フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

ONE JEWEL 手巻きスモールセコンド

2016-10-03 00:10:00 | 腕時計

ONE JEWEL のスモールセコンド

 ONE JEWEL の手巻きスモールセコンドです。テンプがほとんど動きません。

 "KRONE" 、メッキも雑で弱く剥げていて、ベルトも本革ですが薄くてチープです。でもSWISS MADE です。

 

 

 ピンセットで触ると、テンプはぐらつきもなくスムースに動きます。テンプの動きをガンギ車に伝えているアンクルがちょっと変わっていて、ほとんど下のプレート、地板にくっ付いています。その箇所に抵抗が発生しているようなので、試験的に初めてシリコンスプレーを使ってみます。
 "556" は、ほとんど接着剤で、乾くと接触している部品が貼り付いてしまうので、絶対に使えません。
 カメラの修理でも、絶対使いません。
 シリコンスプレーはサラサラの粉のようで、試しに使ってみました。すぐ蒸発してしまいますので、改めてクリーナーで洗浄します。で、取りあえず動いていますね。
 こんな手荒なことはしないで本来は、しっかり分解してベンジンで洗浄しオイルをささなければいけません。時計屋さんに怒られますね。

 ちなみに "ONE JEWEL" は、テンプの受板にパラショックで使われています。

- 追伸 -
 やはりシリコンスプレー、ダメでした。テンプのヒゲゼンマイにもかかってしまったようで、巻いてあるゼンマイがくっ付いてしまいました。クリーナーで洗浄したら、剥がれてきれいに等間隔の巻きに戻りました。それで結果としては、動いてます。しっかり洗浄できたのでしょう。
 時計屋さんでは絶対やらないようなことを、いろいろ試しています。手抜きして修理する方法を・・・

 

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セイコー・スポーツマチック・カレンダー

2016-10-01 00:10:00 | 腕時計

セイコー・スポーツマチック・カレンダー巻芯のパイプ取付

 巻芯カバーのリュウズパイプが取れていたので、パイプだけ在庫のフレームから取り出して付け替えました。

  在庫の四角い型のフレームから、リュウズパイプを取り出しました。フレームに刺さっている部分とリュウズ側に飛び出している部分の径が異なり、段差があります。
 ポンス台を使って、内側からパイプの径より先端が細く尖ったタガネで押し出しました。パイプの細い側の端が、曲がってしまいました。

 

 

  リュウズパイプを取り付ける、セイコースポーツマチックの巻芯を抜き出します。無垢のステンレスのフレームにボコッと孔が開いています。
 フレームは滑らかな曲面で、私の好きなデザインです。
 ムーブメントは、錆びもなくとても良い状態です。テンプはしっかり振れています。

 

 

 抜き出したパイプを巻芯に差し込んでみましたが、引っかかって奥まで通りません。
 パイプを抜く時に歪めてしまったのか、それとも径が細すぎたのか。
 研磨することにします。

 

 

 

 ポンス台に据え、ダイヤモンドの平ヤスリデでまず曲がった端を平らに削ります。孔も歪んでしまったようなので、丸ヤスリで内側から削ります。

 水が浸み込まない様、巻芯用の小さなOリング、内径1.5mmをはめ込みます。巻芯が上手くパイプに通って、フレームにセットできました。

 

 やや飛び出し気味ですが、元々巻芯の長さからこんな感じだったと思います。

 

 ポンス台、結構使っています。腕時計の修理には、細かな金属加工が頻繁に発生するという事なのですね。

 

 

ハイ完成、”Black Nikka Clear”のソーダ割を飲んで、お疲れ様。

 

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