つれづれ写真ノート

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堺市の豪華ホール 竣工見学会

2019年02月27日 | 風景・建物

堺市が旧市民会館の跡地に建設していた、「堺市民芸術文化ホール」(愛称・フェニーチェ堺)が竣工。2月24日に見学会があり、注目の大ホールなどを見てきました。

 

堺市民芸術文化ホール」(愛称・フェニーチェ堺)。

 

堺市の中心街、フェニックス通りのそばにあります(左側)。

 

愛称の「フェニーチェ」は、イタリア語で不死鳥を意味。

大坂夏の陣、第二次世界大戦で焦土となった堺市が、そのたびに不死鳥のごとく蘇ってきた歴史にちなんで名付けられたとのこと。

建物の周囲には、かつての自治都市・堺の環濠をイメージした、水盤(カスケード)も。

 

旧市民会館が老朽化したためのリニューアルで、建設予算144億円余りをかけた大規模事業です。

 

東側の入り口を入ったところ。

 

3層吹き抜けの開放的な空間は「交流・創作ガレリア」。

市民の作品展示やミニコンサートなど、交流・文化活動のスペース。

 

見たかったのは大ホールですが、この日の見学順路に従って、まずは小ホールから。

小ホール。

客席は312席。シートが爽やかな色でした。

 

客席から見るステージ。

舞台との距離が近いので、小規模なコンサート、演劇、伝統芸能向き。

両サイドにはバルコニー式の客席も。

このホールでは10月1日、こけら落とし公演としてNHKテレビ「ガッテン」でおなじみの立川志の輔さんの「志の輔らくご」が予定されています。

 

小ホールの舞台まわり。音響反射板などは可動式で、幕も付けられます。

 

さて、次は大ホールへ。

 

大ホール。

見学の人たちから、思わず「オ―、すごい!」という声が。

 

2000人収容の客席。1階のほか3層のバルコニー式客席があり、オペラ鑑賞にも似合いそうな“プレミアム”な雰囲気。

 

 

2000席のホールは、全国的にも大きい規模で、堺市によると「南大阪で最大」。

大阪市内には、フェスティバルホール(2700席)、オリックス劇場(2400席)といった大きいホールがありますが、クラシック音楽の殿堂、ザ・シンフォニーホール(1704席)よりは、「フェニーチェ堺」の方が大きいです。

 

舞台に上がり、アーティストになった気分で客席をながめることができました。見学会ならではの光景。

(こんなこと、もう生涯ないだろうなァ~)

 

この日の舞台はコンサート仕様。バックに音響反射板を設けているため狭めになっているとの説明。音響反射板を移動させると広々とした舞台になり、大がかりな装置を使用しての演劇やイベントに対応できるそうです。

 

突きあたり右奥の出入り口を抜けると、真っ暗な舞台裏へ…

巨大な空間が広がる舞台裏。

広さと、スゴ味のある装置にびっくりしました。現代最先端の舞台裏なんでしょうね。

 

こちらは楽屋の一つ。イスなど備品はまだ搬入されていません。

 

大ホールの舞台と同じ広さがあり、リハーサルに使える大スタジオ。

左側の壁面を外すと総鏡張りになり、ダンスの練習に最適。

 

小スタジオ。

大きさの違う小スタジオが3部屋。ピアノや軽音楽、コーラスの練習に。

 

多目的室。

合唱、ダンス、バレエの練習、集会など色々な用途に使えます。

 

このほか、各種講座・会議のための文化交流室、別棟には(まだ営業していませんでしたが)イタリアンレストランも。

 

 「フェニーチェ堺」のグランドオープンは10月。オープニング公演の日程も決まっています(写真はパンフレットより)。

ホセ・カレーラス スペシャルコンサート(11/10、佐渡裕指揮・日本センチュリー交響楽団)をはじめ、クラシック音楽公演が目白押し。

 

地元・登美丘高校ダンス部やポップスグループの公演も予定されているようです。

詳しくは同ホールのページをご覧ください。

 

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撮影カメラ・レンズ

  キヤノンEOS 6D Mark II

   EF16-35mm F4L IS USM


消えゆく「町の本屋さん」

2019年02月15日 | 日記

●「天牛堺書店」が破産

いつもカメラ雑誌を買っていた本屋がつぶれてしまいました。ショック!

