つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

ソニーRX100でいい?

2013年09月30日 | カメラ

ソニーのRX100を買って1年たちました。

本当によく写る、コンパクトカメラの名機といっていい素晴らしいカメラです。

ソニー サイバーショット DSC-RX100。

 

どんな場面でもきれいに写ります。

コンパクトカメラとしては値段も高めで、センサーがやや大きい1型。しかし、それだけにすごい画質。2000万画素超という高画素、ツァイスレンズということもあってか、ブログに載せる程度の大きさでは、(言いすぎかもしれませんが)フルサイズ機と見分けがつきません。色収差は目立たず、発色が美しい。開放F値が1.8と明るいので、プロに言わせれば中央部のボケは、にじむような美しさがあるとか。短所は「寄れない(最短撮影距離が長い)」ことぐらいです。

今年、高級コンパクトカメラのジャンルでは、ニコン、リコー、富士フイルム、シグマ、ペンタックスなどたくさんの新製品が出ました。しかし、コンパクトさと汎用性、画質のバランスでRX100を超える、たとえば「これ絶対欲しい!」と思う機種は(個人的な好みもありますが)現れませんでした。

 

ポケットに入るコンパクトカメラでは最強でしょうね。いつも持ち歩いています。

 

RX100M2へ買い替えは…

ではその後継機である「RX100M2 (マーク2)」はどうなのか、買い替えるべきなのか、悩みが深いところではあります。

 これについて、日経トレンディネットに『ソニーの高級コンデジ「DSC-RX100M2」、RX100からの乗り換えをためらう理由』という記事が出ていて、同感するところがありました。

筆者は落合憲弘さん。

落合さんはRX100をぶら下げて毎日出ているようなユーザー。もうRX100の塗装も禿げています。

記事の結論としては、RX100M2 はEVFが付けられるようになったり、チルト背面液晶など便利だが、画質に差はなく、結局今使っているRX100を使う… というもの。

 

RX100M2 はこれまでにも触ってきました。

確かにチルト液晶は便利ですね。

 

でもアクセサリーシュ―につけるEVFは大きすぎます。そして高価ですし。

どうしてもEVFでのぞかなければ嫌だと言うのでなければ、このアクセサリーシュ―はあまり使うことがないのでは…

 

アクセサリー充実したが…

RX100はすっきりしたデザインの反面、フィルターネジがない、するっと落としそうでグリップしにくいとかの声があったようです。

そこで、サードパーティーの製品がそれに対応するのに合わせて、純正のアクセサリーがRX100M2 と同時に発売されました。

 

フィルターについてはフィルターアダプター 「VFA-49R1」。グリップについては「AG-R1」。

 

しかし2つとも、両面テープで接着する方式なので抵抗がありますね。

両面テープはいずれ経年劣化するだろうし、そもそも美しいフォルムをよごす印象があって好きにはなれません。

 

というわけで、RX100M2はパスしたうえ、今のRX100に何も手を加えず使おうか… という気持ちになっています。

RX100は、確かにするっと手から滑りそうな気がします。いつもはこんな風にストラップを手首に通して撮影しています(モデルは娘)。

人に写してもらう場合もストラップを通すようにお願いしています。でも、これまで落としそうになったことはないんですよ。なので、美しくないグリップは不要。

 

これ以上、何物も付け加えたくない、という気持ちのRX100。

 いつまでも大事にしたいと思う、近年まれなカメラです。

 


PC退院

2013年09月29日 | 日記

ハードディスク障害で修理を頼んでいたメインPCが、ソフマップから半月ぶりに戻ってきました。

お帰り!!

宅配便で到着。開けて見ると、ギョギョッ、すごい量のエアークッション。

このクッション、何かに使えないかな、とかよけいなことを考えてしまいました。

 

それはとにかく、マシンが直っているのかどうかが気になります。

ソフマップの修理完了報告書。

 

ハードディスクを交換、正常動作を確認、とあります。

で、修理代金は・・・無償(補償期間内)。やれやれ良かった。

ソフマップと製造元のマウスコンピューターに関して言えば、きっちり対応してくれたと思います。この点は評価しないといけないですね。

 

帰ってきたメインPC。

 

とはいうものの、ハードディスクが初期化されてしまったので、これからすべてのソフトを入れ、ネットやその他もろもろの設定をしていかなければなりません。大変です。

若いころは、一晩でできたことが、いまごろは何日もかかります。

ああ面倒な日々。考えて見れば、無償修理といったって、いろいろな意味でユーザーのダメ―ジの方が大きいです。障害がなければそのまま使えたのにね。

 

でも、技術系の人はこう言うんですよ。「機械というものは壊れるもんですから…」。

 

「ムムム… 」

文系の人はなすすべがありません。もし技術系の人が、社内で困った立場に立ったら、この決めぜりふを言ってみたらどうでしょうか。(その結果、大変なことになっても責任は持ちませんけど…)

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10/1追記

PCの中を確認したところ、ハードディスクは当初の日立製に代わってウエスタンデジタルの1TBが入っていました。タイでの製造のようです。

 


大阪・こいや祭り(よさこい) Part 3

2013年09月28日 | イベント

若さと元気あふれる「こいや祭り」の続きです。

大阪・兵庫のチーム「風鈴(ふうりん)」。タイトルは「太陽のウタ」。

 

