つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

6D試し撮り・咲くやこの花館

2013年02月27日 | 

大阪・鶴見緑地の大温室「咲くやこの花館」で、EOS 6Dの試し撮りをしました。

寒い外からいきなり温室に入るとレンズが曇ることがあります。とくに「咲くやこの花館」は、最初が湿度の高い熱帯雨林植物室。大事をとって、入口の手前で数分待ち、カメラを館内の温度に慣らしました。

 

EOS 6D  EF24-105mm f/4L IS USM  絞り優先AE(F4 1/125秒)   露出補正 +1  ISO感度:400  画質:RAW  ホワイトバランス:太陽光  マニュアルフォーカス  ピクチャースタイル:風景

南アフリカ原産の「ラシュナリア・アロイデス」(ユリ科)。

 

RAW現像時、華やかにするため少しハイキーにしてみました。

 

EOS 6D  TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro  絞り優先AE(F4.5 1/60秒)   露出補正 0  ISO感度:400  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  ワンショットAF  ピクチャースタイル:スタンダード

デンドロビウム・トルティレ(ラン科)

 

EOS 6D  TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro  絞り優先AE(F5.6 1/40秒)   露出補正 0  ISO感度:400  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  ワンショットAF  ピクチャースタイル:スタンダード

デンドロビウム・ロディギシー(ラン科)

 

EOS 6D  EF24-105mm f/4L IS USM  絞り優先AE(F8 1/80秒)   露出補正 +1  ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  ワンショットAF  ピクチャースタイル:スタンダード

デンドロビウム・ノビレ(ラン科)

 

EOS 6D  EF24-105mm f/4L IS USM  絞り優先AE(F8 1/100秒)   露出補正 0  ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  ワンショットAF  ピクチャースタイル:スタンダード

カエンボク(ノウゼンカズラ科)

炎を思わせる花の姿から「火炎木」と名付けられました。熱帯地方では街路樹として植えられ、ジャカランダ、ホウオウボクとあわせ世界三大花木のひとつ。

 

EOS 6D  EF24-105mm f/4L IS USM  絞り優先AE(F8 1/40秒)   露出補正 -1/3  ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:色温度4800  ワンショットAF  ピクチャースタイル:スタンダード

カリアンドラ・ハエマトケファラ(アカバナブラシマメ)(マメ科)

英語では「パウダーパフ」と呼ばれるそうです。

 

EOS 6D  EF24-105mm f/4L IS USM  絞り優先AE(F8 1/60秒)   露出補正 0  ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  ワンショットAF  ピクチャースタイル:スタンダード

これもカリアンドラの仲間のようです。花や葉の形が少し違います。

 

EOS 6D  EF24-105mm f/4L IS USM  絞り優先AE(F8 1/50秒)   露出補正 0  ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  ワンショットAF  ピクチャースタイル:風景

マレーシア原産のゴレンシ(スターフルーツ)

果実を横に切った形が星型をしている、トロピカルフルーツです。

 

EOS 6D  EF24-105mm f/4L IS USM  絞り優先AE(F8 1/200秒)   露出補正 0  ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  マニュアルフォーカス  ピクチャースタイル:風景

ハイビスカス(アオイ科)のコーナーで。

雄しべ、雌しべにピントを合わせるためマニュアルフォーカスにしました。

 

EOS 6D  EF24-105mm f/4L IS USM  絞り優先AE(F8 1/100秒)   露出補正 0  ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  マニュアルフォーカス  ピクチャースタイル:風景

これもハイビスカス。この花びらの色は好きですね。

 

EOS 6D  EF24-105mm f/4L IS USM  絞り優先AE(F8 1/40秒)   露出補正 +1  ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  ワンショットAF  ピクチャースタイル:スタンダード

ブーゲンビリア(オシロイバナ科)

白花が美しかったので、最初からハイキー調で撮りました。

 

EOS 6D  TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro  絞り優先AE(F8 1/25秒)   露出補正 +1  ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:太陽光  ワンショットAF  ピクチャースタイル:スタンダード

ヒスイカズラ(マメ科)

フィリピン・ルソン島の熱帯雨林にしか自生せず、環境悪化で絶滅が危惧されているとのこと。

 

まさに宝石の翡翠のような美しい色は、ホワイトバランスのとり方しだいでかなり違います。非常に微妙な色です。RAW現像時に「太陽光」にしてみました。

遠い位置に咲いていたので300mmで撮りました。花を撮る場合はマクロが多いですが、こういうとき、やはり望遠が必要ですよね。

 

EOS 6D  TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro  絞り優先AE(F8 1/50秒)   露出補正 +2/3  ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:太陽光  マニュアルフォーカス  ピクチャースタイル:スタンダード

ヒマラヤの青いケシ(ケシ科)

ヒマラヤから四川省にかけて、標高3500m以上に咲く秘境の花。「咲くやこの花館」の見ものの一つ。開花調整しており、大体いつ行っても咲いています。

この花の色も非常に微妙です。無理やり色の濃度を上げて、鮮やかなブルーにはしたくないですね。

植栽の中に足を踏み入れられないので、アップにするには300mmが必要。また、雄しべにピントを合わせるのはマニュアルでないとダメでした。

 

EOS 6D  TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macro  絞り優先AE(F8 1/20秒)   露出補正 0  ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:色温度4300  ワンショットAF  ピクチャースタイル:スタンダード

バレンタインデーにちなんで開催されているイベント「チョコレートミニ講座」(毎日3回、  3/10まで)の展示。カカオの実から、チョコレートになるまでの物語をパネルで解説しています。

手前にあるのがカカオの実。中に詰まっている、白い膜をかぶったカカオまめを発酵させ、すりつぶしたのがココア。ココアを原料にチョコレートが作られます。

 

ホワイトバランスはオートで撮りましたが、ちょっと青っぽかったので、DPPで現像時に(カカオらしく)色温度を暖色系に調整しました。

 

