箱根湿生花園で撮った花は80種近くになりました。
秋と言っても箱根の10月は花の時期としては少し遅いようにも感じましたが、
思った以上の花の種類に大喜び。。
秋の園内を楽しんできました。
今日から数日にかけてご紹介をしていきたいと思いますので、
またお付き合いいただければ嬉しいです。
アカバナ(赤花) アカバナ科
園内の花には説明板が立っていますが、アカバナにはありませんでした。
気が付き始めるといたるところに生えていて、、、きっと雑草扱いなのかもしれませんね。
群落を作っている傍で咲いているサクラタデには皆さん目を止めますが、
アカバナには気づかず通り過ぎていきます。
白っぽいもの、淡紅紫色、近くの市民の森に生えていたのと同じ淡いピンク色などがありました。
秋に葉が紅紫色に染まることから付いた名のとおり、
葉が紅葉し始めていました。
アキノキリンソウ(秋の麒麟草) キク科
アキギリ(秋桐) シソ科
初めて見ることができた花です。
山地に生える20~50センチの多年草で、花は紅紫色、、と図鑑には書いてありますが、
この花は見頃を過ぎていたからか、花弁の先がすこし色がついている程度でした。
キバナアキギリ(黄花秋桐) シソ科
高尾・日影沢でも小さな株ですが生えていました。
山地の木陰に生える多年草で群落を作るそうです。
アキチョウジ(秋丁子) シソ科
園内で咲いていたのではなく、売店コーナーで販売をしていたものです。
紫、白、淡いピンクの3種類が並べられていました。
きれいでしたので…(^^♪
セキヤノアキチョウジ(関屋秋丁子) シソ科
全体がアキチョウジに似ていますが、
『葉は長楕円状狭卵形で、先が鋭く尖る』と図鑑には書いてあります。
山野で咲いているのを見つけても、アキチョウジと区別することができないかもしれません。
最近行っていないのでまだあるかどうかはわかりませんが、
鎌倉・浄明寺や円覚寺・松嶺院など鎌倉の寺社の庭に咲いていました。
セキヤノアキチョウジ(白花)
園芸種だそうです。
( 撮影日:2017年10月8日 )
高尾駅から日影沢へ…長々とお付き合いくださり、ありがとうございました。
今日の風景で最後となります。
年に数回だけでなくもう少し足を運びたい、高尾山のほうも…と気持ちは募りますが、、、
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
( 撮影日:2017年9月24日 )
レモンエゴマ シソ科
エゴマに似ているが、レモンの香りがあるのでこの名があるそうです。
葉を少しちぎって香りを試してみましたが、かすかなレモン風の香り、、
それほど強い匂いではありませんでした。
図鑑には花色は白と書いてありますが、淡いピンクでした。
ノギク
花弁の先が淡い紅紫色で上品な雰囲気です。
ヤブマメ マメ科
小仏川沿いのフェンスに絡まっていたので一枚♪
ミョウガ(茗荷) ショウガ科
まさか高尾にミョウガが生えているとは…びっくり!
ミヤマフユイチゴ(深山冬苺) バラ科キイチゴ属
楽しみにいていたミヤマフユイチゴの白い花、花弁は5個で長さ5~6ミリ。
花が終わると直径8~9ミリの球形の果実になり食べられます(^^♪
( 撮影日:2017年9月24日 )
マツカゼソウ(松風草) ミカン科
風に揺れるやさしい姿に趣があることからついた名前。
カラマツソウに似ているので、いつも名前を思い出すとき迷ってしまう花です(*_ _)
白色の小さな花、名前通り揺れてゆれて、、、
息を止めてもブレてしまう悩ましい花です。
ボントクタデ タデ科
近くの市民の森でも、箱根湿生花園でも見ることができた花です。
図鑑に書いてある和名の由来には
『ポンツク(愚鈍者)の意味で、ホンタデは葉に辛味があるが、本種は辛味が無いのでつけられた』
とありました。(諸説あるのかもしれませんが)
そこで「ぽんつく」とはなにかと調べたら、
『間の抜けていること。また、その人や、そのさま。ぼんくら。間抜け』、、、
辛味がなく間が抜けた味だから…ということでしょうか?なるほど。。
風に揺れるさまやまばらにつくピンクの花は趣があり、大好きなんですけど♪♪
ハッカ シソ科
たぶん初めて見た花♪