撮影した約1500枚のカットをようやく見終えました。

撮りすぎですね。でも、こんなに撮っても何とか絵になるのはわずか。できるだけ“カッコいい”シーンを紹介したいと思います。

京都の佛教大学よさこいサークル「紫踊屋(しようや)」。紫の法被が特徴。

 

三重県津市の「極津(ごっつ)」。

 

「極津」。女子大生チームなんですが、迫力がありましたね。

 

「福井大学よっしゃこい」。歓声が聞こえてくるようです。

 

「福井大学よっしゃこい」。早がわりで鮮やかな衣装に変身。

 

大阪・門真市の「Studio AS(アース)~チーム太陽」。子供たちのダンスヒップ。けっこうサマになっています。

 

茨城県から参加の「錦織姫(にしきおりひめ)」。

 

「錦織姫」。茨城県立医療大学のよさこいサークルで、衣装も新しくしたそうです。なかなかきれいですね。

 

大阪・門真市の「笑晴(えば)」。

 

大阪・門真市「Studio AS(アース)~チーム虹」。よさこいもいいけど、ダンスも素敵です。

 

大阪・兵庫・岡山の社会人チーム「天陽会」。

 

「TEAM京炎そでふれ!」。京都らしい色使いですねェ。こういう、はんなりとした色、大好きです。

 

「TEAM京炎そでふれ!」。思い切り開放的なところもあって、京都って不思議…

 

「TEAM京炎そでふれ!」。このイベントのフォトコンテストのテーマが「笑顔の共有」なので、こういう写真が似会いかな、と応募を検討。しかし応募規定では「未発表のもの」とありました。こうやって出してしまうと、ダメか… 

 

3チームが参加している大阪・門真市の「Studio AS(アース)」から、「チーム月」。

この人はスタジオの先生だと思いますが、抜群の踊りでした。

 

「Studio AS(アース)~チーム月」。子供たちと一緒にノリノリ。

 

大阪人間科学大学よさこいソーラン部「烈輝(れっき)」。衣装が強烈です。

 

「烈輝」。「烈しく輝け」がモットーだそうです。

 

「烈輝」。見て! このカッコ良さ。

 

「京炎そでふれ!Tacchi(タッチ)」。京都橘大学のチームです。

 

「京炎そでふれ!Tacchi(タッチ)」。早がわりで、こんなに華やかに。

 

福島県から参加の「鏡踊爛會(かがみおどらんかい)」。遠距離をバスでの移動、大変だったようです。子供さんも頑張って旗を振っていました。

 

21日メイン会場での“トリ”をつとめた、近畿大学よさこい連「洗心(せんしん)」。

とても大人数で、華やかでした。

 

日も暮れて、総踊り「丼舞Re:(どんぶり)」の時間に。

 

「丼舞Re:」。盛り上がっていました。

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 撮影カメラ・レンズ

  キヤノンEOS 6D  

   EF70-300mm F4-5.6L IS USM 


10月は新製品ラッシュ?

2013年09月28日 | カメラ

10月にカメラ各社から新製品がどっと発表されるという噂です( デジカメinfo / Mirroless Rumors )。

『リコー・ペンタックス、ニコン、パナソニック、キヤノン、ソニー、富士フイルムの新製品発表が、ちょうど10月8日から10月18日の間に行われることが分かっている。

・リコー・ペンタックスとニコン: 新型一眼レフを発表する
・キヤノン: EOS M2 (そして新しいレンズも登場するようだ)
・パナソニック: ウルトラコンパクトG、Nocticron 42.5mmと12-32mmコンパクトズーム
・オリンパス: XZ-3 (この名前はまだ確証が無い)
・サムスン: 情報がリークしたNX300M
・富士フイルム: X-E2が登場するようだ
・ソニー: NEX-9、NEX-7R、4つの新しいFEレンズ(フルサイズ用Eマウントレンズ)』

(以上、デジカメinfoより)

 

ソニーはフルサイズNEXか

あくまで噂なのですが、この中でソニーのNEX-9という名前で取りあげられているのは、注目の「フルサイズNEX」のようです。本当だとすると、おそらくこれが大きな話題になるでしょう。これに対応するフルサイズ用Eマウントレンズは、ツァイスの単焦点35mm F2.8 を含む4本らしいという話がこれまでに出ていました。

どんなシステムになるのか、本当に楽しみです。NEXのボディーをあまり大きくしないでフルサイズ化ができていればいいですね。

フルサイズNEXは2機種が発売され、そのうちの廉価版はキヤノンEOS 6D とニコンD600と競合する価格になるとも言われています。ソニーは、あくまで一眼レフの2強にガチンコ勝負を挑むつもりなのかも…

一方、NEX-7RはNEX-7の後継機で、APS-Cサイズと思われます。

 

富士フイルム

富士フイルムのX-E2は、X-E1の後継機のようです。

『X-E1後継機にはX100Sと同じ16MP X-Trans II センサーと、より高性能な液晶モニタ、点像復元技術、Wi-Fiが採用されている。このカメラは10月18日に登場すると言われている。』( デジカメinfo / Fuji Rumors )という情報があります。

X-E1はこれまで何度も触っていますが、小型のX-M1が出た今となってはボディーが大きめに感じます。同じ大きさで出るとすると、X-Pro1とX-M1にはさまれて、立ち位置が微妙ですね。

