つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

「シャープのマスク」個人向け販売開始

2020年04月20日 | 食・健康

政府の要請に応えて自社工場でマスク生産を始めたシャープが、いよいよ個人向けの販売を4月21日(火)午前10時(予定)から開始することになりました(シャープ「マスクの販売に関するお知らせ」)。

価格は2,980円 (白色、50枚入り、税・送料別)。送料は全国一律660円。一人1箱(50枚入り)限り。購入日含め3日間は再購入できないとのこと。

購入は4月21日(火)午前10時に公開される「シャープ製マスク販売サイト」で、支払い方法はクレジットカードのみ。

シャープ製のマスク

 

新型コロナウイルス感染が続く中、マスク不足は深刻。シャープのマスクが出回ることになれば朗報ですね。今、中国製マスクはネットで(お金さえ出せば)買えるとはいうものの、今回「日本製」というのが魅力。また、ホコリを極力排除した液晶パネル生産用の「クリーンルーム」で生産、ということで、いかにも清潔そうな印象。

シャープのサイトによると、マスクは『立体三重構造で、花粉よりもさらに小さい生体ウイルスや微粒子からもしっかりガード。』とあり、新型コロナウイルスそのものから、ある程度ガードする性能があるのか、と思わせます(マスクに否定的な、あのWHOがどう言うか知りませんが)。その分、税・送料込みの価格はちょっと高め。ただ、『注文確定後、通常は2~7日でのお届け』と、届くのは比較的早いかもしれません。

発売開始から5月10日まで、毎日午前10時頃に在庫を補充。売り切れると、翌日までは在庫の補充はなし。

注文殺到の予感

ところで、購入するには「COCOROメンバーズ会員」への登録が必要です(入会金・会費無料)。

4月20日、さっそくCOCORO NEMBERSサイトに接続しようとしましたが、アクセスが殺到しているようで、なかなかつながりませんでした。何回か試みて、やっと会員登録。さて21日朝の販売を待つばかり! ですが、こういう状況だとはたして当日サイトにつながるのか・・・ つながったとしても競争率が高そうですね~

いわゆる「転売ヤー」は、マスクの転売が禁止されるまで、自動的に注文するソフトを使って瞬時に大量注文していたらしいですが、そんな連中がどっと来たらアウト。来てほしくないなァ。

我が家のマスク事情

個人的に、花粉症なので、去年からのマスクのストックがあり、何とかしのいできたのですが、ここへきてさすがに残り少なくなってきました。

今年3月末ごろの、我が家のマスク在庫。上と左端は去年からのストック(計約150枚)。左上は近所の方から好意で頂いたもの(40枚)。右下の袋は中国からの輸入(50枚)。(家族でかなり使ったため、現在は、中国からの輸入品が残るだけ)

この中国製マスクは、3月はじめ頃アマゾンで買いました。50枚入り、約3600円。

ネットでは1万円とか5000円とか、高値の転売マスクがあふれていたころ。これはまあ手頃な値段で、転売品でもなさそうでした。

待つこと19日、中国の深圳から、はるばる国際郵便で到着。

外装のビニール袋が、恐ろしく接着力の強い糊で封をされており、はがすと袋ごとビリビリに。

中には50枚のマスクがまとめて透明ビニール袋に入っていました。

「衛生的に大丈夫なんかなァ~」と気になり、開けたあとしばらく風を通したりしていましたが、使ってみると匂いもなく、一応きれいな感じ。今のところこれが頼りです。

 

新型コロナの感染拡大状況を見ていると、この騒ぎが収まるのはまだまだ先のように思います。日本は、初期の「クラスターつぶし」にある程度成果を上げたのかもしれませんが、検査体制の不備があまりにも目立ちます。

というわけで家族や社会を守るため、とりあえずは、シャープのマスクを何とか手に入れたいところです。


大阪城公園 「食」の新スポット

2017年06月01日 | 食・健康

外国人観光客の増加と、昨年のNHK大河ドラマの影響でにぎわう大阪城

天守閣の入館者は一昨年度、昨年度と2年続けて最高記録を更新したとか(大阪城天守閣のページ)。

結構なことです。

 

大阪城。

 

新しい2つの飲食施設

さらに、観光客や市民にとってうれしいのは、大阪城公園内に新しく2 つの飲食施設ができること。

JR大阪城公園駅前の「JO-TERRACE OSAKA」と本丸広場の「MIRAIZA OSAKA-JO」です。

(下のイラストは大阪城パークマネジメント共同事業体のニュースリリースより)

 

 

このうち「JO-TERRACE OSAKA」が間もなく、6月22日にオープンします。

先日JR大阪城公園駅へ行った時に建設現場を見ると、ほぼ完成していました。

JO-TERRACE OSAKA」。

 

JO-TERRACE OSAKA」。

 

JR大阪城公園駅から見たところ。階段を下りた正面が「JO-TERRACE OSAKA」。遠く大屋根が見える大阪城ホールへ続くストリートとなっています。

左の工事中の建物は、今年12月に開業する結婚式場「キャッスルガーデンOSAKA」。

 