撮っているときは何の花かわからず、また、暗いところに生えていたので2枚ほどしか撮っていませんでした。
ハッカ飴やハッカ油、香料などで普段接している身近な花だったんですね~
ヤマハッカ(山薄荷) シソ科
ハッカの名がついていますが、香りはほとんどないそうです。
この花の形を文章にすると
『花冠は長さ7~9ミリ、上唇は4裂して立ち上がる。下唇は2裂して前方へ突き出し、ふちは内側に巻く。
雄しべ4個と雌しべは下唇の中に包まれている(山渓図鑑より)』
凄いですね(^^♪
フジカンゾウ マメ科
ヌスビトハギと同じマメ科ヌスビトハギ属で、山野の林内に生える多年草です。
花は長さ8ミリで淡紅色、たくさんは咲いていませんでしたが見られて良かったぁ。
( 撮影日:2017年9月24日 )
ハグロソウ キツネノマゴ科
山地の林下に生える多年草。
初めてこの花を見たのは高尾山の1号路でした。
5~15ミリと小さな花ですが、紅紫色の花弁が意外に目立つので
ひとつ見つけると次々に見つけることができました♪
雄しべの葯がねじれているのがちょっと面白いです。
ハシカグサ アカネ科
先月、近くの市民の森で初めて見た花、、
日影沢でも見られるとは思っていなかったのですが、
おにぎりを食べたベンチの下に生えていました。
花は数個、花より大きな球形の実ができ始めていました♪
ノダケ(野竹) セリ科
草丈1メートルほどの先に暗紫色の花をつけているので、すぐ見つけることができました。
山野の林内や林縁などにふつうに生える多年草とのことです。
雄しべが長く、ミッキーマウスの木の花に少し似ているような気がします。
ノブキ(野蕗) キク科
日影沢の林道脇にこれでもか、、、というほど生えています。
一つの花にみえますが、中心部にあるのが両性花、まわりには雌花をつけています。
両性花は実になりません。
そう果は放射線状に並び、先端に腺体があります。
蕾~花~そう果への変化の観察はおすすめです。
( 撮影日:2017年9月24日 )
高尾の花たちのアップがまだ残っていますので、もうしばらくお付き合いください。
ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬)
秋に出現するので別名「アキノギンリョウソウ」
今年も見頃は過ぎていたようですが、見られただけでOK♪
雰囲気はギンリョウソウに似ていますが、なんとなく弱弱しい印象です。
花の中を覗いてみたかったのですが、足場が悪く断念。。
クサギ(臭木) クマツヅラ科
キャンプ場脇にあるクサギには、花から果実までを見ることができました。
白い花が終わると、果実は藍色に、ガク片は紅色と美しく色づきます。
図鑑には、『若葉は食べられる。
また、果実をわらの灰汁で煮だした液で布を染めるとあさぎ色になる』と書いてあります。
コメナモミ キク科
メナモミとコメナモミ、どちらだろうかと迷いましたが、
全体的に細身だったのと花柄に腺毛が無かったことから、コメナモミではないかと考えました。
シラヤマギク(白山菊) キク科
秋の山地に咲く野菊を判別するのはとても難しいのですが、
この花だけは私でも「シラヤマギク」だとわかります。
シラヤマギクの若苗はヨメナに対してムコナと呼ばれ、食用にすることがある…と図鑑には書いてあります。
花が咲けばシラヤマギクとわかりますが、若苗では…"(-""-)"
ダイコンソウ(大根草) バラ科
近くの市民の森の散歩道でもふつうに見ることができる花。
日影沢で撮らなくてもいいかな、、、と思いましたが、
とてもきれいでしたので1枚♪
ツルニンジン(蔓人参) キキョウ科
別名:ジイソブ
今回はこの花ひとつしか見つけることができませんでした。
昨年、たくさんの花と蕾を絡めていた木には影も形も無く、
楽しみにしていただけに残念でなりませんでした。
ノササゲ マメ科
この花も身近な市民の森などでみることができますが、
オヤマボクチの茎に絡みついていたので一枚♪
残念ながら今年もオヤマボクチの花は開いていなくて残念でした。
( 撮影日:2017年9月24日 )
昨日ツリフネソウのアップをしていて、
2005年に箱根湿生花園で撮ったハガクレツリフネをもう一度見たくなりました。
今日は予定をしていた場所を変更し、"いざ!箱根湿生花園!!"