 ◇絞り値について

花を写すときは、マクロレンズを使い、絞りは開放かF5.6ぐらいまでにして、背景をぼかすのが普通ですね。

しかし、それで花の形がぼやける場合、今回のようにF8でクリアに写すのもアリではないかなと思って、あえてやってみました。

10年ぐらい花を撮ってきましたが、ドアップにした接写はあまり好きではありません。花の特徴がわかる程度が好きですね。図鑑的だといわれそうですが…


シグマの「優等生レンズ」

2013年02月26日 | カメラ

EOS 6Dを買ったので、フルサイズ用の明るいレンズが欲しいところですが…

 

アサヒカメラ 2013年 03月号 [雑誌]

「アサヒカメラ」3月号(写真=フリー画像)を見ていたら、『フルサイズ時代の最強レンズ頂上対決』という特集がありました。

新旧大口径標準ズーム、大口径単焦点など16本をチェック。それぞれのレンズで写したチャートの画像付き。

 

個人的には、標準ズームはEF24–105mm F4L IS USMがあるのでいいとして(大口径ズームとなると高いので手が出ません)、目についたのが大口径単焦点。なかでも使いやすい35mmレンズです。

キヤノン、ニコンの純正レンズも並ぶなかで、高く評価されていたのが、「シグマ35mm F1.4 DG HSM」(写真=フリー画像)。

シグマ 35mm F1.4 DG HSM キヤノン用シグマ35mm F1.4 DG HSM
                                    (シグマのページに詳細

絞り解放からとにかくシャープな画質。チャート画像でも純正レンズをしのぐ印象。ボケについては、実写画像を見る限り、やや硬めながらも美しい描写です。

アサヒカメラでは「現代の優等生レンズ」と評していました。

 

これに対して「現代の名玉」と書かれていたのは「Carl Zeiss Distagon T* 35mm F1.4」。 

ピントのあった面はシャープなのに、背景は大きくボケ、収差、周辺減光も少なく、画面全体で安定した描写、とのこと。

ただ、マニュアルフォーカスのレンズですからね。ちょっと扱いが難しそうです。

 

CAPA (キャパ) 2013年 03月号 [雑誌]

「CAPA」3月号でも、「シグマ35mm F1.4 DG HSM」が取り上げられていました。

2012年に発売されたレンズを対象にした「CAPAレンズ大賞2012」の最後の候補に残ったのは、

「シグマ35mm F1.4 DG HSM」

「ソニーE10-18mm F4 OSS」

「オリンパスM.ズイコーデジタルED60mm F2.8 Macro」

の3本。

結局、大賞にはオリンパスが選ばれましたが、3本ともマウントが異なるので、フルサイズとしては「シグマ35mm F1.4 DG HSM」が良かったということ。

 

同じ号のもう一つの特集「伊達淳一のレンズパラダイス」では次の35mm F1.4レンズ4本を比較しています。実写画像があり、分かりやすい特集です。

・シグマ35mm F1.4 DG HSM

・AF-Sニッコール35mm F1.4G

・キヤノンEF35mm F1.4L USM

・ソニー35mm F1.4G

さて伊達さんの評は…

『4本の差が大きく現れるのは夜景。絞り開放ではキヤノンがもっともコマ収差が大きいが、2段絞ると急速に改善する。一方、ニコンは、コマ収差は少ないが、ネオンなどにパープルフリンジが出やすい。シグマは、コマ収差や軸上色収差は一番少ないが、ボケに年輪上のパターンが目立つことがある。ソニーもボケにザラザラとしたテクスチャーが出るのが気になるところだ。』

『4本のレンズでもっとも収差が少なく、周辺画質が優秀なのはシグマだ。周辺光量の低下以外は、大口径広角レンズでは考えられないほど整った描写で、特にコマ収差と軸上色収差の少なさは特筆モノ。夜景撮影や天体撮影をするならシグマがイチ押しだ。

一方、ポートレートとなると好みが分かれるところ。シグマはやや後ボケが硬めで、微小なボケがうるさくなるケースもある。その点、ニコンやソニーは、絞り開放では少しにじみ感のある描写で、女性ポートレートには最適。キヤノンはにじみ感は少ないが、後ボケが素直で、色乗りが良いのが魅力。』

 なるほど、シグマは収差を補正したカリカリの描写なんですね…

 

「シグマ35mm F1.4 DG HSM」は、海外サイトの評価も高いようです。

『シグマ35mm F1.4 DG HSMはこれまでのシグマの単焦点でベストのレンズ』(デジカメinfo / Photozone

 

評判があまりいいので、大阪・梅田の量販店で実物を見てきました(写真はニコン用)。

実際に見るとそれほど大きくは感じませんが、大口径なのでずっしり重みはあります(665g)。スナップなどで気軽に振り回すというわけにはいかないかも。

99,800円の値段がついていました。確かに安いレンズではありません。しかし、純正レンズに比べれば割安。(キヤノンEF35mm F1.4L USMは15万円前後。さらに発売からかなり経っていてリニューアルの噂があります。)

シグマのページには『すべてにおいてワンランク上のクオリティを実現。 「最高」の基準を刷新するシグマの自信作。----あらゆる設計要素を最高の光学性能と豊かな表現力に集中して開発、高水準の芸術的表現に応えうる、圧倒的な描写性能。シグマの新ライン“Art”のコンセプトを具現化した完成度です。』

とあります。Artの「A」マークがついていました。

 

魅力がありますね。買って損はなさそうな「優等生レンズ」。

あとはお金の問題…


6D試し撮り・シンデレラレンズ Part 2

2013年02月25日 | カメラ

キャノンEOS 6DとEF50mm F1.8 Ⅱでの試し撮りの続きです。

気の向くままに、大阪ミナミをスナップ。

絞り優先AE (F1.8 1/60秒)露出補正 0   ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル:スタンダード

なんばパークス入口。

 

絞り優先AE (F1.8 1/200秒)露出補正 0   ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:オート(DPPで色温度4500に変更)  ピクチャースタイル:スタンダード

高島屋。

 

絞り優先AE (F1.8 1/640秒)露出補正 0   ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル:スタンダード

なんばグランド花月前。

 

絞り優先AE (F1.8 1/500秒)露出補正 0   ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル:スタンダード

なんばグランド花月そばのたこ焼き屋さん。いつも良く売れています。

 