大阪・堺市を中心に古書・新刊書を扱う店舗を展開していた「天牛堺書店」。(古くから知られる古書の老舗「天牛書店」=大阪府吹田市=とは別会社です)

1月28日付で自己破産を申請したとのこと。

 

先日、行ってみると、自己破産の告示とともに、利用客のメッセージが。

閉店した「天牛堺書店」の店舗。「ありがとう!!」と、感謝のメッセージがたくさん貼り付けられていました。

 

14年前、最寄り駅前の再開発で誕生した店です。古書も販売していたのがユニーク。よく流行っているように見えたので、突然の閉店に、みんな驚いたと思います。

メッセージの言葉を見てみると…

 

 「1週間経ちますが、やはりショックです…」
「長い間お疲れ様でした。スタッフのみなさん、ありがとうございました。 32才OL」
「車イスでも入れる本屋さんで、とてもありがたかったです!」
「学校、バイト帰りの疲れきった体の、唯一のいやしでした」
「復活を期待しております。No Books No Life」
「古書の中から“掘り出し物”を見つけるのが好きでした。ネット販売、電子書籍など、時代の流れでしょうか… 実店舗、紙の本、今も大切」
「古書、本は文化だと思います。また復活してほしいです」
「書店が消えつつあることは本当にさみしいです。地元・堺でいつか復活する日を楽しみにしています。14年間ありがとうございました。See You Again!」
「I LOVE YOU」

 

町の本屋というのは、ただ本や雑誌を売るばかりではなくて、その町の一部。ぶらっと入って、ただ本の表紙をながめたり、パラパラと立ち読みするだけで、流行を感じたり、心の“癒し”にも…

そんな本屋さんが、どんどん消えています。

私の近所では、この10年間に6店が閉店。歩いて行ける範囲の本屋は、たった1店だけになってしまいました。

本当に寂しいことです。

 

町の本屋をつぶしているのはアマゾン?

アルメディアという調査会社の統計によると、1999年に全国で22,296 店あった書店が、2017年5月の時点で12,526 店に。

18年で9,770店減っています。さらに、この統計には本部や営業所、また学校に教科書を届けているだけといった本屋さんも含まれているので、実際に本を並べている、いわゆる普通の書店は9,800店前後ではないか、との見方も(日本著者販促センターのページ参照)。

大ざっぱにいえば、18年で「半減」。

地方では、書店がゼロの自治体も増えているようです。

 

こうした書店減少の要因についてよく言われているのは、アマゾンなどのネット通販の普及、情報入手の多様化、活字離れ、人工減など。

なかでもアマゾンは、書籍販売のシェア2ケタを確保、更に伸びており、“ひとり勝ち”の様相。

たしかにアマゾンは便利です。ネットで注文するとすぐ届きます。しかし、巨大企業に共通の情け容赦ない商取引や、従業員のキツい労働実態、ぼう大なもうけにもかかわらず日本には法人税を納めていない、という企業としてのブラックな側面も取りざたされ、何となく「ワル」のイメージが出てきたこのごろ。

書店の減少も「アマゾンのせいだ!」と、決めつけたくなります。

国もアマゾン、グーグルなど巨大IT企業への色々な規制策に乗り出そうとしているようで、まずはそれを期待しましょう。

 

ただ、書店の経営難はそれだけが原因ではない、という見方も。

東洋経済ONLINEによると、日本の書店は、かつて「雑高書低」と呼ばれ、雑誌の販売額が書籍を大きく上回っていたそうです。それで取次店や書店の経営は潤っていたところが、ネットの普及で雑誌の販売が急激に落ち込み(最盛期の3分の1)、経営を直撃したとのこと。

この辺が、欧米とは異なる日本の出版界の特殊事情。

 

また、「返本」という問題も大きいですね。

個人的な経験では、以前なら大手の書店には、ほぼ欲しい本があったのですが、今はどこもかしこも「同じようなベストセラー本はあるけれど、欲しい本はない」 という状況。

新刊本がどんどん出るので、書店のスペースの関係で、売れない本は1、2週間ぐらいで返本され、店頭から消えていくみたいです。印刷された書籍の40%近くは、売れることも読まれることもなく出版社に返本。裁断され、再生紙になっているとか。

「あの本出たけど、あるかな~」と半月ぐらいして書店にいくと、もう影も形もありません。

出版社に残っている在庫を取り寄せてもらうとしても、時間や手間がかかるし、「もういいや。アマゾンで注文!」ということになります。

皮肉な言い方をすれば、アマゾンの最優先フレーズ『顧客満足』ができていなかった日本の出版界の商慣習が、返本のような無駄とコストを放置したまま、消費者離れ、書店激減につながっているのではないか、という気がします。

