その後に出たアメリカがさらに完璧な演技。レベルの高い氷上の舞でした。

金・銀・銅の演技の画像が「dot.」(朝日新聞出版)に出ています。(AFP=時事)

金:アメリカのメリル・デイビス(Meryl Davis)/チャーリー・ホワイト(Charlie White)組

銀:カナダのテッサ・ヴァーチュー(Tessa Virtue)/スコット・モイア(Scott Moir)組

銅:ロシアのエレーナ・イリニフ(Elena Ilinykh)/ニキータ・カツァラポフ(Nikita Katsalapov)組

 

アメリカは歴代最高得点を獲得して、五輪初のアイスダンス金メダル。いったいどれだけ練習したらこんな演技ができるんでしょう。

(フィギュアでは米露の裏取引説が出ていますが、あまり信じたくない話… 日刊ゲンダイなど)

 

それはともかく、ロシアのアイスダンスって好きなんですよね。

今回、北米のチームが金・銀になった背景にはロシアのコーチの存在があったそうです(Number Web)。

今回銅メダルだったロシアのエレーナ・イリニフ / ニキータ・カツァラポフ組。「白鳥の湖」に合わせて滑った演技は「金」でもおかしくないぐらい良いものでした。

二人のFacebookに写真が公開されていたので3枚載せて見ました。

 

「すごい」。思わず唸る演技。

 

(画像が大きく、切れる場合は下のスクロールバーを動かして下さい)

 

いいですね。まさに冬季五輪の華。

 

さて次は、浅田真央とキムヨナの対決を見るとしましょう。

こちらの方は楽しいというより、ハラハラしそうですが…


大雪降る

2014年02月15日 | 日記

2月14日から15日にかけて全国的に大雪。

大阪でも、積雪で交通機関に影響が出ました。

 

庭のサザンカに降り積もる雪(2月14日)。

 

14日は、近郊の電車が20~30分遅れで動いていたものの、路線バスは大幅の乱れ、というより走っている姿を見ない状態。高速道路は閉鎖。タクシーは呼んでも来ません。

実は母親の手術の日でしたが、病院の送迎バスも運休。

やむなく、何の備えもしていないマイカーで、滑りそうになりながら、おそるおそる渋滞の雪道を行きました。

 

家の周囲で雪かき(2月15日)。

 

翌日の15日は、屋根から落ちてきた雪で、家の周りが歩けない状態になり、これまで経験のない雪かきをしました。

水分をたっぷり含んだ重い雪。腰には来るし、汗びっしょりに。

その間にも屋根からドサッと雪の固まりが落ちてくる。危ない!

雪かきって大変ですね。

 

NHKのNEWS WEB(2月15日 6時50分)によると、関東甲信地方では記録的大雪とのこと。

『午前6時の積雪は▽甲府市で1メートル9センチ、▽前橋市で65センチ、▽埼玉県熊谷市で62センチと統計のあるおよそ120年間で最も多くなっています。
東北の太平洋側でも雪が強まり、▽福島市で27センチ、▽仙台市と宮城県石巻市で26センチとなっています。
▽東京の都心では一時、積雪が27センチと、45年ぶりの大雪となった今月8日の記録に並びました。』

なぜか東京では2度目の土日直撃。

 

この影響で15日、横浜で開かれているカメラと映像のイベント「CP+ 2014」も中止になってしまいました(16日は開催予定)。

ちょうど15日に見に行く予定で事前登録も済ませていたのですが、別の都合でキャンセル。個人的には「まあ、行かなくてよかったか…」というところ。

 

ところで14日はバレンタインデー。大雪の騒動にすっかり隠れてしまいましたね。

一応、義理チョコをもらって、ニッコリ。

バレンタインデーのチョコ(2月14日)。

大雪の中、ホワイト・クリスマスならぬ「ホワイト・バレンタインデー」に。

---------------------------------------------------------------------------

撮影カメラ    ソニーRX100


富士「X-T1」イベント

2014年02月11日 | カメラ

富士フイルムの「X-T1」お披露目イベント「X-Photographers × X-Lovers Festival」を2月8日、大阪・梅田のハービスホールで見てきました。

「X-T1」(2月15日発売)を先行体験できるタッチ&トライコーナー(写真)のほか、写真家・赤城耕一氏のトークイベント、開発スタッフによるトークセッション、機器の無料クイックメンテナンスサービスなど。

