函館発「団塊オヤジの独り言」

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海洋放出に思う

2021年04月16日 04時34分29秒 | 政治

美しい国の閣議決定・・・汚染水の海洋放出とは酷いねぇ。

政治劇場の決算行政監視委員会で質疑応答の攻防戦。

1,000基もあるタンクの水を海水で500倍に希釈する。

タンクによって濃度は均一ではないが平均に希釈するというが、その放出には40年間もかかるとか。

そして燃料デブリを取り出すスペース確保のためにタンクをどかす。

しかし、その先は決まってないらしい。

つまり、廃炉と汚染水処理は一体であり、少なくとも40年以上はかかる現実にビックリ。

あまつさえ出る放射線は弱いとか、基準の40分の1まで薄めるとか。

適当なことを言っているが、トリチウムが一番厄介らしい。

三重水素とも呼ばれる放射性物質で水の形で存在。

原発事故で生じた汚染水に含まれる放射性物質の多くは、処理装置で取り除いている。

だが、トリチウムは普通の水と混ざっており、分離するのが難しいそうな。

それを敷地内のタンクに溜め、原子炉建屋では溶け落ちた燃料を冷やした水に・・・。

地下水などが加わり、汚染水が増え続けているという。

結果、タンクも次々に増え、処理済みの水は約125万トンにのぼる。

今頃になって扱いに困って、海洋に放出じゃ余りにも無責任!

運転中の原発や使用済み核燃料の再処理工場。

そんなところも、濃度や量を管理して流しているという弁解も罷り通る。

日本に限らず、海外でも原発1施設あたり、年間数兆~数十兆ベクレルを排水中。

タンクの水に含まれるトリチウムの総量は約900兆ベクレル。

海水で薄めて永遠にタレ流すことになりそうだが、国の放出基準は1リットルあたり6万ベクレル。

この水を70歳になるまで毎日約2リットル飲み続けても、被曝は国際的許容のレベルに収まる。

と何から何まで、呑気なロジックに腰を引いちゃうねぇ。

馬鹿な海洋放出は止めて、永遠に陸上保管が最善の方法。

10年で125トン溜まるなら、40年かけて溜まる更なる汚染水処理は160年。

永遠に続く、めまいを起こしそうな汚染水である・・・。


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