写真家の岡嶋和幸さんがプリントを通して“上達するセレクト法”を伝授する、『プリントすると写真がうまくなるって本当? with Canon PIXUS PRO-100S セミナー・体験会』が7月18日、東京・神保町のインプレスセミナールームで開かれます(GANREF 、デジカメWatch 参照)。
「プリントして自分の写真を見つめ直すことで自分の写真を深く理解でき、プリントから得られたフィードバックを反映することで写真がうまくなっていく」とのこと。
参加者は当日、キヤノンのデジタルカメラで撮影された画像データ(RAW+JPEG)を60点用意。セミナーではまず、60枚の画像をA4サイズにインデックスプリント(20カット×3枚)。このプリントをもとに10カットを選び、2Lサイズにプリント。さらに1~2枚を選びA4サイズでプリントし、ベストカット1枚を選ぶという流れ。Canon PIXUS PRO-100Sで印刷したプリントは持ち帰りOK。
まあ、はっきりいってキヤノンのプリンターのPR。また、すでに応募受付は終了。今から参加することはできません。
ただ、「インデックスプリント」という手法、多くのアマチュアにとってヒントにはなりそうなんですよね。
個人的に、以前から岡嶋和幸さんのファン。「写真の教科書」「写真撮影の教科書」を読んで、しゃれた写真を撮る人だなァと…
初心者向けのこの2冊には、インデックスプリントの記述はなく、「写真がうまくなる法則 161」(ソフトバンククリエイティブ発行)にそのやり方を岡嶋さんが詳しく書いていました(少し古い本ですが、基本的に冒頭のセミナーと同じ内容では…)。
そこで、岡嶋さんの手法をマネしてみました。素材にしたのは、先にヨドバシカメラ万博記念公園大撮影会で撮った写真です。
◆Digital Photo Professional でのインデックスプリント
「写真がうまくなる法則 161」の『コンタクトプリントを作る』という章で、岡嶋さんは以下のように解説。(コンタクトプリントはインデックスプリントと同じ。また、コンタクトシートとも)
『パソコン画面より紙に印刷されたものの方が鮮明で見やすく、そのぶん写真のセレクトも行いやすい。膨大な撮影データの中から粗選びしたものをコンタクトプリントにして、さらにそこからテストプリントする画像を選ぶといった具合に、ベストショットを絞り込む際のワンステップとしてぜひ利用したい。
コンタクトプリントは手にしたときに見やすい大きさがちょうど良く、A4 サイズがベストだ。1枚あたりの印刷コマ数は20 コマくらいがちょうど良いだろう。
ファイル名も必ず合わせて印字しよう。プリントに使用する用紙は光沢系でもマット系でも構わないが、写真画質のほうが見やすく選びやすいので、スーパーファイン用紙や普通紙は避けよう。』
とあります。
私の、「ヨドバシカメラ万博記念公園大撮影会」の写真は約3600枚( 連写、連写で、ようけ撮ったなァ~ )。
パソコンで粗選びしたうえ、88枚をコンタクトプリントすることに。
岡嶋さんが例に挙げているのと同じ、キヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional 」を使いましたが…
ン?? ファイルメニューにコンタクトプリントをする項目がない…
そうなんです。私が使っていた「Digital Photo Professional 4 」のファイルメニューにはコンタクトプリント印刷に相当する項目がありませんでした!
以前のバージョン「Digital Photo Professional 3」には「コンタクトシート印刷」があったのに。
どうも、「3 」から「4 」へバージョンアップしたさいに、抜け落ちてしまったようです。
詳しく言うと、同じ「4 」のバージョンでも、これまで何回か更新されており、私のはこのとき最新バージョンではありませんでした(更新が面倒だったので)。
そこで、試しに最新の「Digital Photo Professional 4.4.30」(4月5日更新)をダウンロードして更新してみると…
おっ! 「コンタクトシート印刷」 の項目が復活しました!
ちなみに、キヤノンによると最新バージョン「4.4.30」の変更点は、
『・新たに PowerShot G7 X Mark II, EOS-1D X Mark II, EOS Kiss X80, EOS 80D, EOS Kiss X4, EOS Kiss X3, EOS Kiss X2, EOS Kiss F, EOS 50D, EOS-1Ds Mark III, EOS-1D Mark III, PowerShot G16, PowerShot S120, PowerShot G1 X に対応しました。
・EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS USM に対応しました。』
となっており、「コンタクトシート印刷」には触れられていません。
(Digital Photo Professional の場合、更新するとメイン画面のレイアウトが微妙に変わっていたり、こうした細かい変更が“さりげなく”なされていることがあるんですよね… ブツブツ )
前置きが長すぎました。
Digital Photo Professional 4.4.30 を使用し、岡嶋さんのアドバイスの通りA4 写真用紙に20枚ずつ印刷した、私の写真のコンタクトプリントです。
コンタクトプリント。A4 写真用紙で4枚余り。
こうしてみると、確かにパソコン画面よりチェックしやすいです。構図の良さ、悪さがすぐ分かるし、インパクトのある写真はすぐ目につきます。印刷した場合の、パソコンとは違う色の傾向もはっきり。
そうだったのか… もう少し早くコンタクトプリントを試すべきでした。
目ざとく見つけたヨメさん。
「私が選ぶなら…」と厳しいチェックを。(わが家は、写真についてはオープン。コソコソしません。モノにもよりますけど…)
2人が選んだカットは、重なっているのもあり、違うのもあり、でした。
絞りこんだところ。(モデルの肖像権の絡みで、これ以上アップにするのは差し控えます。あしからず。)
さて、この中から3、4 枚、ヨドバシのフォトコンに応募することにしましょう。
関連記事・サイト
・岡嶋和幸さんのFacebook
・岡嶋和幸さんのポートフォリオ(GANREF)
・ヨドバシカメラ撮影会2016 (6月6日、当ブログ記事)