大阪水曜ほっと集談会一世です。
さて、NPO法人生活の発見会は、自助グループと言われている。
当たりまえの事を書くなと言われそうである。
では、自助グループとはどのような組織でどのような有り方を意味するのか?
誤解を承知で書かせていただく。
コロナ禍で心を病む人口は増えているにもかかわらず、会員数が減少に転じているのはなぜなのだろう。
ある疑問が付きまとう。
発見会が発足した、50年前と今日では、社会のあり様は、比較出来ないほど変化している。
ところが発見会では、同じ神経質者であるという曖昧な信頼関係の中で緻密なルールが軽視されてきたのではないか?
また私が、10代~30代にかけて参加した集談会では行動に重点を置き、実践目標を掲げ翌月にその進捗状況を発表するというスタイルが顕著であった。
事実、日本経済が右肩上がりの状況下では、それは具体的でわかりやすいやり方であった。
では、現在はどうであろう。
コロナ禍で常に経済的な不安があり、努力すれば単純に解決するとは言い難い。
ところで私たちの集談会では、実践目標など一切取り扱わない。
具体的に申し上げる。
ひとつは、本来自助グループとは教える、教えられる関係性を最大限排除する。
お互いが教師であり生徒である。
また、個人情報を重要視するため、匿名やハンドルネームを使ったり個人が特定されないような様々な工夫がみられる。
私たちは、初心者の方を受け入れる際に、ご本人が言いたくない事には一切触れない。
特にリモート集談会においては、画面上顔出しが嫌な方は、あえてそれを求めない。
私は、機微な問題を扱う際には出来るだけハンドルネームの方が良いと思う。
特に若い会員の定着率が問題視されている背景にはそのような事実が隠れている気がしている。
さて最近発見会の若い友人から、アティテューディナル・ヒーリングの事を学んだ。
私はそのガイドラインの個人情報重視とすべての参加者が平等であるためのプログラムの緻密さに驚嘆した。
アティテューディナル・ヒーリング(AH)とは、1975年精神科医であるジェリー(ジェラルド・ジャンポルスキー博士)と4名のボランティアによって、その活動がスタートしたそうです。
致命的な病を持つ子どもたちのサポートグループが、その始まりだったようです。
日本では精神科医として、さらには政治家として、人の心の問題に取り組んでこられた水島広子氏が代表を務めておられます
大阪水曜ほっとブログでは森田療法と神経質性格をメインにした投稿であるので、詳細はあえて省かせていただく。
関心がある方は、ホームページをご覧ください。
ほかにもHSP(Highly Sensitive Person)ハイリー・センシティブ・パーソンなど様々な理念に基づく自助グループが存在します。
ひとつの山を登るのに、様々なルートがあるように心を開放するためのアプローチも様々です。
生活の発見会も多様化した社会の中で若者を受け入れるのであれば、他の自助グループにも今まで以上に関心を示すことが必要ではないかと思う。
出来ればそのような自助グループとも交流しお互いに学びあえたらと良いのではないかとも思う。
そういえば、先日も若い僧侶がYouTubeを介した法話で、森田療法の事を語っていた。
面白い時代だと思う昨今である。
私たちは、もっともっと神経質性格発揮して緻密に運営に取り組みたいと考えている。
2021・8・22 一世