グッドぐんま 2

ぐんま大好き! 群馬のちょっとイイものや身近な自然を再発見

ナツアカネの産卵

2012年09月17日 18時08分51秒 | 自然観察
昨日、嶺公園近くの田んぼを覗いてみたら、ナツアカネたちが集まり、産卵していました。










ナツアカネは稲刈り前の田んぼの上をオスとメスが連結した状態で飛びながら空中で卵を産み落とします。(連結打空産卵)


矢印の先の白い小さなものが産み落とされた卵です。








ナツアカネはアキアカネとともに、代表的な赤とんぼで、両者は姿形もよく似ていますが、その生活は少々違います。
両者とも幼虫時代を過ごすのは田んぼや湿地で、アキアカネは羽化した後に涼しい山の上などに大移動します。一方のアキアカネも羽化した田んぼなどから離れて、林などに移動しますが、アキアカネのように大移動することはなく、人里にある林、たとえば、鎮守の森などで過ごしています。
産卵法も違い、ナツアカネは稲刈り前の水のない田んぼなどに卵を産み落としますが、アキアカネは稲刈り後の田んぼにできた水たまりなどに産卵します。

アキアカネ 産卵

ナツアカネ ♂






ナツアカネ ♀



ノシメトンボ ♂



ノシメトンボもナツアカネと同じように産卵します。

赤トンボの産卵  アキアカネ、マユタテアカネ、ノシメトンボ


田んぼに集まる赤とんぼたちの姿を見ていると、日本は「豊葦原瑞穂国」、「秋津島」なんだなぁと実感します。




にほんブログ村 アウトドアブログ 自然観察へにほんブログ村