絞り優先AE (F1.8 1/500秒)露出補正 0   ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル:スタンダード

回転寿司店の人形。

 

絞り優先AE (F1.8 1/1000秒)露出補正 0   ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル:スタンダード(DPPで「忠実設定に変更」)

なんばグランド花月の照明。ふだんは気づきませんでしたが、レトロですね。

 

絞り優先AE (F1.8 1/400秒)露出補正 0   ISO感度:800  画質:RAW  ホワイトバランス オート  ピクチャースタイル:スタンダード(DPPで「ポートレート」に変更)

大阪名物ビリケンさん。可愛いイヤーマフ、誰が付けたのか…

 

それにしても、絞り開放、ISO800にしたまま何も考えないで撮ってました。我ながらイージー。

まあ、それだけ夜でも気軽にスナップできるカメラとレンズ、ということですが…

 


6D試し撮り・シンデレラレンズ Part 1

2013年02月24日 | カメラ

軽量フルサイズのキヤノンEOS 6D。レンズも軽いものにと、EF50mm F1.8 Ⅱを付けてみました。

EOS 6Dと、EF50mm F1.8 Ⅱ。

1万円を切る安さと、高級レンズに負けない性能から“シンデレラレンズ”と呼ばれるEF50mm F1.8 Ⅱ。

6Dとあまりマッチしない外観で、チープさは否めませんが。

フードでも付けたら恰好良くなるかな…

でもとにかく軽い! 合わせて885グラム(バッテリー、SDカード含む)。フルサイズカメラとは思えない身軽さです。

 

ショルダーバッグにポンと入れて、大阪・ミナミの夜の風景を撮りに行ってみました。

(写真はいずれもRAW画像をDPPで現像。シャープネスを「3」にしたほかは、明暗、色調、コントラストなどの画像補正はしていません。また、100%拡大画像を除き、トリミングなしです。)

 絞り優先AE(F8、1/80秒)  露出補正:0   ISO感度:100  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル スタンダード

なんばパークスから見たミナミの街。後方の高層ビルは「あべのハルカス」(来年春グランドオープン)。

 

 中央左のマンションあたりをピクセル100%で切り出してみました。

100%画像。

F8まで絞ると、このレンズはなかなかシャープです。

 

 絞り優先AE(F8、0.4秒)  露出補正:0   ISO感度:200  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル スタンダード   マニュアルフォーカス

なんばパークスのキャニオンストリート。

中央部分の100%画像。

 

絞り優先AE(F8、1/15秒)  露出補正:0   ISO感度:1600  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル スタンダード  マニュアルフォーカス

なんばパークスのキャニオンストリート。別の角度から。

中央付近の100%画像。ISOを1600に上げたので、それなりのノイズは出ています(高感度撮影時のノイズ低減:弱め)。

 

なんばパークス近くにある「ヤマダ電機 LABI 1 なんば」前の駐車場で、ISO感度を変えながら、6Dの高感度性能をチェックしてみました。(いずれも高感度撮影時のノイズ低減:弱め)

絞り優先AE(F8、0.6秒)  露出補正:0   ISO感度:1600  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル スタンダード  マニュアルフォーカス

ISO感度:1600  中央付近の100%画像。

 

絞り優先AE(F8、0.3秒)  露出補正:0   ISO感度:3200  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル スタンダード  マニュアルフォーカス

ISO感度:3200   100%画像。

 

絞り優先AE(F8、1/6秒)  露出補正:0   ISO感度:6400  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル スタンダード  ワンショットAF

ISO感度:6400   100%画像。

 

絞り優先AE(F8、1/13秒)  露出補正:0   ISO感度:12800  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル スタンダード  マニュアルフォーカス

(右側の夜空に見える青紫色の光は、他のコマにはないので、車のヘッドライトのゴーストと思われます。)

ISO感度:12800   100%画像。

 

絞り優先AE(F8、1/25秒)  露出補正:0   ISO感度:25600  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル スタンダード  マニュアルフォーカス

 

ISO感度:25600(常用感度の上限)   100%画像。

 

どうでしょうか…

100%画像にすると、ISO感度が上がるごとにノイズが増え、画質の差が分かりますが、全景の画像ではそれほど差は感じません。

この程度の画像サイズでネットに載せるなら、ISO感度25600でも使えるように思います。

ISO 25600なんてこれまでの常識では考えられないレベル。6Dの高感度性能はやはりすごいです。

 

マニュアルフォーカスとAFで、ピント精度に差があるかどうかも試してみたのですが、今回の被写体でははっきり分かりませんでした。(マニュアルフォーカスといっても、三脚は使わず、手すりに乗せてのイージーな撮影。微細なブレの可能性も。)

 

絞り優先AE(F8、1/60秒)  露出補正:0   ISO感度:6400  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル スタンダード

なんばパークスのグルメのフロア。回転寿司店で。

ISO感度:6400   100%画像。

 

EF50mm F1.8 Ⅱの、点光源のボケ味を見てみました。

絞り優先AE(F1.8、1/400秒)  露出補正:0   ISO感度:400  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル スタンダード

なんばパークスのレストラン前で。

EF50mm F1.8 Ⅱのボケを100%に拡大。輪郭がはっきりした「二線ボケ」ですが輪郭線は細くて上品なほう。「年輪ボケ」は見られません。

 

参考までに、先日載せたEF24–105mm F4L IS USMのボケは…

EF24–105mm F4L IS USMのボケ。100%画像。

「二線ボケ」の輪郭線が太目で、かすかに「年輪ボケ」も。

 

さらに、別の日にTAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di VC LD Aspherical[IF]Macroで撮ったなんばパークスの夜景と比較してみます。

これを100%にしてみると…

TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 のボケ。100%画像。

「何だこれは!」と驚きました。すごい「年輪ボケ」。輪郭線は目立たないものの、何やら汚いです。

 

「二線ボケ」の輪郭線は球面収差を補正すればするほど現れ、「年輪ボケ」は非球面レンズの干渉によって現れるそうです。

レンズ作りも、あちらを立てればこちらが立たず、ですね。

 

EF50mm F1.8 Ⅱは、開放だと一応使えるボケですが、絞るとダメです。

絞り優先AE(F2.8、1/60秒)  露出補正:0   ISO感度:400  ホワイトバランス:オート  ピクチャースタイル スタンダード

絞り羽根が5枚なので五角形のボケになってしまいます。

 

 


桜を切ったのは誰?

