プーチンの言うウクライナのNATO加盟阻止。
プーチンが、大統領に就任してまもなくの2000年6月。
訪ロしたビル・クリントン米大統領と会談。
その際、ロシアがNATOに加盟したいと言ったらどう思うか。
そんな質問をクリントン大統領に発したそうな。
答えはうやむやだったというが、この逸話が物語るように・・・。
プーチンは当初、NATOを敵視していなかった。
しかし、第2期目(2004~2008年)に入ると強く批判し始めた。
米国は、NATOを拡大しないと約束したのに約束を破ったとした。
冷戦末期のドイツ(再)統一交渉の過程で・・・。
米国や当時の西ドイツの首脳からNATOを拡大しないといった発言はあったらしい。
1990年2月9日、クレムリンで、米国務長官とゴルバチョフ・ソ連書記長とのやり取りだという。
米国務長官は、この会談でNATOを「東方へは、1インチたりとも拡大しない」と明言。
そしてNATOは、その後数次にわたり加盟国を増やし・・・。
現在は、30カ国からなる軍事同盟へと成長。
今後は、フィンランドやスウェーデンも加盟する景色も見え隠れ。
確かに米国は、約束を破ったように思われるが、米国やNATOは反論する。
会談で出た「東方」とは、東欧諸国を意味するのではなく、「東ドイツ」という意味だとする。
NATOの軍事インフラは、東ドイツ部分には配備しないとの約束だという。
世界政治の駆け引き合戦は、微妙なんですねぇ・・・フムフム。