「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

3月19日(水)14時~・3月18日(火)20時~(ZOOM)にてリモート集談会を開催します

遠くで汽笛を聞きながら。

2023年10月20日 06時12分11秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

今日はこの後久しぶりに梅田で集談会の仲間の皆さんと会食です。

それにしても不思議な出会いである。

人間を結びつけるのは、利害だけではない。

さてシンガーソングライターの谷村新司さんが、お亡くなりになりましたね。

10代の学生時代、読書恐怖という強迫観念から学校に行けない時期がありました。

そのような自己嫌悪と劣等感に苛まれた日々に、よく深夜放送を聞いていました。

ラジオから流れる谷村さんの声が昨日のように蘇ってきます。

当然ながら直接お会いしたことはありませんが豪胆さと繊細さを兼ね備えた方という印象です。

日本国内に止まらず海外でもその死を悼み惜しむ声が届いています。

最近青春時代にテレビやラジオを通じて見たり聞いたりしていた俳優さんやシンガーソングライターの訃報を耳にします。

命は限られていると頭で分かっていても普段死は、非日常です。

以下谷村新司さん作詞の「遠くで汽笛を聞きながら」という楽曲からの引用です。

当時の私の心と重なるところもあり時々聞きたくなる曲です。

※悩みつづけた日々がまるで嘘のように
忘れられる時が来るまで心を閉じたまま
暮らしてゆこう
遠くで汽笛を聞きながら
何もいいことがなかったこの街で

汽笛と言っても今の若い方はピンと来ないでしょう!

とても昭和を感じさせます。

高校の同窓会には一回も足を運んだことが無い私です。

森田療法を通じて出会った仲間の皆さんとの交流により閉じた心が開かれて当時の自分や学生時代を過ごした街に対する見方が少しづつ変わってきたと感じています。



2023.10.20 一世

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窓際のトットちゃんと多様性!

2023年10月16日 13時26分18秒 | 集談会日記

大阪水曜ほっと集談会一世です。

来月孫の七五三です。

引っ越して、しばらく会わない間にどんどん大きくなっていきます。

健やかな成長を願うばかりです。

ところで、今とても楽しみにしている映画があります。

12月8日に公開される窓際のトットちゃんです。

ご存知の方も多いと思いますが、「徹子の部屋」で有名な黒柳徹子さんのベストセラー「窓際のトットちゃん」のアニメ化です。

現在であれば発達障害を疑われるようなトットちゃんの自由奔放かつ奇想天外な物語にどんどん引き込まれていきます。

ところでサラリーマン生活約40年、常に窓際の一世くんです。

現在はさらに進化して非正規雇用になっています。(笑)

こちらの方は、生涯アニメにも洒落にもなりませんが、その神経質かつ窓際人生の物語は一般公開されずに、集談会でのみ語られるのです。

黒柳徹子さんが子供時代を過ごされたトモエ学園の教育方針を今日は紹介したいと思います。

※どんな子も生まれた時にはいい性質を持っている。

それが大きくなる間にいろいろな周りの環境とか大人たちの影響でスポイルされてしまう。

だから早く「このいい性質」を見つけてそれを伸ばしていき個性のある人間にしていこう。

森田博士は自分の療法を再教育という言葉で表しておられます。

トットちゃんのような子供や神経質な子供は少数派だと思います。

それゆえに周りに理解されなかったり誤解されることも多いでしょう!

集談会で、小学生の時に授業中に本読みを指名されてうまく読めず笑われて、対人恐怖症の芽になった体験を何度も耳にしました。

私は森田療法の発想が初等教育から取り入れられて神経質な子供が、緊張したり過敏であることが理解されずに、過度に自分を苦しめることがないことを切に願います。

そのような時代にするためには、森田療法がもっと社会に認知される必要があると思います。

そのための具体的な活動として集談会の存在をこれからも、このブログで発信していきたい!


2023.10.18 一世


※黒柳徹子氏著『窓際のトットちゃん』 講談社より 引用




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兎にも角にも無理をしないこと!

2023年10月15日 08時16分58秒 | コラム 

大阪水曜ほっと集談会一世です。

とにもかくにも 神経質タイプの皆さんにお願いしたいのは無理をしないことです。

言わなくても無理をしてしまうのが神経質だからです。

どの口が言うとるのかと言われそうですが、昨日も気がついたら12時間ほど仕事をしていました。

コロナで最も打撃を受けた職種で働いている私です。

人手不足地獄が深刻です。

新しく入社した20歳のスタッフに仕事を教える余裕もなくついつい 余計なことを言ってしまい自己嫌悪に陥っています。

ところで仕事帰りに時々行く近くの中華料理屋さんがあります。

失礼ながら特別美味しいとも思いませんし、値段が安いわけでもなく、おまけに 店員さんの愛想も普通です。

以前は心の中で舌打ちして向上欲がないんかと思いましたが、今は見方が変わり毎日店を開けていて偉いなと思います。

とにかく毎日決まって オープンしているだけでもすごいことだと思うのです。

またお客様があまり来ないので、いつ行っても空いています。(笑)

