つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

“闇王”HASEO写真展 in 大阪

2019年07月25日 | カメラ

富士フイルムフォトサロン大阪で、1億200万画素の「GFX100」(前回の記事)を見た後、同じビルの1階で開かれていた、『HASEO写真展-100 million beauty』(7月12日~7月18日)を見てきました。

GFX100」をメインに、富士フイルムのGFXシリーズで撮った、目の覚めるような作品の数々。

かなり衝撃的だったのでご紹介します。

 

 

HASEO といっても知らない人が多いかも。

しかし、ポートレート撮影に興味のある人ならたぶんご存知。ポートレート中心の雑誌「フォトテクニックデジタル」で『闇王の美神狩り』を連載している写真家。

個人的には、春のヨドバシカメラ・モデル撮影会(4月21日、大阪・万博記念公園)(4月22日記事)の講師をされていたとき、お世話になりました。理論的で分かりやすい指導が印象に残っています。

物語性のある幻想的で豪奢な作品、写真家としてのポリシーは、ツイッター「HASEO@闇の王」を見るとよく分かります。

 

「撮影・公開OK」のコーナーが多く、オープンな個展。

表示に従って、撮影OKのところを撮らせてもらいました。

 

大伸ばしの作品が並びます。

 

人の背丈を超える作品。真ん中の「 JOCA Ⅰ」は、特に巨大。

 

「 JOCA  Ⅰ 」(2060×2912mm)。

豪華絢爛、ダイナミック。

 

ファンタジックな「Papillon」(中央)。

 

「紙の薔薇」(右)は、「高彩度でも飽和しない」という富士フイルムの「 Color Chome Effect 」を使用。富士のテクノロジーのPRにも一役買っています。

 

「春に咲く彼岸花」。

今回の個展で目玉的な、圧倒的な迫力の作品。

 

HASEO氏のツイッターによると、

『7月19日

本日発売フォトテクニックデジタル

今回の作品は 1億画素!FUJIFILM GFX100にて撮影!

数百枚の彼岸花の「写真」から衣装を製作して撮影しました

制作秘話も掲載』

 

とあります。

「フォトテクニックデジタル」をまだ読んでいないのですが、彼岸花の写真プリントを切ったり、折り紙のように折りたたんだりして作られた衣装なのか…

 

「桃花」。

これも素材は「紙」とのこと。

 

『HASEO写真展-100 million beauty』は、東京でも開かれますが(8月1日~8月31日、FUJIFILM Imaging Plaza)、会場スペースの関係で、これほど大きな作品が展示できたのは大阪だけ、とか。

 

左の作品 「南禅寺 静寂2」が目を引きました。

 

 「南禅寺 静寂2」。

惚れぼれします~

日本の情緒を、ここまで完璧に表現した写真、他にあまりないのではないでしょうか。

5140万画素の中判カメラ、富士の「GFX50S」で撮影。

 

(ちなみに、私が会場撮影に使ったのはソニーRX100。HASEO氏のツイッターにあるオリジナル画像に近づけようと、画像補正はしましたが、しょせんコンデジ。中判カメラの階調豊かな描写には及ぶべくもありません。ご容赦願います。)

 

モデルも良いですね。

「吉川みな」さん。

HASEO氏のマネージャーも兼ねていて、会場に常駐。この写真の前で、ファンの人とツーショットに応じたりしていました。

 

 「南禅寺 静寂2」の説明。

 

左側にも日本美の世界が。

 

 「貴船神社 20年後の約束 Ⅱ」。

構想から撮影実現まで、相当な長い時間をかけた作品のようです。

 

左は和洋折衷の衣装を使用した「雅流」。GFX100で撮影。

 

会場には、背景ボードや草花を配置した撮影セットもあり、観客がその中に入って自撮りできるようになっていました。

(スマホのみ撮影OKだったので撮っていません)

時間帯によっては、HASEO氏による作品解説もあったようです。

 

HASEO氏の写真集。

 

買ってくれた人には、HASEO氏がサイン。

 

素晴らしい写真展でした。

豪華な、また凝りに凝った衣装、道具、ライティング、撮影機材、良いモデル、完璧な描写・・・

 

作品が「動く」動画も公開されています。

 


1億画素の「富士GFX100」でモデル撮影

2019年07月16日 | カメラ

1億200万画素の「FUJIFILM GFX100」が6月28日、発売されました。

 

  FUJIFILM GFX100 (富士フイルムのニュースリリースより)

 

