大阪水曜ほっと集談会一世です。
選挙が終わり、批判や攻撃を繰り返してきた人が落選したり、いわゆるブーメラン現象で辞任したりする報道を見ます。
振りかえりますと、私も随分他人の思惑とか評価に対して怒りを覚えて反論し努力方向を誤り相手を変えることにエネルギーを費やしてきました。
それは、自分に自信が無かったからです。
弱い犬程良く吠える。
人間関係がうまくいかない人に共通していること、それは自分自身との折り合いがついていない。
他人の嫌なこと、許せないことに怒り、憎しみの感情を行動に移すことで、自己満足に陥るか、よりネガティブな感情に支配される。
集談会で症状は、横に置いておいて日々為すべきを為すということを学びました。
最近この為すべきを為すにはさらに深い意味を感じています。
症状を他人に置き換えるとこのようになります。
他人はコントロールできない。
自然な感情を変えることはできない。
いちいち、他人の行う行動に是非を唱えない。
家族でも職場でも、人間関係という火の粉は常に飛んできます。
だがそこに、青い正義感を振りかざしてそこにエネルギーを注ぐことをやめる。
私なりの理解ですが、森田の説く為すべきを為すとは、他人や社会のひずみを正すことに労力を注ぐのでは無くてひたすら自分と向き合い自覚を深めなさいという意味かと感じています。
私は森田先生のこの言葉にとても共感します。
私はそれがいいのかわるいかを問題にしているのではありません。
私はただ、自分の心の事実をいっているのです。
私は倫理学者ではありません。
2021・11・4 一世