明るい単焦点レンズ、XF23mm F1.4Rが発表されたとき(9/7記事)、このレンズを使って実写していたイギリスの写真家は、おもにX-Pro1とX-M1を使っていました(Kevin Mullins)。

まあ、Xシリーズが充実していくのは、ともかく結構なことではあります。

 

ニコン

ニコンの新型一眼レフとなると、必ず注目されるはずですが、今のところ出ている噂はD600の後継機、D610 ぐらい。

ところが、この噂がパッとしないですね。(いずれもNikon Rumorsを元にした、デジカメinfo情報)

『ニコンD610のスペックはD600と全く同じ?』

『ニコンD610にはGPSとWi-Fi は搭載されない?』

『D610の唯一の改善点は、連写速度が6コマ/秒に若干改善されている(D600は5.5コマ/秒)ことだ』

これまでの噂記事を呼んでいると、過去にあったD600のセンサーの“ゴミ付着問題”を、シャッターユニットの交換で解消したのがD610ではないか、と観測されているようです。

よくわかりませんが、後継機を出すからにはもっと機能アップがあるのではないかという気もします。

 

ペンタックスリコー

新型一眼レフ「K-3」のリーク画像が出ていました( デジカメinfo )。

 

発表されるのはおそらくこれでしょう。スペックなどは良くわかりません。

 

キヤノン

EOS M シリーズの第2弾が登場? 

EOS 70D のデュアルピクセルCMOS AFを搭載してくるかもしれません。これで、遅くて評判の悪かったAFが改善していればいいですね。

EOS M については、色々な形で販促キャンペーンを展開しているし、新しいEF-Mレンズも出るとなると、キヤノンはまだまだミラーレスに力を入れていく方針のようです。

 

パナソニック

「ウルトラコンパクト」という新機軸のカメラ。興味シンシンですね。

非常にコンパクトなマイクロフォーサーズ機のようです。

 

以下、43rumors より(拙訳)。

パナソニックのウルトラコンパクトGM1は完全電子シャッターを搭載した最初のマイクロフォーサーズ機になる!(見出し)

10月はじめに発表されるパナソニックの新しいウルトラコンパクトカメラについて、一人のソースが興味をそそられるいくつかの情報を明かしてくれた。

1)カメラの名前は Panasonic GM1 になる。---これまで Panasonic G, GF, GH, GX があった。そしてGM シリーズ… 何とややこしい。

2)このソースによると、“このカメラは私が想像したよりかなり小さい”。他のレンズ交換式ミラーレスカメラとは比較するものがなく、サイズという点ではソニーRX100に近い。(素晴らしい!)

3)このカメラは非常に薄く、それはマイクロフォーサーズ機では初めてメカニカルシャッターを廃し、電子シャッターだけにしたことで可能になった。たぶん、今ある電子シャッターよりは良いものだろう。フラッシュに同調する(特定のシャッタースピードで)。

4)ボディーはマグネシウム製、レザー仕上げ。色はブラック、シルバー/ブラック、シルバー/ブラウンの3種。

このソースは「もしあなたがフォーサーズセンサーでレンズ固定式単焦点のコンパクトカメラを求めているなら、それは忘れるべきだ。GM1が良い!」と言っている。』

 

ということで、とても面白そうなカメラです。でもボディーがRX100に近いとしたら、いくらマイクロフォーサーズでも、レンズの方が大きくならないか、心配です。

 

オリンパス

「XZ-3 」? よくわかりません。オリンパスとしては10月上旬に発売のOM-D E-M1の方に力を入れていると思いますが…

 

あと、サムスンはあまり興味がないので… パス。

 

関連記事

【ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所】“ミラーレス”を超えたパナソニックのEVF内蔵ミラーレス『LUMIX GX7』(http://dime.jp/genre/109144/

ソニー フルサイズNEXレンズ出た!(9/1)

 

 


大阪・こいや祭り(よさこい) Part 2

2013年09月26日 | イベント

「こいや祭り」の続きです。

大阪城公園メイン会場でもらったパンフレットを見ると、14回目の今年は96チームが参加。大阪、京都、神戸など近畿だけでなく、岡山、高知、岐阜、三重、東京ほか関東各県、さらに福島県から参加したチームもありました。

会場に着いたときは、この日の前半と後半の間の総踊りの時間帯でした。参加チームのほか見物客も入れる総踊りタイムを、こいや祭りでは“丼舞Re:(どんぶり)タイム”と呼んでいます。

“丼舞Re:(どんぶり)タイム”。にぎやかですね。

後ろの方にいる「京炎そでふれ!華羅紅(からくれない)」の皆さんが、引き続いて後半のプログラムの最初に演じました。

 

「京炎そでふれ!華羅紅(からくれない)」。

 

このあと各チームの写真をご紹介します。全体のチーム数からいうとごく一部で、写真の枚数にもばらつきがあったりしますが、ご了承ください。

 

「高知学生 旅鯨人(たびげいにん)」。よさこいの本場・高知県から参加。

 

「高知学生 旅鯨人」。高知のよさこいらしく、鳴子を響かせて…

 

 

大阪・柏原市の「凛憧(りんどう)」。

 

 「凛憧」。前面と対照的に背面は渋い衣装です。

 