また、Xシリーズのユーザーの作品を並べた写真展「Xシリーズ写真展2014春」も。

入場制限する場合もあるというので、事前に予約登録していましたが、それほどの混みようではなく… 。でも結構にぎわっていました。

 

タッチ&トライコーナーの「X-T1」。

キットレンズの標準ズーム「XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS」付き。ほかのレンズを試すこともできました。

 

渋さを感じさせる、ボディー上部のダイヤル類。

 

チルト式液晶。

 

使い心地をチェックする人たち。

 

ファインダーの見え方の素晴らしさ、表示タイムラグの短さ、AFの速さなど主な特長はこの前に富士フイルムフォトサロンで触って確認済み(2/1記事)。

 

前の記事で書き漏らしたのは連写(AF追従で8コマ/秒)したあとの書き込み時間が速いこと。バババッと連写してすぐ画像表示ボタンを押した場合でも、遅れることなく連写した画像が表示されます。スピーディーです。

高速のUHS II カードが入っていました。

UHS II の書き込み速度はUHS I の約2倍。つまり、半分の時間で書き込みが終了します。UHS II に対応したカメラはいまのところ「X-T1」だけとか。

キャンペーン期間(発売~3/3)に「X-T1」を購入・応募すると、このカードかMマウントアダプターかどちらかもらえます。

 UHS II カードは品薄という話も聞きました。また16GB で13,000円ぐらいしますから、これはお得。

 

富士フイルムのデジタルカメラ開発担当者によるトークセッション。

ダイナミックレンジの広さを強調していました。

 

赤城 耕一 氏のトークショー。

Xシリーズが出た初期のころ、「こんなにAFがトロくていいのか。X(エックス)ではなくて、ペケだ」と辛らつに批評していたという赤城氏。その後の進化を認め、不満点はすべて解消されたと話していました。

以下は「X-T1」について赤城氏のトークのポイント。

  ・ファインダーは見やすく、EVFならではの技術がすごい。タイムラグなどいままでのEVFの欠点をなくした上に、タテ位置用の情報表示やMF時の2画面表示が盛り込まれた。

 ・操作面ではダイヤルを動かす心地よさがある。

 ・一眼レフの位相差AFは中央の測距点は正確でも、周辺の測距点ではピントが合わないことがよくある。「X-T1」の像面位相差(X-E2も同じ)は周辺でも正確。

 ・ダイナミックレンジが広い。明暗差が大きい被写体でも再現性が良い。シャドーが粘る。赤が飽和しない。

 ・高感度はISO6400でもきれい。シャープネスがあり、色が残る。ノイズの残し方もうまい。

 ・フィルムシミュレーションのブラケティング機能は使ってみると面白い。(プロビア、ベルビア、アスティァの3種類の画像を生成、比較できる)

 

赤城氏の実写例をまじえてトークが進み、レンズの話題になりました。

「Xシリーズのレンズは手抜きしていないのがいい。AFでレンズを全部動かしている。AFの速さのために画質を犠牲にしていないということだ」と赤城氏。

個別のレンズについては、XF60mm F2.4 R Macro と、新発売のXF56mm F1.2 R を高く評価していました。どちらもボケが美しいそうです。

トークの相手方の富士フイルムの人によると、XF60mm F2.4 R Macro はXシリーズレンズ中で最高の解像度とか。

会場に展示されていた世界のXフォトグラファーの作品にも、このXF60mm F2.4 R Macroを使用したものがありました。確かに精細感のある描写でした。

世界のXフォトグラファーの作品。

左から3番目がXF60mm F2.4 R Macroを使用した作品(熊谷 晃氏)。

 

タッチ&トライコーナーで、赤城氏のトークに出てきたXF56mm F1.2 R をX-T1 に付けてみました。

大口径の迫力、XF56mm F1.2 R (2月22日発売予定)。35mm判換算で約85mm。ポートレート撮影に最適なレンズ。

モデルさんがいなかったのが残念…

 

花でも撮ろうか、とパチリ。

前ボケが美しい。

良さそうなレンズですね。欲しいなァ~

 

こちらは一般のユーザーの写真展「Xシリーズ写真展2014春」。

 

無料クイックメンテナンスサービス。

 

スマホdeチェキ」の参考展示コーナーも。

X-T1 などのWiFi対応機やスマホからワイヤレスで画像を転送してプリントできる装置。

出てくるプリントに何となく味があります。コンパクトな装置は電池で動き、どへでも持っていけるので、どんな風に使うか… 楽しいですね。

 

