美しい国の閣議決定・・・汚染水の海洋放出とは酷いねぇ。
政治劇場の決算行政監視委員会で質疑応答の攻防戦。
1,000基もあるタンクの水を海水で500倍に希釈する。
タンクによって濃度は均一ではないが平均に希釈するというが、その放出には40年間もかかるとか。
そして燃料デブリを取り出すスペース確保のためにタンクをどかす。
しかし、その先は決まってないらしい。
つまり、廃炉と汚染水処理は一体であり、少なくとも40年以上はかかる現実にビックリ。
あまつさえ出る放射線は弱いとか、基準の40分の1まで薄めるとか。
適当なことを言っているが、トリチウムが一番厄介らしい。
三重水素とも呼ばれる放射性物質で水の形で存在。
原発事故で生じた汚染水に含まれる放射性物質の多くは、処理装置で取り除いている。
だが、トリチウムは普通の水と混ざっており、分離するのが難しいそうな。
それを敷地内のタンクに溜め、原子炉建屋では溶け落ちた燃料を冷やした水に・・・。
地下水などが加わり、汚染水が増え続けているという。
結果、タンクも次々に増え、処理済みの水は約125万トンにのぼる。
今頃になって扱いに困って、海洋に放出じゃ余りにも無責任!
運転中の原発や使用済み核燃料の再処理工場。
そんなところも、濃度や量を管理して流しているという弁解も罷り通る。
日本に限らず、海外でも原発1施設あたり、年間数兆~数十兆ベクレルを排水中。
タンクの水に含まれるトリチウムの総量は約900兆ベクレル。
海水で薄めて永遠にタレ流すことになりそうだが、国の放出基準は1リットルあたり6万ベクレル。
この水を70歳になるまで毎日約2リットル飲み続けても、被曝は国際的許容のレベルに収まる。
と何から何まで、呑気なロジックに腰を引いちゃうねぇ。
馬鹿な海洋放出は止めて、永遠に陸上保管が最善の方法。
10年で125トン溜まるなら、40年かけて溜まる更なる汚染水処理は160年。
永遠に続く、めまいを起こしそうな汚染水である・・・。