狐のお面も登場。テーマが「狐の嫁入り巡行」なので… 京都の大学生を中心とした「京炎そでふれ!志舞踊(しぶよう)」。

 

「京炎そでふれ!志舞踊(しぶよう)」。渋好みの衣装ですが…

 

早脱ぎ(早変わり)をすると一瞬にして派手やかな衣装に。これぞ、よさこいの妙味。

 

同志社大学京都よさこい連「心粋(こころいき)」。

 

同志社大学京都よさこい連「心粋」。

 

同志社大学京都よさこい連「心粋」。

先入観があるからかもしれませんが、京都のチームは雅(みやび)な衣装が目立ちます。

 

岐阜聖徳学園大学「柳(やなぎ)」。

 

岐阜聖徳学園大学「柳」。でっかい旗ですね。

 

早稲田大学“踊り侍(おどりざむらい)”。

 

早稲田大学“踊り侍”。

スピード感のある、良い踊りだと思いました。

 

続きは次回に。

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 撮影カメラ・レンズ

  キヤノンEOS 6D  

   EF70-300mm F4-5.6L IS USM 


大阪・こいや祭り(よさこい) Part 1

2013年09月24日 | イベント

9月21日、オリンパスの新製品体験会に行ったついでに、「こいや祭り」を撮ってきました。

「こいや祭り」。9月21日、大阪城公園メイン会場でのラスト。

 

「こいや祭り」は大阪の町を元気に、という思いで始まった市民参加型のイベントで、今年14回目。

9月21日(土)、22日(日)の2日間、大阪城公園の太陽の広場メイン会場のほか、同広場やぐら会場、京橋駅前広場会場、あべのキューズモールスカイコート会場、西梅田スクエア会場(22日のみ)、下福島公園会場(22日のみ)、千里中央セルシー広場(21日のみ)の各会場で、よさこいを中心に参加チームの熱気あふれる踊りが繰り広げられました。

ちなみに「こいや」というのは「こっちに来いや、みんな来いや」というときに使う大阪弁です。

 

よさこい踊りはこれまで京都、神戸、大阪で撮ってきましたが、このイベント自体は初めて。21日の後半だけで、何と1500枚以上撮ってしまいました。デジタルカメラの連写機能はおそろしいですね。(その割に良いカットは少ないのですが)

目下写真選びに四苦八苦。メインPCが入院中で、メモリーの乏しいサブPCで処理していることもあって、RAW現像ソフトDPPが「これ以上画像を開けません」と悲鳴を上げています。

フルサイズのRAWデータ1500枚ともなればデータ量はものすごい。JPEGで撮ればよかったかな…

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D  

   EF70-300mm F4-5.6L IS USM 


オリンパスOM-D E-M1体験フェア

2013年09月23日 | カメラ

「OLYMPUS Photo Festa 2013 新製品体感フェア2013」の大阪会場を、9月21日に見てきました。

東京ではすでに開催されていますが、大阪は1週間遅れ。このあとまだ10月12日まで、順次全国各地で開催されます。

グランフロント大阪北館、ナレッジキャピタル 地下1Fにあるイベントラボ。お目当てはもちろん、新しいミラーレス一眼「OLYMPUS OM-D E-M1」(10月上旬発売)です。

ショーケースに展示されている「OLYMPUS OM-D E-M1」。いかにもフラッグシップ機という雰囲気。

フォーサーズとマイクロフォーサーズ両システムを統合するカメラということで、手前の1台にはフォーサーズレンズ(12-60mm F2.8-4.0)が付いていました。

 

マグネシウムボディーやカットモデルの展示も。左は開発が発表された大口径望遠ズーム「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO」(2014年発売予定)。かなりデカイです。

 

写真家・清水哲朗さんのトークライブ「OM-D E-M1 新製品ファーストインプレッション」。

バンクーバーで撮ったOM-D E-M1 の作例はきれいでしたね。とくに、パンフレットにも載っている花火大会の写真はみごと。「ライブバルブモード」を使ったそうです。この機能は、バルブ露出の間に増えていく花火の光跡がそのまま見られ、気に入ったところで止めればいいので便利だとのこと。

会場でもらったパンフレット。右の写真が清水哲朗さん撮影のバンクーバー花火大会。

 

清水さんのトークから、OM-D E-M1の特長をざっとまとめてみると、

・ローパスフィルターレスの、抜けの良い画質
・日なた、日陰とも諧調が良い(ダイナミックレンジが広い)
・素晴らしい防塵防滴性能
・高感度がISO3200まではOK
・「DUAL FAST AF」で高性能なフォーサーズレンズが使いやすくなった
・カラ―クリエイタ―で多彩な表現ができる

ということで、このほか面白いタイムラプス動画の紹介がありました。

 

5軸対応手ぶれ補正のデモ。ブルブル動いているカメラのわきのボタンを押すとライブ実況画面がピタッと止まります。

 

タッチ&トライコーナー。

自転車や旗ふりのパフォーマンスをOM-D E-M1で実写でき、自分のSDカードでデータ持ち帰りがOKでした。

OM-D E-M1実写画像

以下はOM-D E-M1で撮った実写画像です。レンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」(35mm判24-100mm相当)。画質はJPEG、顔優先AF、連写L(最大約6.5コマ/秒)で撮りました。