会場でもらったパンフレットやXフォトグラファーの写真集。

写真集は値打ちがあります。とくにこのDavid Bathgate氏(ドイツ)の作品が気にいりました。柔らかな色彩がとても美しい。X-Pro1,XF35mm F1.4 Rで撮影。

 

-----------------------------------------------------------------------------

撮影カメラ    ソニーRX100


シグマの奇抜デザインカメラ

2014年02月10日 | カメラ

シグマから2月10日、新しい高画質コンパクトデジタルカメラ「SIGMA dp」が発表されました。(シグマの発表)

発売時期・価格は未定。

これまでの同タイプ「DP1 Merrill」「DP2 Merrill」「DP3 Merrill」のように、35mm判換算で広角(28mm)、標準(45mm)、中望遠(75mm)の3種類が出る予定。

目を引くのはその外観。左右に細長いボディー、大きめのレンズ。厚みは液晶部分は薄いですが、グリップが角ばって後方に出っ張っています。

これで持ちやすいんですかね~ 実に奇抜なデザインです。(写真はシグマの製品ページより)

 

超横長~い! これを上から見たところが次の写真。

 

ウムム、斬新というか…

シグマも思い切ったことをやりますねェ。

 

イメージセンサーは、新世代のFoveon X3ダイレクトイメージセンサー“Quattro”。

3層構造のセンサーのうち、最上層の青色に対応するセンサーが2000万画素、その下の緑と赤の層が各490万画素。これによって、30%の解像度向上、データ容量の削減にも成功したとのこと(デジカメWatch参照)。

CP+ 2014」に出品されるようです。

手に取ることができたら(ケースの中の展示だったら無理)、その感触を確かめてきましょう。


キヤノン「EOS」7000万台

2014年02月08日 | カメラ

キヤノンが2月6日、レンズ交換式カメラ「EOS」シリーズの累計生産台数が2月5日に7,000万台を達成したと発表しました。 (キヤノン ニュースリリース

 

EOSシリーズは、1987年に「EOS 650」の生産を開始して以来。フイルム、デジタル、そして最近のミラーレス機が含まれています。

 

まあ、7,000万台といってもピンとこないし、この手の話はキヤノンの社報ならともかく、一般のユーザーにはあまり関心がないと思います。

でもEOSの第一号機「650 」が出たころの話はちょっと面白い。

フイルムカメラにAF機能を盛り込もうと各社が躍起になっていた時代。ミノルタが迅速なAFを可能にする「α7000」を発売。これが人気を呼び、カメラメーカーのシェアが変わってしまったといわれます。いわゆる「αショック」。

あわてたのはキヤノン。新時代に合わせたカメラを必死で開発。その過程で、レンズを取り付けるマウントの情報伝達で機械的接点を廃し、完全に電子制御に切り替えてしまいます。

それが「EOS 650」(写真はウィキペディアより:Thomas Steiner)。

EOS 第一号機「650」。

 

このマウント変更の結果、たとえば私が持っていたFDレンズは切り捨てられ、使えなくなってしまいました。

個人的には残念なこと。でも、ユーザーの批判を押し切り、過去のレンズ資産を切り捨てても断行したキヤノンの決断は今、様々な電子制御に対応できる、すっきりしたレンズ体系(EFレンズ)として生きています。

このほか、キヤノンによるとEOS用のEFレンズ累計生産本数が、2014年内に1億本を達成する見込みだそうです。レンズはすべて手作りですから、1億本というのは大したものです。

数字もさることながら、それに貢献した多くの従業員の努力に敬意を表するべきでしょうね。

 


ソニーは大丈夫か

2014年02月07日 | カメラ

PC事業から撤退

ソニーが2月6日、2013年度第3四半期決算発表で、PC事業からの撤退(売却)を明らかにしました。(マイナビニュースなど参照)

ちょっとショックなニュースですね。

 

我が家にもソニーのPC「VAIO」があります。

メーンに使っているPCではなく(OSがVistaで激遅!)、そろそろ買い替えるつもり。なので影響は少ないのですが、このブランドが売られてしまうというのは… 寂しいことですね。

 

