つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

6月の終わりに

2015年06月28日 | 行事・歳時記

まもなく6 月も終わり。梅雨空の下、1 年の半分が過ぎようとしています。

気象庁によると、関東から中国地方にかけての梅雨明けは7 月21 日ごろになりそうだとのこと。

五月雨(さみだれ)の季節は、まだまだ続くんですね。

 

で、この季節のあれこれを、つれづれなるままに…

 

梅雨の緑と花々

梅雨の定番、アジサイ。JR 大阪駅「時空(とき)の広場」で。

 

こちらは大阪・西区の靱公園。緑が目にしみる美しい季節です。

 

春ほどではありませんが、バラも咲いています(靱公園で)。

 

百合の季節でもあります。カサブランカ系の、かぐわしい香りの百合を見つけました(靱公園近く)。

 

夏越の祓(なごしのはらい)

ところで、6 月30 日は、各地の神社で「夏越の祓」が行われます。

1年の折り返しとなる6月30日に、今年の無事を感謝し、残る半年の無病息災を祈願する神事。

 

大阪・堀越神社の「夏越の大祓」式場(2014年6月30日撮影)。

 

昨年、四天王寺界隈を歩いているときに目にとまった堀越神社。

聖徳太子が、四天王寺建立と同時に、叔父の崇峻天皇の徳を偲んで創建したと伝えられる由緒ある神社。ここの「夏越の大祓」では、古来の伝統にのっとり、参拝者が大祓いの祝詞をあげ、祓串で身を清め、麻苧(あさお)を八つに裂く儀式を行っています。(堀越神社のfacebook より)

 

伝統を重んじる京都でも盛んな行事で、神社によって作法は違うものの、茅の輪をくぐったり、紙の人形(ひとがた)に穢れを移したあと水に流したりするところが多いようです。

 

かなり古い本なので今もそうなのか、定かではありませんが「冷泉布美子が語る 京の雅・冷泉家の年中行事」(集英社)によると、京都の冷泉家では自宅でこうした儀式を以下のように続けてきたとのこと。

『「夏越の祓」は、上の間の連子窓(れんじまど)の前に机を出して、江戸時代のものといわれているいかにも古い感じの瓶(かめ)に水を張って机の上に置きます。庭に自生しているススキの葉二枚を使って十字の人形(ひとがた)を作ります。長いススキの葉を折り、短めの葉を折りながら縦横に重ねて、真ん中を麻の葉でちょんと留めてできあがりです。それを各自が作って、脚のないへぎに並べ置きます。
(中略)
各自が作った十字の人形(ひとがた)で全身を撫でながら、「拾遺和歌集」の、「水無(みな)月の夏越の祓する人は 千歳(ちとせ)の命延(の)ぶといふなり」(詠み人しらず)を、ひと息で三回唱えて、ハッと人形に息を吹きかけて瓶の水の中に放ります。家族全員が、自分の作った人形で身体の罪、穢れを祓った後、人形を集めて、昔は鴨川に流していましたが、今は、そんなことをすると川が汚れる、とお叱りを受けますので、すべて庭の隅で焚き上げています。』

 

水無月のお菓子

冷泉布美子さんの記述はさらに続きます、

『この日のための特別なお料理などは作りませんが、ただ、水無月のお菓子はいただきます。二等辺三角形をした、おしんこ(餅)の上に小豆がたくさんのっただけのお菓子ですが、氷室(ひむろ)の中から取り出す氷の形を模したものだそうで、この頃では、ニッキ味のものやらあって、なかなかおしゃれになっていますが、このお菓子を水無月にいただくようになったのは、クリスマスにクリスマスケーキをいただくのに似て、どうもお菓子屋さんのお商売上手から来ているように思います。
(中略)
和歌の家ですから、「夏越の祓」の和歌を詠むこともございますが、決まり事としては、「月」は詠まないこととされています。と申しますのは、旧暦の六月晦日の月齢は月の見えない日にあたり、その翌一日から徐々に月が見え始めるようになっていきます。月齢と旧暦は必ずしも一致しない時もありますが、おおよそ一緒と考えて、「夏越の祓」をする日は、月明りのない暗闇の中でするものとされていましたから、「月が光った」「月の明りの中」というふうには詠まないことになっております。』

 

お菓子「水無月」。

三角の形は暑気を払う氷を表しているといわれ、水無月の上部にある小豆は悪魔払いの意味があるとも…

 

京都だけでなく、大阪のわが家でもこのお菓子は食べます。

関西の広範囲で、和菓子店が取り扱っているように思います。

 

愛染まつり

「愛染さん」と呼ばれる、愛染堂勝鬘院(大阪市天王寺区)の「愛染まつり」も6 月30 日。

大阪で最初の夏祭りです。

午後1 時半頃から、あべのキューズモール3階で出発式のあと、午後2 時頃から 愛染娘の宝恵かごパレードがあり、愛染堂に到着すると、恒例の 「駕籠あげ」。

 

愛染まつり」の「駕籠あげ」(2014年6月30日撮影)。

 

絵になるので毎年撮りに行っています。

いつも大変な数のカメラマンが殺到する年中行事。

 

今年も行きますかね~

ただ、天気予報が雨模様。

もともと「愛染ぱらぱら」とかいって、雨が降る事の多いお祭りですが。

 

6月の終わり、とりとめのない話になりました…

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撮影カメラ・レンズ

  キヤノン EOS 6D

             EF24-105mm f/4L IS USM

        EF70-300mm f/4-5.6L IS USM

  ソニー RX100


カフェ巡り(2) ルクア イーレの蔦屋書店

2015年06月26日 | グルメ

「カフェ巡り(1) ルクア イーレ」(4月26日記事)の頃は、まだオープンしていなかった「梅田蔦屋書店」(5/8開店)へ行ってきました。

 

大阪ステーションシティ「LUCUA 1100」(ルクア イーレ)9 階フロアにある「梅田蔦屋書店」。

本のほかに、文具、雑貨など色々なカルチャーがシームレスに繋がる、居心地のよい空間とのこと。この中にスターバックスコーヒーが入っています。

 

パンフレットに掲載されている「梅田蔦屋書店」のフロア案内図。

ガーデンラウンジとスターバックスコーヒーを中心に、ぐるりと書架が取り巻いています。

いままでの本屋にはなかったレイアウト。

 

コーヒーを飲みながら本を選べるガーデンラウンジ。

 

これはくつろげる、と席を探したところ満席。全部で500席あるという話でしたが、平日なのにすごい…

珍しいスポットには人が来ますね。

 

やっと座れるところを見つけました。テーブルはないんですが…

 

「写真」コーナーで平積みにしてあった、蜷川実花の写真集をパラパラ。「蜷川実花の20年史」とあり、これまでの彼女の写真のダイジェスト。

極彩色の花をあしらったポートレートで知られる写真家、映画監督。最近は衣装デザインも手がけているそうです。読んでみて、演出家・蜷川幸雄の娘ということだけの人気ではない、才能ある女性だと思いました。

 

梅田蔦屋書店」には、専門分野の知識を持った「コンシェルジュ」がいて、本選びの相談に応じてくれます。写真の分野では、「アサヒカメラ」の月例コンテストで年度賞1位を取り、写真集も出している人が在籍しています。

 

書架の周囲には、本を選ぶ間、荷物を預かってくれるクロークも。ホテルみたいです。

ほかに貸し会議室、Apple のパソコンをずらりと並べたコーナー(自由に使えます)、ATM、靴磨き専門店、ビューティサロン、ウエディングや旅行の店など。

万年筆をはじめ文具もいいですね。写真に撮りたいものがいっぱいありましたが、撮影不可ということで残念…

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撮影カメラ    ソニーRX100


キヤノン「EOS 5DsR 」を実写!

