地元八幡神社の神様白猫
ママチャリで近場をポタリングしています。お腹をへこますためにw…
前にポタリングでアップした神社、八幡神社です。関東は源氏が勢力を伸ばした地域でもあり八幡神社は多く見受けられます。
旧水戸街道の取手市吉田に、八幡大神があります。街道の北側にほぼ東に向かって参道が作られています。
参道の中央は神様がお通りになるので、横に避けて境内に入ります。
鳥居をくぐったすぐ横に、道祖神がありました。となりには新しい「道祖神」と書かれた石碑が建てられています。旅人を守る道祖神、街道沿いにあったものが神社の境内に移されたのでしょう。そういえば道祖神の碑は、あまり見かけませんね。小さくて粗末なつくりなので、朽ちてしまっているものが多いのかもしれません。この道祖神も苔むして、何の石碑なのかわかりません。
拝殿の左右には、阿吽の立派な狛犬が控えて、参拝者に睨みをきかせています。
拝殿の奥には本殿があって、その脇には色々な石碑が、これらもたぶん街道沿いにあったものが移設されたのでしょう、沢山あります。いわゆる神社の杜(森)は残ってなくて、周辺には新しい住宅が建て込んでいます。
ここで神様登場!
何か白いものが拝殿の前を横切って、脇の手水の縁の上に。なんと白猫です!溜まっている雨水を飲んでいます。誰もいない神社の境内、そのシチュエーションは、まるで「もののけ姫」の世界ですね。
境内の灯ろう支柱には「湯殿山講中」、「似(二)十三夜講中」と書かれています。
講は農民、庶民が集まって、楽しく過ごす娯楽のようなものですね。お伊勢講などが有名ですが、これはむかし旅をするにはお金がかかるので、貧しい庶民は皆でお金を出し合って代表者にお参りの旅をしてもらう。お宮参りの旅は、信仰というよりは、庶民の旅行の楽しみですね。
二十三夜講は月信仰の集まりです。明治維新までは、日本は太陰太陽暦で一月は29.5日の月の満ち欠けの周期で決められていました。毎月二十三日の夜は、夜中の0時に下弦の月が昇ります。その二十三日の夜は皆で集まって月の出を待って、夜通し話をしたり持ち寄りで飲み食いをしたり、庶民の娯楽でした。また地元でよく見かける庚申塔も講で、昔お腹の虫(三虫)が庚申の夜に身体から抜け出して、天帝に人間のした悪い行いを報告するといわれていました。それでその日の夜は、夜通し起きて虫が身体から出ないよう見張っていました。
さてと、八幡神社にお参りを済ませて帰りますか。
神様はお水を飲まれた後どこかへ行ってしまわれたのですが、お参りした帰りにまた出てきてくださって、三つ指ついてお見送りしてくださいました。参拝のお礼でしょうか。金目銀目の耳や鼻が桃色の若くて美しい招き猫のような神様でした。お見送りいだだき、誠にありがとうございました。
と、ママチャリのポタリングで出会った神様のご報告でした。
こちらは東京世田谷豪徳寺の招き猫さんです。
-追伸-
「湯殿山信仰」について、「湯殿山は標高1,504メートル、山にこもり厳しい修行を行う山岳信仰(修験道)の霊山として名高い山です。月山・羽黒山と合わせて出羽三山と呼ばれ、月山・羽黒山で修行をした行者がここで仏の境地に至るとされています。湯殿山の北側の中腹の峡谷には、湯殿山神社本宮があります」で「湯殿山神社には社殿がなく、ご神体は熱湯の湧き出る茶褐色の巨大な岩」だそうで、東国、関東では講でもお参りされていたのでしょう。
現在の湯殿山「湯殿山神社の鳥居横の宿坊で、宿泊も可能なのですが、実は温泉も日帰り入浴できます。階段を下りていくと、内湯がありまして、お湯が茶褐色で、効能豊かそう」とのこと。昔から湯治場でもありました。その湯治旅もかねて、湯殿山講中もあったのでしょう。
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