大阪水曜ほっと集談会一世です。
只今午前4時です。
コロナワクチン接種による肩の痛みも治まりました。
先日の集談会の余韻を感じながらこのブログを書いています。
「今日一日を生きるための森田」
まるで保険会社のキャッチコピーのようですね。(笑)
しかし皆様森田療法は、心の保険なのです。
ところで好きで選んだ現在の仕事でしたが、そのサラリーマン生活は決して平坦ではありませんでした。
かつて過去にとらわれて身動きが取れない時期がありました。
不安から未来の自分を想像することが出来ず足が竦んでいた時期もありました。
そのような、今日一日を生きることが精一杯の時期が長く続きました。
そんな時、直感的にとにかく朝起きることが出来れば、何とかなると言い聞かせました。
そして事実何とかなりました。
不思議なことに、森田人間学はそのようなどうにもならない時期程、深く私の心に沁みてきたように感じます。
山より大きな猪は出ない。
今はそのように思っています。
かつて、あのイチロー選手が引退会見で自分は一貫して野球を愛してきた。
しかしプロになって肩の力を抜いて野球を楽しんだ日は、1日も無かったと告白されていました。
能力の差に関わらず心の中は常に揺れ動くことが、自然界の摂理なのでしょう。
不安定の中の安定、一見相反するように見えますが、これが偽りのない事実かもしれません。
優雅に泳いでいる白鳥も水面下では、足をバタバタさせていると読んだことがあります。
不安に翻弄されながらも、出来る範囲で行動を変えていく。
その小さな積み重ねの中で見えてくる世界があるのかもしれない。
そこには良いも悪いもなく事実だけが存在している、今私はそのように感じています。
最後にもう一度イチロー選手の言葉を紹介したいと思います。
遠回りをすることでしか、本当の自分に出会えない。
2021・8・20 一世