「JO-TERRACE OSAKA」にはどんな店が入るのか、楽しみですね。

これまでのニュースリリースによると、出店するのは「キャッスルガーデンOSAKA」を含めて22 店舗。

飲食施設としては、スターバックスやタリーズなどの喫茶、パンケーキ、クレープ、イタリアン、鉄板焼き、和食、ハワイアン、たこ焼き・お好み焼、バーラウンジ、ビュッフェ、ベーカリーなど。

ほかにフラワーショップやスポーツ施設も予定されています。

 

これまで大阪城公園、とくにJR大阪城公園駅から大阪城ホールにかけての辺りはあまり食べるところがなく、カフェ・レストランとコンビニが各1 店あるぐらい。

大阪城ホールで音楽イベントがあると若い人がどっと詰めかけ、それを目当てに焼きそばやタコ焼きの屋台がズラリと並ぶ---そんな光景が繰り返されてきました。

ちゃんとした飲食施設が少なかった、大阪城ホールの周辺。

開演待ちの間、噴水の周りに腰かけ、屋台のファーストフードを食べる人も…

 

このたび「JO-TERRACE OSAKA」ができると、大阪城や大阪城ホールに来るお客さんに便利でしょうし、出店する側としてはそれに加えて、近くのビジネス街のサラリーマンのランチや勤務帰りの需要も見込んでいるようです。


6月22日(木)10:30からオープニングセレモニー。先着1000人にオリジナルコースターがプレゼントされるそうです。

 

歴史的建造物を改修する「MIRAIZA OSAKA-JO

子どもの頃、大阪城天守閣に来ると、そばに古びた洋館がそぐわない感じでそびえており、「あの建物は何かいな」と思っていました。

おそらく観光客もそう感じるのではないでしょうか。

 

天守閣のそば、本丸広場に建つ旧第四師団司令部庁舎。

天守閣から見るとこんな感じ(2007年撮影----古い写真ですみません)。

昭和6年に建設された旧第四師団司令部庁舎です。鉄筋コンクリート、地上3階、地下1階。戦後、大阪市警察本部や大阪市立博物館として使われたあと、閉館していました。

 

これを改修して飲食施設に生まれ変わらせようというのが「MIRAIZA OSAKA-JO」。

喫茶や豪華なレストラン、土産物店、アミューズメントの施設が入り、この秋にオープンする予定です。

 

本丸広場もこれまで適当な飲食施設がなく、個人的には売店のタコ焼きを食べた記憶しかありません。

最近、肉の串焼きなど移動販売の車が増えた程度。

せっかく外国から来る観光客に、気の毒な状況です。

MIRAIZA OSAKA-JO」---うまく軌道に乗るといいですね。

 


「カフェイン中毒死」 コーヒーは…

2015年12月23日 | 食・健康

カフェイン入りの清涼飲料水を飲み続けていた、九州の20代男性が死亡した事件。

12月21日に福岡大学法医学教室が発表しました。

国内で初のカフェイン中毒死の報告とか。(NHK西日本新聞など)

 

「カフェインで死ぬなんて!」びっくりしました。

 

報道によると、男性は24時間営業のガソリンスタンド従業員で、深夜から朝まで勤務。眠気を覚ますため、「エナジードリンク」と呼ばれるカフェイン入り清涼飲料水を1年ぐらい常飲。これに加えてカフェイン入りの錠剤も飲んでいた可能性があると…

 

「そこまでカフェイン漬けにならなくても」とも思いますが、相当きつい深夜労働だったのでしょう。かわいそうです。

 

コーヒーは何杯まで安全?

ドリンク類に限らず、コーヒー、紅茶、緑茶、ココア、チョコレートにもカフェインが含まれているのは一般に知られている通り。

とりわけコーヒーは大好きなので、どの程度まで飲んでも大丈夫なのか、気になりました。

 

今日もオジサン同士、近くの喫茶でコーヒーを。ニュースを聞いてからは、「カフェイン」が気になって…

 

 

国内では、そもそもカフェイン摂取量の規制がないそうです。厚労省がこれから検討することになりそう。

ニュースでは、海外の例を引き合いに出していました。

 

西日本新聞によると、

『海外では、若者を中心にカフェインの過剰摂取が問題化。2000年代からエナジードリンクが販売されている米国では、11年に14歳の少女がエナジードリンクを飲んだ後に死亡する事故が起きたと報道された。米国では、このほか十数件の死亡例が報告されているという。 (中略) 海外のリスク管理機関などが目安として勧告している摂取量は、健康な成人で1日当たり400ミリグラム(コーヒーマグカップ3杯分)▽4~6歳の子どもで同45ミリグラム(355ミリリットルのコーラ飲料1缶分)▽妊婦は同200~300ミリグラム(コーヒーマグカップ2杯分)-など。』

NHKでは、

『WHO=世界保健機関は妊婦を対象にカフェインが含まれるコーヒーの摂取量は、1日当たりマグカップ3~4杯程度にすべきだとする目安を示しているほか、カナダの保健省は、副作用のリスクがない摂取量の目安として、健康な成人で1日に400ミリグラム以内、妊婦で300ミリグラム以内などと具体的な数値を示しています。』

