老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

穭田

2022-11-26 22:57:35 | 日々是好日
   

稲を刈った切り株から、青い芽が萌え。新しい茎が生じるのを「ひつじ」といい、一面にされの出た田が穭田である。頬て放っておくと痩せた穂が出たりする。(森澄雄さん解説)

我が街は半分が賑やかな町。横道にそれると田舎。田舎の金持ちが貴重な土地に米を作ったり野菜を作っている。

最近、この穭田を見かけて気になっていた。
とんと、俳句の投句欄でもこの季語を使った句にはお目にかからぬと。

     

歳時記を開いて見つけた句。

    🌾    沼風や穭は伸びて穂をゆすり    石田波郷

    🌾    穭田や雲の茜が水にあり     森澄雄

ちと、俳句のお勉強。

    🌾    穭田へロバのパン屋の流す声

    🌾    穭田の四方に工場時流る

    🌾    穭田を飛行機雲の縦横に





                                               

    🌾     穭田やウくライナへと続く空


コメント (2)
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何もしないで一日がくれた

2022-11-22 20:07:07 | 日々是好日
    

100円ショップで見つけた黒い糸で編んでいる袋を買った。
何かの時に使用が出来ると思い買ったまま置いていた物。

最近、見つけたラミネートの生地。
ラミネートは縫いにくい。ミシンが走らない。生地を送る部分がこの生地は辷ってしまう。
しかし、模様が面白かった。
これを縫い、買っておいていた網の袋に入れれば、世界で一つの袋にる、、、
と、仕上げた。

    

林檎や柿、お菓子をそのまま袋に放り込めるすぐれた袋だ。


その間で時間潰しに本も読む。

最近、私立の図書館で借りた本。
どの本にも、題名に「猫」の字が入っている。

      

今までも、猫の字が入った本は一応借りる。
絵本もしかり。

「猫沼」
作者にはかかわりなく借りた本。
全く初めて読む作家だった。
敢えて、説明はせぬが、読み始めて何んとなく読み応えのある方。

パソコンでこの「笙野頼子氏」を調べた。
芥川賞作家だった。
芥川賞作家だから、どうこう言うのじゃない。
あまりにも良く環境が似ているのだ。
猫が好きで、猫の為に家を買ったり、私とよく似た難病持ち。

昨日読んだページに戻ったり、理解しがたい部分を二度読みしたり、半分まで読んだ。

優れているのは、老猫や身体に障害のある猫の世話を、自分の難病で、ままにならぬ体を酷使しながら世話をしている。
頭が下がる。
単に猫が好きな私とは大きく違う。
尊敬、尊敬。

70才、80才代のブログを覗いた。

都会暮らし、田舎暮らし、、、みなさん素晴らしく人生を謳歌している。

愚痴、身体の不調や俳句ができぬとマイナーナ私が恥ずかしくなった。
それなりに、楽しくやらなくっちゃね。葉さん!

しり取り俳句から

    ☕     目玉焼きの目玉くづれる霜の朝

    🌋     山眠る緞帳のやう雲垂れて

          👩‍👧     湯たんぽやたとへばまさぐる母の胸

    📚     神の留守どこへ隠れた忘備録

    

    

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紅葉の街路

2022-11-21 17:10:24 | 日々是好日
    

昨夜の雨でメープルの落葉も残り少なくなった感じ。

買い物を終え、荷物は車で私は歩く。

     

ぽかぽかと暖かい。

一句でも詠めればいいと思いつつ散歩。
散った落葉が風に吹かれて籬の横に溜まっている。
杖で払ったり、踏んだり、蹴ったりしてみる。

向こうから乳母車を押したお母さんが来る。
乳母車の句は、

             @        乳母車夏の怒濤によこむきに     橋本多佳子

とっさに浮かんだかの有名な多佳子の句。

怒涛と乳母車。
弱い乳母車と、強い怒涛。
正反対の対象を句に、何回読んでも私の読解力では、この心象句は理解しがたい。
普通の母親だと、子供を危険な場所には置きがたい。

たまたま見た作者がふと気ずいた景は
まあ、どこかのお母さん、あんな風に乳母車を危険な場所に置いて困った人だと批判をしていると単純な解釈をする。
動と静の比較なぞと こむつかしく は評をせぬ。難解と言っておく。

幸せそうな若いお母さん。
散歩をすれば、こんな景に出会う。

    🍂    散り落葉蹴りて潰して手に取りて

    🍂    紅葉散る前に後ろに乳母車




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いいね 青春

2022-11-20 17:42:26 | 日々是好日

      

いつもは車で走っているが、昨日は散歩の途中に人の出入りが激しく賑わっていたので思わず門を潜ってしまった。

大学祭かも知れない。
広場に店が並んでいる。

    

この男性は女の子から声がかかる。
「先生」「先生」と、、、

   

あまり大規模ないようだけれどアットホームな気がし楽しい気分だ。

     

食べ物やさんが多い。

         

唯一、声をかけた店。
「韓国からお勉強に?」
「グロバルですから」
こんな会話をした。

    

四年制と二年制があるらしく、保育科があり、子供園もあるらしい。
お母さん達が大勢、訪れていた。

 

総ガラスの明るい部屋が見える。
すごく明るく開放的だ。
街中のカフエテラスと見間違うような、こんな食堂を毎日利用をする学生さんは楽しいだろう。

車で通り過ぎるだけでは、中庭の様子は知らなった。

あっち、こっちの庭で、バザーが開かれていた。

100円でTシャツを五枚。
無料みたいだ。買っちゃった。

散歩をしていたおかげで、楽しいく青春をしている人に交わる時を得た次第。
これから、今日は半世紀前の自分を想いだそう。

     👩     半世紀前は青春蔦紅葉

     ⁂      星冴ゆる癌の告知も常となる

     🐤     一条の冬日の中にしじみ蝶

     🌲     裸木の濃き枝の影踏みにけり

     
  
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野ぶどう

2022-11-19 17:20:58 | 日々是好日
      

散歩の途中に見つけた。
少し国道から入ると、街中とは思えぬ野趣にあふれた家があった。

このように彩あざやかな野ぶどうに出会えるとは。

     

薔薇が好き。水仙が好き。
もっともっと野ぶどうが好きだ。
野ぶどうを見ると心が癒される。
いわさきちひろの絵のよう。
マリーローランサンの絵のよう。
野原で遊ぶ少女が浮かんでくる。
自分も童心に返った気分になる。心やすらぐ時間が過ぎてゆく。
今はそんな気持ちで素直な私がいる。

          
      

同じ家だと思う。

今日も買い物帰りに車を降りた。
屋島を目指して歩けば我が家に帰りつくと思った。
が、、方向音痴で道を迷った。
そして出会ったのが、蔦紅葉の塀。と塀を彩っている野ぶどう。

     

もう一度、ここへ行け!
と言われるとさてさて?行けないだろうな~。

我が家から直線距離にしては大した距離ではないけれど、、、
道に迷ったおかげです。

楽しい時間だった。
8000歩、杖をつきながらも歩いていた。


    🍇    野ぶどうやふるさと恋し母恋し

    🍇    野葡萄の冠かざし舞ふ少女


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