大阪水曜ほっと集談会一世です。
ネットによる集団自殺が、時々報じられます。
見ず知らずの男女がある場所に集まり、いきなりこの世から消えてしまう。
中には10代の少女が含まれていると聞くといたたまれない思いです。
様々な事情があるにせよある日突然愛するわが子を失った親御さんの事を考えると深く心が痛みます。
とことん思い悩むプロセスを無視して一直線に死に向かう心理がどうしても理解できない私です。
生きていると将来必ず良いことがあるとか、がまんすればやがて楽しい未来が開けるとか、そのようなこと言うつもりはありません。
しかし、命は自分の物だからどのように扱っても良いという考えには共感できません。
果たして、命はあなただけのものなのでしょうか。
世知辛い企業社会の中で生活のため無我夢中で生きてきた私にも、ふと生きていることがしんどいと思えたことは何度もありました。
ある日地下鉄のプラットホームで、突然線路に吸い込まれそうになったこともありました。
その瞬間だけ突風のような風が私だけに吹いていたのです。
きっと自殺者の中には、過労から心身のバランスを崩し自らの明確な意志なのか、事故なのかわからないままふらふらと歩きだしてしまうケースもあると思います。
振りかえるとなぜそのような行動をしたのか自分でもわからない。
人は死神が取り付くと正常な判断を失うのでしょうか。
私はネット社会が生みだす新たな強迫的な症状が生まれつつあると感じています。
森田療法はそれに対してどのようなアプローチが可能なのでしょうか?
時代と共に変えていくべきもの、変えてはならないことの判断が強く求められていると感じる一世です。
2021・11・7 一世