つれづれ写真ノート

   カメラと写真 そして世の中の色々なこと---

「CP + 2016」Part 2 (ソニー)

2016年02月29日 | カメラ

CP+2016」の会場へ入ったところに、広いスペースを構えていたソニー。

入り口に近いこともあって、かなり混雑していました。

 

G MASTER」レンズを前面にアピールする、ソニーのブース。

 

ソニーは昨年、主力のカメラのリニューアルを済ませてしまったこともあって、今年のCP+ については、キヤノンやニコン、リコー(PENTAX)のように自慢できる、フルサイズカメラの新製品がありません。かろうじて注目を集めそうなのはAPS-C機の「α6300」ぐらい。

どうするのかな、と思っていたところ、「G MASTER」レンズを軸に、それなりに充実した展示内容でした。

 

「G MASTER」レンズとは

G MASTER」は、2月19日に国内発表されたばかり(ソニーのニュースリリース)。

独自開発のEマウント最上位レンズシリーズで、いまのところ標準ズームの24-70mm F2.8、ポートレート向きの中望遠85mm F1.4、望遠ズーム70-200mm F2.8 の3本が出る予定。

セールスポイントは『圧巻の解像力と、とろけるような美しいぼけ味』。

 

ソニーによると、どんどん高画素化するカメラの未来を見据え、解像性能を最大限に引き出す「超高度非球面XAレンズ」を使用したのがキ―ポイントとしています。

非球面レンズは、収差を補正する何枚ものレンズの役割を、微妙な曲率を持った1枚のレンズでまかなうもの。今ではどのメーカーも採用。ただし、鯛焼きのように押し型で作る(ガラスモールド)ための金型製作に伴う欠点もあって、点光源ボケにぐるぐる輪のような模様が現れる「輪線ボケ」「年輪ボケ」が発生しがち。海外では「onion ring bokeh(玉ネギの輪ボケ)」と呼ぶようです。

このほか、解像性能が高いシャープなレンズほど、「二線ボケ」(輪郭が強いボケ)も出やすい、ということがよく知られています。

 

解像性能を高めつつ、こうした「汚いボケ」を低減したのが「G MASTER」レンズ、とのこと。

 

 レンズの表面を0.01ミクロン単位でなめらかにし、「onion ring bokeh(玉ネギの輪ボケ)」を低減したとするパネル表示。(でも、説明は英語だし、だれも見てない…)

 

ともかく、どれほど良い描写になるのか、撮ってみなければ分かりませんね。

撮影体験コーナーでは、展示カメラに自分のSDカードを入れてモデルを撮影、データ持ち帰りがOKでした。

こういう機会はめったにないこと。かなり順番待ちしましたが、実写してみました。

 

使えたのは、フルサイズ4240万画素のα7R II と「G MASTER」レンズ FE 85mm F1.4 GM。

ぜいたくな組み合わせです。

大口径レンズだけあって、ボディーに比べかなり大きい。

 

高級さが感じられる鏡筒の仕上げ。

 

「G MASTER」 レンズで実写

以下、α7R II と FE 85mm F1.4 GM での実写例です。

RAWで撮影後、そのまま基本的に画像補正なしで現像(一部の写真はトリミング)。

 

絞り F2、1/250秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス AUTO、クリエイティブスタイル ポートレート。

 

 ← 指の部分の等倍画像。クリックすると拡大します。

高画素カメラの実力か、レンズ性能のすごさか、いずれにしても驚異的な解像力!

 

絞り F2、1/400秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス AUTO、クリエイティブスタイル ポートレート、少しトリミング。

 

絞り F2、1/160秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス AUTO、クリエイティブスタイル ポートレート。

 

絞り F1.4、1/640秒、露出補正 +0.3、ISO 100、ホワイトバランス AUTO、クリエイティブスタイル ポートレート、トリミング。

 

Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA で実写

次は別のカメラと「G MASTER」以外のレンズで撮ってみました。

 

α7 II とツァイスレンズSonnar T* FE 55mm F1.8 ZA の組み合わせです。

 

絞り F1.8、1/250秒、露出補正 +0.7、ISO 100、ホワイトバランス AUTO、クリエイティブスタイル ポートレート。

これもボケのきれいなレンズですね。

 

絞り F1.8、1/320秒、露出補正 +1、ISO 100、ホワイトバランス AUTO、クリエイティブスタイル ポートレート、トリミング。

 

絞り F1.8、1/320秒、露出補正 +0.7、ISO 100、ホワイトバランス AUTO、クリエイティブスタイル ポートレート、トリミング。

 

魚住誠一氏セミナー

ソニーブースでは、「αレンズの描写力に酔いしれる~Gマスター85mmの衝撃~」と題し、ポートレート撮影で定評のある魚住誠一氏がスペシャルセミナーを行っていました。

人気モデルの三原勇希さんを撮影した作品を4Kの大画面に映し出し、ポートレート撮影のポイントを解説。

素晴らしいポートレートの数々… 

構図はうまいし、美しかったですね。

 

「FE 85mm F1.4 GMは、四隅まで気持ちのいい解像感。シャープさと、とろけるようなボケの差がすごい。絞り開放ではピントが合う範囲が狭いので、ぜいたくに少し絞ってみるのも醍醐味。」と魚住氏は話していました。