裏面照射型中判センサー(ラ―ジフォーマット・センサー)を使用した驚異の超高画素カメラ。

最安でも1,190,700円( 価格.com 7/16 )と高価ですが、よく売れており現在品薄状態とか(富士フイルムスタッフの話)。

こんなに高価なカメラがよく売れるというのは驚きです。

それに、ボディーだけでなく、20~30万円台とこれも高価なGマウントレンズが必要になるわけで、一通りそろえると200万円ぐらいになるのでは。

 

ただ、一度は触ってみたいカメラ。買うかどうかは別にして。(たぶん、買えないけど…)

 

折から、GFX100 発売を記念した富士フイルムのイベント「Xキャラバン in 大阪」が7月13日、富士フイルムフォトサロン大阪で開催されていたので、タッチ&トライや実写、写真家のトークショーに参加してきました。

(7/21には名古屋でも開催。東京では同様の内容を5月に「FUJIKINA 2019 東京」で開催ずみ。)

 

◆「Xキャラバン in 大阪」

場所は大阪・本町、「富士フイルムフォトサロン大阪」の地下特設会場。

GFX や X シリーズの最新機種が並び、熱心なファンが詰めかけていました。

 

GFX 、X シリーズのタッチ&トライコーナー。

 

SDカードを持参すれば、モデルさんを撮影してデータ持ち帰りもOK。

 

GFX100 があったのはモデルさんの正面。

 

しばし順番待ち…

 

GFX100を触れました。

ポートレート向きの単焦点レンズ GF110mmF2 R LM WR付き。

他のレンズを選ぶこともできます。

 

用意されたGマウントレンズ。

 

縦位置グリップ一体型の四角いボディーは、いかにもプロ仕様。

ずっしり重いものの、そこは一眼レフのプロ機と違ってミラーレス。「これは持てない!」と音を上げるほどではなかったですね。

 

撮影情報を表示する液晶モニターが天面のほか、背面下部にもあります。

 

天面の液晶モニター。

富士フイルムのカメラの特徴だったダイヤルを思い切って少なくした代替として、ダイヤル表示も選べるようになっています。これは黒バック表示。

 

白バックにもできます。個人的には黒バックの方が見やすい感じ。

 

天面モニター横の右上のボタンを押すたびに、絞り優先 / シャッター速度優先 / マニュアル などモードが変わります。

 

下は、一般的な数字表示(富士のページより)。

 

スタッフの話によると、ダイヤルを減らし液晶表示をメインにしたことで、ユーザーから批判を覚悟していたけれど、予想外に反応は良いそうです。

 

ポートレート撮影に合わせて、「 瞳AF AUTO 」の設定にします。

これで、スムーズに瞳を追いかけることができました。

 

ただ、右目か左目かAFが迷う場合があり、きっちり決めたいときは「右目優先」「左目優先」のどちらかを指定することができます。

 

実写画像

撮影画像はすべてJPEGの撮って出し。画像補正ナシです。傾きや余分な空きもありますが、画素数を変えないように、トリミングせず、あえてそのままにしています。

画像サイズは 11648×8736 と巨大! 

Photoshop で1枚表示するのに約3秒かかりました(マシンが古いせいか?)。

 

カメラGFX100  レンズGF110mmF2 R LM WR : 絞り優先モード F2.2 、1/250秒、ISO 640、露出補正 +0.67

 

さすが1億画素!!  パソコンで等倍に拡大して、素晴らしい描写にびっくりしました。瞳AFがバッチリ決まりピントが合ったところは超精細。そして中判センサーがもたらす比類ない階調の豊かさ。ほれぼれするほど美しい画質です。

 

このブログでは、長辺1920 を超える画像はアップできないので、オリジナル画像をそのまま見てもらえないのが残念。

代わりに等倍画像の一部分をアップします。

 ↑ サムネイルをクリックすると、等倍画像が表示されます。(ブラウザの「← 戻る」 で記事に戻ってください。「×」で消すと記事が消えます)

 

手や時計、服の質感もごらんください。

 ↑ サムネイルのクリックで等倍画像に。(ブラウザの「← 戻る」 で記事に戻ってください。「×」で消すと記事が消えます)

 

(ちなみに、ウェブではやや画像が甘め。自宅のパソコンで見るオリジナル画像は、これよりもう少し精細で、まるで実際の女性を目の前にしているよう。すごく刺激的でした~ )

 

会場の実写ではこのほか、GFX100で新たに開発されたという、ポートレート撮影に最適な肌のなめらかさを表現する「スムーススキン・エフェクト」 も試すことに。(設定は富士のスタッフにお願い)

