デジタルカメラの新製品を見ていると、自分撮り(自撮り)機能を充実させた機種が増えているのに気付きます。
オジサンにはあまり関係ありませんが、若い女性を中心にかなり需要があるのでしょう。
8月28日に発表されたばかりのPENシリーズ最新機種。マイクロフォーサーズ規格。普及価格帯のカメラとしてはかなり高機能だと思います。アートフィルターも増えました。9月下旬発売。(ニュースリリース)
従来モデルの「E-PL5」「E-PL6」とは反対に、液晶モニターが下に180度回転するのが特徴。タッチパネルでの自分撮りがしやすくなったとしています。
どんなふうに撮影するのでしょう。オリンパス・アメリカのページに動画がありました。
イメージキャラクターは誰? 宮崎あおいさんではありませんね。
下に開いた液晶をタッチするので、下向き目線にならないか、と思いましたが、シャッターボタンを押して1秒後に撮影されるので、目線を変えることはできるそうです。
カスタムセルフタイマーで、たとえば1秒間隔で3回撮影することも可能なので、そのあいだに表情を変え、あとで良い表情を選ぶ、といったこともできそう。
(詳しくはオリンパスのページ参照)
ただ疑問なのは、カメラを三脚に載せた時どうなるのかということ。三脚が邪魔になって液晶が見えないのでは?
それと、縦位置で撮ろうとグリップを上にして持つと、液晶がレンズの左側になり、少しタッチしにくいと思います。グリップを下にすればいいわけですが、今度はたぶんホールドしにくいでしょう。
液晶が上に回転する方式と比べて、一長一短かな…
◆ソニー「α5100」(写真はホワイトモデル=フリー画像)
「α6000」と「α5000」の間に位置するモデルだとのこと。EマウントAPS-C機。9月5日発売。 (プレスリリース)
「α6000」と同様の179点位相差AFを搭載、動きものにも強いそうです。
タッチパネル式の液晶モニターは、上方向に約180度回転、「自分撮りセルフタイマー」機能がついています。本体は約224 gと軽量。
自分撮りのほか、多目的に使えるユニークな分離型のデジタルカメラ。センサーは1/2.3型。9月19日発売(ニュースリリース)
コントローラー部(液晶)とカメラ部を分離、Bluetooth経由で接続することで、色々なアングルから撮影できます。スポーツなどでカメラ部を身に付けて迫力ある映像を撮ることも可能。
2mからの耐落下性能や、防水防塵、-10度の耐寒性能もすごい。
カシオの自分撮りカメラとしてはEX-TRシリーズ(生産完了)という、中国などで大ヒットしたあと国内でも良く売れた機種がありましたが、それとは別のコンセプトを持ったフィールドカメラのようです。
外観は香水瓶をイメージした、完全に女性向きの機種。8月22日、中国で発表されました。日本での発売は未定。(ソニー中国のページ)
スマホのような本体の上部にあるカメラが180度回転、液晶モニターを見ながら自分撮りできるようになっています。
ソニーらしく思い切ったデザインです。
ソニーのカメラではこのほか、5月に発売された「RX100 III」も背面液晶が上方に180度回転、自分撮りができるようになっています。
こうした、デジタルカメラの自分撮り機能は、スマホに押されてコンパクトデジタルカメラの市場が縮小している現状を何とか打開しようという、カメラメーカーの対抗策でしょう。
でも、自分撮りする女性の心理ってどういうものかな…
よくわかりませんが、女性が望むほどきれいに写真を撮ってくれる人は(男女を問わず)とても少ないもの。自分撮りなら、納得するまで試せますからね。「うまく撮れた自撮り写真をSNSにアップして、カワイイと言ってもらえるとうれしい」という声もネットには出ています。
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