グッドぐんま 2

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蝶のひなたぼっこ キタテハ、ムラサキシジミ

2010年12月06日 22時31分54秒 | 自然観察
昨日、桃ノ木川からもどり、少し雑用をかたづけた後、家から車で約10分のところにある雑木林へ

お目当ては越冬中の蝶です。



林縁の日当たりの良い場所を探すと、ひなたぼっこをしている蝶に出会えます
キタテハ 

左前翅が少し痛んでいます。

翅を閉じていると落ち葉に同化して、全く目立ちませんね


ムラサキシジミ



東北南部以南で見られるシジミチョウの仲間。幼虫の食草は主にシイ・カシ類のブナ科の常緑樹です。

ムラサキシジミも翅を閉じていると地味ですが、翅の表側は青く輝き、とてもきれいです。








ムラサキシジミは、近年、個体数が増加傾向にあり、分布域も北上していると言われています。
暖地を好む生き物が増えたり、北上したりすると、“地球温暖化”が原因と一言で片づけられることが多いのですが、原因はそれだけなんでしょうか?
確かに前橋の冬季の最低気温の月平均値の推移を調べてみると、上昇傾向が認められますので、気温の変化がこれらの蝶の生息に影響を与えているのは間違いないかも知れません。
しかし、他にも生息適地の面積、食草の現存量、天敵の現存量など、いくつもの要因が考えられるのではないでしょうか。
例えば、ツマグロヒョウモンは近年、急速に分布を北へ広げている蝶ですが、その要因としては、冬場の気温上昇だけでなく、ガーデニングブームより、幼虫の食草となるパンジーやビオラなどの園芸種が広く植えられるようになったことも大きいとされています。

ツマグロヒョウモン ~分布拡大中~ グッドぐんま2(2008.9.25)


雑木林の入り口より榛名山を望む