 

セミナーのあと、大画面に映し出された作品をバックに、三原勇希さんの撮影タイム。

自分のカメラで撮影OK。

といっても、望遠レンズを持ってきていなかったので、魚住氏の作品のようなクローズアップは無理でした。残念…

 

「最初はグ~」で始まって、ジャンケンで勝ったお客さんへのプレゼントもありました(左が魚住氏)。

 

楽しいソニーブースはこれで終わり。

おっと、新製品の「α6300」を試していなかったのに気付きました。

ま、いいか、そのうちソニーストアで試せることだし…

ソニーのカメラとレンズ。上段中央に展示されているのが「α6300」。

 


「CP + 2016」Part 1

2016年02月28日 | カメラ

横浜市の「パシフィコ横浜」で開かれていた、カメラのショー「CP+(シーピープラス)2016」(2/25~2/28)。

公式ホームページによると、登録来場者数 は会期合計で67,792人とのこと。

今年はカメラの注目製品が多かったこともあって、盛況でした。

 

2月26日に見に行きました。JR桜木町駅に着くと、すばらしい青空。

 

会場の「パシフィコ横浜」。

 

続々詰めかける来場者。

 

キヤノンブースはオリンピックのゴールドパートナーを強調。

EOS-1D X II」や「EOS 80D」で、体操選手の演技の瞬間を捕えるタッチ&トライコーナーを設置。

 

ニコンブースには、「D5」と「D500」でジオラマを走るミニレーシングカーを撮影する「“動体捕捉”撮影体験コーナー」。

 

モデル撮影体験コーナーも。

ニコン「D5」「D500」とも発売前なので、データ持ち帰り不可でした(ほかのカメラはOK)。

 

ファンの関心が高いPENTAX初のフルサイズデジタル一眼レフ「K-1」は大人気で、タッチ&トライに60~80分待ちの行列が出来ていました。

 

辛抱強く待って、試してきましたよ~

 

富士フイルムのレンジファインダー風プレミアムモデル「X-Pro2」も長蛇の列。

 

これも頑張って実写。データ持ち帰りOKでした。

 

ソニーは新しい「G MASTER レンズ」をアピール。写真は「FE 85mm F1.4 GM」。

 

「G MASTER 」を使ってモデル撮影体験が出来ました。

以下はその一部。

 

ソニー「G MASTER 」など実写

いずれもRAW画像を明暗・色調調整せず現像、トリミングなしです。

 

カメラ:α7R MarkII  レンズ:FE 85mm F1.4 GM 

(絞り F2、1/400秒、露出補正 0、ISO 100、ホワイトバランス AUTO、クリエイティブスタイル ポートレート)

 

この写真をカメラの液晶モニタで拡大したところ、ジャスピンだったので、ソニーの女性スタッフも「オ~!」と。

等倍に拡大してみました。画像サイズ(7952×5304)が、このgooブログの制限をオ―バ―するため、止むを得ずトリミングしています。

 ← ピントが合った部分の等倍画像。クリックすると拡大します。

 

ソニーによると、「FE 85mm F1.4 GM 」は“珠玉の大口径ポートレートレンズ”とか。

非常に解像感が高いです(カメラ自体、4240万画素なので解像し過ぎ?かも)。それでいてボケ味は柔らかな、良いレンズという印象です。

 

こちらは、「G MASTER 」ではなく、ツァイスレンズを試してみました。

カメラ:α7 MarkII  レンズ:Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA 

(絞り F1.8、1/200秒、露出補正+0.7、ISO 100、ホワイトバランス AUTO、クリエイティブスタイル ポートレート)

 

各ブースについては、次回から詳しく、可能な場合は実写例もまじえて掲載したいと思っています。

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撮影カメラ・レンズ(実写例を除く)

   キヤノン EOS 6D

     EF24-105mm F4L IS USM

   ソニーRX100


びっくりぽん!シグマがミラーレス一眼

2016年02月23日 | カメラ

驚きました。シグマが2月23日、Foveon X3センサーを搭載したミラーレス一眼カメラ「SIGMA sd Quattro」(APS-Cサイズ)と「SIGMA sd Quattro H」(APS-Hサイズ)を発表しました。(シグマの発表

「SIGMA sd Quattro」(左)と「SIGMA sd Quattro H」(右)=シグマの発表ページより。

 

2012年 3月に発売されたAPS-Cサイズの一眼レフ「SIGMA SD1 Merrill」の基本コンセプトを継承したとのことですが、最近シグマからミラーレスが出るというような噂、出ていましたっけ?