2015年06月23日 | カメラ

キヤノンの5060万画素フルサイズ一眼レフ「EOS 5Ds 」と「EOS 5Ds R 」が6月18日から発売。さっそく「キヤノンデジタルハウス梅田」で「EOS 5Ds R 」を実写、データ持ち帰りをさせてもらいました。

実写といえばカッコいいですが、素人の単なる試し撮り。

 

EOS 5Ds R 」。

5060万画素。キヤノンと同業他社の35mmフルサイズ一眼レフの中で最高の画素数。いずれ出るソニー「α7R II」も4240万画素ですからね。中判カメラを除いて、現在望み得る最高画質です。

 

高画素に加えて、ブレを抑える技術が随所に施され、そのためシャッターは静かだし、いかにも良いカメラだという感触が伝わってきます。

 

レンズは「 EF24-70mm F4L IS USM 」が付いていました。別のレンズに付け替えることもできましたが、来店者も多く、そのまま撮ることに。

 

店内のショット。三脚なし、手持ちでAFを使い撮影。

上の写真の撮影データは下記の通り。

  カメラ : Canon EOS 5DS R
  撮影モード : 絞り優先AE
  シャッター速度 : 1/20秒
  絞り : F5.6
  測光方式 : 評価測光
  露出補正 : 0
  ISO感度 : 100
  レンズ :  EF24-70mm F4L IS USM
  焦点距離 : 70.0mm
  画質 : RAW
  ホワイトバランス : オート(雰囲気優先)
  AFモード : ワンショット AF
  ピクチャースタイル : オート

 

手持ちでシャッター速度  1/20秒! これで、高画素機の実写画像をあれこれ言うこと自体、無茶なんですが…

レンズの手ブレ補正に頼りつつ、感度ごとの画像比較をしてみました。

 

 ◆感度別の画像比較

中央の白四角内をピクセル100%で表示してみます。(Digital Photo Professional 4.2.32.0 でRAW現像。デジタルレンズオプティマイザ適用。シャープネス「 3 」 。 以下の作例ではAE による微妙な明暗の差があります。2つの照明ランプが近く、逆光でのハレーションも心配しました。)

 

ISO 100

ピクセル100%でも精細感は十分ありますね。

三脚、レリーズ使用、さらに高解像のレンズならシャープネスはもっと際立つと思います。くどいですが、手持ち・1/20秒でこれですから…

 

ISO 200

 

ISO 400

 

ISO 800

 

ISO 1600

 

ISO 3200

 

ISO 6400

EOS 5Ds R 」の常用ISO感度は 100~6400。ISO 3200~6400 ぐらいになると、ノイズや解像感の低下が見られます。

やはり高画素機だけに、高感度域はやや弱い。

ただ、画像サイズそのものが大きい( 8688x5792 )ので、縮小して印刷するとノイズは全く目立たない、という実践的なレビューも見ました。ISO 6400 で色のバランスは保たれているように見えますし、用途によってはISO 12800 でも使えるかも。(ISO50、ISO12800 の感度拡張が可能。)

 

EOS 5Ds 」と「EOS 5Ds R 」については、伊達淳一氏によるデジカメWatch のインタビューが詳しく掘り下げています。そのなかで、以下は常用の最高感度をISO 6400 に決めた理由のくだり。

キヤノン側は、

『フルサイズである5Ds/5Ds Rは、APS-Cサイズのセンサーと比べて入射光角度の違いなどによりノイズ以外の特性も異なります。詳細はお話しできませんが、常用感度の設定にあたっては、ノイズレベルだけではなく、キヤノン社内におけるさまざまな基準があり、総合的に画質を判断し5Ds/5Ds Rでは最高感度をISO 6400にしています。』

と、ノイズレベルだけではない基準で決めたとしています。

今一つ釈然としませんが、おそらく画像周辺の画質も関係した社内基準があるのでしょう。プロ向けを意識して、許容範囲を厳しくした感じもします。

 

ホワイトバランス

オートホワイトバランスが「雰囲気優先」と「ホワイト優先」の2つのモードになりました。

キヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional 4」では、「5Ds/5Ds R 」で撮った画像を表示した時だけ、下のようにオートホワイトバランスが「オート(雰囲気優先)」と「オート(ホワイト優先)」の2種類に分かれて表示されます。他のカメラで撮った画像は「オート」とだけしか表示されません。 

(「オート(雰囲気優先)」で撮った画像も、あとで「Digital Photo Professional 4」を使って「オート(ホワイト優先)」に変えることは可能。)

 

 

で、どこが違うのか。試しに撮ってみました。まず「オート(雰囲気優先)」から。

「オート(雰囲気優先)」画像。

 

次に「オート(ホワイト優先)」で撮った画像。

 「オート(ホワイト優先)」画像。

 

「オート(雰囲気優先)」は少し赤味が乗っています。「オート(ホワイト優先)」は赤味がなく、白が純粋の白に写っています。

ここで、思い当たるフシがありました。キヤノンはポートレ―トを撮る人に歓迎されているのですが、それは少し赤味を乗せた絵作りにあるのではないか。ホワイトバランスのチューニングの段階から赤味を乗せているからではないか…

 

実際、伊達淳一氏によるデジカメWatch のインタビューに興味深いくだりがあります。

『伊達淳一氏――オートホワイトバランスが「雰囲気優先」と「ホワイト優先」の2つのモードになりましたが、具体的にどんなシーンで差が出るのでしょう? 電球タイプの照明だけですか?

キャノン側 : 従来からあるオートホワイトバランスが、自然な赤みを残す「雰囲気優先」です。これに対して、不自然にならない範囲でできるだけ白を白く再現するのが「ホワイト優先」です。基本的には電球色に特化していますので、それ以外の照明では差が出ないようにしています。夕景を撮影したときには若干の差は出ることはありますが、どちらも夕景の雰囲気を損なわないように適度な赤味を残すようなアルゴリズムにしています。
 
伊達氏――同じ色温度でも照度によって差が出ますか?