2013年02月24日 | モラル

長野県・しなの鉄道の沿線に植えられた桜4本が何者かに切られていたことをきっかけに、しなの鉄道のTwitter(非公式)が“炎上”する騒ぎになっていました。

地元のテレビ局でも報道されたようです。事実関係だけを引用させてもらうと…

『御代田町のしなの鉄道御代田・信濃追分駅間の線路沿いの桜4本が切られているのが22日までに見つかった。(中略)太い枝はチェーンソーなどで切られたとみられる。桜は同鉄道が約8年前に植えた。(2/22  テレビ信州)』

 

以下は、しなの鉄道のTwitter(キャプチャー画像)。

しなの鉄道のTwitterは、鉄道写真ファンが写真を撮るのに邪魔な桜を切ったと、強く批判する内容になっています。

これに対して、しなの鉄道に同調する声があった一方で、鉄道ファンと見られる側からは「どこに鉄道ファンがやったという証拠があるのですか?」と怒りの声が殺到。Twitterは炎上状態になってしまいました。

 

鉄道会社としては、鉄道ファンを大事にしないといけないし、弱いところですよね。

4月29日には、長年活躍した169系電車の引退イベントも予定されていました。

 

結局、しなの鉄道Twitterが謝罪する結果になりました。

 

誰が桜の木を切ったのか分かりませんが、剪定(せんてい)にしろ、花が咲く前にこんな切り方をするはずがありません。

俗に「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」と言います。桜の枝は、はさみを入れず伸びるに任せた方が花が美しい。また、桜は剪定に弱く、切ったところから腐りやすいのです。反対に、梅の枝は剪定したほうが枝ぶりが良くなるうえ、余計な枝を切らないとうまく花が咲かなくなるという話です。

というわけで、こんな切られ方をした桜はかわいそうですね。

 

さて、ネットにはこの現場を走る電車(引退間近の169系電車)の写真がアップされていました(クリックで拡大します)。

雪の浅間山を背景に走るローカル電車。絶好の撮影ポイントのようです。一応、詩情のある写真になっています。

ところが線路の手前には、なんと切られた4本の桜のうち3本が見えます。

 

どうなんでしょう。

桜が誰かに切られた後、偶然ここに来た無関係な人が写したのでしょうか?

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追記

しなの鉄道の「会いたかった!169系」のページでは撮影ポイントを紹介、一般からの投稿写真を載せています。

その中には、桜の咲くころの現場付近の写真や、桜が切られた後の写真が載っていました。

ウ~ン こんなに大勢、このポイントを訪れる鉄道写真ファンがいるとは。

こうなると、桜を切った人と、切られた後の写真を撮った人が同じであるとは必ずしもいえないですね…
 


富士X100S

2013年02月23日 | カメラ

「CP+ 2013」では行列待ちがすごく、触れずじまいだった「FUJIFILM X100S」が発売されたので、大阪・梅田の量販店で触ってきました。

外観はほとんど前のモデルの「X100」と同じクラシックスタイル。

新開発のAPS-Cサイズ「X-Trans CMOS II」センサー(1,630万画素)を採用、ローパスレスです。

また、回折現象(小絞りボケ)などの光学的影響を補正する点像復元技術が導入され、「X100」より大幅に画質がアップしているそうです。

センサー上に、位相差画素が配置されたことで、コントラストAFだけだった「X100」と違い、位相差AFが使えるようになっています。

AFでとくにユニークなのは、センサー上に置かれた、位相差画素を活用して、昔のフイルムカメラにあったスプリットイメージでのマニュアルフォーカスができること。

実はこのスプリットイメージを試したくて見に行ったのです。

画面を見ると中央にモノクロの四角形のエリアがあります(モノクロなのは位相差画素にカラー情報がないため)。

レンズ周りのフォーカスリングを回しながら、エリアにある4本の帯のイメージを一致させると厳密にピントがあうというもの。

背面液晶のほか、ファインダーを見ながらでも操作できます。

 

完全にボケた状態からマニュアルでピントを合わせるには、フォーカスリングをかなり回さないといけません。ただ、このことによって細かいピント合わせが可能になっています。

スプリットイメージは見やすくクリア。昔のようにファインダーを見ながらマニュアルでピントをきっちり合わせる“快感”は、フイルムカメラを経験した人なら分かると思います。カメラの原点に返ったようで、何とも言えず良いものでした。

ワイドコンバージョンレンズを装着すると、固定の35mmが28mmの広角(35mm判換算)になるというのも選択肢が増えていいですね。

売り場に置かれたサンプル画像もきれいでした。

高いですけど(平均12万円程度)、お金に余裕があれば1台ほしいなと思う、魅力的なカメラでした。

 

こちらも新製品の「X20」。

外観、手触りとも「小型で高級」という感じ。センサーサイズは小さいけれど、ローパスレスですから、画質は良いでしょうね。


D600高倍率ズームキット

2013年02月23日 | カメラ

ニコンがD600+AF-S NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6 G ED VRという組み合わせのレンズキットを発表。(2/21デジカメWatchニコンのキャンペーンページ参照)

発売は2月28日。

Nikon AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRAF-S NIKKOR 28-300mm F3.5-5.6 G ED VR(フリー画像)
 
 
このズーム1本あれば、さしあたり何でも撮れそう。レンズの口径が大きめの感じはしますが、軽量フルサイズのD600とのコンビで使いやすいでしょう。

光学的性能の高さを求めるというよりは、約11倍の高倍率を選択すればこれになるという、いわゆる「便利ズーム」。これまでのレビューを見ると(デジカメinfoなど)、歪曲や色収差、周辺光量落ちなどはあるものの、今はソフトで比較的簡単に補正できますし、特性を知ったうえで、こういうレンズを使うのは個人的には好きですね。