個人的には初耳。これまでユニークなレンズ一体型の「dp Quattro シリーズ」を次々に出して、注目を集めていたものの、レンズ交換式ミラーレスカメラが出たのは驚きです。

 

もともと、中判カメラの画質に迫るという高画質が売り物のFoveon X3センサー。

実際に試してみて(「dp 0 Quattro」を試す 」 Part 1Part 2 参照)、確かにすばらしいと実感しましたが、今回の「sd Quattro H」に至っては5,100万画素相当という超高画質。

さらに、SFD(Super Fine Detail)モードというのがもっと凄そう。

シグマのページによると、

『一回のレリーズで7枚の露出の異なる画像を取得し、専用のRAWデータ(X3Iファイル)を生成。SIGMA Photo Proを使用して、このRAWデータから、ダイナミックレンジが広くノイズレスな画像を生成することができます。』

とあります。

いったい、どこまで高画質なんだろうか…

と思ってサンプルを見ようとしたら、まだサンプルギャラリーができていない状態(2/23現在)。

CP+ 2016」に合わせ、急いで発表したのかもしれません。シグマの山木社長って、こういうイベントの直前で驚かすのが好きですからね。

 

洪水のような新製品ラッシュ

ニコン、キヤノン、ソニー、オリンパス、富士フイルム、リコー(PENTAX)、タムロン、シグマ… 

最近、カメラ、レンズメーカーから注目の製品が一気に発表されています。近年まれにみる新製品ラッシュ。

そのほとんどは「CP+ 2016」でお目見えすると思われますが、いったい、どのメーカーのブースへ行けばいいのか分からなくなってしまいそう… 

 

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関連記事

 ・『フォビオンセンサー搭載のミラーレス「SIGMA sd Quattro」』(デジカメWatch)

 ・『シグマ、Foveon X3搭載レンズ交換式ミラーレス「SIGMA sd Quattro」発表』(ITmediaニュース)

 ・『シグマ、Quattroを継承するレンズ交換式ミラーレス「SIGMA sd Quattro」』(家電fan・マイナビニュース)


オリンパス「PEN-F」トークイベント

2016年02月21日 | カメラ

オリンパス「PEN-F」の魅力について、プロ写真家が解説するトークイベントが、2月6日から14日にかけて東京と大阪で開催。

13日、オリンパスプラザ大阪で、曽根原昇氏のトークを聞いてきました。

 

曽根原昇氏の「PEN-F」トークイベント(オリンパスプラザ大阪で)。

用意された席はほぼ満席。あとから来た人のために椅子を増やしたほどで、盛況でした。

 

曽根原氏は、愛知県三河湾に浮かぶ離島、佐久島で撮った猫の写真をもとに、まず「PEN-F」のモノクロプロファイルについて解説。

猫が好きなんだそうです。そのせいか、撮られる猫の方も警戒心がない、のんびりした表情…

 

モノクロプロファイルコントロール

プロファイルコントロールは、「PEN-F」の目玉機能。

オリンパスのサイトでは、

『簡単なダイヤル操作で効果を確認しながら、フィルム写真のプロセス(フィルム選び、撮影、現像、焼付け)を行うように作品作りが楽しめるPEN-Fの新機能。感じた思いをその場で自在に表現できます。』

と書かれています。ただ、抽象的で具体的にどうするのかイメージしにくいですね。

実際に使ってみた方が直感的に理解しやすいと、曽根原氏も話していました。

 

モノクロの場合、カメラ前面のクリエイティブダイヤルを「MONO」にします。

クリエイティブダイヤル。

 

液晶モニタのモノクロの画像に、8色に色分けされたカラーの円グラフが現れるので、シャッターまわりのダイヤル(フロントダイヤル)を回し、使いたいカラ―フィルターを選択します。

モノクロフィルム撮影でカラ―フィルターを使った経験のある人は分かると思いますが、フィルターの色と同じ色が明るく、その補色は暗く写ります。個人的には昔、青空をドーンと暗く落とし雲を浮き上がらせるためオレンジのフィルターをよく使いました。

緑フィルターは、ポートレートで肌や唇の色合いを見た目に近く表現するために使われます(これは経験なし)。

そうした、モノクロフィルムに対する効果と同じで、曽根原氏はあくびをした猫の舌の質感を出すために緑フィルターを使ったとのこと。

 

次に、モードダイヤルの下にあるレバーを左右に動かしてハイライト&シャドウ、シェーディング効果を選びます。

モードダイヤル下のレバー。

 

ハイライト&シャドウは、トーンカーブを操作してコントラストを強くしたり弱めたりするもの。シェーディングは、画像の周囲の焼き込み(逆に明るくすることも可)。いずれも液晶モニタにグラフやバ―が現れるので、フロントダイヤル又はリアダイヤルを回して自分好みに調整します。

フィルムのような粒状感を加えることもできます(操作法は… メニューからだったかな? 聞き漏らしました)。

 

曽根原氏のモノクロ作品。真正面から撮るのはまずいかなと思い、斜めからのアングルで。天井の照明や何かの茶色の線が写り込んでいて、スミマセン。

この作品は緑フィルター、シェーディング(焼き込み)を適用、粒状効果「弱」で仕上げたそうです。

 

デジタルのモノクロは、そのままだと迫力のない写真になりがちですが、プロファイルコントロールを使えばこういうメリハリをつけられるという例。

試行錯誤しながら自分だけのプロファイルを育てていく、息の長い楽しさが「PEN-F」にはある、との話でした。

 

そうした調整が難しい、あるいは面倒だという人には、プリセット(初期設定)も2種類用意されています。

「クラシックフィルムモノクロ」と「クラシックフィルムIR」。前者は、ザラっとした粒状感の(トライX のような)モノクロフィルム調。後者は赤外線フィルムのような仕上がり。

 