まずはPモード(F5.3、1/60秒、ISO400)で。動きの速いパフォーマンスなので、1/60秒ではブレましたね(被写体ブレ)。でもこの絵としてはこれでいいかも…

 

シャッタースピード優先モード(F5.3、1/500秒、ISO1600)だとピタリ。

ただしISOが高感度なので、拡大した場合、それなりに画質は落ちています。ここが難しいところ。

 

投げ上げた旗をキャッチ。シャッタースピード優先モード(F6.3、1/500秒、ISO1600)。

 

シャッタースピード優先モード(F6.3、1/500秒、ISO1600)。

 

演技が決まりました。シャッタースピード優先モード(F6.3、1/500秒、ISO1600)。

 

実写の感じでは、顔優先AFは、けっこうピッタリ追従する印象。

もちろん完璧ではなく、連写しているうちにAFを外すコマが何枚かあったのは事実(大ボケになります)。ただ、AFモードはほかにもいろいろあるので、これだけでAF性能全体を云々はできないでしょう。体験会での、こういう大雑把な感想より、もっと専門的なレビューを参考になさってください。

 

色調はどうでしょうか。寒色系に見えるのは、多分背景のせいかと思います。それとも「オリンパスブルー」を強調?

ローパスフィルターレスの画像は、ストンとストレートな感じ。キヤノンなどローパスフィルターを介した、ねっとりした画像とは明らかに違います。(どちらがどうとかいう話はここではしません)

 

欲をいえば、もうすこし低感度で撮って画質を確かめたかったのと、新しい12-40mm F2.8 PROを試したかったのですが、このコーナーは順番待ちの行列ができていて気兼ねなので、あまりしつこくやるのはあきらめました。

OM-D E-M1。持ちやすく撮りやすい小型ボディーに高機能をぎっしり詰め込んだ感じ。

これで値段が手頃なら良いんですが…

 

PENコーナー

OLYMPUS PENコーナーも見てきました。

OLYMPUS PEN E-P5のプレミアムウッドグリップモデル。それにハイグレード単焦点レンズED 75mm F1.8が付いています。ウ~ム、高級感がありますね。こういうのを見ると無性に欲しくなる…

 

このカメラで、PEN E-P5のホワイトモデルを撮ったのが下の写真。

OLYMPUS PEN E-P5 ホワイトモデル。

女性の手にはホワイトが良く似会います。美しいボケ味。75mm F1.8か… 良いレンズだなあ… 

 

次に、このホワイトモデルをじっくり観察。

単焦点レンズ 45mm F1.8が付いていました。

 

以下、このカメラで撮った画像2枚。

ハイグレードレンズではないけれど、良い写り。ボケも柔らかです。

 

お姉さんをパチリ。35mm判換算で90mm相当なのでポートレートに良いですね。

 

というわけで、OLYMPUSの世界をたっぷり楽しんできました。

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撮影カメラ

  OM-D E-M1 、PEN E-P5 での実写画像以外は、ソニーRX100で撮影しています。

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関連記事

 新製品レビュー「 OLYMPUS OM-D E-M1 」(9/25 デジカメWatch)

 OM-D E-M1を触ってみた(9/13)

 オリンパスOM-D E-M1 発表(9/10)

 OM-D E-M1の価格(9/9)

 

 


中秋の名月

2013年09月20日 | 風景・建物

きのう9月19日は中秋の名月。お天気に恵まれてみごとな満月が見られましたね。

大阪・四天王寺の五重塔にかかる名月を撮ってきました。

 

月の光を受けて浮かび上がる五重塔の屋根。軒先につり下げられた風鐸(ふうたく)が良い風情です。

 

少しずつ上っていく月。

 

塔の最上部、水煙(すいえん)に月がかかったところ。モノクロにしてみました。

なんとなく「作品」っぽくなったでしょうか…

 

月は大変に明るいので、建物の色、形が分かるまで露出をかけると、月の方は白く飛んでしまいます。難しい被写体です。

 

そこで良くつかわれるのが多重露出。

月と建物、それぞれに合った露出の2枚の画像を、カメラの機能で重ね、1枚の画像にしています。月の「ウサギ」も見えるようになりました。ついでに空の色も画像処理で修正。

一応使えそうな写真。ただ、いかにも合成で作った印象も否めません。

あまり多用するとよくないような気がします… 

 

この夜は、同じような狙いで三脚を据えたカメラマンが他にも何人か。「ライトアップしてくれんかなあ…」とかいいながら、楽しく一緒にパシャパシャ。

皆さん、夜遅くまでご苦労様でした。

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撮影カメラ・レンズ

  キヤノンEOS 6D  

  EF70-300mm F4-5.6L IS USM 


アドビLightroom 5.2 提供開始

2013年09月18日 | カメラ

アドビがLightroom 5.2 の提供を開始しました(アドビのページ)。試用版がダウンロードできます。

Adobe Photoshop Lightroom 5.0 日本語版 アップグレード版 Windows/Macintosh版

 写真はアドビLightroom 5.0 アップグレード版(フリー画像)

 

