昭和のゴム切り鋏
特に理由はないのですが、刃の部分が反った昭和時代のゴム切り鋏(洋バサミ)を手に入れました。しいていえば、サクサクの切れ味のハサミが欲しかったということです。
握りの輪が、大きいです。ゴムを切るのに一方の輪に親指と、もう一方に人差し指、中指、薬指、小指まで入れて力が入るようにしているのでしょう。
2本とも同じ規格のものです。3つの双葉印と”SRG.Y"と刻印があります。
刃の部分に反りがあります。2枚の刃の反りがぴったり一致して、抜群な切れ味です。このかみ合わせの精度で切れ味が決まります。
ちなみに刃を研ぐときはかみ合っている面ではなく、刃の先端のコバの部分を面に合わせて研ぎます。かみ合っている面を研ぐと隙間ができて、切れなくなります。
反りがあるので、紙など薄いものをまっすぐ切るのは難しいです。厚みがあって、少し硬いゴムなどを切ると、まっすぐに切れるのかもしれません。確かに厚いものを切るときは、右手で使う場合、上下の刃が右に曲がってかみ合っている方が切り易い、よく切れるのかもしれません。
先端部分がわずかにクロスしています。精密な加工です。鋼が青光りしています。
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