カラ―プロファイルコントロール

カラ―では、クリエイティブダイヤルを「COLOR」にします。

液晶モニタのカラ―画像に、12色の彩度を細かく調整できる円グラフが現れます。

彩度を調整する円グラフ。

フロントダイヤルを回して色(写真では赤)を選択、リアダイヤルでその色の彩度を調整します。丸いポッチを外側へ広げると彩度が高く、内側へ縮めると彩度が低くなります。彩度の調整は11段階。

 

曽根原氏はトルコ・イスタンブルで撮影した写真をもとに解説。

写真展「イスタンブルの壁のなか」(2月19日~2月25日、オリンパスギャラリー大阪で開催中。デジカメWatch参照)の写真で、味わいのある独特の色調でした。

その色調をどうやって出したかというと、上の円グラフで赤から黄色にかけての部分を外側に張り出させ(彩度を高く)、その他の色の部分は内側に縮め(彩度を低くし)たそうです。

グラフのポッチをつないだ形でいうと、雪だるまをおしつぶして右に傾けたような… (うまく表現できません)

 

この“イスタンブル調”、ほかの写真にも適用して見せてもらいました。午後の光というか、温かみのある表現になります。

(いいことを覚えましたね。フォトショップに応用すれば自分の写真に使えそう。イベントの収穫あり! です)

 

カラーの場合もモノクロ同様に、簡単に使えるプリセット(初期設定)が2種類用意されています。

「クロームフィルム リッチカラ―」と「クロームフィルム ビビッド」。前者は渋みのある色調。後者はフィルム「ベルビア」のような鮮やかな発色。

 

それにしても、これだけ細かな“こだわり”の調整をカメラ内で出来る機種は少ないのでは。

「外観のデザインだけではない、革新的な機能を持ったカメラ」と、曽根原氏は評価していました。

 

フィルム「ペン・F」へのオマージュ

今回の新製品「PEN-F」は、1963年に発売されたフィルムカメラのハーフサイズ一眼レフ「オリンパス・ペンF」と同じ名前。

フィルム時代の「オリンパス・ペンF」は、「オリンパスペン」(1959年)生みの親で、名設計者といわれる米谷美久(まいたに・よしひさ)氏が開発。ボディーには「F」の花文字が刻印されていました。

フィルム時代の「オリンパス・ペンF」(オリンパスのページより)。コンパクトなレンズ交換式カメラ。

 

デジタルの「PEN-F」ボディーには花文字がありませんが、オリンパスのページやパンフレットには花文字の「F」が使われています。

さらに発売記念キャンペーンとして、「PEN-F」を購入・ユーザー登録すると、花文字入りのレリーズボタン(赤か黒)がもらえ、5000円のキャッシュバックもあります。

フィルム「ペン・F」への思い入れがうかがえます。

 

「F」の花文字が入ったレリーズボタン(赤)。

 

昔、フィルム「ペン・F」を買えず眺めているだけだった者として、今回の「PEN-F」はとても魅力的です。

欲しいですね~

資金さえあれば…

 

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撮影カメラ   ソニーRX100

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関連記事

 ・『往年の銘機がデジタルで復活。猛烈に欲しくなってくる「OLYMPUS PEN-F」』(ギズモード・ジャパン)

 ・『ミラーレス一眼Olympus PEN-F実機実写レポート 多彩なモノクロシミュレーション機能がスゴイ』(engadget日本版)

 ・『OLYMPUS PEN-F(外観・機能編) 』(デジカメWatch)

 ・『オリンパス「PEN-F」実写レビュー - 金属メカニカルボディに凝縮された5軸手ブレ補正と20M新センサー』(家電fan・マイナビニュース


オリンパス「PEN-F」タッチ&実写

2016年02月18日 | カメラ

オリンパスの新しいマイクロフォーサーズ・ミラーレス一眼「PEN-F」(2月26日発売)。

レンジファインダースタイルのフィルムカメラを思わせる、レトロ感たっぷりのデザインです。(オリンパスのニュースリリース参照)

富士フイルムの「X-Pro2」もそうですが、最近は復古調が目立ちますね。

 

オリンパスプラザ大阪で展示されていたので、触ってきました。

 

タッチ&トライ

PEN-F」。

ボディーは、シルバーとブラック の2種類。キットレンズの12mm F2.0 ブラック(35mm判換算で24mm相当) が付いています。

 

こちらはブラックボディー。

 

個人的には、やはりシルバーボディーのほうがレトロっぽくて、好み。

 

この交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0」はシルバーもあるのですが、キットレンズとしてはブラックしか用意されていません。

シルバーボディーにはシルバーのレンズがいいのではないかと思いましたが、そうしなかった理由を後日、オリンパスの人に聞きました。

「12mm F2.0」のシルバーは、シルバーといっても少し色が違う、というデザイン部門の判断だったとか。

  「12mm F2.0」のシルバー(オリンパスのページより)

 

そう言えば色合いが違う感じも。

もちろん、多少色合いが違っても、シルバーで統一したい人もいるかもしれません。あくまでご参考まで。

 

ボディー上部。マグネシウム製のトップカバーに、アルミ削り出しのダイヤルやレバーを数多く配置。

 

左側の電源スイッチはフィルムカメラの巻き戻しクランクを模した感じ。真ん中にはモードダイヤル。その右にシャッターボタン。右端には、ムービーボタンと露出補正ダイヤル。