価格的にはキットで30万円弱ぐらいになるようです。タムロンの28-300mmレンズのほうが軽くて安いですが、タムロンの望遠端F6.3はかなり暗いし、悩むところではあります。

 

高倍率ズームキットには、初回限定の特典として、オリジナルポーチとオリジナルストラップが付きます(なくなり次第終了)。

さらに「NIKKOR発売80周年記念 ニコンオリジナルグッズ プレゼントキャンペーン」(2月25日~3月31日)もあるので、「ニコンオリジナルグッズ アーバンボストンバッグL NIKKOR 80th Limited」がもれなくもらえます。

このバッグ、レンズやカメラのほかに色々なものが収納できて三脚もくくりつけられ、便利。これはもうけものですね。

 


キヤノンPowerShot Nの面白さ

2013年02月22日 | カメラ

4月下旬から発売されるキヤノンのコンパクトデジタルカメラ「PowerShot N」(写真は「CP+ 2013」で)。

 

ほぼ真四角の外観とともに、リングシャッターもユニークですが、一番興味をひかれたのは、1回のシャッターでオリジナル画像1枚のほかに、多彩な効果を加えた5枚の画像が一瞬にして出来上がる「クリエイティブショット」。

「CP+ 2013」のキヤノンブースで試した時は「お、これいいじゃん」という軽い感じで気に入ったのですが、あとで調べてみて、ただカラーフィルターをかけるという単純なのものではないことを知って、感心しました。

 

キヤノンのスペシャルサイトを見ると良くわかりますが、人物や風景に応じてカメラが考え、「人物をアップにしてみました」「大胆に余白を撮ってみました」「トイカメラ風に周囲をぼかしては?」「人物を傾けるのはどう?」とおすすめの効果を提案(そういう言葉が出るわけではありませんが)するのです。

これに加えて、写真のテーマに合いそうな25種類のカラーフィルターをかけて出してくれます。

構図から何から全部変えてアドバイスしてくれるわけで、まるでプロの写真家がちょっとしたヒントをくれるようなもの。

何でそんなことがカメラにできるかというと、キヤノンの蓄積したノウハウをもとにしたアルゴリズムがあって、これがシーンを解析し処理しているのだそうです。いや、これは新しい発想で、しかもすごい技術です。

 

キヤノンの実写例を載せたギャラリーを見てみましたが、センスのいい効果をかけた写真が並んでいます。

「SNSに投稿した際に“いいね!”がもらえるような写真が手軽に撮れる」が、このカメラのうたい文句ですが、確かに「いいね!」と思います。

Photosopで作ったら、どれぐらいの手間と時間がかかるでしょうね(私など、作り方そのものに自信がなくて)。

 

日経トレンディネットに『PowerShot Nが狙う、“想定外の良い写真”が撮れる新機能の実力』という記事が出ていて、これも参考になります。

記事の締めくくりでは、『デジタルカメラは、これまで「いかに見た目に忠実できれいな写真が撮れるか」を目標に進化を続けてきた。撮像素子や画像処理エンジンの性能向上、手ぶれ補正機構の強化、カメラが自動的に最適な撮影設定にするシーン認識機能の改良などがそうだ。だが、こうした技術が成熟の域に達し、どのような場面でもワンタッチできれいな写真が撮影できるようになったことで、新たな方向への進化が求められるのは間違いない。』と書かれています。

 

こういうカメラは若い人の発想に違いない、と思っていましたが、その開発者にインタビューした記事もありました。

日経ビジネスONLINEの『あり?なし? 「勝手にいい写真を撮るカメラ」  「PowerShot N」の企画者、キヤノンICP第三開発センターの佐藤麻美さんに聞く』

がそれ。

そうか、開発のキーマンは女性だったんだ…

やっぱりね。軽いケータイを作り出したのも女性だったしなァ。

 

それはそうと、この「PowerShot N」はキヤノンオンラインショップ限定販売。その理由がよくわかりませんね。

カメラ店でも販売すればいいのに… と思います。

 

 


ニコン「D7100」

2013年02月21日 | カメラ

出ましたね、ニコンのAPS-Cサイズの高級機「D7100」。

発売は3月。今年になって、ようやくまともな1眼レフの新製品です。

 

去年、一眼レフは例年の倍ぐらい出て、とくにフルサイズに注目が集まりましたが、今年はキヤノン、ニコンともAPS-Cとミラーレスに力を入れるのではないかと思います。

 

さて、個人的に気になる「D7100」のポイントは3つ。

その1  CMOSセンサーの有効画素数を1,620万から2,410万に高画素化したこと。

 これでかなり画質が良くなるはず。これぐらい画素数が上がるとだいぶ違います。ソニー製のセンサーかもしれないけどね…

 

その2  光学ローパスフィルターを廃したこと。

 間違いなく精細感のある絵になります。

 一方で、モアレ対策はどうしたのでしょう。

 最近、このことについてニコンが何も明らかにしていないので、興味があります。もしかしたら、ニコンはローパスフィルターなしでのブレークスルーに成功したのか…

 

その3  対DX 1.3xクロップ

 FXをDXにクロップするように、APS-Cサイズをフォーサーズ並みにクロップする、要するにトリミングすることに違いないと思うんですが、余計なPC上の手間が省けるかもしれません。

 クロップするというと、素人は「ダウングレード」のイメージが抜けず、抵抗感があるのですが、プロはそうでもないようです。

 さらに1.3xクロップ時には、連写性能が通常時の最高約6コマ/秒から最高約7コマ/秒に高速化するというのが面白い。場面によって機動的に変えられるのは、便利かも。

 

さて対抗機としては、宿命のキヤノン。

EOS 7D Mark2が今年中に出そうです。

噂では
- 24.1MP APS-Cセンサー
- デュアルDIGIC V
- 連写は10コマ/秒
- デュアルメモリーカードスロット
- 61点AF

面白いです。

でもキヤノンも連写10コマ/秒を達成できなかったら、たぶん売れないのでは…

 


キヤノンのキャンペーン

2013年02月20日 | カメラ

キヤノンが「ザ・ゴールドラッシュキャンペーン」(2/21~5/6)を始めます。

キャンペーン対象のキヤノン製品を購入すると、10,000円~5,000円のキャシュバック。

対象の商品は、EOS Kiss X6i、EOS M関係とPowerShot、EFレンズ群。

 

年を取ったせいか、こういうキャンペーンには、乗りにくいというか、シニカルですね。

長年の間に人間性が悪くなったんでしょうね、下世話な事ばかり考えます。

「どうせ年度末の在庫整理じゃないの?」「低価格・入門機の商戦にテコ入れ?」「販売店支援になるのかも」「製品の箱のバーコードを添付させるのは市場調査?」

 

「ニッパチ」という通り、今月の我が家は消費抑制。もう何も買わず、じっと静かにいる決心。

10,000~5,000円ごときのキャシュバックが何ですか!