キャノン側 : 明るさも考慮しています。明るいシーンは少し赤味が残るように、暗いシーンではより赤味を抑えるようなチューニングにしています。これは従来の「雰囲気優先」も同じです。従来よりも赤味を補正して、白を白く見せるのが「ホワイト優先」ですが、マニュアルセットでホワイトバランス調整するよりもほんのわずかに赤味を残すようにしているので、完全に電球の雰囲気を取り除かないように配慮しています。

キャノン側 : 最近のエントリーモデルに搭載しているSCNモード「料理モード」は「ホワイト優先」的なオートホワイトバランス(ユーザー側でのオン/オフは不可)をすでに採り入れています。海外のレストランなどでは電球照明により赤味が強すぎる場合があるというご意見を多数いただき、以前から開発に検討を依頼していました。ようやく5Ds/5Ds Rで「ホワイト優先」という形で実現することができました。』

 

キヤノンの絵が、他のメーカーより赤味が強いかなという経験上の感覚はあったのですが、それが確かめられ、納得できました。

キヤノンが「ホワイト優先」を導入したこと、これって結構重要なことではないでしょうか。

「ホワイト優先」はシャープでクリアに見えます。ちょっと冷たいけど。何となくニコンの絵作りみたい…

 

オートホワイトバランス「雰囲気優先」。

 

オートホワイトバランス「ホワイト優先」。

 

画像データの大きさ

5060万画素の画像ということで、身構えていたところがありますが、今回撮った写真を処理すること自体は、従来のパソコンでもさほど問題はありませんでした。ただ、Photosopで加工しても劣化しない無圧縮のTIFF画像にすると、1枚が約288MBにもなり、TIFF画像を何枚も表示して作業しようとすると動きが鈍くなったり止まったり、支障が出ました。

こぼれ話ですが、「EOS 5Ds R 」の画像を保存したSDカードをEOS 6D に入れて再生したところ、

何これ! EOS 5Ds R の画像をEOS 6D で表示できない!

 

こういうの、初めてですね。ニコンD810 の画像なら表示出来ましたが。5060万画素ってそんなに大きな画像なんでしょうか。

 

Otus と組み合わせれば最強!

海外サイトで、「5Ds 」にツァイスの極上レンズ「Otus 85mm f/1.4」 を付けて撮影した作例が出ていました。(Canon EOS 5Ds with the Zeiss Otus 85mm f/1.4 Sample Images

高画素カメラ「5Ds 」の真価を最大限に発揮する組み合わせ。

モデルの顔の毛穴、うぶ毛をここまで超リアルに写していいものだろうか、という気もしますが…

しかし、ぜひ一度このサイトのオリジナル画像をご覧ください(ダウンロードには時間がかかります)。

 

関連記事

 ・『Canon EOS 5Ds with the Zeiss Otus 85mm f/1.4 Sample Images(オ―タス85mm使用作例)』(PHOTOGRAPHY BLOG)

 ・『Canon EOS 5Ds with the Canon EF 24-70mm f/2.8L II USM Sample Images(EF 24-70mm f/2.8L II USM使用作例)』(PHOTOGRAPHY BLOG)

 ・『Canon EOS 5Ds with the Canon EF 70-200mm f/2.8L IS II USM (Fashion) Sample Images(EF 70-200mm f/2.8L IS II USM使用作例)』(PHOTOGRAPHY BLOG)

 ・『Canon EOS 5Ds with the Canon EF 100mm Macro Sample Images(EF 100mm f/2.8 マクロ USM使用作例)』(PHOTOGRAPHY BLOG)

 ・『キヤノンEOS 5Ds/5Ds Rの技術説明会レポート』(デジカメWatch)

 ・『“約5060万画素”の圧倒的な高画素を実現! キヤノン「EOS 5Ds/5Ds R」速攻レポート』(価格.com 新製品レポート)

 ・『EOS 5Dsと5Ds Rと5D Mark IIIを撮り比べ 5060万画素ってどれぐらいキレイなの?』(週刊アスキー)

 ・『キヤノン「EOS 5Ds / 5Ds R」を触ってみた』(当ブログ2/7記事)

 


キヤノン「G3 X」を触ってみた

2015年06月21日 | カメラ

キヤノンが6月18日に発表したプレミアムコンパクトカメラ「PowerShot G3 X」(6月25日発売)。

超望遠撮影ができ、画質も良さそうなので、気になる機種。先行展示されていた「キヤノン デジタルハウス梅田」で触ってきました。(キャノン ニュースリリース

 

キヤノン「PowerShot G3 X」。レザートーン塗装を施した高級感のある外観。

 

カメラのバックにあるのは、キヤノンのページのサンプル画像の一つ。このポートレートはとても精細。1型(1インチ)センサーの画質ってこんなに良かった? と思うほど。

 

 「G3 X 」のサンプル画像。クリックすると、オリジナルサイズ(5472×3648)に拡大します。

 

この画質で600mm (35mm判換算)の超望遠もカバーしているのは、すごいのでは! 

 

電源を入れたところ。鏡筒が少し繰り出されてスタンバイ。

シャッター周りのレバーを引くとズームします(パワーズーム)。

 

600mm (35mm判換算)にしたところ。ここまで鏡筒が伸びます。

 

手持ちで撮影。光学ズーム限界の600mmを超え、800mm近くまでズームしています(プログレッシブファインズーム)。何だかんだ言っても、現実的にこれぐらいの超望遠が撮れないとネ… という気持ち。さすがに画面は揺れますが、光学手ぶれ補正が効いているのか、十分撮れる状況。(プログレッシブファインズームは画質を維持したまま1200mm相当まで可能とのこと)

レンズ鏡筒内には、キヤノンのコンパクトカメラで初めて導入された2群防振機構が組み込まれているそうです。カタログによると、『高出力のアクチュエーターの新開発などにより、難易度の高い設計を実現しました。』と。手ぶれ補正効果は350mmで3.5段(静止画)。

UDレンズや非球面レンズなどを採用した13群18枚のレンズ構成。 「G3 X 」は、いわばこのレンズに賭けている感じ。

 

被写体にレンズを向けると、カメラが自動的にある程度ピントを合わせに行くのでAFも比較的スムーズ。すごく高速なAFというわけではありませんが、ストレスを感じない印象でした。

 

被写体の捕捉をサポートする「フレーミングアシスト(探索)」も試しました。望遠時に被写体を見失ったとき、レンズ横のボタンを押すと一時的に広角画面になり、被写体を補足してからボタンを離すと望遠に戻るしくみ。

他社の高倍率カメラにも同様のものが搭載されています。スポーツや野生動物撮影に便利な機能です。

ただ欲を言えば、望遠→広角→望遠の動きがもう少しスピーディーになれば… と思いました。まあ、ある程度は、操作の慣れの問題かもしれません。

 

横に展示されていた「G1 X Mark Ⅱ」と比べても一回り大きい162万ドットチルト液晶。タッチパネル式なので、AF位置の変更が簡単。2本の指で画像の拡大縮小もOK。