シャッターボタンまわりはフロントダイヤルになっていて、その手前(背面)にあるリアダイヤル、モードダイヤルの下にあるレバーとともに、画像の明暗・色補正に使われます。

PENシリーズとしては初のファインダー(EVF、236万ドット)も詰め込んだ、ぜいたくな設計(その代り内蔵フラッシュはなくなり、外付けに)。

 

多少ゴテゴテ感はありますが、とてもメカニック。好きですねェ、こういうの…

持ってみると、コンパクトな割に適度の重みがあり、高級感が感じられます。

 

真上から見たところ。ボディーの厚みが左右で違い、全体に舟形になっています。操作性を考えて、こういうフォルムになったのだそうです。

カメラの上部を「軍艦部」とも呼びますが、戦艦や巡洋艦の甲板を連想させる、呼び名の由来にぴったりの形ではあります。

 

シャッター音は、軽く、控えめ。

昔の感触に近い? そう感じたのは、シャッターボタンにケーブルレリーズ取り付け穴があるせいかも。かつてのフィルムカメラはみなそうでした。シャッターボタンもノスタルジックです。

シャッター速度は最高1/8000秒。レリーズタイムラグ0.044秒とレスポンスが素早く、ミラーレス機としては最速。最大約10コマ/秒(AF追従時は5コマ/秒)の連写ができますし、静音(無音)モード搭載、ボディー内5軸手ぶれ補正と、機能は先進的。

 

背面モニターは3.0型バリアングル液晶。タッチスクリーン対応で、測距点の選択やタッチシャッター、画像再生時の拡大などが指先の操作でできます。

 

モニターを裏返すと、革張り風になっており、フィルムカメラそっくりの外観。また、底面にはネジ穴が一切ないなど、いたるところデザイン的なこだわり。

 

イメージセンサーは2,030万画素。これまでのOM-D、PENシリーズとも1,600万画素までだったので、「PEN-F」はオリンパス初の2,000万画素機になります。

センサーずらしによるハイレゾショット機能も搭載。美術品や風景など動かない被写体に限られるものの、5000万画素センサー相当の高解像の撮影が可能です。また、純正のRAW現像ソフト「OLYMPUS Viewer 3」でハイレゾショットのRAW現像ができるようになったとのこと。

レトロな外観だけに魅かれがちですが、「機能もすごい」と思わせるカメラ。魅力的です。

 

「PEN-F」で撮ってみた

展示機は画像データ持ち帰りOKだったので、持参のSDカードを「PEN-F」に入れて撮ってみました(画質はいずれもJPEG、トリミング、画像補正なし)。

オリンパスプラザ大阪の店内(絞りF3.2、1/160秒、ISO 200、露出補正なし、ホワイトバランス オート)。

 

店内のマスコット(絞りF4.5、1/60秒、ISO 250、露出補正なし、ホワイトバランス オート)。

この写真の中央付近を等倍に拡大してみると…

マスコットの等倍画像。

布の質感は良く出ている感じですね。

 

アートフィルター「ファンタジックフォーカス」をかけてみました。“ゆるフワ” 写真、面白いです。

 

さて、「PEN-F」の注目機能、モノクロ/カラープロファイルコントロールについて。

(説明するのが、難しい… )

 

詳しくはオリンパスのページに書かれています。簡単にいえば「こだわりの作品」をカメラ内で仕上げる画像補正。

ボディー前面にあるクリエイティブダイヤルを使います。

 

クリエイティブダイヤル。

「初期のライカ(バルナック型)のダイヤルのようだ」という声がもっぱら。

 

とりあえずダイヤルを「COLOR」に合わせました。カラーの色調整ができます。

背面液晶にカラーの円グラフが出ます。

 

カメラのフロントダイヤルを回すと、時計の針のようなものが回り、赤、紫、青、緑など色を選択。

上の写真では赤を選択しています。

 

つぎにカメラの背面にあるリアダイヤルを回すと、色の濃さが調節できます。

内側の円グラフを外に張り出させ、赤色を濃くしているところ。

この状態で撮ったのが下の写真。

マスコットの赤色が強く出ました。

 

今度は赤色を控えめにしてみます。

リアダイヤルを回して、赤の内側の円グラフを中にへこませます。

 

これで撮影すると…

赤色が抑えられ、渋い色調になりました。(渋過ぎ?)

 

こんな風に、自分好みの色合いの写真を、リアルタイムで確認しながら作り出せる新機能です。

「撮ったあと、パソコンの画像ソフトでやれば、同じことでは…」という意見もあるでしょうが、そうではない場合があるかもしれません。

というのは、撮影しながら、ある色合いが気に入ったとします。そうすると、その色合いを生かせる被写体がもっとないか、色合いに合うアングルがないか、工夫して探す気になりますね。

パソコンによる事後処理だけでは得られない作品につながる可能性があるのでは、と思いました。

 

最初から自分の色を作り出すのは難しいので、「カラーリバーサルフィルム風」(ベルビアなど)のようなプリセット(初期設定)も用意されています。

 

この機能についてはもう少し詳しく、後日プロカメラマンのトークイベントでの話も交えて、ご紹介する予定です。

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撮影カメラ    「PEN-F」の実写画像を除き、ソニーRX100

