Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

ナイター

2006-06-28 | 想い・雑感
 父は野球が好きだった。
 巨人ファンだった。
 江川騒動で巨人は嫌いになったといいつつ、野球中継は巨人を見ていた。
 家を建てるとき、父にとっては球場が近いことがかなり重要だったようだ。
 今はほとんどプロの試合が開催されないその球場で、今夜はナイターが行われていた。たまたま近くを通ってそのことを知った。人の流れを見て、父に連れられてその球場に向かっている時のことを鮮明に思い出した。

 遠い、でも楽しい記憶。

 多くの思い出とともに、いずれ私も彼岸へ渡る。
 死の不可思議さを想う。

定期検査

2006-06-28 | 医療・病気・いのち
 日本の都市で、人口100万人を超えるところはそれほど多くはない。日常生活の中で100万といえば少ない数ではないと思うのだが、細胞は100万個集まっても1mm程度の直径にしかならない。しかし現在の血液検査や、画像検査で1mmの癌病巣を捉える技術はない。

 手術というのは局所療法であり、転移巣を同時に切除できないのであれば、体内からがん細胞を排除することはできない。だから、手術をする際には、基本的には転移がないことを前提として(期待して)行うことになる。

 ただその場合も、0.5mmとか1mmとかの癌巣が無いという保障はどこにもない。もしそのような転移が存在していれば、術後にその姿を現してくる。消化器癌の場合、その時期は多くの場合5年以内である。

 そこで一般的に消化器癌の術後は、5年間ほど定期的に検査を行う。再発するとすれば5年までに起こることが多く、それを過ぎての再発が少ないからだ。1年、2年と経つにつれて、再発の危険性は減ってくるが5年までは気が抜けない。