ところで、モードダイヤルが虹色に写っていますね。ダイヤル類の天面に施されているスピンカット処理のためかも。

 

左から「G1 X Mark Ⅱ」、「G3 X 」、「G7 X 」のGシリーズ3機種。

G3 X 」の大きさが目立ちます。「EOS  M3 」よりも大きいです。

 

購入するかどうかの分かれ目に、この大きさがあるでしょうね。一眼レフのサブ機に、と見に来たお客さんの一人は結局、「EOS  M3 」のコーナーに行ってしまいました。

ただ、大きいと言っても、一眼レフ+望遠レンズよりははるかに軽量。

サブ機というのではなく、これ1台だけですませるのがいいかもしれません。広角、マクロ、超望遠、星空(星空モードあり)と、撮れないものは何もなく、とても楽チンな撮影行になります。おまけに防塵防滴。

 

電子ビューファインダー「EVF-DC1 」を付けたところ。

 

望遠で撮る時は、電子ビューファインダーでのぞいた方が絶対撮りやすいです。

キヤノンは、電子ビューファインダーをセットにしたEVF KITを5,000台限定で発売。購入するならこのセットが狙い目。

 

あと、連写を試すのを忘れました。5.9コマ/秒。「何でも撮る」ためには、特にスポーツなど、7コマ/秒ぐらい欲しいところですね。

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撮影カメラ    ソニーRX100

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関連記事

   ・『キヤノン、「PowerShot G3 X」をブロガーミーティングで解説 』(デジカメWatch)

   ・『キヤノンPowerShot G3 X正式発表。広角端24mmの25倍ズーム、1型20MPセンサ搭載』(engadget日本版)

  ・キヤノン「G3 X」スペシャルサイト

  ・『写真で見る「PowerShot G3 X」――「EOS M3」とどっちが大きい?』(ITmedia デジカメプラス )


さくらんぼ

2015年06月21日 | グルメ

妻が実家に帰って、山形県のさくらんぼをもらってきたので撮ってみました。

実家が山形というわけではなくて、実家の親戚のそのまた親戚からの、季節の贈り物。

 

山形のさくらんぼ。

梅雨の時期に、果物の鮮やかな色を見ると晴ればれとした気分に。

 

よく知られたブランド「佐藤錦」かどうか、表示がありませんでしたが、酸っぱくなくジューシーな甘味があって美味しかったです。

黒っぽいアメリカンチェリーより、やっぱりこちらの方が良いですね。

 

写真の撮り方は、我ながらもっと工夫があってよさそう…

「かわいい写真の撮り方」という女性向きの本をパラパラめくっていると、こういうシーンを撮る場合のアドバイスがあって、『クロスの色は、スイ―ツ(この場合はさくらんぼ)が持っている色から同系色を選ぶとクロスが主張しすぎず無難な配色に。』とありました。

フ~ン、そうなのか、赤系のクロスの方が落ち着いたんだ。と、あとから気がつくこと…

テーブルフォトも奥が深い。というか、女性の色のセンスにはかなわない。

撮影する時「男の目はまず形を見る。女の目は色を見る。」とも言われますから。

 

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撮影カメラ・レンズ

  キヤノンEOS 6D

   EF24–105mm F4L IS USM


キヤノン「G3 X」 vs ソニー「RX10 II」

2015年06月18日 | カメラ

キヤノンが、レンズ一体型のコンパクトカメラ「G3 X」 を6月25日に発売すると発表しました。

2月の「CP+ 2015」や、その後のイベントで参考展示していたもの。(キヤノンのニュースリリース

     「PowerShot G3 X」(キヤノンのニュースリリースより)

プレミアムコンパクトカメラ「Gシリーズ」の3番目のモデルで、大きめの1型センサーによる高画質に加え、35mm判換算で 24 - 600mm という広範囲な焦点距離をカバーする高倍率ズームが特長。

 

ソニーとの比較

キヤノンの「Gシリーズ」は、1.5 型センサー搭載の「G1 X Mark II」は独特のプレミアムカメラなのでこれは別として、1 型センサーについてはソニーを追いかけている印象があります。

たとえば「G7 X」は、ソニー「RX100」シリーズそっくり。

初代「RX100」がヒットした後、ソニーは、同じ1 型センサー画質で望遠域までカバーする「RX10」(35mm判換算で24-200mm、ズーム全域F2.8 )を発売。今回のキヤノン「G3 X」は、その「RX10」とよく似たコンセプトのカメラです。

そしてソニーはこのたび、「RX10」の後継で4K 動画が撮れる「RX10 II 」を海外で発表。一気に引き離しにかかっている、というところ。

 

というわけで、「“望遠が撮れる”1 型センサーコンパクトカメラ」は、キヤノンとソニーのどちらがいいのか、「G3 X」と「RX10 II 」を簡単に比較してみました。(「RX10 II 」がいずれ国内販売されるという前提で…)

 

ボディー

キャノン「G3 X」。(3月21日、「5Ds/5DsR 」などの体験イベント「CANON GRAND PRESENTATION 2015」(3/21記事)で参考出品されていたのを撮影。実際の製品と微妙に違っているところがあるかも知れません。)

 

コンパクトカメラとしてはレンズが大きく、何となく武骨。「こういうカメラ、売れるのかな~」という印象でしたが…

大きさ(幅・高さ・奥行き)は、123.3×76.5×105.3mm 。重さ約733g(バッテリー、カード含む)。

 

一方のソニー「RX10 II 」。写真は海外のソニーサイトから引用。

 

RX10」が出たころから、ソニーの人が冗談で「レンズのお化け」と言っていたように、異様にレンズがデカい外観。

大きさ(幅・高さ・奥行き)は、129.0×88.1×102.2 mm 。重さ約813 g(バッテリー、カード含む)。

ソニー「RX10 II 」の方が80g 重いです。

 

また、キヤノンはアウトドアでの使用を想定して、防塵・防滴仕様(短時間の小雨程度)。

 

レンズ性能

キヤノン「G3 X」は、35mm判換算で24-600mm、F2.8 - 5.6。

ソニー「RX10 II 」は、同24-200mm、ズーム全域F2.8

 

キヤノンの方が望遠端が長く、超望遠の領域までカバー。さらに、電子ズーム「プログレッシブファインズーム」を使用することで、高解像感を保ったまま50倍(35mm判換算1,200mm相当)までズームできます。

35mm判換算で1,000mm以上となると、野鳥の撮影にも十分。一方で最短撮影距離が、ワイド端5cm ~ テレ端85cmとマクロ撮影にも対応しているので、マクロから超望遠まで対応できます。

これはなかなかすごい。

 

その代りソニーは、ズーム全域でF2.8 という非常に明るいツァイスブランドのレンズ。最短撮影距離もワイド端3cm、望遠端25cmと、キヤノンより寄れます。

 