と、一応の目安は、コーヒーで1日当たりマグカップ3~4杯程度のようです。

 

このほか、ネットで調べたところ、

カフェインの過剰摂取に注意 コーヒーは1日4~5杯までが安全な量』という記事もありました。(保健指導リソースガイド

それによると、

『欧州連合(EU)の欧州食品安全機関(EFSA)は、健康を維持するために望ましいカフェイン摂取量について、成人では1日400mg未満に抑え、1回の摂取量が200mgを超えないようにするべきとする提言を発表した。 通常のコーヒーであれば、1日のカフェインの摂取量は4~5杯までが適当な量だという』

 

◆「コーヒーは死亡リスクを下げる」研究報告も

でも、まてよ、「コーヒーを多く飲む人ほど死亡率が低い」という研究があったのでは、と思い出しました。あれはどうなってるの?

 

全日本コーヒー協会のページで、以下のように紹介されています。

『(2015年春、国立がん研究センターの発表によると)コーヒーを1日3~4杯飲む人の死亡リスクは、まったく飲まない人に比べて24%も低いことになる。さらに、飲む量が増えれば増えるほど死亡リスクが下がるという傾向が、統計学的に有意と認められた。』

 

コーヒーを制限する方がいいのか、逆に多く飲む方がいいのか?

これについて、科学的に面白い記事があったのでご紹介します。

 

◆「微量毒素」が体に良い

日経サイエンス1月号の記事「野菜が体によい本当の理由---微量毒素の研究」がそれ。

米国立老化研究所のM.P.マトソン氏の論文で、記事の中身を私なりに要約すると次のようになります。

 

 ・植物は動くことが出来ないため、昆虫や動物を撃退する有毒物質(植物由来の化合物)を作り出してきた。

 ・そうした有毒物質は果物や野菜にも微量に含まれている。

 ・人間が果物や野菜を食べると、体内では微量の毒性に対して弱いストレス反応が起こり、抵抗力が高まり、健康に良い影響を与える。これを「ホルミシス(hormesis)」という。

 ・カフェインやトウガラシのカプサイシン、お茶のカテキンなども、同様の植物由来の化合物で、脳機能を高める働きがある。

 ・植物由来の化合物は微量で十分。多すぎると体に有害となる。

 

「ホルミシス」によって、脳機能を高める植物由来の化合物としては、ほかに次のようなものが取り上げられていました。

 ・マツユキソウ(スノ―ドロップ)から採れるガランタミン----アルツハイマー病患者の脳で不足する神経伝達物質アセチルコリンの量を増やす。(すでに治療薬になっている)

 ・ブロッコリーに含まれるスルフォラファン。

 ・ウコンに含まれ、カレー粉の黄色い色素であるクルクミン。

 ・ブドウ、赤ワインに含まれるレスベラトロール(一部のニューロンの死を早める?説も。 今後の研究必要)

 

科学論文だけに説得力があります。

カフェインも結局、微量の「毒」と思った方がいいんですね。微量なら脳を活性化させる。

 

ピザにタバスコをかける友人。トウガラシのカプサイシンも脳を活性化させる微量の「毒」か…

 

カレーや香辛料も脳にはいいみたいです。

先の論文には、

『ニンニクやトウガラシを多く食べる国の人たちは年を取っても脳機能が高く維持される傾向がある。(それが植物化合物のおかげなのか、他の食習慣や生活習慣の影響なのかは、さらに調べなければわからないが)』

とあります。

 

一方、大事だと思ったのは次のくだり。

『(運動のあと休憩が必要なように)植物化合物の摂取にも休憩がいる。果物や野菜を食べると体はいわゆる「ストレス耐性モード」に入り、新たなタンパク質の合成は総じて抑えられ、損傷分子の除去と細胞の存続に必要な特定のタンパク質の合成が優先される。

 細胞がこの状態に耐えられるのはそう長い期間でなく、いずれ新たなタンパク質を作り始めないと死んでしまう。ストレスが消えるとタンパク質合成が増えて細胞が成長し、後回しになっていた損傷分子の修復が始まる。

 神経細胞の場合、この回復期に他のニューロンとの新たな接続が形成される。

 (中略)  実生活では、夜に通常の睡眠を取れば、日中の運動や植物化合物の摂取で受けたストレスから細胞が回復するのに十分だろう。』

 

植物の「毒」から受けたストレスから回復するには休憩=睡眠が必要。冒頭のカフェイン中毒死のケースで、もし睡眠時間を削っていたのなら、最悪だったといえそうです。

 

-------------------------------------------------------------------

*「植物由来の化合物」は、最近「第7の栄養素=ファイトケミカル」と呼ばれて注目されています。「ファイトケミカル」でネット検索すれば、ポリフェノールをはじめ膨大な化合物が出てきます。あまりに多くて、いわゆる健康食品群の中に迷い込む感もありますので、気にするのもほどほどに… どれだけ健康にいいのか、逆効果はないのか、科学的に実証されていないものも多いので…