ソニーは、不振のPC事業を投資ファンドの日本産業パートナーズ (JIP)に売却、2014年春モデルを最後にVAIOの製造、販売を収束するとのこと。

JIPというのはどういう会社かというと、engadget 日本版 が以下のように説明しています。

『ソニーからPC事業を購入する JIP は、企業が決算の重荷になる不採算部門を切り出した際に、独立事業として成立させるために設立された投資ファンド企業。直近では(NEC)ビッグローブのカーブアウトにも関わっています。

 JIP はVAIOブランドPCの企画・開発・販売を手がける新会社を設立し、単独での収益安定化を目指す予定。新会社は現在ソニーのPC事業がある長野テクノロジーサイト(安曇野)を拠点として、現在のソニーおよび関連会社の社員を中心に250名から300名規模で操業する見込みです。経営は現在ソニーでVAIO事業を担当する赤羽良介 氏が中心となる予定。』  (*カーブアウト=事業分離)

どうやら、ソニーの手を離れても「VAIO」というブランドは残りそう。また、発売済みの「VAIO」のサポートは続けられるそうです。

でも、新「VAIO」って、買う気になるかどうか…

 

こうなった背景には、ソニーのPCのシェアがもともと少なく赤字続きだった上に、「パソコン」なるものが以前ほど必須ではなくなってきた時代の流れがあるようです。

確かに、ネットの情報を見るにはスマホやタブレットで十分だし、デジタル写真をプリントするのもPCなしでできますものね…

その辺の事情を絡めて、ダイヤモンド・オンラインは『ソニー、パソコン事業売却決定
“ソニーらしさ”の追求で吹っ切れたか 』
という記事で分析しています。

十数年前、「これからはパソコンの時代だ!」と、誰もかれもが肩に力を入れてマウスを握っていたのがウソのよう。

 

 2月6日のソニーの発表では、テレビ事業の改革も出ました。高画質の「4K」製品を強化する一方、2014年7月をめどに完全子会社として分社化する計画。

同時にPC、テレビ事業を合わせて約5,000人を削減。

退職金の積み増しや事業撤退の減損処理もあって、2014年3月期の連結決算は1100億円の赤字になると、新聞の大見出しになっています。

 

これに先立つ1月27日、格付け会社ムーディーズ・ジャパンは、ソニー の格付けをジャンク級(投機的格付け)の「Ba1」に引き下げたと発表していました。

日本を代表する企業を「投機的」とは… ひどいな、と思いましたが、こうやってリストラ策が打ち出されてみると、「ソニー、大丈夫?」と思わずにはいられません。

 

デジタルカメラは…

とくに、ソニーのデジタルカメラが大丈夫なのかどうか、気になりました。

RXシリーズや「α7 / α7R」など、良い意味で「尖った」製品が次々出ているのですが、将来的にどうなんでしょう。

画期的なフルサイズ・ミラーレス一眼「α7R」。

 

今回の発表につけ加えられていた、「2013年4月~12月の連結業績概況」を眺めてみると、気になることがありました。

「円安なのに… 」。

そう、2013年4月~12月の9ヶ月間の円レートは、前年同期に比べ、米ドルに対して19.5%の円安。

これが追い風となって、ソニー全体の9ヶ月間の売上高は5兆9,010億円と前年同期に比べ16.4%の増収です。(にもかかわらずリストラ策を打ち出さなければならないとは、経営の内容が悪いことの表れ。)

このなかで、デジタルカメラやビデオカメラが属する「イメージング・プロダクツ&ソリューション(IP&S)分野」が、コンパクトデジタルカメラなどの市場縮小の影響で、減収になっているのは良くないですね~

2013年度第3四半期決算で、IP&S分野は一応黒字を確保しているものの、「将来的に楽観を許さないのでは」という印象です。

 

平井社長は、いまのところデジタルカメラをリストラ対象にするつもりはないみたいです。が、売り上げ次第では… どうですかね…

こうなれば、ソニーのカメラをどんどん買ってあげましょう(お金のある人は)!