Lightroom 5.2は、従来版のバグフィックスのほか、新たなサポート対象カメラ、新機能の追加が行われているようです。

新たにサポート対象になったのはキヤノンのEOS 70Dなど以下のカメラ(Lightroom Journal より)。

Canon EOS 70D
Canon PowerShot G16
Canon PowerShot S120*
Casio Exilim EX-ZR800
Fujifilm FinePix HS22EXR
Fujifilm FinePix HS35EXR
Fujifilm FinePix S205EXR
Fujifilm X-A1
Fujifilm X-M1
Leica C (Typ 112)
Olympus OM-D E-M1*
Panasonic Lumix DMC-GX7
Panasonic Lumix DMC-FZ70
Panasonic Lumix DMC-FZ72
Pentax Q7
Pentax K-50
Pentax K-500
Sony DSC-RX100 II
Sony A3000 (ILCE-3000)
Sony NEX-5T

 *印は予備的なサポート。また海外でのみ発売の機種も含まれています。

 

新機能は、カラーノイズ軽減の改良や、スポット修正ツールの改良などで、アドビの説明を読む限り、いずれも便利な機能のようです。

 


台風18号で嵐山冠水

2013年09月16日 | 日記

16日上陸した台風18号の大雨で、京都では名勝嵐山の桂川が氾濫、両岸の旅館や土産物店に浸水しました。宿泊客がボートで避難していました。

ふだんは水かさも浅く、静かな桂川。こんなことは本当に珍しいことで、ニュースを見て驚いています。

 

ふだんの嵐山(8/16の灯篭流しで撮影)。

 

桂川にかかる渡月橋の橋脚はかなり高いですが、この橋脚が水没してしまい、欄干を洗うほどの濁流。ものすごい水量です。(産経新聞の写真

下流の伏見区でも氾濫、住宅地が一面冠水。京都府には、「数十年に一度の大雨」という「特別警報」が出ました。

 

最近とくに多いような気がする異常気象、一体どうなっているんでしょう。


関空の夜景

2013年09月15日 | 風景・建物

先日、海外旅行する娘を見送りに関空へ行ったときに写した夜景です。

エアポートって、夢がありますね。

左側の滑走路に着陸した旅客機の灯りが見えます。右側は旅客ターミナルビル。

 

着陸したばかりの旅客機。キャセイパシフィック航空でした。

 

鐘のモニュメントがある、関空展望ホールのスカイビュー。時間も遅いので人影はまばら。

 

 

鐘を鳴らして写真を撮るカップル。

 

ところで、娘の渡航先はどこだと思います?

 

中東!

アメリカがシリアに軍事攻撃する構えを見せていた時期で、やめるように言ったのですが聞きませんでした。

幸い無事に帰ってきて、ホッとしているところです。

 

娘がこれまで行った国(地域)は、ドイツ、イタリア、インドネシア(バリ島)、台湾、そして今回の中東。

世界を飛び回る娘に比べて、エアポートで夜景を撮るだけのオヤジ。

この差は何なんでしょうね…

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撮影カメラ・レンズ

    キヤノンEOS 6D

     EF24-105mm f/4L IS USM

撮影データ

    シャッター速度優先AE(シャッター速度1/30秒~1秒 絞りF4~7.1)  ISO感度 1600~12800  画質 RAW  手持ち撮影(手すりに乗せて)


OM-D E-M1を触ってみた

2013年09月13日 | カメラ

オリンパスの新しいミラーレス一眼「OM-D E-M1」。先行展示されていたオリンパスプラザ大阪で触ってきました。

「OM-D E-M1」。

2012年2月の「CP+(シーピープラス)」で行列ができるなど大反響を呼んだ「OM-D E-M5」の登場から1年半あまり。OM-Dシリーズ第2弾のこのカメラは、オリンパスのフォーサーズとマイクロフォーサーズ両システムを統合するという重大な役割を担うことになりました。

もはや高級一眼レフ「E-5」の後継機は凍結。すべてはこのミラーレスカメラに託されています。名実ともにフラッグシップ機。と同時に、これがコケたらオリンパスのカメラの将来はあやしくなります。そんなことを思うと、敬意をもって扱わないといけませんね(怖い!)。

 

軽量で扱いやすいボディー

E-M5よりグリップが大きくなったので、ネットの画像を見た限りでは、“重くてゴツイ”カメラになったのかという懸念がありました。しかし、全くそんなことはありませんでした。

 

持ってみるとこんな感じ。何といっても軽量システムのマイクロフォーサーズ。コンパクトさ、軽量さは変わりません。

ドライブ関係とAFのボタンが左側にまとめられています。その形が銀塩カメラのフイルム巻き取りクランクのよう。ちょっとしたこだわりですね。

シャッターボタン(人差し指のところ)回りのダイヤルと、手前のダイヤル(親指のところ)、さらに背面のファンクションレバーの組み合わせで「絞り値/シャッタースピード」「露出補正」「ホワイトバランス」「ISO感度」の設定をします。

たとえば絞り優先モードにし、前後のダイヤルで絞り値や露出補正を変えるようにしておけば操作は簡単。ファインダーをのぞいたままでも液晶モニタでも、ダイレクトに明るさが確認できるのがミラーレスの強み。PEN E-P5で採用された操作系「2×2ダイヤルコントロール」が継承されています。

シャッターボタンの手前にはトーンカーブのファンクションボタンもあります。明部を抑え、暗部を持ち上げる、など高度なテクニックが可能。ただ、普通はあまり使わないんじゃないかな… と思ってしまいました。