両機種とも非球面レンズ、色収差補正用のレンズを使用して光学性能にこだわっているので、高品質な描写が期待できそう。

 

シャッター性能

キヤノン「G3 X」は、バルブ~1/2,000秒。連写は5.9コマ/秒。

ソニー「RX10 II 」は、メカニカルシャッターの場合、バルブ~1/3,200秒。電子シャッター(ローリングシャッター歪みを極力補正)で最高1/32,000秒。連写は14コマ/秒。

 

これは、はっきり言ってソニー優位。

 

液晶・ファインダー

キヤノン「G3 X」は、背面液晶(チルト式・タッチパネル)3.2型約162万ドット。電子ビューファインダー(EVF)は外付けで約236万ドット。

ソニー「RX10 II 」は、背面液晶(チルト式)3.0型約123万ドット。電子ビューファインダー(EVF)は内蔵、約236万ドット。

 

キヤノンは、背面液晶が大きくて見やすそう。電子ビューファインダーの性能はほぼ同じ。電子ビューファインダーを多用する場合は、内蔵しているソニーの方が便利ですね。

 

感度

キヤノン「G3 X」は、ISO 125~12,800。

ソニー「RX10 II 」は、ISO 100~12,800。

 

動画

キヤノン「G3 X」は、フルハイビジョン:1,920×1,080。

ソニー「RX10 II 」は、4K動画(3,840×2,160)をカメラ単体で記録、29分まで(米国の場合)録画が可能。最大40倍(960fps)のスーパースローモーション動画も。

 

ソニーの完勝! 4K動画のアピール度は大きいでしょうね。センサーの裏にメモリー(DRAM)を直接張り付け、データ読み出し速度をアップさせた新しい積層型センサーを開発したそうです。すごい技術力…

 

Wi-Fi/NFC

両機種とも対応。

 

結論は…

4Kなど動画を重視するならソニー、超望遠を優先するならキヤノン、といったところでしょうか。

なかなかいい勝負だと思います。

 

*1型センサーで超望遠が可能なのは、レンズ交換式のニコン1 シリーズ + 1 NIKKOR VR 70-300mm f/4.5-5.6(35mm判換算で189-810mm相当)もあります。これも選択肢に入るでしょうね。

 

下はキヤノン「G3 X」の公式ムービーです。

 

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関連記事

  ・『キヤノン「PowerShot G3 X」実写速報、接写をはじめ満足度は期待以上!』(日経トレンディネット)

  ・『キヤノン「PowerShot G3 X」実写レビュー - 光学25倍ズームと1型センサーを小型ボディに凝縮』(マイナビニュース)

  ・『海外発表:1型“積層型CMOS”採用の「RX10 II」 』(デジカメWatch)


キヤノン「DPP4」更新の恩恵

2015年06月13日 | カメラ

キヤノンのRAW現像ソフト「Digital Photo Professional 4 」が更新されていました(6月10日)。(キヤノンのダウンロードページ

ウインドウズ版、マック版ともバージョンは「4.2.32」。


変更点は以下の通りです。

 ・EOS 5Ds, EOS 5Ds Rに対応。
 ・ホワイトバランス設定で、カメラ本体のオート(ホワイト優先)機能に対応。
 ・新しいピクチャースタイル "ディテール重視" に対応。(EOS M3を除く、すべての対応機種の撮影画像に適用することができる。)
 ・多重合成ツールを追加。(64bit版OSのみ)
 ・HDRツールを追加。(64bit版OSのみ)

「まあ、大体は、6月18日発売のEOS 5Ds, EOS 5Ds Rに対応するのが主目的かな… 」と思いつつ、ともかくウインドウズ版をダウンロード。

さっそく使ってみて、EOS 5Ds, EOS 5Ds R を買わない人にも、思わぬ恩恵があることが分かりました。

 

Digital Photo Professional 4.2.32 のメイン画面。(さきに行われたヨドバシカメラ大撮影会の画像。これぐらい小さければ肖像権的にもクリアかな… と。)

 

メイン画面の見た目は、これまでのバージョンと大きく変わりません。

「ツール」の項目で「多重合成」と「HDR」が追加されました。これは以前「Digital Photo Professional 3 」に搭載されていた機能で、どういうわけか新しい「Digital Photo Professional 4」が出た時に削除。今回復活したわけで、ありがたいことです。

 

使える!「ディテール重視」

さらに良いのは、ピクチャースタイルに新しく加わった "ディテール重視"。

EOS 5Ds, EOS 5Ds R で搭載された、ピクチャースタイルの新しい項目です。

スタジオ撮影などで、白飛びを抑え階調を出すというメリットがあることが、下記の関連記事にある南雲暁彦氏のレビューで書かれています。

それが、他のカメラで撮った画像にも適用できるんですね。

 

左はピクチャースタイル「スタンダード」。右はピクチャースタイル「ディテール重視」。(撮影カメラはEOS 6D )

すごく微妙ながら、右の「ディテール重視」のほうが、コントラストを抑え、肌のテカリも少なく、自然な諧調が出ていると思います。

南雲暁彦氏のレビューで取り上げられている商品撮影のほか、ポートレートに適しています。モデルさんの顔に適用すると「スタンダード」との違いは歴然。ソフトで、しっとりとした描写になります。

素晴らしい機能。

キヤノンさん、ありがとう。

 

他のソフトも更新

このほか、6月10日から6月11日にかけて、以下の撮影関連のソフトがドドッと更新されています。

 ・ワイヤレスファイルトランスミッター WFT-E7Bファームウエア Version 1.2.0

 ・GPSレシーバー GP-E2 ファームウエア Version 2.0.0

 ・EOS Utility 3.2.20 for Windows 、EOS Utility 3.2.21 for Mac OS X

 ・Picture Style Editor 1.15.20 アップデーター for Windows 、Mac OS X

 

関連記事

 ・『キヤノン「DPP」などがEOS 5Ds/5Ds Rに対応 』(デジカメWatch)

 ・『5060万画素の衝撃! 5Dsの実力を徹底検証する①』(Shuffle)

 ・『5060万画素の衝撃! 5Dsの実力を徹底検証する②』(Shuffle)

 ・『5060万画素の衝撃! 5Dsの実力を徹底検証する③』(Shuffle) 

 


ソニー「α7R II」のサンプル画像

2015年06月13日 | カメラ

ソニーが海外で発表した、4,240万画素のフルサイズ機「α7R II」。

その実写サンプル画像がflicr に掲載されていました。


drasko stojadinovic さんが投稿したもので、「α7R II」の最初の公式サンプルだそうです。

著作権フリーの「パブリックドメイン」と表示されていましたので、オリジナル画像(JPEG、7952×5304、13.6MB )をダウンロードしてみました。

 

「α7R II」サンプル画像。

レンズは「FE 16-35mm F4 ZA OSS」です。絞りF8.0、シャッタースピード2秒、ISO 100 。

外国の豪華な劇場のようですね。どこかはよくわかりません。

 