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関連記事

 ・『ファインダー内蔵ミラーレス比較!PEN-F・α6300・X-Pro2結局どれがいいの?』(Amazing Graph)

 ・『OLYMPUS PEN-F(実写編) 』(デジカメWatch)

 ・『OLYMPUS PEN-F(外観・機能編) 』(デジカメWatch)

 ・『フィルムカメラ風の高品位ミラーレス「OLYMPUS PEN-F」 』(デジカメWatch)』


ニコン「D500」の印象

2016年02月14日 | カメラ

ニコンプラザ大阪で、DXフォーマット(APS-C)最強の一眼レフ、「D500」(4月下旬発売予定)を見てきました。

 

ニコン「D500」。レンズは標準ズーム「AF-S DX NIKKOR 16-80mm f/2.8-4E ED VR」。

フラッグシップのフルサイズ一眼レフ「D5」の隣に置かれ、ファンが次々に来てタッチ&トライ。人気ぶりがうかがえます。

 

主なスペックは以下の通り。


 ・有効画素数 2088万画素
 ・AFポイント 153点(選択可能55点)
 ・AFクロスセンサー 99点(選択可能35点)
 ・AF検出範囲  -4~+20EV
 ・ISO感度  100-51200
 ・高速連写  約10コマ/秒
 ・連続撮影 14ビットロスレス圧縮RAWでも200コマ
 ・4K動画対応
 ・液晶モニタ チルト式3.2型(タッチパネル)約236万ドット
 ・Wi-Fi 内蔵
 ・使用メディア  XQDカードとSDカード
 ・重さ  約760g(本体のみ)

 

キヤノンがプロ仕様の「EOS 7D Mark II」(2014年10月発売)でヒットしたあと、フルサイズ機に注力しているニコンとしては、もうこうした高性能のAPS-C機は出さないのではないかという観測もありました。

しかし、すごいスペックで出してきましたね。

画素数や、10コマ/秒の連写性能はキヤノン「EOS 7D Mark II」とほぼ同じレベルですが、その他多くの点では「EOS 7D Mark II」を上回っています。

1年半も後発なので機能アップは当然とはいえ、“恐るべし、ニコン” です。

 

チルト液晶は、やはり便利です。

ただ、液晶でライブビューの場合、コントラストAF方式なので、AFはそう速くない感じ。

この辺で、デュアルピクセル CMOS AF のキヤノン「EOS 7D Mark II」と比べてどうか… ということになりそう。

 

一方、ファインダーをのぞいて撮ってみると、これが実に快適。

AFポイント数が多いので、ピント位置の選択範囲が非常に広いのが有難いです。

ニコンデジタル一眼レフカメラ史上最強の被写体捕捉力を発揮する広域・高密度の153点AFシステム。

「D500」のAFポイント(ニコンの製品ページより)。153点のうち、四角で囲んだ55点が選択可能。赤色の四角・点は特に正確なクロスセンサー。

 

液晶の右上にあるサブセレクターを上下左右に動かしてAFポイントを変更できます。

サブセレクター(右上のボタン)。

 

たとえば人物を撮る場合、大体顔(とくに目)にピントを合わせますから、横位置だとこの辺のAFポイントを選びたいところ(青矢印)。

 

縦位置だと、この辺に合わせたい。

 

スポーツなどで、縦横を頻繁に変えて撮ろうとすると、ファインダーをのぞきながらスピーディーにAFポイントを変えなくてはなりませんが、「D500」のサブセレクターは使いやすく、こちらの希望に応えてくれます。

広いAF範囲を一杯に使ってピント位置を選びながら、快適に連写、連写…

次のお客さんが順番を待っているので、わずかな時間試しただけですが、「これはいいなア、動きものならこれで決まりかも。」と思いました。

 

AF検出範囲が 「-4EV 」という暗い被写体に対応したのも強みだし、ISO 51200 の高感度性能も良い。

ニコンユーザーなら特に、「買い!」では…

出始めは値段が高そうですけどね。

価格.comでの最安価格(税込)は233,270円(2/14現在)。

 

ともかく、キヤノン「EOS 7D Mark II」にとって、てごわい競争相手になりそう。

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撮影カメラ   ソニーRX100

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関連記事

 ・ニコンのニュースリリース

 ・『徹底比較「D500 vs EOS 7D Mark II」結局どっちが買いなのか?』(Amazing Graph)

 ・『ニコン「D500」とキヤノン「EOS 7D Mark II」のスペックを比較してみた』(価格.comマガジン)

 ・『ニコン、DXフォーマット最上位モデル「D500」』(デジカメWatch)

 


春節商戦 in 大阪

2016年02月10日 | 日記

中華圏の旧正月「春節」の季節。大阪でも中国からの観光客が目立って増えています。

関空から特急列車が到着する南海電鉄のなんば駅に2月8日行ってみると、PRポスターがいつもとは違う感じに…

 

おお、国際的…

 

南海電鉄はこの春節のシーズンにあわせて、なんば駅直結の商業施設「なんばCITY」「なんばパークス」をアピールしようと、イベントを展開中。(南海電鉄のニュースリリース=PDF

 

到着したばかりの中国人観光客(たぶん)に、中国語のできるスタッフが観光ガイドをしていました。

 

駅の飲食店も歓迎ムード。

 

駅がこの様子なので、ミナミの商店街はもっと“春節商戦”で盛り上がっているのではと、戎橋商店街を歩いてみました。

 

予想通り、派手にやってますね~

 

「Tax-free」の文字が一杯。

 

戎橋商店街 の入り口で配られていたビラ。これはエキスポシティーのPRですね。

 

商店街では、とりわけ化粧品・雑貨・薬関係の店のPRが盛んです。

 

化粧品のPR。手に持っているのは、「この中に顔を入れて記念撮影してね」という白い枠。

 

ム、これは何?