「P・A・S・M」などのモードダイヤルは、間違って動いてしまわないようにロックできます。新開発のロック機構で、中央のボタンを押してロック、また押してロックを外す… という方式。最初やや戸惑いました。慣れれば、このほうがいいのかもしれません。

 

持ってみた全体的な印象では、グリップの形が良いためか、とても持ちやすく疲れないボディーでした。

 

レンズは「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」(35mm判24-100mm相当)の標準ズームが付いていました。

電動ズーム(手動も可)なので使いやすく、鏡筒が細い。こういいうスマートなレンズ、好きだなァ。 キヤノンの太っちょレンズも見習ってほしい。

 

液晶モニタはそう青っぽくもなく、現実の色合いに近い感じ。

 3.0型、約104万ドット。上下可動式でタッチ機能付き。

 

見やすいファインダー

ファインダーの視野は広く、とても見やすいです。

「フルサイズ一眼レフに匹敵する大画面、236万ドットの超高精細電子ビューファインダー」とオリンパスがアピールするだけのことはあります。文句なしに自然な見え方です。

電子ビューファインダーは、暗くてぎこちなかった最初のころに比べると、ここ1、2年であっという間に進化しましたね。すばらしい技術革新。

ただ、「見る、ピントを合わせる、シャッターを切る」という一連の動作の中で、光学ファインダーに比べるとまだ少し滑らかさが違う感じは否めません。“慣れ”が必要なんでしょうけど…

 

AFはグッド

OM-D E-M1の特長のひとつは像面位相差AFとコントラストAFを、レンズによって自動的に切り替える「DUAL FAST AF」。

一般のユーザーには分かりにくい機能かもしれません。

フォーサーズ用のレンズは、位相差AF用レンズのためコントラストAFのマイクロフォーサーズカメラでは本来のAF性能を発揮できなかったとのこと(実際に使ったことがないのでよくわかりませんが…)。DUAL FAST AFでは、フォーサーズ用レンズを装着すると、自動的に像面位相差AFが選択され、これによって本来のAF精度を発揮するそうです。

 ともかくやってみました。

まずマイクロフォーサーズ用の「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」で撮影。AFはとても軽快です。いつも思うのですが、ミラーレスカメラを主力にするメーカーはコントラストAFが速いですね。

次にフォーサーズレンズを付けてみました。

マウントアダプターを付けて「ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4.0 SWD」をセット。

 

 さすがにズッシリ。明るいレンズは良いけれど重い。

 

このフォーサーズ用レンズで撮ってみました。AFは悪くないです。それほど速いというわけではありませんが、ストレスにはなりません。いいんじゃないでしょうか。

ただしAFポイントは、コントラストAFの81点に対して、像面位相差AFは37点と少なく、中央部の菱形状に集中しています。この点を注意して使えばいいでしょう。

 

連写はすごいが…

動き物にも強くなったOM-D E-M1。連写も試してみました。

AF/AE追従なら最高6.5コマ/秒ですが、最初のコマでAF/AE固定なら約10コマ/秒のスピードが出ます。このハイスピード連写はすごいです。

連続撮影枚数についても、パンフレットによるとRAWで約50コマ。これでも「ウム、すごい」というところですが、昆虫写真家・海野和男さんの実写ではRAW+JPEGという一番ファイル容量のデカイ厳しい条件で30コマ連写できたそうで、いやこれはすばらしいですね。

が、反面、連写のあとのカード書き込み時間のかかるのが気になりました。展示品で使用していたのが「クラス4」というとりわけ遅いカードだったので、よけいにそういう印象。「クラス10」のカードならもっと速いとか。連写で“撮りすぎる”人は、「クラス10」のなかでも特に書き込みの速いカードが必須のようです。

 

 あとは、いつものことですが画質ですね。

新製品体感フェアでは実写してデータ持ち帰りもできるようです。さて、参加してみますか…

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撮影カメラ   ソニーRX100


ソニーのレンズカメラ国内販売

2013年09月13日 | カメラ

ソニーのレンズスタイルカメラ「サイバーショットDSC-QX100」と「サイバーショットDSC-QX10」が国内でも発表されました。発売は10月25日。

ソニー レンズスタイルカメラ サイバーショット DSC-QX10(ブラック)

 「DSC-QX10」(フリー画像)

本体に液晶モニターがなく、スマートフォンをモニターとして操作する、ちょっと変わり種のデジタルカメラ。NTTドコモからiPhone発売が決まるなど、ますますし烈さを増す国内のスマホ市場で、どんなふうに受け入れられるでしょうか。

そもそも使い勝手がどうなのか、デジカメWatchの『“レンズスタイルカメラ” ソニー「サイバーショットQX10」試用レポート』が参考になります。

読んだ感想は、フム… 少し手間はかかりそうだな… という感じがしましたが、面白そうなので使ってみたいと言う人は多いかもしれませんね。

 

これまでの記事

「ソニーXperia Z1とレンズカメラの画質」(9/6)


ソニー・レンズカメラの動画(9/4)

 


オリンパスOM-D E-M1 発表

2013年09月10日 | カメラ

オリンパスが10日、新しいミラーレス一眼「OM-D E-M1」を発表しました。(ニュースリリース

OLYMPUS ミラーレス一眼 OM-D E-M1 12-40mm F2.8 レンズキット ブラック 防塵 防滴 OM-D E-M1 12-40mmF2.8LKIT
 