 

一方、ソニーで好調なのは、ゲーム(欧米で発売されたプレステ4 が大人気)、スマホ・タブレット販売。また、金融(ソニー生命、ソニー銀行)、映画、音楽も堅調。

プレステ4 」は、日本でも2月22日に発売されますが、事前の人気ぶりからして、ソニーの経営を下支えする期待がかかっています。

見込みのないPC事業を「切った」のは良い判断かもしれませんし、ゲームが当たればソニーは元気に。

エレクトロニクスは競争が激しい。ゲームにしても映画にしても浮き沈みが激しい。そういうものに左右されるところが“投機的”といわれるゆえんかもしれません。

 

まあ、それがソニーらしいところですけど…

 


デジタルカメラ、レンズ交換式も不振

2014年02月04日 | カメラ

期待のレンズ交換式だったが…

カメラファンにとっては、あまり聞きたくないニュースですが、『13年レンズ交換式デジカメ出荷、15%減少 初のマイナス 』(2/4 日経新聞)という記事が…

それによると、

『カメラ映像機器工業会(CIPA)が3日発表したデジタルカメラの出荷統計によると、一眼レフとミラーレス一眼を合わせたレンズ交換式デジカメの2013年の総出荷台数は1713万台と前年比15%減少した。前年を割り込むのは03年に集計を始めて以来、初めて。』

とのこと。

低価格コンパクトカメラがスマホに食われて売れなくなっているのは、これませ何度も聞かされてきました。しかし、スマホに対抗できると期待されているレンズ交換式まで出荷が落ちているとは…

残念な話です。

 

何が原因なのか。同記事によると、

『レンズ交換式デジカメの13年の国内向け出荷は27%増の233万台だったが、海外向けが19%減の1479万台だった。』

ということで、国内は増えているのに海外が不振。

 

以前、ミラーレス一眼が日本やアジアでは徐々に浸透しているのに、欧米ではさっぱり人気がないという話を聞きました。

どうも欧米では、コンパクトなスタイルのミラーレスより、伝統的な一眼レフの方が評価が高いらしい、ということで( ここからは推測 )最近各社とも一眼レフに回帰したような外観のミラーレスを次々発表しています。

ソニー「α7 / α7R 」や、富士フイルム「X-T1 」、オリンパス「OM-D E-M10 」がそうですよね。

 

でも、ミラーレス一眼が欧米で売れなかったという、それだけの理由でレンズ交換式全体の出荷が落ち込んだのか…

 

そうではないのではないか、とメーカーも考えているようです。

 

「業界の雄」キヤノンまで

CIPAの統計に先立つ1月29日に、キヤノンが発表した2013年12月期連結決算によると、2013年レンズ交換式デジタルカメラ(一眼レフとミラーレス)の世界販売は前年比55万台減の765万台と初の前年割れでした。(朝日新聞DIGITAL など参照)

これまでずっとレンズ交換式デジタルカメラの販売台数を伸ばしてきたキヤノンでさえ初の前年割れ。

この発表では、キヤノン幹部が注目すべき発言をしています。まず朝日新聞DIGITAL から引用させてもらうと、

『キヤノンは03年、入門者からプロまで幅広い客層向けに「イオス」シリーズを投入し、デジカメファンの裾野を広げてきた。国内は今なお伸びているが、13年は海外での一眼レフが急速な不振に陥り、「レンズ交換式が引っ張ってきた環境が百八十度変わった」(田中稔三副社長)という。数十万円の高級品が売れる中国も「不景気で消費者の購買力が下がり、カメラよりスマホなどを優先する傾向が高まった」(田中氏)という。』

 

つまり、一眼レフが売れていた環境自体が変わったという認識です。

 

さらに産経新聞の記事が興味深い(msn 産経ニュース)。

それによると、田中稔三副社長はこう発言しています。

『消費者の行動が変わってきた。今まではレンズ交換式に魅力あったが(スマホなどと比べて)優先順位がトップではなくなった』

『今までと180度違った変化があるので、対応できる態勢を作りたい』

 

同紙の解説によると、レンズ交換式カメラは採算を重視した商品構成に見直すという意味。この結果、キヤノンの2014年レンズ交換式カメラ販売台数目標は760万台と、2013年実績より5万台少なくなっています。

まあ、売れ行きが横バイなら上々。そのなかで採算は重視していく… これは厳しい方針ですね。

 

となると、これからの新製品はどうなるのでしょう。

開発費のかかる高級機種は抑制?

売れ筋のKiss シリーズはさらに販売強化?