 

でも、EF40mmのパンケーキレンズなら1万円ちょっとで買えるわけだし、割安だなァ… 

軽量フルサイズのEOS 6Dにぴったりだし、レンズ性能もいいみたい…

気持ちがグラグラ。

 

「買わない! 買わない! 何も買わない!!…」

必死で財布の口を押えています。


EOS 6D 試し撮り・なんばパークス

2013年02月18日 | カメラ

このごろ寒の戻りで寒いですね。

雪や雨が降って気分が滅入るし… カメラの新製品も出ないし… と、文字通り、つれづれなるままにこれまで撮った画像を見ていたら、キヤノンEOS 6D の試し撮りをしたまま処理していなかった画像があるのを思い出しました。

EOS 6Dを買って最初に撮った、大阪・なんばパークスの写真です。

キットレンズのEF24-105mm F4L IS USMの描写も含めてチェックしてみました。

 

すべて画質はRAW、DPPで現像、デジタルオプティマイザ適用、シャープネス「2」。

明るさ、色調、コントラストは変えず、トリミングなし(部分の100%拡大画像除く)。

通常の画像処理、それもかなり控えめにしたので、カメラ・レンズの本来の画質に近いと思います。

 

ダイナミックレンジ

絞り優先AE (F4 、1/1600秒)  ISO1600  露出補正: +1  ホワイトバランス:太陽光     ピクチャースタイル: スタンダード

(暗めの地上部分を撮影していて、急に空へ向けたので変な露出データになってしまいました。普通は絞りF8 、ISO400程度かと思います。)

 

ダイナミックレンジは実際に写してみないと実感できないもの。このような明暗の差がある被写体でよくわかります。

右下の暗部をピクセル100%で切り出したのが下の画像。

非常に暗い部分ですが、なんとか見えます。

 

ではハイライト部分はというと、

上方の空は完全に白飛びですが、ビルのディテールは一応残っています。

 

さすがにフルサイズなので諧調はありますね。この程度ならいいか、とも思いますが、ぜいたくなことを言えば、もう少しダイナミックレンジが広く、明部暗部とも描写がしっかりしていればなお良かったですが…

ダイナミックレンジは、ソニーや富士のセンサーのほうが広いというレビューもあります。

詳しく比較していないので何とも言えません。ただ、ダイナミックレンジの広さを求めていくと、結局中判カメラまで行ってしまうような気もします。

 

なんばパークス最上階に上がってみました。

絞り優先AE (F8 、1/200秒)  ISO200  露出補正: +1  ホワイトバランス:太陽光   ピクチャースタイル: スタンダード

 

これも明暗の差が大きい被写体。

中央、はるか遠くに見えるビル群を100%に拡大してみます。

これは比較的ディテールがよく出ていると思います。解像感も良いですね。

 

解像感

絞り優先AE (F8 、1/25秒)  ISO200  露出補正: 0  ホワイトバランス:オート   ピクチャースタイル: スタンダード

 

なんばパークスはグランドキャニオンのような峡谷のイメージ。

下の通りは暗く、上の方の日が当たっている部分の描写は飛び気味で、ちょっと難しい写真です。真ん中あたりの中間調はどうでしょうか、100%にアップしてみます。

メリハリはありませんが、解像感は悪くありません。諧調も素直で、被写体なりの描写のようです。

そりゃあ、ニコンD800などと比べたら解像感では見劣りするでしょうが…

 

絞り優先AE (F4 、1/60秒)  ISO800  露出補正: 0  ホワイトバランス:オート   ピクチャースタイル: スタンダード

ショッピング街のカフェ。落ち着いたムードの暗めの照明です。

 

中央の100%画像。渋い、なかなかいい調子。わずかにノイズを感じます(ノイズリダクションはかけていません)。

 

絞り優先AE (F8 、1/80秒)  ISO200  露出補正: +2/3  ホワイトバランス:オート   ピクチャースタイル: スタンダード

休憩スペースのテーブルとイスです。

100%画像。シャープな金属の質感。

 

なんばパークスは、プロ野球の元南海ホークス本拠地・大阪球場があったところ。昔の優勝カップや往年の名選手のユニフォームなどを展示したメモリアルギャラリーがあります。

ここでも試し撮りしてみました。

絞り優先AE (F5.6 、1/250秒)  ISO200  露出補正: 0  ホワイトバランス:オート   ピクチャースタイル: スタンダード

 

100%画像。

 

こちらは優勝カップ。

絞り優先AE (F4 、1/1600秒)  ISO200  露出補正: 0  ホワイトバランス:オート   ピクチャースタイル: スタンダード

西日を浴びて、ノスタルジックですね。

100%画像。ガラス越しのためコントラストが弱く、布地の白い部分が少しハレーションを起こしたような感じになっています。昔を思い出す、こんな感じの被写体にはこれでいいかもしれません。

 

AF、ライブビュー

普通のAF(位相差検出方式)と、ライブビューのAF(コントラスト検出方式)を比べてみました。

絞り優先AE (F5.6 、1/160秒)  ISO200  露出補正: 0  ホワイトバランス:オート   ピクチャースタイル: スタンダード

普通のAF(位相差検出方式)。中央をアップしてみると、

100%画像。

 

こちらはライブビューのAF(コントラスト検出方式)。ちょっとアングルが違いますが…

やはり中央をアップにします。

100%画像。

 