 

ただ、よく聞くのは、そんな中で個性のある書店は生き残る、という話。

書店側が自分の頭で考え、本選び・品ぞろえをしていくことで、こんな風に寂しく街角から消えていく現象を食い止められるかも… です。

 

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関連記事

・『大阪府下で書店12店舗、天牛堺書店(堺市)が破産』(帝国データバンク・YAHOO!JAPANニュース)

・『日本の書店がどんどん潰れていく本当の理由』(東洋経済ONLINE)

・『2000年のピークから4割減、姿消す“町の本屋さん” 生き残り賭けたサービスとは?』(Abema TIMES)

・『出版流通の危機を読み解く② なぜ書店が減っている?―雑誌で食べてきた街の本屋さん〈文化通信コラム第3回〉』(ダ・ヴィンチニュース)

 


大阪春節祭2019 ハイライト動画

2019年02月10日 | 行事・歳時記

大阪・天王寺公園「てんしば」で開かれた、2019大阪春節祭(2月2日~4日)のステージ・ハイライト動画をアップしました。

お天気が良かった初日のプログラムからピックアップ(前の記事のベリーダンスは除いています)。YouTube ではあまり長い動画は好まれないこともあって、収録できた演目はごくわずかです。

 

今年の大阪春節祭では、毎年恒例の龍踊りはなかったみたいですね…

 

動画製作の話になりますが、今回初めて、Pixabay というサイトで提供されている、ライセンスフリーの画像を試してみました。

馬頭琴の演奏の背景に流れる、内モンゴルの風景です。

できるだけ自分が撮った画像を使うのが、個人的なポリシーで、「フリー画像を使うのはどうかな~」と思ったのですが、いかんせん内モンゴルまでは撮りに行けないので…

 

Pixabay は、商用利用もできる無料の画像・動画サイト。比較的センスのいい、きれいな画像が多く、データサイズも数種類用意されていいます。ブログなどに使いやすい感じ。

サイトの説明によると、

『Pixabayは創作に意欲的なコミュニティであり、著作権フリーな画像や映像をお使いいただけます。すべてのコンテンツはPixabayライセンスにおいて公開されています。営利目的であっても著作者に対する許可やクレジットは不要で安全にお使いいただけます。』

 となっています。クリエイティブ・コモンズの表記では「CC0」という、一番"自由な”ライセンス。

会員登録を促されるのが、ちょっとわずらわしいですけど。

 


大阪春節祭2019

2019年02月07日 | 行事・歳時記

このところ恒例になった天王寺公園「てんしば」での大阪春節祭(2月2日~4日)。

今年も初日に見てきました。

 

 

中国東北ヤンコ踊り。

にぎやかな音楽と共に、派手に着飾った人たちが芝生広場を練り歩く、天王寺の春節祭の見もののひとつ。

 

ステージでは二胡の調べが流れる中、書画のパフォーマンス。

 

完成した書画を披露。

よく見ると、「松竹梅」が描かれているようです。旧正月らしいですね。

 

軒を連ねる、たくさんの屋台。

 

湯気を上げる点心。美味しそう~ パンダの顔も。

 

さまざまな中華食材。

写真など撮るのはやめて、グルメを楽しんでみたい…

 

このダンゴは何かな? 毎年見るんですが。

 

内モンゴルの伝統楽器・馬頭琴の演奏。

素朴な四角い形の楽器。音色には味わいがあり、果てしない大草原を想い描きながら聞いていました。

 

ベリーダンス。

「Belle De Belly」という、ベリーダンス&フラメンコの教室(?)の演舞。

 

 

モダンな曲に合わせ、盛りだくさんな趣向をこらしたステージ。

写真の踊り子さんなど、天性の体のキレがある感じ。撮っていても気持ちが良かったですね。

 

夕方近くに行われた、ゲストの四川成都錦城伶芸術団のプログラムのうち、二胡の演奏。

動きまわりながら弾く、超絶テクニック。

 

Belle De Belly のベリーダンス&フラメンコ動画をアップしました。(少々長め。お薦めは後半…)

 

春節祭のハイライト動画もアップ予定です。

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 撮影カメラ・レンズ

   Canon EOS 6D Mark II 

    EF70-300mm F4-5.6L IS USM