 

なにやら面白くない予感がしてなりません。


キヤノン「EOS 7DII」への高い壁

2014年02月02日 | カメラ

またしても 「キャノンEOS 7D II」の噂が出ていますね。

『キヤノンEOS 7D後継機は第2四半期に発表され第3四半期に発売?』(デジカメinfo / Canon Watch )。

 

発売から4年余り。これほど長い間、後継機が噂されてきた機種も少ないのでは。

「出る、出る」と言って結局出ていません。

今度も半信半疑ですね。

 

それだけEOS 7D という機種が良かった証ではあります。

後継機にはファンから次のような重い期待がのしかかっているのではないでしょうか(私見ではありますが)。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 7D ボディ EOS7D

 EOS 7D(フリー画像)。後継機は…

 

1) 「EOS 7D II」 は、あらゆるメーカーの中でAPS-C機のトップの性能でなければならない。

2) 連写速度が現状の8コマ/秒 を超えなければ存在意義がない。

3) 有効画素数が2000万画素以上で(現状1800万画素)、フルサイズに迫る画質であってほしい。

4) AF性能が革新的なものであってほしい。

5) 現状のボディーの大きさ・重さを超えてはいけない。

6) 今後数年は業界をリードするような、何らかの新技術が搭載されるべきだ。

 

これまで、色々なセミナーで聞いたのは連写速度を1コマ上げるのがどれだけ大変かということ。高速でバタバタ動くミラーの振動を瞬間的にピタッと止めるのが難しいそうです。ミラーが止まらなければAFも作動しない。

おのずからシャッターユニットの部材が頑丈になり、重くなる…  (それはNO!)

 

しかし、それを承知でファンは連写性能の向上を期待しているんですよね。

にもかかわらず、たとえば10コマ/秒の連写性能を達成したとしても、ボディーが EOS-1D クラスの巨体になったらダメ。なんたってAPS-C機なんですから。

 

相反する要素があって、とても難しいでしょうね。

 

何なら、もう「7D II」なんてやめましょうか… 

フルサイズの1800(or 1600)万画素クラスを高速連写機にして、EOS 7D は打ち止め、というのもアリかと。

どうでしょうか、キヤノンさん…


「黄老」の超美味

2014年02月02日 | グルメ

親戚が集まる毎年恒例のささやかな新年会。今年は皆それぞれの都合や店の営業日などで調整がつかず、月遅れになりました。

初めて利用した、大阪・梅田の阪神百貨店10階、レストランプラザにある広東料理の「黄老」。

場所的に手軽なところですが、これが予想外に美味しかった!

 

年に1回のことで特別メニューを注文したらしいです。(お金を払うのは自分ではないので、よくわからず。)

特別メニュー。お店のセットメニューにはない料理が並んでいます。

豪勢だなあ…

 

オードブルに当たる最初のあわびの冷製は柔らかく、肝ソースが明快な味。これで目が覚めました。

以下、どれもおいしかったのですが、その中で皆に好評だったのが「ロブスターと黄ニラのあっさり炒め」。

広東料理は、四川料理のように辛くなく、しょうゆ味が基本。とくにこのお店は「本場の上品で繊細な味わい」をうたっており、誰の口にも合う味付けです。

 

個人的に、超美味だと思ったのは「フォアグラムース 上海蟹ミソのあんかけ」。

陶製の蓋付きの器に入っている温かいスープ。

贅沢な材料ばかりなので当然といえば当然ですが、一口ごとに口の中に広がる深い味わい。「こんな旨いものを食べていいのか… 」という気持ち。

フォアグラもたっぷり。何もかも忘れて(写真を撮るのも忘れました)とにかく食べるだけ。

もしメニューにあるのを見つけたら、ぜひご賞味を。

絶対にお勧めの味です。

 

メーンの「サーロインの黒酢ソース」。

肉はボリュームがありますが、さっぱりした黒酢のおかげで食が進みます。

 

中華にはつきものの紹興酒。

古越龍山という名前は、「越」の国を興した龍(王の意味)の山がその由来だそうです。

中国の釣魚台国賓館で、各国の賓客をもてなすときに出される紹興酒が古越龍山とか。わが家族にはもったいない「国賓接待酒」。

50年ものなど、古酒なら別ですが、注文したのは小瓶でもありそんなに高いものではありませんでした。

 

最後のデザート「杏仁豆腐のミルフィーユ仕立て ハニーふかひれのせ」。

ふかひれがのっているところが中華料理らしい。さっぱりとした甘さで食べやすかったですね。

 