 

画面中央の上から下へ順番に、等倍で表示してみます。

 

 

 

 

 

いかがでしょうか、さすがに高画素機らしい精細な描写です。

ただ、2秒という長い露出。EXIF データを見ると、長秒時ノイズリダクション(ダーク減算)が「オン」になっていて、ノイズを取り除いているようです。その影響か、あるいはズームレンズのせいか、細部のシャープさが少し甘いかも。

 

明るい場所で、もっと解像力のある単焦点レンズを使い、RAWで撮影したサンプル画像も見てみたいですね。

 


準惑星ケレス 謎の光(続報)

2015年06月12日 | 宇宙

「準惑星ケレス 謎の光」(3月7日記事)の続きです。

NASAの無人探査機「ドーン」が、火星と木星の間にある準惑星ケレス(セレス)の周りを回って撮影した中に写っていた2つの謎の光。

ケレスの謎の光。(NASA提供)

 

その後どうなったか、NASAのページをチェックしてみると、6月10日に公表された最新画像が掲載されていました。

準惑星ケレスの最新画像。光る点の状況がこれまでより鮮明。(NASA提供)

 
NASAによると、ケレスから約4,400キロまで接近して撮影した映像。明るい領域は、直径約90Kmのクレーターの中にあり、中央のかたまった部分と、さまざまなサイズの光の点々が見えます。これが何なのか、これまでのところ、明確に科学的な説明がつかないそうです。

探査チームの研究者の話では、氷である可能性が強いものの、他の(たとえば塩)可能性も含めて引き続き観測を続けるとのこと。

 

クレーターの直径が90Kmということで、NASAの画像をフォトショップで拡大、モノサシを置いてみました。

モノサシを重ねてみると…(細かい目盛りは約2Km。大まかな合成です。科学的に厳密でなく、NASA製作ではないので転載不可)。

 

クレーターの直径が90Kmとすると、中央の明るいかたまり(NASAの説明ではcluster)の直径は15Km 前後のようです。

15Km というと、かなり大きなものですね。(UFO の基地?とか人工的な発光ではなさそう… )

氷である場合、これだけの広さの氷がかたまって存在する理由は何でしょう?

 

ケレスの内部構造は、下の図のように、分厚い氷の層の上を薄い塵の表皮が覆っていると考えられています。

ケレスの内部断面図(NASA提供。Wikipediaより)

 

素人としては、隕石の落下でクレーターができたさい、塵が吹き飛ばされ、下の氷の層が現れた? あるいは、氷でできた小さな天体(たとえば彗星)の衝突によるものかも… と色々想像をめぐらしていますが、事実はどうでしょうか。

 

NASAのページでは、光の点が何だと思うか? と一般から意見を募っています。

火山? 氷? 塩? … そのどれでもない?  

興味のある方は、投票してみてはどうでしょうか。

 


ソニー「α7R II 」など海外発表

2015年06月11日 | カメラ

ソニーが海外で6月10日、フルサイズ・ミラーレス機の高画素モデル「α7R II」を発表。同時に1 インチセンサー搭載のコンパクト機「RX10 II」と「RX100 IV(RX100M4)」も発表しました。(ソニーの海外向けプレスリリース

日本での発表はまだ。そのうち正式に国内発表されるでしょう(写真はいずれもソニーの海外ページより)。

名前で「II 」や「IV」が付いている通り、それぞれ「α7R 」「RX10 」 「RX100 III 」からのアップデート。とはいえ、3機種とも新開発のイメージセンサーを搭載、4K 動画にも対応するなど大幅に進化しています。

 

個人的には、「RX100 IV」が気になってしかたがないのですが、まずは、ミラーレスのフラッグシップ機となる「α7R II」のスペックを見てみました。

              海外発表されたソニー「α7R II 」

 

先日の、『ソニーα7R II には曲面型センサーが採用される?』という、SonyAlphaRumors の噂はハズレ!

(どうも最近、SonyAlphaRumors の噂が以前より当たらなくなってきた印象。ソニーの情報管理が厳しくなったのかも。なので、6/10 の記事は、無視してください… )

 

4,240万画素! 高感度も実現

「α7R II」は、4,240万画素。

すごいですね、どんな高精細な画像になるのか見てみたい…

 これまで、スマートフォンやRX100 II、III /RX10 シリーズ のような小さな機種にしか使われていなかった、高感度で低ノイズの裏面照射型イメージセンサーをフルサイズ機に適用。ソニーによると、世界初だそうです。

これによって、4,240万画素(α7Rは3,640万画素)にまで高画素化したにもかかわらず、高感度を実現したとしています。

最高感度は、常用でISO 25,600、拡張でISO 102,400。(現行の「α7R」も最高感度がISO 25,600ですが、拡張最高感度は仕様上、ナシ)。

 

CMOS センサーを、サイズが同じのまま高画素にすると、画素ピッチが狭まり高感度性能が落ちるのが普通。たとえばキヤノンの新しい5,060万画素一眼レフ「5Ds / 5DsR 」は最高感度が常用ISO 6,400で、5D MarkIII(同25,600)に比べて高感度性能がかなり落ちています。

そのことから考えると、ソニーが高感度性能を維持しつつ画素数を大幅にアップさせたのはすごいと思います。世界一といわれるセンサー製造分野で、同業他社が追随できないほどの技術レベルに達したのでは…

 

AFポイントなんと399点!

399点の像面位相差AFポイントにはびっくりしました。画面のかなりの部分をびっしりカバーしています。カバー範囲は世界最大だそうです。25点のコントラストAFも併用できるファストハイブリッドAF。「α7R」と比べ、AF速度は最大40%向上。

2年前初めて触った時、連写が遅く(最高約1.5コマ/秒 )モッタリした感じだった「α7R」(2013年10月17日 記事参照)ですが、今回、AF追従連写で5コマ/秒を実現。

下のソニーのAF関連ムービーを見ると、動きものにも強くなったのが分かります。

 

また、「α7 II 」で採用された5 軸手ブレ補正や、シャッター振動を現行モデルより50%低減したメカシャッター(耐久約50万回)を搭載。 高画素モデルで要注意とされるブレをかなり防げそうです。

 

EVF(電子ビューファインダー)は解像度が上がり、両面非球面レンズ、ツァイスT*コーティングと贅沢なもの。

下のムービーでもファインダーが見やすくなったのを強調しています。

 

カメラ本体で4K 動画撮影OK

α7s」でも4K動画撮影はできましたが、外付けレコーダーが必要でした。「α7R II 」は本体だけで4K動画撮影ができるようになりました。

下のプロモーションムービーをユーチューブで4Kに設定して見ましたが、きれいです。本物の4Kモニタで見たら、さぞ素晴らしいでしょう。

 