あとで調べたところ、「海参」とは中華食材に使われる乾燥ナマコでした。

 

店頭に立つ「花王」のPRロボット。日本語を見ると、「僕に商品を見せてね、商品説明するよ」と。(心斎橋筋商店街で)

 

戎橋に来ました。

いまや世界的(?)観光スポット。

グリコのポーズで記念撮影しているのは、どうも、日本の娘さんのようでしたが…

 

“爆買い”?

荷物を一杯持った観光客。ちょっとお疲れの様子。

こういう荷物を何とかするサービスがあれば、感謝されると思うんですけれど。

 

戎橋から道頓堀に入ると、こちらもにぎやか。おなじみの「かに道楽」。

 

「かに炭火焼」を海外向けに訳すと、こうなるのか…

 

土産物店の看板は、完全に中国の観光客を意識。

 

色々な言語が混じり、コテコテの色使い。

どこか別の国にいるような感覚。

 

ドラッグストアの店内。春節にあわせた華やかな飾り付け。

 

お好み焼・たこ焼の店。最後の字が読めませんが、歓迎しているのは分かります。

 

しゃれたファッションの店も春節仕様に。

 

道案内を引き受ける販売スタッフも見かけました。

そりゃ、このごちゃごちゃした大阪 “ミナミ”。初めて来たら迷いますわ~

 

もう一度、南海電鉄なんば駅周辺に戻り、「なんばパークス」のカーニバルモール(1階)に寄ってみました。

2月14日まで、「星空スタンド」というイベントが開かれています。

色々なグルメの名店の屋台が出ていて、好みの日本酒が味わえる、お酒好きにはうれしい催し。

 

チンドン屋さんがいました。

ここでも外国人観光客にアピール。

 

もっとも、海外向けばかりではなく、おもな狙いは日本の買い物客や勤め帰りの人たち。

 

「牡蠣のガンガン焼き」とか。美味しそう。

 

ずらり並んだ各地の日本酒。値段は色々ですが、コップ酒を冷やでも燗でも試せます。

趣向をこらした、お酒の銘柄を眺めるのは楽しいですね。

全部試したい!( アホなことを… )

 

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撮影カメラ    ソニーRX100


「CP+2016」ニコンブースにジオラマ

2016年02月05日 | カメラ

2月25日から横浜で開幕するカメラの祭典「CP+ 2016」。

今年は各メーカーが力の入った新製品を次々に出しているので、どんな風になるのか楽しみです。

 

ニコンのFacebookページを見ていたら、ニコンはフラッグシップのフルサイズ一眼レフ「D5」とDXフォーマット(APS-C)最強モデル「D500」を発売前に試せる『“動体捕捉”撮影体験コーナー』を設けるとのこと。

『1/32スケールのダイナミックなジオラマセットを走行するスロットカーを被写体に、スピード感あふれる撮影体験をお楽しみいただけます。』

と書かれていました。

「D5」は、153点AF、12コマ/秒の連写。「D500」も、「D5」と同等のAFで約10コマ/秒の連写性能。

高速走行するミニカーをダダダダダ… と連写できるというわけ。

どの程度AFが食いついていくのか、試せます。

 

写真は「CP+ 2016」ニコンブースのイメージ。(ニコンのFacebookページより)。

 

         ニコン「D500」(ニコンの製品ページより)。

「D5」となると、重さ・価格から言っても、おいそれと手の出るものではない、ものすごいプロ用機ですが、「D500」には興味シンシン…

ニコン「D500」をアフリカのフィールドでレビュー』(ITmedia デジカメプラス)によると、

『第一印象は、「速い!」の一言。シャッターボタンのストロークも短く、とっさの時に確実にシャッターが切れる安心感がある。また、シャッター音のキレがよい上、うるさくない。』

ということで、いかにも買い気をそそるレビュー。

 

先日、ニコンプラザ大阪で「D5」を触った時には(1/16記事)、まだ「D500」の実機が展示されていなかったので試せませんでした。

CP+ 2016」のジオラマで試してみたいですね。

 

しかし、この「D500」。3月発売予定が4月下旬に延期されました(以下、ニコンのお知らせ)。

『ご好評につき、発売に必要な台数をご用意できないため、発売日を延期させていただきます。
 大変ご迷惑をお掛けいたしますが、今しばらくお待ちいただきますようお願い申し上げます。』

という状況だそうで…

 

そんなに予約が殺到しているのでしょうか。

ウ~ム、「CP+ 2016」、長蛇の列 必至かも…


節分の巻き寿司 丸かぶり

2016年02月02日 | 行事・歳時記

gooブログのお題「恵方巻きは食べますか?」に参加。

関西の人間なので、答えは「食べる」です。

「恵方巻き」とは言わなかった頃から、「巻き寿司の丸かぶり」と言って、節分の習慣でした。

ついでに、イワシも食べます。

 