どうでしょうか。撮影枚数が少ないので、はっきりと断定できませんが、ライブビューのAF(コントラスト検出方式)のほうがAF精度が良いようです。

ま、これは一般に言われていることでもあります。なので、前のカメラでもそうですが、最近はわざとファインダーをのぞかず、ライブビューで撮ることも多くなりました。

しかしライブビューのAFはかなり遅いです。もう少し早くしてほしいですね。

 

色乗りの良さは…

絞り優先AE (F4 、1/60秒)  ISO400  露出補正: -1/3  ホワイトバランス:オート   ピクチャースタイル: スタンダード

花屋さんの店頭。

EF24-105mm F4L IS USMは色乗りの良いレンズという評判も聞きます。確かにそんな気もします。

 

点光源のボケ

これもレンズについてですが、ボケの良し悪しは点光源を写すと良くわかります。

夕暮れ時になったので試してみました。

絞り優先AE (F4 、1/40秒)  ISO400  露出補正: -1/3  ホワイトバランス:オート   ピクチャースタイル: スタンダード

フルサイズらしく、よくボケて一見きれいです。しかしアップにしてみると…

100%画像。

ボケの輪郭がはっきりしています。いわゆる「二線ボケ」といわれる、美しくないボケ。しかもボケのなかに渦巻き状の「年輪ボケ」がうっすらとわかります。

 

もう1枚のカット。

絞り優先AE (F4 、1/30秒)  ISO400  露出補正: +1/3  ホワイトバランス:オート   ピクチャースタイル: スタンダード

これも拡大して見ると…

やはり「二線ボケ」「年輪ボケ」ですね。

 

絞り優先AE (F4 、1/40秒)  ISO1600  露出補正: -1/3  ホワイトバランス:オート   ピクチャースタイル: スタンダード

後方の光のボケはにぎやかというか、ややうるさい感じ。

 

絞り優先AE (F4 、1/100秒)  ISO1600  露出補正: +2/3  ホワイトバランス:オート   ピクチャースタイル: スタンダード

 

EOS 6D自体は好感度に強く、暗所撮影向きなのですが、EF24-105mm F4L IS USMは、光のボケぐあいに限ってはあまり美しいとは言えません。

夜景には別のレンズを使うべきか… 

でもボケの美しいレンズは少ないし、高価なものが多いですからね…


「Photoshop 1.0」ソースコード公開

2013年02月18日 | カメラ

日頃、画像編集でお世話になっているフォトレタッチソフト「Photoshop」。その初期のバージョンのソースコードが公開されています。

Computer History Museum(コンピューター歴史博物館)が2月14日から、Adobe Systemsの許可を得て公開したもの。バージョンは「Photoshop 1.0.1」。

コンピューターソフトのソースコードといえば、とても大切な極秘情報のはず。それを公開するというのは驚きです。

もっとも画像処理については、基本的な機能をそなえた無料ソフトがネットでダウンロードできる現在、一昔前のソースコードを公開しても問題ないのでしょう。もはや歴史遺産という位置づけですね。

 

ダウンロードしてみた

マイナビニュースに、ソフトが開発された歴史などが詳しく出ています。

それによると、

『同ソフトウェアの歴史は、1987年に当時ミシガン大学の学生だったThomas Knoll(トーマス・ノール)氏がMacintosh Plus向けに画像を扱うソフトウェアを開発したところから話は始まる。
 このソフトウェアに興味を覚えたのが、特殊効果および視覚効果スタジオのILM(Industrial Light & Magic)の社員だった弟のJohn Knoll(ジョン・ノール)氏。兄弟は協力し合って「Display」と呼ばれるソフトウェアを作り上げた。完成度を高めると同時に名称を「Photoshop」に改称し、後にApple Computer(現Apple)とAdobe Systemsの社員の手により、最初のバーションとなる「Photoshop 1.0」が1990年にリリースされた。』

とあります。

 ソースコードは計12万8,000行、179ファイルあるそうです(マイナビニュースによる)。

 Computer History Museumのサイトで、使用許諾契約内容に同意すれば、誰でもダウンロードできます。ただし、非商業利用に限定。

ということで、遊びのつもりでダウンロードしてみました。12万8,000行といえば、すごい量に思えますが、ダウンロードはあっという間。

一番容量の多そうな「Photoshop」(33KB)というファイルを開いたのが下の画像。(ほとんどのファイルは「メモ帳」で簡単に開けます。)

これがソースコード… もちろんチンプンカンプン。

分かるのは冒頭のライセンス表記ぐらい。プログラマーなら読めるんでしょうね。うらやましいです。

 

なんでも、専門家によると、よく構成された明晰なソースコードだそうです。

Computer History Museumのサイトでは、IBM のソフトウェアエンジニアリング担当主任研究員の Grady Booch 氏が面白いコメントを寄せています。

「Photoshop 1.0のソースコードを構成するファイルを開きながら、私はツタンカーメン王の墓を初めて開けたハワード・カーターのような気持ちになった。どんな驚きが私を待ち受けているのだろうか、と。」

コメントの詳しい内容は、アセンブリ言語とか専門用語のオンパレード。わからないので読み飛ばしましたが、結論としては、

「私自身、こんなものを書きたいと熱望するたぐいのコードだ」でした。

 

懐かしいMacのあれこれ

同サイトでは操作画面のスクリーンショットもいくつか載っています。

昔はMac を、「OS 8」の時代まで使っていたので、懐かしい画面です。

こういうソフトのデザインも一種の“レトロ”になったのでしょうね。

 

そうそう、Mac 特有のクラッシュに悩まされたことも思い出しました。

新しく機能拡張するたびに、だいたい決まったように「爆弾マーク」が出て動かなくなるんですよね。

 

システムエラーが起きました。
エラータイプ ××

 

こんなぐあいです。憎らしくてね…

そのあと、大体半日ぐらい、エラーの原因を突き止めるのに悪戦苦闘の日々でした。

(今のMac はOSがすっかり安定して、こんなものは出現しないそうです。念のため。)

 

