実体顕微鏡を手に入れました
以前から欲しかった実体顕微鏡を手に入れました。時計の細かな状態を見るために。
昆虫や鉱物、宝石などを見るための変倍式双眼実体顕微鏡です。
対物レンズのローレットを回すと、20X、40Xに切り替えられます。私は、腕時計の詳細な状態を見るために使うつもりです。照明は100均のLEDスタンドです。照明がないと、良く見えません。
伝統的なワイヤーの接眼ルーペとメガネに着けるクリップタイプのルーペです。右のルーペにはLEDライトが付いています。
普段はこれらを使っています。
右は20Xの映像です。こんな具合に見えます。画像には日付送りのレバーを押すU字バネが外れているのが見えています。双眼なので立体的に見えます。片目の接眼ルーペでは立体感が無いので、使うには慣れが必要です。
前々回アップした、WALTHAMです。スモールセコンドの針を見ると、剥がれた接着剤の滓のような物が見えます。十分埃は払ったつもりなのに。こびり付いた埃は、ブロワーや筆だけでは取り切れないのですね。針も錆び錆びです。さてどうするか、また開けて取るか・・・よく見えすぎるのも考え物ですね。
接眼ルーペでは見えなかったというか、判らなかったです。スイスの時計工房などの動画を見ても、みなワイヤーのついた接眼ルーペで作業をしています。高いレベルの技術者は、片目で遠近感の無い状態でも小さな埃も見逃さず、細かな作業を行えるのでしょう。
以前テレビで双眼の実体顕微鏡を使って、確か文字盤のペイント、文字入れや目盛り線を極細の筆(?)で書いていたのを見たことがあります。今の時計は文字盤の文字や目盛りは、型抜きの金属プレートが貼り付けられているか薄い透明な膜にプリントされています。この透明な膜は古くなると劣化して剥がれてきます。そうなるとプリントした文字も一緒に剥がれてしまうので、文字盤を交換するしかありません。
私のこれからの課題の一つは、この文字盤の修復、塗装と文字、目盛り入れです。そうなると腐蝕したフレームの再メッキなども物にしなければならない・・・技術の習得には、限がありません。
これから具体的な修理をこの顕微鏡を使ってできるのか、試していきたいと思います。
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