「海苔で健康推進委員会」という団体のページによると、

『なぜ節分に巻ずしを食べるようになったのでしょうか?
この風習の由来は諸説ありますが“巻く”ということから“福を巻き込む”“切らずに食べる”ことから“縁を切らない”という意味が込められているという説が有力です。また、巻ずしのかたちが黒くて太いことから、巻ずしを鬼の金棒に見立て豆をまくのと同じように、鬼の金棒を食べて鬼退治をする意味もあるようです。』

『この風習の起源ははっきりしていませんが、江戸時代の末期から明治時代の初め頃にかけて大阪の船場で節分に、前年の災いを払い新しい年の幸運を祈る一種の厄払いとして、商売繁盛・無病息災・家内安全を願ったのが始まりと言われています。この風習は明治時代の中頃からすたれてしまいましたが、30年程前から復活し、全国に広まりました。』

とのこと。

もとは関西の古い風習だったものが、全国的に広まった背景には、寿司や海苔の業界とセブン-イレブンなどコンビニ、スーパーによる盛り上げがあったのは、良く知られている通り。

コンビニ、スーパーでは、予約販売の売り込みも盛んで、一大商戦になっていますね。

 

ずらりと並ぶ大量の「恵方巻」(昨年2月3日、近くのスーパーで)。

 

ちなみに今年の恵方は南南東。

恵方を向いて、家族みんなが黙々と食べる様は、まことに不思議な光景…

 

大阪では「海苔チャリティーセール」というイベント(大阪海苔協同組合主催)があり、大阪天満宮で2月3日、1000人が揃って恵方を向き、巻き寿司を丸かぶりするとのこと。

巻き寿司は無料で、10:30から参加整理券配布、11:40から巻き寿司交換 。12:00ごろ、いっせいに丸かぶり。

例年、朝早くから並ぶ人もいるみたいですね~

JRおでかけネット 参照)


大阪城梅林 咲き始め

2016年02月01日 | 

もうすぐ立春(2月4日)。

各地で梅の花が咲き始めました。

日本一早咲きといわれる熱海梅園は全体で五分咲きとなり、早くも見ごろとか(熱海梅園開花状況)。

関西の梅の名所、南部(みなべ)梅林 も1月30日に開園しました。

 

比較的近場の大阪城梅林 はどうかな~ と、コンパクトカメラを持って、1月31日に行ってきました。

大阪城公園の東側、天守閣が見える大阪城梅林

 

全体では、まだチラホラ咲き。早咲き品種の「寒紅(かんこう)」「冬至梅(とうじばい)」や、「八重野梅(やえやばい)」が良く咲いており、中には見ごろになった木も。

お天気の日曜日で、たくさんの人が来ていました。

 

「八重野梅」。

 

「寒紅」。

 

白梅を見上げていると、飛行機が…

伊丹空港へ向かう便でしょうか。

 

紅白の梅。

 

この濃い色の紅梅はほぼ満開。

 

梅林の真ん中にある茶店が、オープンしていました。

 

茶店に入り、温かいうどんを食べて一服。

ほかに、焼きそば、焼おにぎり、おでん、たこ焼き、五平餅、フランクフルト、ソフトクリームなど品数豊富。

甘酒、ビール、お酒、チューハイもあります。

 

おみやげも色々。

梅の香りのせんべい(400円)を買ったのですが、サックリとして美味しかったです。

 

梅林でペットを撮る人。

「可愛いね!」と、飼い主以外の人も集まってきて、まるで撮影会みたい。

 

私も撮らせてもらいました。

 

昔は猫が好きだったのですが、このごろ妙に犬が可愛いくなってきました。

 

梅林の外の広場では、飼っているタカを飛ばしている人も。

お話を伺うと、「ハリスホーク」というアメリカのタカだそうです。

 

タカを止まらせた腕を払うや、ビューっと遠くまで飛んでいき、笛などの合図で戻ってきて腕に止まります。

まさしく“鷹匠(たかじょう)”ですね。カッコいい。

 

飛翔した後、戻ってきたところ。

 

珍しがって集まってきた人たちに、飼い主が解説。

人を襲うことはないそうですが、カラスには強く、バトルすることがあるそうです。そのくせ、犬は苦手とか。

餌はウズラやマウス。どんな風に与えるのかは聞き損ねました。

 

さすがに猛禽(もうきん)。鋭いクチバシとツメ。

分厚い手袋をしていないと絶対ケガしますね。

 

眼光も鋭く、視力は人間の5倍以上。3キロ先まで見えるそうです。

公園の一角では、同じような猛禽の飼い主が集まっており、愛好家グループのようでした。

 

いやあ、ペットも色々ですねェ~

 

再び大阪城梅林風景。

花盛りになるのは、例年2月下旬から3月上旬にかけて。開花情報を参考に、お出かけください。

 

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撮影カメラ    ソニーRX100

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関連記事


 ・『大阪城梅林 Part 2』(2014年3月12日記事)

 ・『大阪城梅林 Part 1』(2014年3月11日記事)