Dr. 鼻メガネの 「健康で行こう!」

ダンディー爺さんを目指して 日々を生き抜く
ダンジーブログ

イレウス?

2007-12-13 | 医療・病気・いのち
精神疾患の治療を受けている方の中には
びっくりするくらい様々なそして多くの薬を
服薬している方がいる

精神科に対して
他の診療科を身体科と呼ぶことを
精神科医師に教えてもらったが
身体科の医師から見ると
精神科の処方の多さには
目を見張ることが時々ある

それらの薬は精神状態のコントロールに使われるわけだから
神経系統に作用するのだろう
そして当然自律神経にも影響がでるであろう

時折腸閉塞の診断で紹介されてくる
精神疾患の治療中の患者さんの場合
薬の副作用と思われる腸蠕動の低下が原因と思われる
麻痺性イレウスのことが多い

実際にお腹は膨れ
レントゲン写真では
小腸も大腸もパンパンに張っている
そのときは浣腸をしたり
腸蠕動を亢進させる薬を使ったり
ひどい場合は絶食の上で点滴をしたり
ということになる

しかし大本の原因である
薬を中止できないわけだから
何か釈然としない医療行為となる
目の前に患者さんが来られれば
必要と考えることを行うが
本来は外科で対応する話ではなく
薬を処方している医師が対応するのが筋だと思ったりする