「スムーススキン・エフェクト」は「強」「弱」を選ぶことができます。とりあえず「弱」の設定で。

 

「スムーススキン・エフェクト」を適用して撮影した画像。

カメラGFX100  レンズGF110mmF2 R LM WR : 絞り優先モード F2.0 、1/350秒、ISO 640、露出補正 +0.67

 ↑ クリックで等倍画像になります。(ブラウザの「← 戻る」 で記事に戻ってください。「×」で消すと記事が消えます)

 

肌のなめらかさが増したでしょうか…

構図や絞り、シャッター速度の設定が違うので、厳密な比較は難しいのですが、確かにピントのシャープさはそのままに、肌はなめらかになったような気がします。

エフェクトの効果はありそう。ただその程度は本当に微妙で、ぱっと見たぐらいでは分からないかも…

 

写真家トークショーなど

 

自然写真家・田中達也氏のトークショー「GFXシリーズとラージフォーマットの魅力」。

 

トークショーに出演した田中達也氏は、フィルムカメラの経歴が長い写真家。作品紹介までの前おきで、次のような話をしていました。

『デジタルカメラがフィルムカメラの階調のなめらかさ、人肌のようなぬくもりに追いつくのはいつだろうか、と思ってきた。5000万画素になればそうなるか、とも思った時があったが… このGFX100で初めてそういう描写が得られた。“壁”は1億画素にあったんですね。』

『GFX100は画像処理エンジンがすばらしく、シャドーからハイライトまでの階調が豊か。こんなカメラが欲しかったという気持ち。』

 

ついで、慶良間諸島で撮った鮮やかな作品の数々を紹介していました。

海の色のグラデーションが美しかったです。

 

会場では、GFX100で撮られた写真家の作品展示も。

どれも見事です。

 

「GFX100」---価格相応の値打ちはあるカメラのようです。

欲しいな~ (身の程知らずとは思いつつ・・・ )

 

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GFX100実写以外の撮影カメラ   ソニーRX100

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関連記事

 ・『桁違いの“1億画素”カメラ「GFX100」がついに登場!』(CAPA CAMERA WEB)

 ・『 写真で見る FUJIFILM GFX100』(デジカメWatch)

 


エディオンなんば本店 ぶらり歩き②

2019年07月05日 | 家電

エディオンなんば本店」の9階、ラーメンパーク(前回記事)のあと、エスカレーターで降りながら各階を見て回りました。

 

普通の家電量販店とは違い、「一日中遊べる」のが売り物のお店。面白いコーナーがたくさんあります。

 

8階「トレジャーパーク」

ブランド時計や免税品、忍者体験スペースがあり、“外国人観光客ウエルカム”のフロア。

 

時計、貴金属の売り場。

ROLEX、OMEGA、Cartier、BVLGARI などの海外有名ブランドから、セイコーなど国内メーカーの製品まで、相当な数の商品が広い売り場に並んでいました。

 

忍者屋敷。

 

屋根の上を忍者が飛んでいます。

 

忍びグッズがずらり。

 

忍者のからくり屋敷。隠された巻物を見つけたり、脱出ゲームが楽しめるとのこと(有料)。

 

手裏剣投げ体験コーナー。

 

 

海外仕様の家電、ドラッグ、化粧品、和雑貨などがぎっしり。

観光客が多い大阪ミナミ。完全に「インバウンド需要」を意識した装飾、品ぞろえです。

 

7階「キッズパーク」

巨大模型がお出迎え。「モンスターハンター」シリーズに登場するモンスター、リオレウス。

 

ヒーローのフィギュア。

結構高いものですね。

 

6階「ホームバラエティーパーク」

住宅関係、アウトドア、お酒、駄菓子など。

 

DIYのコーナー。

お父さんの趣味の部屋。男にとって憧れですが、実現するのはなかなか難しいもの…

 

昭和レトロな駄菓子屋。

 

アウトドアグッズ。

 

日本酒、焼酎、国産ワインをそろえた「日本酒店」。

日本酒ソムリエの資格を持つスタッフがいるそうです。

 

照明器具、エアコン、電球、電池、消耗品などもこの階に。

 

5階「ライフパーク」

コーヒーの香りが漂うコーナー。

 

コーヒーの試飲。

 

特色のある調理家電が並んでいます。

 

「e angle 」コーナー。

e angle(イー アングル)とは、「家電を自由な視点で見直した」という、エディオンの新しい家電ブランド 。

最初はエディオンの製品とは知らず、「何となく、北欧っぽいデザイン~ 」と思いながらながめていました。

 

これは何をする器具? 

