女性タレントが、「東京って白夜だよね。」と発言し、失笑をかっている場面をたまたま見た。でも、地球の夜の部分を撮った衛星画像で、明るい帯のように映し出された日本を思い浮かべてしまった私には、笑えなかった。
まだ、電信柱の笠付きの裸電球が街路灯だった頃、身の回りには多くの闇が存在していた。現在では、漆黒の闇を経験するほうが難しい。夜の暗さの中で、人は寄り添い、また自分自身を見つめる機会を得ていたはずである。
闇や翳りを失ってきた日本は、その思考も浅薄にしてきたのではないだろうか。
不夜城という言葉すら陳腐に感じられるほど、明るい夜が当たり前となった大都会東京。自然から乖離したこの都会の夜を白夜と称することを、誰が笑えるだろうか。
まだ、電信柱の笠付きの裸電球が街路灯だった頃、身の回りには多くの闇が存在していた。現在では、漆黒の闇を経験するほうが難しい。夜の暗さの中で、人は寄り添い、また自分自身を見つめる機会を得ていたはずである。
闇や翳りを失ってきた日本は、その思考も浅薄にしてきたのではないだろうか。
不夜城という言葉すら陳腐に感じられるほど、明るい夜が当たり前となった大都会東京。自然から乖離したこの都会の夜を白夜と称することを、誰が笑えるだろうか。