カメラの祭典「CP+ 2018」(3/1~3/4)は、過去最高の6万8000人を超える入場者を集めて閉幕。
スマホに押されているといわれる中、いぜんカメラ人気は健在。結構なことです。
期間中、ソニーの新しいフルサイズミラーレス「α7III 」(3月23日発売)のタッチ&トライに長蛇の列。会場内で最長だったそうです(GIZMODO)。
入場者の投票で決まる「ワールドプレミアアワード」のレンズ交換式カメラ部門にも、「α7III 」が選ばれました。
というわけで、いま注目の「α7III 」。
CP+ には行けませんでしたが、3月3日、ソニーストア大阪のスペシャルイベントで展示機を触り、実写データも持ち帰ってきました。(イベントは銀座、札幌、名古屋、福岡天神でも実施)
「α7III 」を体験できるコーナー(ソニーストア大阪で)。
「α7III 」。レンズは広角ズーム Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS が付いていました。
ソニーによると「α7III 」はベーシックモデルという位置づけ。が、プロ向きの「α9」や「α7RIII」の“とんがった”部分、つまり「α9」の高速連写、「α7RIII」の高解像度を除けば性能的にはほぼ同等。
メカ・電子シャッターとも10コマ/秒連写、それも無音・無振動OKというシャッター性能がまず魅力です。
それ以外にも「α9」と同じ693点像面位相差AFセンサー(撮像エリアの93%カバー)、進化した「瞳AF」などAFも強力。また、ダイナミックレンジの広い新開発裏面照射型センサー、蛍光灯のちらつきを防止するフリッカーレス撮影、SDカードのデュアルスロット、5軸ボディ内手ブレ補正、高解像4K動画、従来の2倍以上の高容量バッテリー… と、先進の機能・性能をてんこ盛り。巷では「これがベーシック?」という声が上がるほど高水準のカメラ。
ボディー本体の厚みが増したのと、大きいレンズのせいでがっしりとした印象。
ボディーの重さ(カード、バッテリー込み)は650g。「α7II」(599g)より少し増えています。
でもミラーレスなので、重すぎるというほどではありません。
とりあえず連写を試してみました。
「カタカタカタ…」と、やや固い感じの音。一眼レフの、ミラー駆動を伴った「カシャカシャ」とは違いますね。
背面。タッチ対応のチルト式液晶モニター。
AFポイント選択に使えるマルチセレクター(モニター横右上)が便利そうなので試してみましたが、実際には左親指などで画面をなぞるタッチ操作の方がスムーズ。ファインダーを覗きながらでもAFポイントを自在に変えられます。
モデルさんがいないので、「瞳AF」は未体験。(「瞳AF体験モデル撮影会」は3月10日以降、各ソニーストアで開かれます)
色々なレビュー動画で、モデルが振り返っても目に吸いつくような「瞳AF」の動きが紹介されているので、試してみたいですね。
◆α7III 実写データ
実写OKでしたので、持参のSDカードを入れて店内を撮ってみました。
RAW+JPEG で撮影、RAWを「Imaging Edge」で現像。多少画像補正しています。(「Imaging Edge」は、従来の「Image Data Converter」にかわるソニーの新RAW現像ソフト)
(aibo の画面は、液晶モニターの常として、そのままでは青っぽく写りすぎるので色補正しました)
2420 万画素なりの解像度。「α7RIII 」の4240万画素には及びませんが、フルサイズらしい余裕の描写。
動画も数秒間、試してみました(YouTubeにはアップしていません)。
4K ではなく、フルハイビジョン動画の一部を切り出したもの。補正なし。
← クリックで等倍(1920×1080)に拡大します
動画は暗部を持ちあげる設定になっているのか、全体に明るく、くっきりしていて美しいです。
いいですね。
これで本格的に4K で撮影、さらに「Log 」映像にも挑戦したら、階調豊かで色の美しい動画が出来るでしょう…
◆CP+ のセミナー上映
店内ではスペシャルイベントとして、「CP+ 2018」のソニーブースで行われた写真家のセミナー録画を上映していました(3/3、3/4実施)。
3月1日に、「CP+ 2018」のソニーブースで行われた魚住誠一さんのポートレートセミナー「心が震える瞬間を残そう~with α7RIII+SEL85F14GM」。
モデルは、4人組ガールズバンド「SILENT SIREN(サイレント・サイレン)」でドラムを担当している「ひなんちゅ」さん。(SILENT SIREN は、もともとファッション雑誌で活躍中の読者モデルを中心に結成)
魚住誠一さんは、タイトルにあるFE 85mm F1.4 GM レンズのほか、50mm 、35mm の大口径単焦点レンズを駆使したポートレート撮影のひけつを解説。
「ピントはまつ毛の付け根にあわせる」「構図は余白が大事」「タテヨコの線をゆがまず出すためには50mm レンズ」など、参考になる話を色々聞けました。
「α7RIII は「α7RII 」よりダイナミックレンジが良くなり、解像度もアップ。「ベール一枚はがしたようにクリアになった」とも。
「α7RIII 」が欲しくなるようなセミナー。
でも、こちらの方はα7IIIと違って、なにしろ高価なカメラですからね~
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撮影カメラ (α7IIIの実写画像以外) ソニーRX100
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