開園の9時から15時まで撮影数830枚、12000歩、園内の花を楽しんできました(^^♪
花たちをご紹介できるのは少し後になると思いますので、よろしくお願いします。
目的のハガクレツリフネソウは見つけることができませんでした。
湿生花園の職員の方に聞いてみたのですが、聞いたことが無いとの返事。
12年前には確かに「ヌマガヤ草原の植物」エリアで撮影をしたのですが…残念です。
( 撮影日:2017年10月8日 )
今日は一番撮影カット数が多かったツリフネソウをご紹介します。
水辺や林道脇で群生をするツリフネソウは見事でした。
キツリフネは以前より少なくなっているように感じましたが、
日影沢入口近くや林道脇で見ることができました。
日影沢入口からいろはの森分岐までに咲いていたツリフネソウとキツリフネを、撮影順にアップしましたので、
散策気分で見ていただければうれしいです。
ミゾソバやミズヒキ、レモンエゴマなどと一緒に咲いている風情も、併せて感じていただければ幸いです。
( 撮影日:2017年9月24日 )
アキノタムラソウ(秋の田村草) シソ科
開いた花よりも、茎のまわりを行儀よく囲んでいる蕾のほうが可愛くてお気に入りです。
ノハラアザミ(野原薊) キク科
一枚目は咲きはじめで、頭花に花粉がたくさんついています。
ノアザミの頭花について、山渓ハンディ図鑑では次のように説明をしています。
『雄性期の頭花で、さかんに花粉を出している。
葯筒のなかにある花柱に集粉毛があり、花を刺激すると花糸が縮んで葯筒が下がり、
集粉毛が花粉をトコロテン式に押し出す。
花粉を出し終わると花柱が伸びて雌性期にはいる。』
ということは、画像の1枚目は雄性期で4枚目が雌性期の頭花ということでしょうか(^^♪
アズマヤマアザミ(?) キク科
小仏川沿いから日影沢までたくさん見ることができました。
花柱の先が紅紫色なのがきれいです。
カラスノゴマ(狐の胡麻) シナノキ科
種子をカラスの食べるゴマにたとえた名だそうですが、、、食べるのでしょうか?
葉腋に、花径1.5センチくらいの黄色の花を1個ずつ付けます。
※「キツネノゴマ」と間違って記載していましたが、正しくは「カラスノゴマ」でした。
キバナアキギリ(黄花秋桐) シソ科
花はもう傷んでいましたが、咲いていました♪…ということで。
秋に桐に似た黄色の花をつけることから付いた名前。
淡黄色の唇形花は、紫系の花が多い秋の日影沢ではよく目立ちます。
( 撮影日:2017年9月24日 )
小仏行きのバスに乗り遅れてしまったので、高尾駅から日影沢まで小仏川沿いの遊歩道をのんびり花探し。
春にも一度同じコースを歩いているので、秋にはどのような花に会えるかわくわくしながら歩きました。
撮影順ではありませんが、出会えた花たちを今日から数回に分けてご紹介します。
お付き合いくださればうれしいです(^^)/
遊歩道に入ってすぐ目に付いたヒガンバナ
今年は鎌倉へヒガンバナを見に行かなかったので、見ることができてラッキーでした♪
ママコノシリヌグイ タデ科
小仏川に沿った空き地にミゾソバの群落
自宅近くの市民の森にも大群落がありますが、
高尾で咲いている…と思うとなぜか特別なもののように感じてしまいます。
その群落の中に葉の様子の違う花が、、、♪
ママコノシリヌグイでした♪♪
道ばたや野原などに生えるつる性の1年草
下向きに生えた棘でまわりのものに絡みつきます。
棘のある葉柄の先に、矢じりのような三角形の葉がついているので、
ミゾソバやアキノウナギツカミなどと見分けることができます。
ミゾソバ タデ科
ほぼ純白の花とわずかにピンク色の花が咲いていました。
茎には下向きの棘がありますが、ママコノシリヌグイほど鋭くはありません。
葉は鉾形で毛があるので、見分けるのは難しくないと思います。
ミツバフウロ フウロソウ科
ゲンノショウコにとてもよく似ていますが、
葉が三つ葉で毛がなかったのでミツバフウロではないかと思います。
ゲンノショウコより葉が薄いように感じました。
同じところに生えていたのですが、5枚目の画像はもしかするとゲンノショウコかもしれません。
葉が撮れていれば良かったのですが、、、
ゲンノショウコ フウロソウ科
遊歩道脇にゲンノショウコの群落があちらこちらにありました。
赤花は見られませんでしたが、白花もかわいいです。
果実のお神輿はまだ、、、
でも、撮影をしてから10日ほど経っていますので、きっとたくさんのお神輿で賑やかになっているでしょう。
( 撮影日:2017年9月24日 )