思わせぶりな展示です。

 

キッチンリフォームの提案例。

 

ほかに白物家電の洗濯機、冷蔵庫も。

 

4階「ビューティー&ヘルスパーク」

化粧品、理美容家電のほか、女性が化粧直しできるパウダールーム(有料)が用意されています。

 

エディオンジム。

 

健康・トレーニング家電を体験できるスペース。

 

3階「ビジュアル・ミュージックパーク」

映像と音楽機器のフロア。

 

大画面テレビが所狭しと。

主流は4K。韓国、中国メーカーが目立ち、いまさらながら家電の世界の移り変わりを感じます。

 

 

タマゴのような椅子型スピーカーを体験するコーナー。

 

サラウンド機能のついたパーソナルチェア「Audio Heart VRS-1」。

 

“タマゴ” の中に14個のスピーカーが内蔵されており、目の前の大画面テレビと合わせて「異次元の没入感」が楽しめるとのこと。

周囲に音が漏れにくいのもメリットだそうです。希望小売価格98万円(税別)!

 

一般的なオーディオ機器、ヘッドホンもハイエンド製品を含め豊富な品ぞろえ。

 

2020東京五輪コーナー。

 

2階「デジタルパーク」

個人的に、一番興味のあるフロア。

 

デジカメ売り場。

各階ともそうなのですが、フロアの面積が狭いのがエディオンなんば本店のウイークポイント。

そういう事情から、カメラに限っていえば、梅田のヨドバシカメラほどの品ぞろえはなかったですね。

 

そのかわり、充実していたのはここ。

ゲ―ミングスタジオ。

ゲームは、功罪はあるものの、刺激的…

 

e-スポーツコーナーのイベントブース。プロをめざす専門スタッフが常駐。

 

神業ゲーマーのプレイを、55インチ×9枚の大スクリーンで実況。ゲーム好きには新名所になりそう。

このときプレイしていたのは、一般のお客さん同士だったようですが、ゲームの上級者なのか、迫力一杯のバトルでした。

今後ここを会場にして、ゲ―ミングプロによる大会を開催する計画もあるようです。

 

ゲ―ミングに最適のパソコンを提案。

 

高性能パソコン。ノート、タワー型とも20~30万円台。

個人的に、ゲームが趣味というわけではないのですが、ゲ―ミング用のパソコンはCPUやグラフィックボードなどのスペックが高性能。結果として写真や動画の処理もサクサク進むはず---という意味で興味があるのです。

「クリエーターのためのPC」というのもありました。CGイラスト作成や写真のRAW現像に向くパソコン。

『インテル Core i7-9700K、GeForce RTX 2060、16GBメモリ、700W電源、UHS-II対応カードリーダー ・・・ 約22万円』

フムフム… 頭の隅に置いておきましょう。

 

ゲームを体感する人。

 

こちらはドローンコーナー。

「家電量販店で初」というシミュレーターや実機を使って体験できます。

 

カメラ愛好家の一人として、ドローンを使った撮影がしたい、という夢も持っています。(いい歳をして… )

 

プログラミングロボットのコーナー。

2020年、プログラミング教育が小学校で必修化されるということで、家電量販店として素早い対応。

そばには、プログラミング教室が増えている、と“アオる”パネルも。大阪市内ですでに170校以上とか。

「早く教えないと、ついていけないのでは」と悩む父兄も出てきそう。

(必修といっても、別に『プログラミング言語を学ぶ』という教育内容ではなさそうなんですけどね。)

 

1階「コミュニケーションパーク」

 

スマホ関連が中心のフロアです。

イベントスクエア。

 

スタバがありました。1階27席、2階41席。

 

アイスコーヒーと「あらびきソーセージパイ」を注文して休憩。

右下は、注文している際にサービスされた抹茶ケーキ。ほんのちょっとだけど、嬉しい…

 

1階の外に出たところ。外壁の一部に、元あった精華小学校の建物を再現しています。

 

上部には精華小学校のメモリアルと記した文字。

地下の駐輪場への入り口になっています。

 

こちらも1階、戎橋筋商店街へ通じる出口。円形広場に光の柱が立っています。

 

広場の名前は「ピカル広場」。

 

光の柱は、大阪の名所などを次々に映し出していました。

 買い物のあとの休憩や、待ち合わせ場所に良さそうです。

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 撮影カメラ・レンズ

   Canon EOS 6D Mark II 

    EF24-105mm F4L IS USM