「CP+2015」では新しいカメラを出さなかったソニー。おいおい、ここへきてすごいカメラを出してきたじゃないの、という感じ。コンパクトなミラーレスでのこの性能を考え合わせると、キヤノンもニコンも安泰ではいられないでしょう。

恐るべし、ソニー。

 

ただ、高そうです…

海外では8月に約3,200ドルで発売される予定。1ドル123 円として、ボディーだけで393,600円。

ウ~ム。欲しいけどお金がない。

さらに、FEレンズ(フルサイズEマウント)には当たり外れがあるみたいだけど、その中でいいのだけを選んで、とくにツァイスのレンズを中心にシステムを組んだら… 

これは、破産! ですね。

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関連記事

  ・『 4240万画素の35mmフルサイズ一眼α7R II発表。フルサイズでは世界初の裏面照射型CMOS、単独4K動画撮影も』(engadget日本版)

  ・『4240万画素の35mmフルサイズ一眼α7R II発表。フルサイズでは世界初の裏面照射型CMOS、単独4K動画撮影も』(excite.ニュース)

  ・『SONY 海外で「α7RII」を発表!42.4MPセンサーフルサイズミラーレス一眼 4K動画撮影可能 5軸手振れ補正 』(ライフスタイル スタンダード)

  ・『海外発表:4,200万画素+5軸手ブレ補正の「ソニーα7R II」 』(デジカメWatch)

  ・『海外発表:1型“積層型CMOS”採用の「RX10 II」』(デジカメWatch)

  ・『海外発表:ソニー、4K動画記録に対応した「RX100 IV」』(デジカメWatch)

 


出るか!ソニー 曲面型センサーカメラ

2015年06月10日 | カメラ

このところ予想が当たらない感のある SonyAlphaRumors の噂なので、話半分に聞いた方が良さそうですが、本当ならビッグニュースになりそうなネタも出てきました。

『ソニーα7R II には曲面型センサーが採用される?』(デジカメinfo / SonyAlphaRumors )がそれ。

これ、めちゃくちゃ難しい話ですね。

 

カメラがレンズを使っている上で避けられない問題として「ザイデルの5収差」があり、そのひとつとして「像面湾曲」があることは、カメラ愛好家ならご存じのとおり。

「像面湾曲」は、レンズを通った光が焦点を結ぶ面が平たんではなく湾曲していること。

 

人の網膜は湾曲しているので何の問題もないのですが、フイルムやイメージセンサーは平面なので、現在市販されているどんな高級レンズでも中心部でピントが合っていても、周辺では多少ボケています。

像面の平坦性(周辺部でも解像力が落ちない)を誇示したのが、ツァイスの「プラナー」で、以来、周辺部の解像度を競うレンズメーカーの戦いが続いています。

 

この発想を転換して、レンズを通った光がどうしても湾曲した面に焦点を結ぶなら、湾曲したイメージセンサーで光を受け止めたらいいのではないか(人間の網膜のように)、というのが曲面型センサー。

 

ソニーの特許では、曲面型センサーを簡単に造る方法も出されています。お椀のような曲面型センサーをいちいち造るのは面倒ですが、平面のセンサーをお椀型の金型に乗せ、間の空気を抜くことでピタッとセンサーを金型の曲面に貼りつかせる… 

まあ、そう簡単にいくものかどうか分かりませんが、ソニーはやる気のようです。

 

ここまでは比較的簡単な話。

問題は、曲面型センサーを搭載したカメラは、平面のフイルムやセンサーに合わせて設計されてきた従来のレンズが使えないのではないかということ。

ただ、レンズ一体型のカメラならそういう思い切ったことができるだろうという噂でした。

たとえば「RX1 」の後継機とか。

RX1 」の後継機から始めるのが普通では… とみんな思っていたところへ、今回の噂!

 

「ソニーα7R II (仮称)」は、最新型の「α7 II 」の高画素モデルになると思われる、レンズ交換型の35mmフルサイズカメラ。

ということは、色々な交換レンズ(FEレンズ)が使えなくてはなりません。

これまで市販されてきたレンズは、それぞれ像面の平坦性が微妙に違うはず。それをどうやって曲面型センサーに合わせるのでしょうか…

 

頭がこんがらかって、わけが分かりません。

 

いったいソニーはどんなカメラを出そうとしているのか。

とりあえず、注目です。

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関連記事

  ・『ソニー α7 II vs α7 vs α7R vs α7S 比較。α7 II ILCE-7M2からみる、SONYフルサイズEマウントカメラの違いをみる』(かめらとブログ)


6月9日の夕焼け

2015年06月09日 | 風景・建物

6月9日、朝から降り続いた梅雨の雨がようやく夕方に止みました。

その後、空の色が変なのに気付きました(場所は大阪)。

 

少し紫がかったオレンジ色の空。(6月9日午後7時13分)

みごとな夕焼けといえばそうなのですが、空の真上まで染まり、不気味な感じも。

嵐の前など、特殊な気象状況のときに、たまに見かける色のように思います。

 

6日に新梅田シティーへ夕焼けを撮りに行った時(6/7記事参照)、こんな夕焼けだったら最高でした。

 

あわててカメラを持って、近くの公園へ行ったところ、もう夕焼けは終わっていました。

公園で。夕焼けはあっという間に消えていました。(6月9日午後7時21分)

 

この日、大阪だけではなくて、東京でもすごい夕焼けが見られたそうです。

すご過ぎて、何か悪い前兆では… とネットでも話題になっていました。

以下のリンクはその一例。私の撮ったものよりすばらしい(不気味な?)写真が見られます。

 

 ・ Let's Enjoy Everyday!

 ・ B.N.J

 

ところで、夕焼けの仕組みはどうなっているんでしょうね。

前から思っているのですが、気象庁が「夕焼け予報」を出してくれたら、写真が趣味の人間としてはとても助かるんですが…

夕日が美しいことで知られる、島根県松江市の宍道湖には「夕日情報(夕日指数)」なるものがあります。

この全国版がほしいところです。


ベルギービール ウィークエンド

2015年06月07日 | イベント

6日の土曜日、また夕焼けを撮りに大阪・新梅田シティへ。

 

仙台から届いた七夕飾りが風にそよぐ、新梅田シティ。

 

空中庭園展望台に上ってみると、夕焼けが始まっていました。

観光客に混じって、同じような狙いのカメラマンも何人か。

夕日が沈んだ頃。

もう少し派手な夕焼けになってくれるといいんですが…

 

夕闇せまる西梅田方面。

都会は、この時間帯が一番きれいな色に染まります。

 

さて、地上のワンダースクエアでは「ベルギービール ウイークエンド」(6/3~6/7)というイベントがありました。

ベルギービール ウイークエンド」。

すごい数の人が集まっています。

 

ステージのライブ演奏に盛り上がる会場。

 

50種類以上のベルギーのビールを、料理とライブ演奏で楽しむ「ベルギービール ウイークエンド」。

ホームページによると、2010年に東京で開催され、その後大阪、名古屋、横浜、福岡、仙台と毎年規模を拡大。大阪では5回目になります。今年は7月に広島でも初開催されるとのこと。

