POLAROID LAND CAMERA COLORPACK82
地元隣町のリサイクルショップで、手に入れました。ボロボロのジャンク状態でしたが、クリーニングしてキレイになりました。プラスチック製で軽くてチープなカメラなのですが、結構良い面構えで存在感があります。
実はこの、キューブ状の黒いケースが気に入って手に入れました。ボディーは革製なのですが、ストラップがビニールなので、これを革に替えようかと思ってます。
レンズは何mmなのでしょうか。フィルムサイズからすると、標準レンズとして100mm程度だと思います。
レンズにも汚れがこびり付いていたので、レンズクリーナーで拭き取りました。中はカビもなく、きれいな状態です。
単三電池を入れるAEカメラなので回路が生きていれば、キレイな写真が撮れるかもしれません。レンズの右側にAEの受光窓があります。
鏡胴部の横に、タイマーが付いています。これはセルフタイマーではなくて、ピールアパートタイプのフィルムの現像時間を計るためのものです。ちなみにポラロイド製のフィルムは生産されていませんが、フジのインスタントカメラ、フォトラマ製のフィルムが使えると思います。
フィルムサイズは10.7×8.5cmなのに、ファインダーは何故か縦長に見えます。中央上部に赤いフレームマークがあります。これも何だか分かりません。
ファインダーの下に見えているのは、ピントを合わせをするための被写体との距離をミラーに反射させて映しています。ファインダーをのぞいたままで距離合わせの状態がわかるようになってます。
レンズの距離目盛を直接光学的に見るこの機構は、ニコンのフィルムカメラでも採用されています。ニコンの場合は、絞りメモリの表示ですが。
裏蓋を開けるとボディ側、レンズの左右に単三電池をセットするようになっています。手に入れたとき、ボロボロに腐食した電池が残っていました。ただし、液漏れはしていないようでした。AE回路部の接点に緑青が出ていましたが、内部まで浸食はないようです。
整備したら、使えるかもしれません。
ボディー本体は、ただのプラスチックの箱です。
シャッターユニットを取り外して開けて見ました。だめですね、電池の液漏れが原因か腐食して錆だらけです。
左は、シャッタースピードを調整するための電磁石です。シャッターの後膜に鉄のコマが付いていて、これを電磁石で吸着しています。コイルは腐食して断線しているかもしれません。
右はAEの受光センサーです。この部分も腐食して劣化しているようです。
左はAEセンサーのレンズです。右は撮影レンズです。
結局、電磁石部分の腐食のためかシャッターが機能していなくて、修復は不可能と判断し修理を諦めました。電磁石のコイルが断線していれば、修復は不可能です。回路の配線や部品も劣化していますので。
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