そうした昔のMac の不安定さにめげず、Macの雑誌の記事をもとに、いろいろ挑戦していましたね。

Netscape(ネットスケープ)という初期のウェブブラウザの英語版の新バージョンが出ると、さっそくResEditというリソース・エディタで、フォントを日本語(Osakaフォント)に替え、日本語表記にしてみたり… 

マザーボードをCPUの新しいのに換装したり(昔のMac用マザーボードは、中古品がソフマップなどで売られていました)…

なにしろ若かったので、トレンドの「先頭列車に乗っている」気分でした。

あのころ本格的にプログラミングを学んでいたら、今日のように、Photoshopのソースコードという素晴らしい宝物に巡り会えたときに、値打ちが本当に分かったのになァ… 

 

と、しみじみ思い返しています。

 

Adobe Photoshop CS6 Extended - Windows ■並行輸入品■

現在の最新版「Adobe Photoshop CS6 Extended (Windows版)。

クリックするとアマゾンに飛びます。とても高価なソフトなので、間違って「ポチッ」とやらないでくださいね。

 

 

 


「Q10」エヴァンゲリオンモデル完売

2013年02月17日 | カメラ

「PENTAX Q10 エヴァンゲリオンモデル」が完売したそうです(デジカメWatch)。

ペンタックスリコーイメージングが15日、「ご好評につき、メーカー受注数が限定数に達しました。」と発表(同社ニュースリリースのページ)。

3タイプ、各1500セットの数量限定。4月発売予定ですが、1月28日に予約受付を開始してもう完売。

お値段は価格.comの最安で53,800円と、結構高いのに… やはり人気があるようです。

もっともこういうキャンペーンで売れ残ったら企画は失敗ということになるでしょうから、ペンタックスの担当者さん、よかったですね。

(下の写真はフリー素材から)

PENTAX デジタル一眼カメラ Q10 エヴァンゲリオンモデル TYPE 00: レイ「TYPE00:レイ」
PENTAX デジタル一眼カメラ Q10 エヴァンゲリオンモデル TYPE 01: 初号機「TYPE01:初号機」
PENTAX デジタル一眼カメラ Q10 エヴァンゲリオンモデル TYPE 02: アスカ「TYPE02:アスカ」

 

カメラは小さいけど、この色は目立ちそうですね~


ロシアの隕石落下映像

2013年02月16日 | 宇宙

ロシア・ウラル地方のチェリャビンスク州付近に15日朝、隕石が落下・爆発。衝撃波で建物のガラスが割れるなどして約1200人がけがをしたというニュース。

YouTubeで落下の様子を撮影した動画を見ました。すごいですね。

 

 

何もない空に突然白いものが現れ、まぶしい閃光(爆発の瞬間でしょうか)を放ったあと、飛行機雲のような長大な煙(?)の弧が大空に残りました。

こんなすごい宇宙からの落下の映像を見るのは初めて。それもライブで。

爆発音と窓ガラスが割れる瞬間を記録した動画もありました。

 隕石の航跡の“雲”の映像にかなり遅れて爆発音がするのは、衝撃波が地上に届くまで時間がかかるためでしょうね。こうやって窓から空を眺めていて、いきなりガラスが割れたら、たまりませんね。けがをする人が大勢出たのもわかります。

この隕石の大きさについて、米航空宇宙局(NASA)は直径17メートル、質量1万トンだったと推定しています(朝日新聞など)。

1908年にシベリアで起きた「ツングースカ大爆発」以降で最大だそうです。「ツングースカ大爆発」は樹木が放射状になぎ倒されている写真が有名ですね。今回のように動画があるわけではなく、最初は何が起こったのかわからなかったようです。

 

ところでYouTubeをにぎわしている車載カメラからの映像。こんなに数多く落下の瞬間がとらえられた背景について、解説した記事がありました。

TechCrunchの『隕石落下のビデオがYouTubeにあふれた理由はロシアの独特の“車事情”から』

『ロシアでは、車のダッシュボードにビデオカメラを据え付けている人が多い。それは、証拠画像を録画しておいて、事故のときに自分の立場を守るため、あるいは悪徳警官に交通違反の罰金(と称するワイロ)を取られるのを防ぐためだ。』

ということなんだそうです。

もっと詳しく書かれているのでぜひ読んでみてください。ロシア社会の裏面を見るようで面白いです。


ドーナツそっくりカメラ

2013年02月16日 | カメラ

ドーナツそっくりのトイデジタルカメラが発売されるそうです。

2/15のヨミウリ・オンラインによると、

『PREMIUM GEARは、ドーナツそっくりのトイデジタルカメラ「ドーナツデジカメ」の購入予約受付を開始した。
 2月下旬に発売する予定。同社直販サイト「PREMIUM GEAR」などで直販価格6,300円にて販売する。
 ドーナツデジカメは、柔軟性のあるポリ塩化ビニルを素材として使用し、本物のドーナツのような感触に近づけたトイカメラ。ドーナツの穴にあるファインダーを覗いて、正方形の静止画や動画を撮影できる。』

ということです。

思わず食べたくなるような外観はもちろん、モッチリとした感触までドーナツそっくりというのは、ユニークですね。

フリー画像がありましたので掲載します。

ドーナツカメラ まるで本物のドーナツみたいなカメラ

 「ドーナツデジカメ」の前面。ドーナツの穴の横にレンズがあります。固定焦点レンズでF2.8、4.06mm(35mmカメラ換算で38.78mm)。

 

ドーナツカメラ まるで本物のドーナツみたいなカメラ

 こちらが背面。ドーナツの穴がファインダーになっています。


イメージセンサーは1/4型、300万画素CMOS。普通の撮影のほか、クラシック/レッド/グリーン/ブルー/ハードクローム(モノクロ)の5種類モードが選べます。昭和風のレトロな動画も簡単に撮れるそうです。

記憶媒体はマイクロSDメモリーカード(SDHC対応)。

 

PREMIUM GEARは、埼玉県東松山市の、珍しいトイカメラやトイデジを主に取り扱っているお店です。

 ホームページを見に行ったら、まさしくレトロなサンプル動画がありました。(下はユーチューブより)

 芸術性も感じられる、いい動画ですよね。お遊びカメラでこんなのが撮れるとは…