 

最初に3,100円でビールグラスと飲み物・食べ物に使うコイン11枚を購入。

好きなビールを選び、グラスに注いでもらう仕組み。

会場には立ち飲み用の丸テーブルがいくつも用意されています。

 

まろやかでコクがあるベルギービールは、大好き。

でも、この日はすごく混雑しているし、夕日を撮りに来ただけなので、飲むのはあきらめました。

 

次々に注がれるベルギービール。

 

美味しそうですね…

 

ベルギーは「美食の国」とかで、料理も自慢。

 

手前は分厚いベーコン。ボリュームがあります。

 

グラスを洗う機械「グラス リンサー」。

逆さにしたグラスを置くと、自動的に水が出て洗ってくれます。

そして、また別の味のビールを楽しめる… という具合。

 

夜、かなり暗くなってもにぎわっています。

 

長居公園で開かれたドイツビールのイベント「オクトーバーフェスト」(5/25日記事)もそうでしたが、この手のイベントは流行りますね。

ビールをおかわりするために、追加のコインを買っていたりしたら、結構な金額になると思いますけど…

 

景気が良くなってきたこともあるのでしょうか。

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

     EF24–105mm F4L IS USM


キヤノン「The Photographers 」第二弾

2015年06月04日 | カメラ

昨年11月にBS朝日で放送された、キヤノンの「The Photographers 」第二弾が、6月15日、6月22日の2回に分けて、同じBS朝日で放送されるとのこと。(キヤノンのページ)(BS朝日

前回は、「鉄道・飛行機」「生物」「スポーツ」の各ジャンルで活躍する15人の写真家を全3回にわたって取り上げたドキュメンタリ―。好評だったため、昨年12月に再放送されました。「EOS 7D Mark II 」のPRでしたが、内容は良かったですね。

第二弾も期待できそう。とくに、人気の米 美知子さんが出るので…

 

 ◆「The Photographers 2 ―心を揺さぶる光景を求めて」

今回登場するカメラは「EOS 5D 」シリーズ。

EOS 5D Mark IIIのほか、6月18日発売に決定した、新しい5060万画素カメラ「EOS 5DsEOS 5Ds R 」も出てくるようです。というか、「EOS 5DsEOS 5Ds R 」の盛り上げを狙った企画でしょうね。

 

放送予定は次の通り(敬称略)。

6/15(月)
 21:00~23:00
  出演 : 竹沢 うるま  中西 昭雄  米 美知子

6/22(月)
 21:00~23:00
  出演 : 尾 たまき  GOTO AKI  吉村 和敏

 

下はBS朝日の予告ムービーです(YouTube)。

もうちょっと凝ったムービーにしてほしかったですが…

 

ところで、キヤノンの「EOS 5DsEOS 5Ds R 」のページを見てみると、すでに予約殺到とのこと。次のように書かれていました。

『ご好評につき非常に多くのご注文を頂いており、商品のお届けまでにお時間を頂戴する場合がございます。全てのお客さまに商品をお届けできますよう、早急にこの状況を改善して参りますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。』

 

EOS 5Ds (キヤノンデジタルハウス梅田で)

スタジオ向けの高画素カメラで、一般的ではない機種と思っていましたが、そうでもないのかも…

 

番組連動の写真展も

特別企画展も開催されます。番組に登場する6人の写真家たちが、EOS 5Dシリーズ(EOS 5D Mark III、EOS 5Ds、EOS 5Ds R)で撮影した自然風景、地球の息づかいに迫る精緻な作品を展示。

 ▼開催日程
  キヤノンギャラリー
   銀座: 6月25日(木)~ 7月 1日(水)
   梅田: 7月 9日(木)~ 7月15日(水)
   福岡: 8月20日(木)~ 9月 1日(火)
   名古屋: 9月10日(木)~ 9月30日(水)

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関連記事

  ・前回の「The Photographers 」(BS朝日)

  ・『キヤノン「EOS 5Ds / 5Ds R」を触ってみた』(2/7 当ブログ記事)

  


ヨドバシカメラ大撮影会2015

2015年06月01日 | 撮影会・コンテスト

5月31日(日)に大阪・万博記念公園で開かれた、ヨドバシカメラの大撮影会に行ってきました。

 

ネットで予約していたところ、天気予報は「雨」。それも「降水確率80%」。がっかりして、雨対策を本気で考えていました。

ところが、前日の土曜日夜のうちに雨が降り、撮影会当日は「晴」に。

奇跡 !!

絶好のモデル撮影会日和となりました。午後からは強い日差しで、日焼けしてしまうほど。

 

今年の大撮影会は14回目。講師・モデルとも昨年(2014年6月2日記事参照)より増え、講師6人、モデル11人と豪華な内容。参加者は昨年と同じく400人を超えたそうです。

 講師陣・モデルは次の通り(敬称略)

講師 モデル

友田富造

東 隆石 

桃井一至

川合麻紀

本堂亜紀

伏見行介

 

 

 

 

真由

村井佑実

桑原里奈

村上 愛

愛希

ミフィ

伊美杏梨

紗季

古河真奈

佐藤春佳

 

 

 午前の部は、大撮影会おなじみの友田富造先生について行きました。(先生が両肩から下げているカメラはオリンパスですね。)

 

おしゃれな場所を選んでもらい、きれいなモデルに、レフ板の照明もばっちり。これで良いポートレートが撮れなかったらウソみたい…

規定でモデルの写真を載せられないのが残念です。

 

午後の部は桃井一至先生のグループに参加(この写真で先生は分かりません)。

かなりの数の参加者。人気があるんですね。

 

連写、連写の連続。この日は結局 SDカード 3 枚を使い約2,300 枚撮影。

これから、ヨドバシのフォトコンテスト応募用のカットを選ぶのですが、こんなに撮ってしまうと大変…

(あげくのはて、見事落選?)

 

審査のポイントや、実際に審査はどういう風にするのかと、講師に詳しく聞いている人がいました。

私も聞きたいぐらい…

漏れ聞こえてきたところでは、受賞作品が同じモデルに偏らないようにする配慮もあるとか。

フーン、なるほど、です。

 

ヨドバシカメラの撮影会は、札幌、仙台、東京、大阪で開かれており、今年は京都でも小規模な撮影会を実施。東京では従来の秋に加え、今年から春の大撮影会が始まりました。

充実してきている感じで、喜ばしいことです。

会場には協賛企業のテントがずらりと並び、いろいろなメーカーのカメラ・レンズを借りて試せるのもいいところ(運転免許証、保険証などが必要)。

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関連サイト

  今回の講師の一人で、ヨドバシカメラ大撮影会の運営に加わっているフォトプロダクションの社長のブログを見つけました。

  ・『from our Diary. MASH  「写真は楽しく!」』

  参考になります。