久しぶりに滋養のある豪華な食事をして、寿命が延びたような気がします…

---------------------------------------------------------------------

撮影カメラ   ソニーRX100


富士「X-T1」を触ってみた

2014年02月01日 | カメラ

1月28日に発表された、富士フイルムの新ミラーレスカメラ「X-T1」を、大阪・本町の富士フイルムフォトサロンで触ってきました。

 

FUJIFILM X-T1。一眼レフスタイルの防塵防滴機。

キットレンズの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」が付いていました。

 

ボディーにはダイヤルが目立ちます。左から露出補正、シャッタースピード、ISO感度。

また、このキットレンズには絞りリングもついています。

撮影のための諸要素を、メニュー画面から探すのではなくダイレクトに操作できます。

ニコンの「Df」もそうですが、これがカメラの原点。

そして操作した効果が液晶画面に反映するという、現代のミラーレスならではの良さも合わせ持っています。

 

持った感じは、コンパクトながらしっかりとした重さがあります(本体のみ約390g)。ホールド感は「X-Pro1」や「X-E2」よりしっくりくるように思いました。

 

液晶は現実の色と近く、見やすいです。3.0型、チルト式、約104万ドット。

 

さて、このカメラ最大のウリであるファインダー。

ファインダーをのぞいたところ。

ミラーレスの電子ビューファインダーというのは、これまで暗かったり青っぽかったりと、とにかく光学ファインダーにはかないませんでしたが、このファインダー(0.5型 有機ELファインダー 約236万ドット)は凄いです。

明るさ、色とも現実の見え方とほとんど変わりません。

光学ファインダーにない「カクカク」としたぎこちない表示は多少残っているのですが、全体にすっきりとした見え方。電子ビューファインダーもここまで来たか…

 

広い視野(ファインダー倍率 : 0.77倍)を生かして4種類の見え方ができます。ファインダーをのぞきながら、背面下部のボタン操作で切り替えます。

1) 「フル」画面にすると、最大の大きさ。廉価版の一眼レフなどより相当大きいのでは… そして実に美しい。

2) 「ノーマル」画面にすると少し小さくなりますが周辺の画像情報表示が見やすくなります。

3) カメラを縦位置に回転させるとファインダー内の情報表示も縦表示に切り替わる「バーティカル」画面に。気持ち良いですね~。ほかのメーカーも取り入れてほしい機能です。

4) マニュアルフォーカス用の「デュアル」画面では、デジタルスプリットイメージやフォーカスピーキングを横の小画面で表示。ピント合わせを助けてくれます。

 

少し疑問に思っていた「ノーマル」画面がある理由を、富士フイルムの人に聞いてみました。(「フル」だけでもいいのでは、と思ったので…)

 

その説明によると、「フル」で縦位置にすると「バーティカル」画面になりますが、そのとき画像情報が写真の上部、下部にかぶさります。それを嫌う人もあろうかと、「ノーマル」画面モードを設けているとのこと。

 

マニュアルフォーカスで期待していた「デュアル」画面のデジタルスプリットイメージ。昔のフイルムカメラのようなピント合わせができると思ってさっそく試してみました。しかし、実際にやってみると案外難しかったですね。

左右のずれをもとにピントを合わせるので、横線が中心の被写体ではピントを合わせられません(まあ、それは昔もそうだったわけですが…)。縦線の被写体でも、どうにもピントの山がつかみにくいのです。

結局は、色の選択肢も増えた(白のほか赤、青も)、フォーカスピーキングが、マニュアルの場合は一番使いやすかったです。

 

AFは速いです。「像面位相差AFによる世界最速0.08秒」(富士フイルムによる)だそうです。

また、撮影時の音が静か。連写でもさほど音が気になりません。

 

画質は「X-E2」と同じで高品位。防塵防滴でフィールドにも強い。ファインダーは最高。となると、このカメラ、なかなか魅力的ですね…

 --------------------------------------------------------------------

撮影カメラ   ソニーRX100

---------------------------------------------------------------------

関連記事

 ・『富士フイルム「X-T1」がすばらしい!!』(shiology) 法学部教授にして写真家・塩澤一洋氏のブログ。

 ・『富士フイルム、“レンズ交換式Xシリーズの決定版”「X-T1」を披露』(デジカメWatch)

 ・『[CNET Japan] タイムラグは0.005秒--新ビューファインダ搭載のミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T1」』(朝日新聞DIGITAL)

 ・『富士フイルム、X-T1発売記念キャンペーン - UHS-II対応カードなどもれなく』(マイナビニュース)