人混みが嫌いな私はそこで食べる餃子とビールがこの上なく美味しく感じられます。

自助グループに初めて参加して45年ぐらいになりますが、つくづく思うのは 何事もやりすぎは禁物です。

たとえ目的や理念がすばらしくてもバーンアウト(燃えつき症候群)になってしまってはいけません。

自助グループ活動を通じて、誠実かつ優秀でどんどん頑張る人でそのような人を随分観てきました。

今は全く活動されてない方がほとんどです。

内容はともかく、低空飛行でありながらも、とにかく続けて集談会をオープンすることが私の最大の目標です。

今日の森田の言葉

※ところであまりにも行動を重んじる姿勢のつよい方。

そういういわば 努力家の中には、中高年になって再発状態やうつ状態におちいる人がいらっしゃる。

ふたたび、とらわれるという事態が起きるとそこには難しい面が生じてくる。

というのはかつての努力・実行・実践でのり越えた経験は、この時ほとんど役に立たない。

役に立たないどころか、自分で自分の足をひっぱる。

まえのように行動を中心とする解決を目指してもたいていそれは通用しない 。

ゆえに自信を失い、うつ状態に取りつかれる人も出てくる。

自分なりにがんばってみるが、うまくいかない。

いよいよ葛藤やら挫折感がつよくなる。


2023.10.15 一世
※そのままのあなたですべてよし
※山中和己氏著
※NPO法人生活の発見会発行

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偏頭痛とマインドリセット!

2023年10月12日 08時21分31秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

ここのところ季節性の偏頭痛に苦しんでいます。

調べてみますとそのメカニズムは現代においても詳しくわかっていませんが気圧が低下することで、自律神経は副交感神経に偏りがちになるそうです。 

その結果、普段緊張しやすい方は、体にストレスを感じ様々な身体症状となって表れるようです。

一般的には、脳の血管の拡張により頭部の神経が圧迫されていることが原因ではないかと考えられているようです。

神経質症状と同じで、そのメカニズムを知ることで予防はできます。

しかし完全に取り除くこともできないし、ある意味心身からの警告なので、耳を傾けてペースダウンすることも大切ですね。

さて最近、精神科医和田秀樹さんの動画や書籍を読ませていただき、マインドリセットという言葉に共感させていただきました。

今までの考え方や価値観をいったん白紙にしてみる。

職場でも自助グループ内でも感じるのですがシニア世代で、今までの生き方、考え方を変えられる人と変えられない人があります。

森田療法を学んで良かったのは、集談会で神経質への見方が変わりさらに立ち直り、笑顔を見せていただく若い会員の方と接することで自然と自分の中のかくあるべしに気がついたことです。

同世代の集まりでは体験できないことですね。

どこにでもいますね。

過去の肩書きやキャリアにこだわり、そこから抜け出せず、煙たがられているシニア世代。

自助グループでも例外ではありません。

私は、自助グループ内で講師という呼び方に違和感を感じ嫌いです。

体験者というのが自然ではないかと思います。

今日の心に響く言葉

※マインドリセットできずに若い時の考えのままで、「そういうことは格好悪い」とか「ダメな人間のやることだ」などと思ってしまうと自分自身が苦しむことになるだけです。

精神医学の世界ではそうした考え方を「かくあるべし思考」と呼んでいます。

男たるものこうでなければいけない、人に頼ってはいけない、与えられた仕事は残業してでもちゃんとやらないといけない、そうした様々な「かくあるべし」は、年をとったらスパッと手放してしまいましょう。


2023.10.12 一世

※和田秀樹氏著
※『幸齢者』幸せな老後のためのマインドリセット 
※プレジデント社


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天国へのポスト!

2023年10月07日 00時12分54秒 | コラム 


大坂水曜ほっと集談会一世です。

この夏の異常な暑さは死をイメージさせる程のストレスであった。

昨日NHKのドキュメント番組で島根県の黄泉比良坂という場所が有ることを知った。

黄泉比良坂(よもつひらさか)とは日本神話「古事記」において、生者の住む現世と死者の住む他界(黄泉)との境目にあるとされる坂である。



年間多くの方が、様々な思いを抱えて、愛する故人と会話をするためにひっそりと訪れるというのである。

そこに天国への手紙が投函できるポストがあるらしい。

以前に私は、このブログで自助グループ活動でお世話になった、元顧問で協力医であられた、亡き河野基樹医師へ天国宛てに手紙を書いた。

そういえば10月31日は、その河野基樹医師の命日である。

私はその日を勝手に秋桜(コスモス)忌と称して先生のことを偲んでいるのである。



今でもふと不思議な感覚にとらわれることがある。

突然20代の私が現れて50代の先生と会話をしている光景である。

生死一如(しょうじいちにょ)という言葉がある。

生きている世界も死んでいく世界も実はどこかでつながっているのだろうか?

体調が悪いとき、思いどうりに行かない時、努力をしても結果がなかなか出ない時、いつも読み読み返す言葉がある。

何度もこのブログで紹介したがあえてもう一度書かせていただく。

それは「世の中は自分を中心に動いているのではありません」という厳しくもあたたかい、河野医師の言葉である。

今日の森田の言葉

神経者の生き方それは感謝の心と他者に対する思いやりの心を育てるよう心がけること。

そのためには、たくさんの本を読んだり、多くの体験をして、視野を広げることです。

世の中は自分を中心にして動いているのではありません。



2023.10.7 一世




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