OLYMPUS OM-D E-M1(12-40mm F2.8 レンズキット)=フリー画像
 

軽量マイクロフォーサーズに一本化

新フラッグシップ機の登場というだけでなく、フォーサーズとマイクロフォーサーズのシステムを統合したというのが大きなニュース。

「E-5」に代表されるフォーサーズ一眼レフ機・フォーサーズレンズの開発は中止、小型軽量のマイクロフォーサーズに一本化されるようです。

デジカメWatchの記事を引用させてもらうと、

『オリンパスはE-M1の発売で、同社がこれまで有してきたフォーサーズとマイクロフォーサーズのシステムを統合する。今後、レンズ交換式デジタルカメラの新規開発はマイクロフォーサーズ対応製品に絞る。フォーサーズの新製品について、「ボディ、レンズとも計画はない」(同社)としている。なおE-5や現行のZUIKO DIGITALレンズ(フォーサーズ対応レンズ)の販売は当面継続する。

 オリンパスは、次期フラッグシップカメラとして一眼レフカメラとミラーレスカメラの開発を並行して進めていたという。フォーサーズ機は「E-7」(仮称)とするモックアップもできていたが、検討の結果ミラーレスカメラが優位だと判断したとする。今回、「フォーサーズレンズの性能をフルに引き出せる新AFシステムを実現」(同社)できたことも両システムを統合する要因の1つとなった。』

 

ポイントは「DUAL FAST AF」

フォーサーズレンズの性能をフルに引き出せる新AFシステムというのは、コントラストAFと像面位相差AF方式を併用する「DUAL FAST AF」。

センサー上に37点の像面位相差AFターゲットと81点のコントラストAFポイントの両方が設けられており、位相差AF方式に最適に設計されたフォーサーズ規格のレンズを装着した場合は像面位相差AF方式を、マイクロフォーサーズレンズ規格のレンズを装着した際にはコントラストAF方式を自動的に選択するようになっています。

これによって、以前からあるフォーサーズ規格のレンズも問題なく使えるということになります。

同時に、2種類のAFを併用することで「従来ミラーレス一眼で苦手としていたC-AF(被写体を追従してAFを合わせ続ける)の追従性を大幅に改善し、連写性能も最大6.5コマ/秒に向上した」(オリンパス)とのこと。

 

像面位相差AFはセンサーの画素の一部をAF用に使うということなので、画質の低下が心配という声もありましたが、そういうこともなさそう。新しいセンサーは1628万画素と、 OM-D E-M5よりわずかながら画素が増え、新画像処理エンジン「TruePicVII」でノイズが低減、解像感も上がっているそうです。

 

このほか、電子ビューファインダー(EVF)が進化、-10℃の環境下でも動作保証する防塵・防滴・耐低温性能など、プロユースにも応じられるスペックは魅力的です。

ただ、フォーサーズとマイクロフォーサーズのシステムを統合した結果、ボディーが大きくなり、大きなレンズも発売される… 。当初のマイクロフォーサーズが目指した、システムのコンパクト化にやや逆行する感じもあります。

この辺どうなのか、実機を触ってみる以外にないでしょうね。

 

先行展示とフェア

9月11日から、東京と大阪のオリンパスプラザでは、「OLYMPUS OM-D E-M1」、同時に発表されたレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」などが先行展示されます。(先行展示のお知らせ

 

また9月13日から順次、東京、大阪、名古屋、仙台、広島、札幌、福岡で「新製品体感フェア」が開かれます。

<フェアの内容>(地域により内容が異なることがあります)

新製品タッチ&トライ / 新製品レンズタッチ&トライ / 技術展示 / [OM-Dシリーズ][PENシリーズ][Eシリーズ][STYLUSシリーズ]タッチ&トライ /
アクセサリー展示 / プロカメラマントークライブ / プロカメラマン作品展示

  


OM-D E-M1の価格

2013年09月09日 | カメラ

間もなく発表されるオリンパスの新しいマイクロフォーサーズ機「OM-D E-M1」の価格情報が出ていました( デジカメinfo / 43rumors )。

日本国内での価格を抜粋すると次の通りです。

OM-D E-M1 ボディ 144,800円
OM-D E-M1 12-50mmキット 169,800円
OM-D E-M1 12-40mm F2.8キット 219,800円

これが本当だとすると、事実上のフラッグシップ機ということを考慮しても、結構高いですね。

 

キヤノンとニコンのフルサイズ機の最安価格(価格.com、9/9現在)と比べて見ました。

キヤノンEOS 6D  ボディ 144,488円
キヤノンEOS 6D EF24-105mm F4L IS USMキット 208,144円


ニコンD600  ボディ 146,719円
ニコンD600 AF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRキット 191,995円

OM-D E-M1はメーカー希望価格でしょうし、キヤノンとニコンはあくまで最安価格なので、単純に比較はできませんが、それにしてもOM-D E-M1 はフルサイズ機並みの高値設定。

こんなに高くて売れるのかな… という気がします。

 

OM-D E-M1( Mirrorless Rumors より)。

実に精悍な外観で、いかにも高性能という感じ。ただし現行のOM-D E-M5より大きさも価格もアップ。ファンの反響はどうでしょうか。