グッドぐんま 2

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クニマス再発見

2010年12月15日 22時49分42秒 | 
絶滅したとされていたクニマスが富士五湖の西湖で発見された話題がマスコミを賑わしていますね。今回の再発見には、さかなクンが関係していることもマスコミが飛びついている大きな理由でしょうが・・・ (^^;)
クニマス(Oncorhynchus nerka kawamurae)は秋田県の田沢湖にのみ生息していたサケ科の魚で、ヒメマス(Oncorhynchus nerka nerka)の亜種とされています。
昭和15年(1940年)に発電所の建設と農業用水確保のために、強酸性の温泉水が流れる玉川の水を田沢湖に導入した結果、湖水の急速な酸性化によってクニマスは絶滅してしまいました。
西湖には、昭和10年(1935年)に田沢湖から卵が移植されており、今回発見されたのは、その子孫と考えられます。

クニマスの標本


手元にある図鑑によると、クニマスは他のマス類とは異なり、1年中産卵するそうです(主な産卵期は1月下旬~3月下旬と7月~10月)。
西湖のクニマスはどのような生態なのか? ヒメマスとは交雑しないで、かつて田沢湖にいたクニマスと全く同じなのか? 田沢湖からは何か所か移植が試みられましたが、なぜ西湖でだけ生き残ることができたのか? など、興味はつきません。

一連の報道をきっかけに西湖でクニマスが乱獲され、二度目の絶滅などということが起こらないことを強く願っております。

クニマス  Wikipedia